秋の風とともに楽しむ「広東のお茶」講座

秋の風が心地よく感じられる季節、10月15日に高級茶芸師・神田貴子先生をお迎えし、楽しいお茶の講座が開かれました。参加者は10名。和やかな雰囲気の中、午後のひとときを優雅に過ごしました。

今回のテーマは「広東のお茶」。中国烏龍茶の四大産地のひとつである広東省には、香り豊かなお茶が数多くあります。その代表格が「鳳凰単叢茶(ほうおうたんそうちゃ)」です。

鳳凰単叢茶は、香りを重視するお茶で、「十大花果香型」と呼ばれる分類があるほど、香りのバリエーションが豊富です。花や果物を思わせる華やかな香りが特徴で、使用される品種は「鳳凰水仙」。名前にある「単叢」とは「一株の茶樹」を意味し、かつては鳳凰水仙の茶樹を一株ずつ摘み取り、製茶していたことからこの名が付けられました。

講座では、香りの異なる数種類の鳳凰単叢茶を飲み比べながら、それぞれの個性を楽しみました。参加者の皆さんからは「香りだけで旅気分になれる」「こんなに違うとは驚き」といった声も聞かれ、お茶の奥深さを改めて感じるひとときとなりました。