辺野古新基地建設「遺骨土砂問題」を語る

ヤマトンチュとして沖縄に向き合う

今年は沖縄復帰50年になります。兵庫の「語りつごう戦争」展の会は8月15日(月)午後、神戸市兵庫区の妙法華院で「8・15平和の集い」を開催し市民43人が参加しました。集いは、米国イェール大学在籍中の西尾慧吾さん(1998年生れ)が「ヤマトンチュとして沖縄に向き合う」と題し、辺野古新基地建設の遺骨土砂問題について講演しました。

沖縄県民の「基地のない平和の島」の願いとは逆に名護市辺野古では米軍の新基地建設が強行されています。この新基地建設に沖縄戦戦没者の遺骨が染み込んだ沖縄島南部の土砂を使い埋め立てが行われようとしています、政府との交渉や毎月のように講演会などで基地建設中止を訴え、地方自治体の意見書採択は210を超えている。地方や国民が何を言おうと辺野古新基地建設は進めるというのが国の方針。

軟弱地盤に杭を打ち込み土砂で埋め立てようとしているが杭は70mまで、その下へは対応できず、建設は不可能です。軟弱地盤での埋め立てと環境破壊という点では大阪の夢洲と似ている。西尾さんは、遺骨の染み込んだ土砂は粉砕された遺骨が殆どでDNA鑑定出来る遺骨はほんの一部、人道上の問題として遺骨発掘作業を行い遺族に応えようとしている人たちが多くいると話しています。また沖縄の基地問題について、ヤマトメディアでの報道は貧弱で全国的な問題提起がされないから何時までもウチナンチュ(沖縄人)の人々に負担が押し付けられている。

必要なのはヤマトンチュの覚悟と想像力だと。自分たちの差別性を自覚し、自己批判する覚悟がないとウチナンチュ側は安心して問題提起できない。構造的な加害・被害の関係を直視する必要があります。ウチナンチュは「被害者ぶっている」のではなく、実際に構造的被害者のポジショナリティを持っている。差別・抑圧をやめる力を持っているのはマジョリティの側で「加害者」としての当事者意識を持ち、自己変革しようとしなければ現在の社会問題は解決しないと語りました。辺野古新基地建設問題の現状を皆さん方が出来る方法で紹介してほしいと訴えました。(U)

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