上海地下鉄、空港駅で国際クレカ対応に

二大空港地下鉄駅及びリニア駅でクレカ発売所増設

外国人旅客の便宜を図るため、上海地下鉄では二大空港の地下鉄駅:2号線浦東空港駅、2号線虹橋空港第2ターミナル駅、10号線虹橋空港第1ターミナル駅、10号線虹橋空港第2ターミナル駅の4駅7つのサービスセンターに国際クレジットカード対応端末を増設。窓口において片道きっぷ、1日乗車券、3日乗車券、リニア連絡きっぷなどの国際クレジットカード決済を開始しました。受理できるカードはVISA、Master、Discover Card、American Express、Diners、JCB、中国銀聯です。

3月5日、浦東国際空港駅に国際カード端末を正式設置。上海に来た外国人旅行者は人民元に両替することなくじきっぷ購入や上海公共交通カード(プリペイド式ICカード)の購入ができるようになりました。

新型装置設置後は外国人旅客を相手にきっぷ購入対応を操作簡単かつ敏捷に行うことができました。

以上、上海地鉄WeChatページより要約。

上海地下鉄総延長800キロ超える

2021年12月30日、上海地下鉄14号線と18号線第1期北区間(御橋駅~長江南路駅)が開通し総延長距離が831キロとなりました。(うち14号線が38キロ、18号線第1期北区間が21キロ)これにより路線数が20、駅数は508となりました。

14号線には全自動運転システムを採用した8両連結の車両を運行しています。現在、上海地下鉄では5路線で全自動運転をしています。(10、14、15、18号線、浦江線)運営距離は167キロで規模では世界第一です。

14号線は運営距離38キロ、設置駅数は31(当面30駅、龍居路駅は未開業)の地下駅で、乗り換え可能駅は13駅です。前述しましたが、14号線は8両編成の全自動運転を行う路線となっており、西は嘉定区封浜駅、東は浦東新区桂橋路駅で嘉定区、普陀区、静安区、黄浦区、浦東新区の5つの行政区を通ります。

今回開通する18号線第1期北区間は昨年開通した南区間の延伸となり、運営距離約21キロ、設置駅数は18の地下駅です。南は御橋駅で北は長江南路駅で浦東、楊浦、宝山の3つの区を通ります。18号線も全自動運転区間です。

龍陽路駅は5路線の乗り換えが可能に

龍陽路駅では5路線(2号線、7号線、16号線、18号線ならびにリニア線)の乗り換えが可能になります。



上海地下鉄の微信(WeChat)ニュースより抜粋

上海浦東空港へ地下鉄直通運転開始

上海浦東空港と市内は地下鉄2号線で繋がっていますが、運行編成の関係で直通運転が行われておらず、途中の広蘭路駅での乗り換えが必要でした。(市内は8両編成、空港-広蘭路間は4両編成)

2019年4月19日より、8両編成の列車が空港へ乗り入れることとなり市内との直通運転が開始しました。(ただし区間運転の列車あり)

平日ラッシュ時は8両編成の淞虹路-浦東空港の列車は直通しますが、徐泾東-広蘭路の列車(8両編成)の場合は従来通り広蘭路にて4両編成の列車に乗り換えが必要となります。

その他の時間帯は8両編成の列車が空港まで乗り入れしますが、淞虹路-広蘭路の区間運転列車も存在しますので注意が必要です。

北京でもキャッシュレス乗車

北京市軌道交通(地下鉄)は2018年4月29日より西郊線を除く全線で二次元バーコードによるキャッシュレス乗車が始まりました。利用の方法は専用アプリ「易通行」をインストールし、中国の携帯電話番号とIDカードで会員(実名)登録を行います。キャッシュレス乗車をする場合は中国工商銀行、京東支付、支付宝などのモバイル決済サービスにて実名認証と紐づけを行います。

使用方法は上海と同じで、バーコード読み取り口(北京は黄色の枠の中)に二次元バーコードを読み取らせて改札機の入場、出場・支払を行います。

当面乗車割引サービスがあり月ごとの利用累計金額が100元に達すると次回乗車より2割引、150元に達すると次回乗車より半額となります。(累計400元に達すると割引は終了)

北京市軌道交通ではスムーズな改札機通過のため「改札機5m前で二次元バーコードを表示させてほしい」と呼びかけています。(北京地鉄サイトより)※残念ながら今のところ外国人は利用できません

澳門LRTタイパ線で試運転始まる

澳門初の軌道系大量輸送機関として大きな期待

澳門政府の運輸インフラオフィス(GIT)は、3月29日、澳門新交通システム(LRT)プロジェクトで先行開業しているタイパ線(9.3Km、11駅)の一部で試運転を開始したと発表しました。澳門政府は観光客増加に伴い、新交通システム(LRT)による大量輸送に大きな期待をかけています。

