中国人強制連行犠牲者を悼む「追悼のつどい」開催

9月7日午後、兵庫区の宝地院にて、1998年から続く「中国人強制連行犠牲者追悼のつどい」が開かれました。今年は初めて参加された方も含め、15名が集まりました。

はじめに中川住職より、強制連行の歴史や背景についての説明がありました。その後、読経の中で参加者一人ひとりが焼香し、静かに祈りを捧げました。厳かな雰囲気の中、犠牲者への思いを新たにする時間となりました。

第2部:神戸港の歴史と慰霊碑の紹介
続いて第2部では、神戸学生・青年センターの飛田雄一理事長より、戦前・戦後の神戸港における労働者や連合軍捕虜の実態についてお話がありました。

中国や朝鮮から連れてこられた労働者の中には、強制的に連行された方々もおり、過酷な労働を強いられていました。そうした歴史を忘れないため、2007年には神戸華僑総会の協力のもと、KCCビル敷地内に慰霊碑が建立されました。

また今年3月には、オーストラリアから連合軍捕虜のご遺族が神戸を訪問され、飛田理事長がご案内されたことも紹介されました。国境を越えた記憶の継承が、静かに、しかし確かに続いています。

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