5月の「中国茶講座」で岩茶5種をテイスティング
岩茶について、講師:中国政府認定、高級茶芸師・高級評茶員の神田貴子さんから説明を聞き5種類の岩茶について茶葉、色、味などの特徴を聞きながらテイスティングしました。
岩茶とは、福建省北部の武夷山で生産される烏龍茶を指します。正確には「正山小種」などの紅茶も岩茶に含まれますが、一般的には「岩茶=武夷烏龍茶」という意味で使われています。
武夷山烏龍茶は全体的に発酵度が高く焙煎も強めにかけるため、茶葉は暗い茶褐色、湯色はオレンジ色や茶色をしています。芳ばしい香りと、濃く芳醇な味わいや後味の甘さが特徴です。品質のよいお茶は「岩韻」と呼ばれる岩茶特有の風味や余韻が感じられます。
岩茶の分類は、育成する場所による分類と品種による分類があります。
◆生育する場所による分類
- 正岩茶:奇岩の標高の高い場所で採れるお茶。一番品質が良い
- 半岩茶:奇岩の低い場所や谷間で採れるお茶。正岩茶に継ぐ品質
- 州茶:山の裾野やその周辺など平地で採れるお茶。
◆品種による分類 「正岩茶」
- 名叢:「岩茶の王」と言われる高級品種。四大名叢がある。
- 単叢:茶樹一株ごとに単独で摘まれ、製茶される優良品種。
- 奇種:岩茶は全て奇種に含まれるが名叢・単叢以外の茶の総称
- 名種:半岩茶や、州茶など一般的な品質のお茶。
◆武夷四大名叢 大紅袍・水金亀・鉄羅漢・白鶏冠
岩茶の基本の入れ方
- 茶葉の量:「茶:湯」は「1 : 22」から「1 : 30」が目安。
- 湯温:95°C~100°C 抽出時間:20~45秒(2煎目以降+15秒ずつ)
水出し:500ccの水に茶葉5g前後を加え、冷蔵庫で半日以上かけて抽出。
保存方法:茶葉は遮光性、防湿性のある茶筒や缶に入れ常温で可
5月の講座でテイスティングした岩茶
武夷水仙・大紅袍・武夷肉桂・百瑞香・武夷黄観音の5種
次回は6月20日(水)午後1:30~ テーマ:中国緑茶 ご参加下さい。