海南環島高鉄で電子チケット運用開始

2018年11月22日より海南環島高鉄において電子チケットの試験運用を開始しました。中国鉄路総公司ではこのシステムの導入により更なる旅客サービスの向上を図るとのことです。

従来のきっぷは赤地の非磁気化券または青地の磁気化券で実名制を導入しています。これらが輸送契約書、乗車証明書、購入証明書を兼ねておりきっぷに集約されています。また乗車の際はきっぷが必要でした。電子チケット導入によりこれらの証明が電子的に保存されるようになり輸送契約書と乗車証明書がペーパーレス化し、購入証明書も逐次ペーパーレス化しつつあります。

きっぷ購入時はネット購入の場合は、購入成功後ウェブサイトから購入証明を自分で印字またはダウンロードでき、また海南省内の駅の窓口、自動券売機でも印字することができます。窓口や自動券売機で購入した際は購入証明をもらうことができます。

乗車時は二代身分証、外国人永久居留証、港澳台居民居住証、港澳居民来往内地通行証、台湾居民 来往大陸通行証を持っている乗客は直接自動改札機を通過することができます。それ以外(パスポートなど)で乗車する際は専用の身分確認窓口で係員に購入証明の二次元バーコードを読んでもらうか身分証明書番号を確認してもらい構内に入場します。

また中国鉄路サイト(12306.cn)で身分証確認を済んでいる人は、スマートフォンアプリにて二次元バーコードを表示させることができるのでそのまま自動改札機を通過することができます。(以下略)

哈爾浜-佳木斯鉄路開業

2018年9月30日、哈爾浜-佳木斯(ジャムス)鉄路(以下哈佳鉄路と称す)が正式に開業しました。これにより沿線の大多数の無鉄道地区状態に終止符を打ちました。

哈佳鉄路は黒竜江省中東部に位置し、哈爾浜市を起点とし、賓県、方正、依蘭三県を経由し佳木斯市に至ります。路線延長344キロメートル、設計速度200km/h、哈爾浜、太平橋、賓西北、賓州、勝利鎮、方正、得莫利、依蘭、佳木斯など等19の駅が設けられます。開通当初は哈爾浜西-佳木斯間に13往復の列車が走り、最速列車は従来の5時間44分から2時間3分に短縮されます。

哈佳鉄路は2014年7月に起工し、2018年5月より試運転をしていました。沿線は酷寒地帯に属し冬季は氷点下40度近くまで下がります。長い氷結期間、複雑な地質条件などを乗り越え、路盤の保温設備、低温に強い材料の採用などで、酷寒地区での安全運行が保障されます。車両はCRH5A型を採用し、排障器や車体の19項目に防寒対策を施しています。

哈佳鉄路は大連-哈爾浜高鉄の北部延長線に位置づけられ、既に開業している大連-哈爾浜、哈爾浜-斉斉哈爾高鉄、今後開業する哈爾浜-牡丹江高鉄とともに黒竜江省の高鉄ネットワークの重要路線となります。この路線の開業により東北部の鉄道ネットワークはより良くなり、沿線住民の移動の便利さや経済発達に繋がることが期待されています。(中国鉄路総公司サイト)

哈爾浜-牡丹江高鉄試運転開始

2018年9月17日、高鉄「八縦八横」政策の最北端に位置する「哈爾浜-牡丹江旅客専用線」の試運転が開始されました。全線の軌道設備と列車運行状態のテストと改良を行い、予定では今年末には開通する見込みです。

これは中国の「中長期鉄道ネットワーク」の重点建設計画の1つで、2014年12月より工事が開始されました。路線は哈爾浜市から牡丹江市で設計速度250km/h、総延長約293キロで、哈爾浜、新香坊北、阿城北、帽児山西、尚 志南、一面坡北、葦河西、亜布力西、横道河子東、海林北、牡丹江の11駅が設定されます。

この路線は黒竜江省中東部に位置し、東北部旅客高速鉄道網の重要路線で、哈大(哈爾浜-大連)高鉄、哈斉(哈爾浜-斉斉哈爾)高鉄、哈佳(哈爾浜-ジャムス)铁路と連結され高速鉄道網が広がります。牡丹江-哈爾浜間の旅客列車は4時間半から1時間半に短縮される見込みです。(中国鉄路総公司サイトより抜粋)

