中国外交史のなかの日本-隋時代

「中国歴史」を学ぶ新シリーズ「中国外交史の中の日本」第7回が、日中友好協会加古川支部主催で7月28日(土)午後、加古川市内で開催され20人が参加しました。

今回の主テーマは「隋時代」で、隋王朝の外交と遣隋使の話題を講師の来村多加史阪南大学教授が手づくりのテキストをもとに、質疑応答も含め2時間半にわたり講演、約1400年前の隋と高句麗・百済の朝鮮半島と日本の推古天皇、聖徳太子、小野妹子の時代の交流を振り返りました。

来村教授は、隋の外交年表や「隋書」の高句麗伝、百済伝、新羅伝で解りやすく隋王朝と朝鮮半島三国の動向を説明。また「隋書」倭国伝と日本書紀で小野妹子などの遣隋使の様子を説明。特に607年の「国書」ー「日出る処の天子、書を日没する処の天子・・・」について、「国書の冒頭に使うべき表現ではなく、煬帝皇帝の心証を害するもので、外国の王が自らを『天子』と名乗ることは、中華思想ではありえない」と解説しました。

 さらに来村教授は、推古時代の大阪平野や瀬戸内海、隋時代の朝鮮半島と大陸のルートを歴史地図をもとに、遣使小野妹子の朝貢と従者の帰国の様子をエピソードを交えて詳しく説明。交流の実態をリアルに学びました。次回、唐時代が楽しみなどの感想が寄せられました。(加古川支部)

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