「長谷川テルの生涯」から学ぶ

日本軍侵略の中国で反戦放送をした日本人女性

現代中国「公開学習講演会」―加古川支部が計画

日時:2019年4月29日(月・祝)午後2時~4時30分

会場:東播磨生活創造センター1F(県加古川総合庁舎)

テーマ「長谷川テルの生涯」から学ぶ

お話:平松悦雄 日中友好協会大阪府連常任理事

資料代:500円

主催:日中友好協会加古川支部 090-8753-5972(前田)

   非戦平和のジャンヌ・ダルク

 1937年当時、日本の国民は政府による一方的な情報操作の中で、中国大陸への武力侵攻を「自衛のための戦争」であると信じ込まされていた。「正義は日本側にある。戦争は中国政府が反省せず、民衆の抗日運動を停止させないのが原因だ」とも主張された。多くの日本国民もまたこの考えに洗脳されていたのである。彼らは中国を一方的に批判し、日本はなにも悪いことをしていないと言い張った。しかしこの考え方は、今も消え去ることなく、日本国内の右翼的な人々と日本政府の政権担当者の歴史意識のなかに混在している。

 そしてあの不幸な戦争が終結して70年(原文は60年)以上が経過した今でも、日本の政権指導者の意識は当時のままで大きく変革していない。しかし長谷川テルの政治意識と国際感覚は違っていた。彼女は日中全面戦争が勃発したその時代の中国で、はやくも日本政府のはじめた対中戦争が侵略戦争であることを見抜いていたのである。長谷川テルのその確かな眼識はどこから生まれたのであろうか?戦時下の中国大陸でテルが書き残したさまざまな記録のなかに私どもはその秘密を解き明かすヒントを見出すことができるであろう。(文・写真は長谷川テル編集委員会編・「長谷川テル」より・せせらぎ出版)

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