事実を歴史に残さなければ

「慰安婦問題」―記憶が未来を作る

12月15日、日中友好協会東神戸支部主催の総会記念講演会が神戸市内で開催され、中学教員で子どもと教科書大阪ネット21事務局長の平井美津子氏が「慰安婦問題を考える」と題し講演しました。平井氏は、まず今年のノーベル平和賞は、アフリカのコンゴ民主共和国で性暴力の被害女性の治療と支援に取り組む医師デ二・ムクウェゲさんとイスラム国(IS)に家族を殺され、自らも拉致され性奴隷にされた被害者で、奇跡的に助かり世界に告発し続けているイラクのナディア・ムラドさんが受賞したことを紹介。ムラドさんは、賞金を使い、過激派組織ISの性暴力を受けた女性らを治療するための病院をイラクに建設する意向を表明していると伝えられています。

平井氏は、中学校の社会科授業で(従軍)慰安婦問題について、新聞記事を生徒に読み解かせ、生徒自身がこの問題についてどう考えるか、生徒との対話の内容を紹介しました。「先生、私らに責任あるの」「私ら関係ないやん」「慰安婦の人たちに、私らが何かしたわけでもないし、この時代に生きていないし・・」×『私らはこの人たちにごめんなさいという必要はないけど、知る責任はあるんじゃないかな、日本の過去を知る責任、私らは政治家じゃないけど、どうやったらこの人たちの問題を解決できるかな、っていうことを考えるっていうのが大切かも』

政治家による数えきれない問題発言、行動やフェイクニュースが横行する中で、歴史の本当の事実を教える場所は学校、学校の教師の役割っていうのは、ますます大きくなってきている。過去と今をつなぐ学習として、「慰安婦」問題と、アメリカ軍兵士による性暴力が絶えない沖縄などについてこれからも追及していきたいと語りました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)