無料!「パンダ列車」が到着、現地は大盛況!

最近、中国鉄道成都局集団有限公司、四川省衛生健康委員会、成都大学附属病院が共同で運行する「パンダ健康列車」が大涼山に到着し、現地住民に対して健康診断、医療巡回、健康知識の普及など、全方位の医療サービスを提供しています。

6月11日早朝、四川省涼山イ族自治州越西県普雄鎮の普雄駅貨物ヤードはにぎわいを見せていました。「パンダ健康列車」の横断幕を掲げた列車が停車し、白衣を着た医療スタッフと色鮮やかな民族衣装をまとったイ族の住民たちが親しく会話を交わす、温かい光景が広がっていました。

39歳の什木地村の村幹部・邱么伍牛さんは、数日前に農作業中に腰を痛めたため、この無料診療の機会を利用して診てもらおうと列に並んでいました。

「無料診療は今回で2回目です。前回もらった薬がとても効きました!家の近くで診てもらえるなんて、移動の手間もなくて本当にありがたい。村の人たちもみんな楽しみにしていて、競って来ていますよ!」と、彼女の頬には高原特有の赤みと笑顔が浮かんでいました。

村の高齢者の多くは中国語が話せないため、邱么伍牛さんは「通訳官」としても活躍。健康診断表を受け取った後、村人たちを各検査エリアへ案内し、CT、X線、超音波、心電図など10項目以上の検査を受けさせました。

列車内では寝台車が診察室に改装され、受付、検査、問診エリアが整然と配置され、60種類以上の無料薬品が並び、各種検査機器も完備されています。

医療スタッフは40人以上で、四川大学華西病院、四川省人民病院、成都大学附属病院などの三甲病院(中国の最高ランク病院)から派遣され、専門医も多数含まれています。

受付、検査、問診、処方といった一連の流れがスムーズに進行する中、車掌の唐俊さんは検査を終えた村人たちに無料の朝食を配っていました。

57歳の巴久阿沙さんは小児麻痺のため車椅子生活を送っていますが、朝食を受け取ると、日焼けした顔に笑みを浮かべて「無料で健康診断してくれて、朝食までくれるなんて、本当に感謝です!」と話しました。

午後には、医療チームが普雄の鉄道職員宿舎に向かい、50人以上の職員に血糖・血圧測定、検査結果の説明、個別健康相談などの巡回診療を行いました。

近年、鉄道部門は国家の農村振興戦略に積極的に応え、質の高い医療資源を山間部に届ける取り組みを進めています。これまでに成都局集団公司は大涼山に向けて複数回「健康列車」を運行し、延べ2.1万人以上が恩恵を受けました。

「運行開始以来、健康列車の設備やサービスは継続的にアップグレードされています。数年前にはCT機器も列車に搭載されました」と、成都局の関係者は語り、鉄道部門が農村振興と社会的責任に全力で取り組んでいる姿勢を示しました。

この「健康列車」はまるで「移動する三甲病院」。愛と希望を乗せて山を越え、イ族の人々の健康を守り、大涼山の隅々にまで陽光を届けています。


【引用元】人民鉄道報 四川支局

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