裁判の記録は真の和解を進める重要な指針
正義をかなえてほしい!深い傷を負わされた中国人たちの思いを受け止め、司法の壁に闘いを挑んだ日本の弁護士・市民の記録
1931年の柳条湖事件(「満州事変」)から日本敗戦まで、日本軍はのべ百万に及ぶ兵士を中国大陸に送り込みました。日本軍は中国の人々に対して、虐殺・人体実験・強姦・強制連行(強制労働)など残酷極まりない所業を繰り返し、その犠牲者は数千万人と言われています。
戦後になっても、日本軍の遺棄した毒ガス兵器・砲弾による甚大な被害が発生しています。日本の司法は一貫して、国家賠償法がなかった戦前の日本の賠償責任を否定し、中国人原告らの訴えを退けてきました。
原告となった中国人の思いを受け止めた日本の弁護士たち、そして裁判活動を支えた市民の闘いを記した「中国人戦後補償裁判の記録」は、日本が近隣諸国との真の和解を進めていくための重要な指針となります。
目次 四六判上製 316ページ
序・なぜ弁護士たちは立ち上がったか
1・平頂山事件 2・南京虐殺、無差別爆撃、731部隊事件
3・遺棄毒ガス・中国人「慰安婦」訴訟
4・強制連行、強制労働事件
5・裁判を支えた市民の活動 6・壮大なオーラルヒストリー
中国人戦争被害賠償請求事件弁護団 編著
発行所:株式会社 高文研 定価:2,500円+税
高文研:03-3295-3415
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