前回は硬券の紹介でしたが、今回は軟券の紹介をします。座席管理にコンピューターを使うようになり徐々にですが、きっぷの購入がしやすくなってきました。それに伴い「外国人料金」も撤廃されました。(厳密にいうと人民料金を値上げして内外同一価格にしたようです。)
導入時期は不明ですが、私の持っているきっぷで一番古い軟券は1997年発行のものとなっています。コンピューター管理となり、今までは座種によって窓口が違っていましたが、どの窓口でも購入できるようになってきました。また市内にあるきっぷの発売所でも購入できるようになってきました。ただしまだ帰りのきっぷなど発駅以外のきっぷは購入できませんでした。
2000年代になり、徐々に発券システムのネットワーク化が進み発駅以外のきっぷを購入できるようになってきました。きっぷの様式も「中国铁路-CR」地紋の赤色軟券になりました。
2000年代後半にはシステムのバージョンアップによりきっぷの駅名に英字表記が入るようになりました。手元にきっぷが残っていませんが、異地発券の実験として2010年に浙江省杭州駅で黒竜江省牡丹江駅発の列車の硬座指定券の購入ができたのを確認しています。この時期には全国的にどの駅発のきっぷの購入もできるようになりました。
自動改札機を通れる磁気化券が登場しはじめた初期のきっぷです。赤地で地紋として動車組列車のシルエットが入っています。磁気化券は登場しましたが、大半の駅の改札自体は駅員が一枚一枚きっぷに鋏を入れるスタイルでした。
今回はこのあたりにしたいと思います。