最近は冷たい雨が続き、肌寒い日が多いものの、春の訪れを感じたいという人々の気持ちを桜は決して裏切りません。
辰山植物園の河津桜並木は、春雨にしっとりと潤されながらゆっくりと花を開き、いよいよ見頃を迎えました。晴れ間が戻る日には、皆さんと最もロマンチックな出会いを果たす準備が整っています。
多くの来園者が「今年は桜が早い」と驚いています。記録を振り返ると、辰山に河津桜が導入された2012年以降の15年間で、2月に満開を迎えるのは今回が5回目。前回からは5年ぶりで、物候記録としても早い年にあたります。
昨年と比べても満開は約10日早く、今年は旧正月が遅かったこともあり、河津桜の開花がちょうど元宵節(ランタンフェスティバル)と重なりました。旧正月期間に満開を迎えるのは2015年、2021年に続き今回が3回目。つまり、今年の河津桜は近年でも特に早い開花となっています。
2月中旬から下旬にかけて、開花率が30%を超え観賞期に入り、連休中には多くの人が“早春限定のピンクのロマン”を楽しみました。しかし、その後の連日の雨で開花のペースは少しゆっくりに。
それでも春雨に染まる河津桜並木は徐々に色を深め、2月の終わりにはついに最盛期へと到達しました。
河津桜のほかにも、鐘花桜桃、椿寒桜、崖桜などの早咲き品種が次々と満開に。さらに、大漁桜、修善寺寒桜、大寒桜、「春風拂面」鐘花桜桃、「紅霞」高盆桜桃、原生種の迎春桜桃、武夷紅桜なども初花を迎えています。これらは3月上旬にかけて順次満開となり、私たちを“最もロマンチックな3月”へと誘ってくれそうです。
