中国茶で使われる茶道具や茶器の説明を聞き銘茶を味わう
4月18日の「中国茶講座」は、神田貴子高級茶芸師、高級評茶員が中国茶で使われる茶道具や茶器について紹介しました
「蓋碗」磁気の茶器で、急須のようにお茶を入れたり、湯飲みとしてお茶を飲むこともできます。蓋碗を構成する蓋・碗・托はそれぞれ天・人・地を表し、別名「三才碗」とよばれています。
「紫砂急須」鉄分を多く含む陶土から作られる急須で、江蘇省宜興市で生産されるものが有名。紫砂急須は香りを吸収するため、初めに入れた種類のお茶専用で使います。使用後の手入れは、洗剤を使わず水かお湯で洗いよく乾かします。
「茶缶」茶葉の保存に使います。材質は磁気、陶器、錫、紙、ステンレスなどがあり、庶光性のある物が良いとされます。通気性のある茶缶はプーアル生茶など後発酵茶の保存に適しています。
「茶荷」茶缶から取り出した一回分の茶葉を一旦入れておいたり、茶葉を鑑賞するために使います。
さらに、「茶芸六用」「茶杯・茶漉し・茶托」「壺承・審評盤・茶刀」「茶船・やかん・茶巾」などの茶道具についても現物を示しながら紹介頂きました。神田講師は、これらの茶道具を使い、「安渓鉄観音」「茉莉茶王」「特急白牡丹」「鳳凰単叢杏仁香」「炭焙凍頂老茶」などの銘茶を順番に淹れその特徴や淹れ方について説明、参加者全員が香りを楽しみながら味わいました。