第1期プロジェクトは澳門半島北部の關閘~外港フェリーターミナル~新口岸~南湾湖~媽閣の半島線と媽閣~西湾大橋~コタイ地区~澳門国際空港、タイパフェリーターミナルの2線21駅、全長21Kmが計画されています。半島線はルート調整が難航するなど本格的な着工には至っていません。

先行着工(2012年末)したタイパ線は試運転を経て2019年開通予定です。第1期プロジェクトには、国際入札を経て三菱重工と伊藤忠商事の共同体がLRTシステム一式を受注し、2017年11月より日本から車両の搬入を進めています。(澳門新聞

スマホで地下鉄乗車

あのモバイル決済がついに地下鉄の自動改札に対応しました。

上海軌道交通では二次元バーコードを用いた自動改札システムを開発し、2017年10月よりリニア線にて試験運用ののち2018年より全線で運用を開始しました。

利用するには専用アプリの「Metro大都会」(ネーミングがすごい!)をインストールし、中国の携帯電話番号と電子決済サービスの「支付宝」または銀聯キャッシュカードにて実名認証と紐づけを行います。アプリを立ち上げ対応改札機にバーコードを読み込ませて通過・料金引き落としを行います。要する時間は0.5秒とのこと。

もともと二次元バーコードは1回限りの利用に対応しており、入場・出場という2回のスキャンは技術的に難しいとされていましたが、新技術を開発して今回の運用となりました。対応改札機はバーコード方式の他、普通きっぷ・公共交通カードなどICカード式にも対応しています。 続きを読む スマホで地下鉄乗車

APM浦江線3月31日開業-上海

上海軌道交通(地下鉄)は2018年3月31日より初めての新交通システム・APM浦江線が開業します。これにより営業総延長は673キロ(リニア線含む)となり、総延長世界一の記録をさらに塗り替えることになります。

8号線の終点沈杜公路駅から汇臻路駅までの6駅・6.7キロで、フランスのKeolis社との合弁企業にて上海では初めての無人運転の列車となります。開業により交通が不便だった浦江地区の住民の便宜を図ることになります。運行間隔は通常時間帯は6分間隔、ラッシュ時間帯は3分20秒間隔の運行となります。

車体は通常より小型で車輪はゴムタイヤ、集電方式は第三軌条方式を採用しています。全線高架です。

中国の交通系ICカード

鉄道などの公共交通機関でSuicaやICOCAなど交通系ICカードをご利用の方も多いと思います。実は中国でもバスなどでICカードが使われています。ここでは上海の交通系ICカード「上海公共交通カード」にスポットを当てて書きたいと思います。

上海のICカードは大別して上海市民向けの「公共交通カード」と観光客向けの「都市旅游カード」があります。違いは実はあまり分かりません。ただ公共交通カードは後述しますが、他の都市でも使うことができますので、公共交通カードを買われることをお薦めします。

入手方法は簡単で地下鉄の窓口のほか、CVM機という高機能券売機で購入することができます。(日本発行の銀聯カードも利用可)1枚20元、これはデポジットで払い戻しをするさい毀損などがなければ全額返ってきます。あとはこれにチャージ(10元単位・最高1000元)して使うことになります。浦東国際空港の地下鉄やリニアの駅でも買うことができます。特にリニアのきっぷ売り場の係員は英語が話せますので、言葉に自信がない方はこちらで買われることをお薦めします。

使い方は日本と全く同じで改札機やバスのセンサーにタッチして使います。他にもタクシーの支払や一部のコンビニでの支払にも使えます。他の都市でも利用することができますがカードの種類によって利用範囲が異なりますので、詳しくは公式サイトをご覧下さい。

上海地下鉄総延長666キロに

上海地下鉄(上海軌道交通)は営業距離世界一ですが、さらに新線が開業しました。2017年12月30日に9号線三期(楊高中路-曹路)および17号線(虹橋火車站-東方緑舟)が新たに営業を開始しました。これにより営業総延長666キロ(リニア線29キロ含む)、停車場数389駅(同2駅含む)となります。

特に17号線は有名な観光地、古鎮・朱家角を経由しますので、今まで市区部からはバスしか交通機関がありませんでしたが、地下鉄だけで行けるようになります。虹橋火車站駅では2号線とはホームを挟んで並んでおり、乗り換えの便宜が図られています。

路線延長とともに利用者数も増え、2018年3月9日には1日利用数1223.1万人と史上最高を記録したようです。

さらに2018年2月には13号線二・三期のトンネルが貫通し年内に試運転を開始する予定です。