安倍首相による靖国神社への真榊奉納に抗議する

安倍晋三内閣総理大臣に抗議文送る

安倍晋三首相が「内閣総理大臣」の肩書で靖国神社に真榊を奉納したことに日中友好協会は抗議文を首相宛に送付しました。

抗議文

靖国神社の秋季例大祭にあたる17日、安倍晋三首相が「内閣総理大臣」の肩書で靖国神社に真榊を奉納したと報道された。安倍首相の靖国神社への供物の奉納は今年8月の終戦記念日に「自民党総裁」の肩書で玉串料を奉納したのに続くもので、春秋の例大祭での真榊奉納と終戦記念日の玉串料奉納が毎年繰り返されている。

靖国神社は侵略戦争に国民を駆り立てる精神的な支柱であっただけでなく、いまもなお、A級戦犯を合祀し、侵略戦争を美化・正当化する施設となっている。政教分離を定めた憲法に違反する行為は、国を代表する首相が侵略戦争を美化し、「大東亜戦争聖戦論」の立場に立つことを内外に示すとともに、憲法9条改悪の動きと重なって、日本が再び軍国主義の道を歩むのではないかとの国際的な疑念を生じさせるものである。

日本中国友好協会は、侵略戦争の美化・正当化につながる靖国神社への真榊の奉納に強く抗議するとともに、国際社会が共有する歴史認識を重視し、アジアと世界の平和と安定のために平和国家としての役割を果たすことを日本政府に強く求めるものである。

2018年10月19日 日本中国友好協会(会長 大村新一郎)

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