中国でスマホを使う方法

日本でもスマートフォン(スマホ)を利用されている方も多いと思います。また中国でも電子決済などスマホは必需品となっています。われわれ外国人には敷居の高い電子決済ですが、地図アプリやタクシー配車アプリなど現地でスマホを使うと便利な場面は多いです。ここではどのようにしたら使えるかを説明したいと思います。

方法としては下記があります。

  1. 日本の番号のまま現地で利用する(国際ローミング)
  2. Wi-Fiルータをレンタルして利用する
  3. 現地SIMを入手して利用する
  4. 香港系中国キャリアのSIMを入手して利用する

①番ですが一番手っ取り早い使い方です。SIMの入れ替えをすることなく利用できます。ただし料金は高くデータ定額サービスを利用したとしても24時間で最大2980円かかります。docomo、auでは980円/24時間で、国内無料データを使うことができます。詳しくは契約している会社にお問い合わせください。ただし格安SIMは国際ローミングサービスに対応していないところがほとんどですのでご注意を!(後述するアクセス制限はかかりません)

②番も比較的楽に使えます。料金は会社によってまちまちですので情報収集が必要です。注意する点は中国の方式に対応しているサービスを選びましょう。利用の度にいちいちモバイルルータとWi-Fi接続をするのは面倒かもしれません。

③番は一番堅実です。国際ローミングの場合、現地ネットワークが混んでくると接続規制がかかる場合がありますが、その心配もありません。また現地で銀行口座を開設しようとしている方には必須です。中国のネットサービスでは携帯電話番号をID代わりに使うことが多いですが、その際にもトラブルなく登録・利用ができます。料金プランの種類が多く、料金もプリペイド制で先にいくらか預けておけば残高がなくなるまで番号を維持できます。なお契約にはパスポートが必要です。しかし一番やっかいな問題もあります。日本で慣れ親しんでいるFacebook、Twitterなど中国国外のネットワークサービスの一部にアクセス規制がかかっています。その点ご留意ください。

④番が今のところ③のアクセス制限もなくコストパフォーマンスもいいです。SIMフリー端末かSIMロックを解除した端末があれば差し換えるだけで利用できます。SIM自体も香港で買わなくても日本の通販業者で扱っています。一番人気があるのは中国聯通香港の「内地及香港8日間2GBデータ通信」SIMです。定価は150香港ドルですが、日本国内で比較的安く入手できます。

ざっと説明してきましたが、皆さんも中国でも便利なスマホライフを送ってくださいね。

香港高鉄9月23日開通

香港と中国本土をつなぐ「広深港高鉄」が2018年9月23日に開業します。香港-武漢の最速列車が4時間16分、深圳までは14分の所要時間となります。運賃は深圳北-西九龍が72人民元、武漢-香港は約610人民元(約700香港ドル)になる見込みです。

開通時のダイヤは1日127往復で短距離列車(概ね香港-広州間)が114往復、長距離列車(北京、上海など内地14都市)が13往復になる模様です。(「香港01」より)

中国外交史のなかの日本-隋時代

「中国歴史」を学ぶ新シリーズ「中国外交史の中の日本」第7回が、日中友好協会加古川支部主催で7月28日(土)午後、加古川市内で開催され20人が参加しました。

今回の主テーマは「隋時代」で、隋王朝の外交と遣隋使の話題を講師の来村多加史阪南大学教授が手づくりのテキストをもとに、質疑応答も含め2時間半にわたり講演、約1400年前の隋と高句麗・百済の朝鮮半島と日本の推古天皇、聖徳太子、小野妹子の時代の交流を振り返りました。

来村教授は、隋の外交年表や「隋書」の高句麗伝、百済伝、新羅伝で解りやすく隋王朝と朝鮮半島三国の動向を説明。また「隋書」倭国伝と日本書紀で小野妹子などの遣隋使の様子を説明。特に607年の「国書」ー「日出る処の天子、書を日没する処の天子・・・」について、「国書の冒頭に使うべき表現ではなく、煬帝皇帝の心証を害するもので、外国の王が自らを『天子』と名乗ることは、中華思想ではありえない」と解説しました。

 さらに来村教授は、推古時代の大阪平野や瀬戸内海、隋時代の朝鮮半島と大陸のルートを歴史地図をもとに、遣使小野妹子の朝貢と従者の帰国の様子をエピソードを交えて詳しく説明。交流の実態をリアルに学びました。次回、唐時代が楽しみなどの感想が寄せられました。(加古川支部)

