安倍首相による靖国神社への玉串料奉納と国会議員による参拝に抗議する

終戦記念日の8月15日、安倍晋三首相が靖国神社に玉串料を奉納した。また50人以上の国会議員が同神社を参拝したと報道された。首相による同記念日の奉納は、第2次安倍内閣発足以来6年連続であり、同神社の春秋の例大祭で真榊奉納と終戦記念日の玉串料奉納が常態化していることに強く抗議する。

靖国神社は、侵略戦争に国民を動員する中心的役割を担い、侵略戦争を押し進めたA級戦犯を合祀し続けており、今なお、侵略戦争を美化し宣伝する施設となっている。政教分離を定めた憲法に違反する行為は、侵略戦争を美化し、「大東亜戦争聖戦論」の立場に立つことを内外に示すと共に、日本が戦前回帰の動きを強め、再び軍国主義の道を歩もうとしているのではないかとの国際的な疑念を生じさせるものである。

首相の玉串料奉納や国会議員の靖国神社への参拝は侵略戦争の正当化を追認する行為であり、中国、韓国をはじめとしたアジア諸国を愚弄し、国際社会が共有する歴史認識と真っ向から対立するものである。日本中国友好協会兵庫県連合会は、安倍首相による靖国神社への玉串料奉納や参拝した国会議員の歴史認識の誤りと無責任さを厳しく批判し、重ねて強く抗議する。

2018年8月15日

日本中国友好協会兵庫県連合会(会長 前田清)

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