「8・15平和のつどい」で芳沢あきこさんが講演
日本の敗戦から73年目にあたる8月15日午後、神戸市兵庫区の妙法華院で「8・15平和のつどい」(兵庫の「語りつごう戦争」展の会主催)が開催され市民50人が参加しました。戸崎曾太郎代表は、「安倍政権は核兵器禁止条約に参加せず、対米従属政策を強め新基地建設を強行している。これは全国民の問題です。翁長知事の逝去は痛恨の極みです」とあいさつしました。
芳沢あきこ氏(基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会共同代表)が「沖縄が背負わされた問題を共に考える」と題し講演しました。集いは、辺野古新基地建設阻止を訴える沖縄県民の闘いに平和の歌を通して運動に参加しているシンガーソングライターで障害者施設代表の川口真由美さんの活動を収録したDVDを上映しました。
芳沢氏は、祖国復帰運動のことを知ってほしいと語り、1965年宜野座村で祖国復帰行進団の目の前で津嘉山成子ちゃん(6才)が米軍のトラックにひき殺された事件を紹介。手に通園用のバックを持ったまま道に横たわっている、側に突っ立ているだけの米兵。写真を撮ることも許されず、駆けつけた日本の警察官は米兵を逮捕するでもなく、軍用車がスムーズに通れるよう交通整理を始めたのです。「沖縄を返せ」とは、誰に返せと言っているのか、誰がこの歌を作ったのか、と問いかけました。また沖縄県民の自己決定権を認めるべきだと語り、祖国復帰の碑文を紹介しました。沖縄へ出かけて行って多くの沖縄の人々と話をしてほしい、行ってわかることは沢山あります、と呼びかけました。