中国語を話せない華僑四世がルーツを巡る物語
華僑四世の監督・林隆太(37)は、十五歳の時に父・学文が中国人だと初めて知った。しかし、中国嫌いだった隆太は、家族の中の「中国」を避けるように生きてきた。それから十年以上経ったある日、一枚の写真と出会う。「台湾解放」というスローガンを声にし、横浜中華街を練り歩く紅衛兵の写真、そこには、若かりし日の学文の姿があった。
日本人として育った隆太は、なぜ同じ日本で暮らす中国人同士で対立するのか理解できなかった。「台湾は中国の一部、毛沢東は親父のようなもん」という学文。中国籍のまま晩年を迎え、認知症になった祖母・愛玉。ずっと避けてきた家族の過去に触れたことをきっかけに、隆太は家族が過ごした横浜中華街と向き合う決心をする。中国・華僑のことを何も知らない華僑四世の隆太は、家族や父の友人・知人に出会いながら、時代に翻弄された華僑の人生と複雑な想いに気づいていく。
上映予定(下記日程は林隆太監督登壇日)
◆2021年11月13日(土)
神戸:元町映画館(元町商店街4丁目)☎078-366-2636
大阪:シネ・ヌーボ ☎06-6582-1416
◆2021年11月19日
京都:kyoto MINAMI KAIKAN ☎075-661 -3993
上映日程については各映画館へお問合せ下さい。