「ちまき」の由来学び、皆で作り味わう
中国帰国者のための「生活講座」(中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会委託事業)は6月27日、日本の文化を学ぶ一環として「ちまき」と「柏餅」、「端午の節句」と「ちまき」の由来について学びました。その後ボランティアのアドバイスを得て、中国帰国者がグループに分かれ「ちまき」づくりに挑戦しました。上新粉などの材料や砂糖、笹の葉を用意し「ちまき」(写真下)をつくり出来上がった「ちまき」を皆で味わいました。
「端午の節句」や「粽(ちまき)」は、中国から伝来しました。「ちまき」の由来は中国の故事にあり、楚国の詩人 屈原(くつげん)の死を供養するためのものだったと言われています。王の側近であった屈原は、陰謀により国を追われ、ついには河に身を投げてしまいます。命日の五月五日になると、屈原の死を嘆いた人々は、米を詰めた竹筒を投じて霊に捧げましたが、河に住む龍に食べられてしまうので、龍が嫌う葉で米を包み、五色の糸で縛ったものを流すようになりました。これが「ちまき」の始まりなのだとか。
日本へは奈良時代には伝わっていたそうで、平安時代では宮中行事として、端午の節句に「ちまき」が用いられていたそうです。「ちまき」と呼ばれるようになったのは茅(ちがや)の葉が使われたことによるそうです。