第19回「加印平和のための戦争展」

―再び戦争の道を歩まぬために―地域にある戦争の事実から学ぶ

戦後73年、戦後生まれの人たちが大半を占め、戦争体験者が少なくなる中、戦争の悲惨さや平和の大切さを語れる人たちが少なくなってきました。再び戦争への道を歩まぬために、過去の歴史から学び、平和な未来を子どもたちに伝えていきましょう。

展示日程:2018年8月11日(土)~8月13日(月)

11日・午後1時~5時、12日・午前9時~午後5時、13日・午前9時~午後4時

展示会場:高砂市文化会館 1F展示集会室

展示内容:加印地域の戦争遺跡・日中戦争に従軍した位田さんのアルバム・原爆写真・戦没者名簿・沖縄と基地・戦時中の遺品・尾上飛行場から飛び立った特攻隊員の血書・戦争ごっご・曽根天満宮の梵鐘など

講演会会場:高砂文化保健センター2F多目的室

◆8月11日(土)午後1時30分~

  • 平和の歌声 東播センター合唱団
  • 記念講演 「戦争ごっこ」午後2時~ 天尾宏氏

―旧日本軍最年少召集兵の戦争体験―

◆8月12日(日)午後3時~ 永井幸寿弁護士

  • 記念講演「憲法に緊急事態条項は必要か」

◆8月13日(月)午後1時30分~ 展示集会室

  • 「朗読劇」高原脩氏 日中友好協会加古川支部事務局長

主催:加印平和のための戦争展実行委員会

☎ 080-6158-2371 (菊本睦人さん)

後援:加古川市・高砂市・稲美町・播磨町、各教育委員会

大豪雨から鉄道橋を守る

2018年7月11日午前、四川省内の大豪雨は涪江の水位を一気に上げました。宝鶏鉄路の涪江橋梁では封鎖警戒水位に達しました。建設以来最大の洪水の危機となりました。

中国鉄路成都局有限公司は応急指揮センターを立ち上げすぐに対策に乗り出しました。総重量8000トン近い2本の列車を臨時に仕立てて橋梁の自重を増やし、豪雨で橋脚などが押し流されないように対策を施しました。そして5時間あまりが経過し、水位は次第に下がり橋梁への被害もなく、西南部の鉄道大動脈の安全運行が確保されました。(中国鉄路総公司サイトより抜粋)

中国の「地理・民族・宗教と歴史」を知る学習会

日中友好協会加古川支部は、7月8日(日)午後、「中国を知る学習会」を加古川サンライズビル会議室Bで開催。当日は西日本豪雨災害の影響で開催自体危ぶまれましたが。天候が回復するなか15人が参加しました。

大西広慶応義塾大学教授が、「中国百科検定」対策を兼ね、中国「地理・民族・宗教+歴史」と題して、大づかみに「中国の基本」を手づくりテキストとスクリーンを使って、2時間タップリ時間を使って解説、習近平体制についても質問に答え、「中国の基本と事実をしっかりつかむ」重要性をわかりやすく話しました。第5回「中国百科検定」は12月9日に大阪で、第6回は2019年3月21日(祝)に神戸の兵庫県民会館でも実施します。

日中友好協会兵庫県連合会は中国百科検定「問題集」(増補版含む)を扱っています。ご希望の方は下記へご連絡下さい。

日本中国友好協会兵庫県連合会 ☎&Fax:078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

中国茶講座・姫路

姫路支部が福建省へのツアーを前に中国茶講座

日中友好協会姫路は今年9月、烏龍茶の本場「福建省」をツアーで訪れます。ツアー説明会を開催するにあたり特別講座として、中国政府認定・高級茶芸師・高級評茶員の神田貴子さんを迎え中国茶の話や茶の入れ方、飲み方を実演して教えて頂きます。旅行に参加されない方も興味をお持ちの方はぜひお越し下さい。

  • 日時 7月28日(土)1:00~旅行説明会、2:00~中国茶講座
  • 場所 戸倉ビル2F(姫路市古二階町、割烹森富の東)

参加費 1,000円

お問合わせ ☎090-1131-0283(姫路支部・川口さん)