中国百科検定に挑戦しよう!

中国百科検定とは? 趣旨と理念

『中国百科検定』は「日中両国の関係改善のためには、まず相手国への理解を深めることが大切」との強い思いから誕生しました。中国語の能力ではなく、中国の歴史・地理・政治経済・文化等、多方面の知識を問う、日本でも極めてユニークな検定試験です。2014年に始まり、今年7月16日(土)に開催する検定は第11回目を迎えます。

中国には「以民促官」という言葉があります。民をもって官を促す。たとえ政府間に困難があっても民間の交流を盛んにして状況を変えていく、という考え方です。現在の日中関係においても、互いの政府に期待するより、先ずは民、国民ひとりひとりが互いに隣国を知ろうとする気持ちを持つことが大切なのではないでしょうか。私たちは、国民の力、すなわち「草の根」の力が日中友好を前進させるものと信じています。

中国百科検定に挑戦しよう! 検定に向け学習会を開催します

第11回「中国百科検定」は2022年7月16日(土)午後3時~、兵庫県民会館で実施されます。検定に挑戦しましょう。そのための「中国を知る学習会」を開催します。7月の検定は初級・3級・2級の3コースがあり、どなたでも受験することができます。

中国を知る学習会の日程と内容(全5回)どなたでも参加できます!

4月18日(月)午後2時~4時 内容:地理 

5月16日(月)午後2時~4時 内容:歴史

6月13日(月)午後2時~4時 内容:政治・経済

7月4日(月)午後2時~4     内容:文化・芸術・スポーツ

7月11日(月)午後2時~4時 内容:模擬問題

会場:何れも 日中友好協会兵庫県連合会「教室」

JR摂津本山駅北口を東へ線路沿いに約1分「甲南ビラ」201号室

阪急「岡本」駅南へ約6分、山手幹線「本山北町3」信号南すぐ

資料代:200円/回        定員:10人

お申込み、お問い合わせ

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax:078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

日中文化交流-展示会と講演会

―日中国交正常化50周年記念―

「書」と中国児童絵画の展示・講演「漢字の歴史」

昨年8月に開催予定の展示会と講演会は、コロナの影響で再々の延期となっていましたが、3月16日から開催することになりました。ぜひご来場下さい。

展示会は、漢字の発祥である「甲骨文字」を題材にした「書」など多数の作品と、2017年に加古川市を訪問し市内の中学校生徒との交流を深めた中国江蘇省の中学生徒の絵画作品を展示します。

「講演会」は漢字研究家の藤田而響先生が「甲骨文字と漢字の歴史」と題し講演します。漢字発祥の歴史と漢字文化の交流の視点から古代中国と日本の歴史、文化を学びます。

●「書と中国児童絵画の展示」

日時:2022年3月16日(水)~19日(土)9:00~17:30

   16日は13:00~、19日は17:00まで

会場:東播磨生活創造センター1F展示ギャラリー、タパス

●「講演会」

日時:2022年3月17日(木)14:00~16:30

会場:東播磨生活創造センター1F講座研修室

講師:藤田而響先生(ものしり文字会主宰)

テーマ:甲骨文字と漢字の歴史

何れも入場無料

主催:日本中国友好協会加古川支部

連絡先:☎090-8753-5972(前田)

どうなる?これからの日本と中国

尼崎で日中国交正常化50周年記念学習講演会

今年は、日中国交正常化50周年の節目の年です。1972年の日中共同声明では、日本の侵略戦争への深い反省、中華人民共和国が中国の唯一の合法政府であることを認め承認しました。さらに、主権及び領土保全の相互尊重、恒久的な平和友好関係の確立を重視することを確認しました。

しかし、現在、尖閣諸島問題は日中関係悪化の要因となっています。私たちは、冷静で平和的な対話による解決を両国政府に求めるとともに、両国民の世論を高めることが必要だと思っています。今回の学習講演会は、国交正常化50周年記念の活動の一つとして計画しました。

日時:2022年3月20日(日)14:00~16:00

会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ(尼崎総合医療センター西

講師:山本恒人 大阪経済大学名誉教授・日中友好協会大阪府連合会副会長・日中友好協会本部副理事長

参加費:無料

お願い!

コロナ感染防止のため、入場人数を制限させて頂くことがあります。参加の際は、マスク着用お願いします。発熱など体調が優れない方は参加をご遠慮下さい。

主催:日中友好協会尼崎支部(準)☎090-6550-2568(大上

協賛:日中友好協会兵庫県連合会 ☎078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

中国「民主主義」と少数民族問題の実際

大西広 慶応義塾大学教授がオンラインで講演

今年7月、「中国共産党100年」の記念式典で、習近平国家主席は2020年を目標と小康社会は達成できた。「中国の夢」である建国100年を目途に社会主義近代化強国を目指すと述べました。

一方、香港では「国家安全維持法」制定で、民主派が排除され「一国二制度」の形骸化が懸念されています。西側諸国のマスコミは、新疆ウイグル自治区での人権弾圧にも言及しています。こうした中国の実態はどうなのか?中国研究第一人者で、民族問題にも詳しい大西広慶応義塾大学教授に講演して頂きます。講演はオンラインで行われます。

日時:2021年12月12日(日)午後2時~4時

会場:神戸・東灘区文化センター8階第1・2会議室

(JR住吉駅下車、渡り回廊を東へ約3分、旧東灘区民センター)

講師:大西 広 慶応義塾大学経済学部教授

テーマ:中国「民主主義」と少数民族問題の実際

参加協力費:500円

主催:日本中国友好協会東神戸支部

神戸市東灘区本山北町3丁目4-9 201号室

Tel&Fax(078)412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

加古川市で平和のための戦争展開く

コロナ感染症が拡大する中でしたが、8月12日~14日、加古川市内で第22回「加印平和のための戦争展」が開催されました。展示会場では、地元の戦跡紹介や兵士の遺品などが多数展示されました。また、平和の旅を通じて得た「日本軍は東南アジアで何をしたか」の説明資料や沖縄の米軍基地についての資料、「広島から次世代へ平和のバトン展」では被爆写真や惨状を描いた絵などが展示されました。

戦争展は資料展示と開催期間中、別会場で連日講演会が開催されました。14日(土)午前の講演会で前田清氏(日中友好協会県連会長)が「日

米首脳会談と台湾問題」と題し講演しました。台湾問題について、中国は「台湾問題は核心的利益」と強く主張、米国は「『専制主義と民主主義の競争』で台湾を支援(軍事)」と表明し、日本の自衛隊最高幹部は「台湾は日本にとっても守るべき第一列島線の直ぐ西にある戦略上の要衝であり、日本防衛の最前線」と指摘している。さらに前田氏は、台湾問題をめぐる米バイデン政権と日本の菅政権の動きや日米首脳会談と日米共同声明、G7主要7ゕ国会議の内容について説明し、また台湾の歴史についても詳しく解説しました。

講演終了後、ゲストとして会場を訪れていたスオナ奏者・李拓さん(兵庫県在住の日本人高校生)が紹介され、自己紹介のあと一曲を披露しました。李拓さんは、中学生の時、両親と一緒に中国を訪れた際、スオナの演奏を間近で聞き、その音色に魅了されスオナを購入し練習を始めたそうです。昨年10月からは演奏活動を開始し、スオナの魅力を全国に伝えたいと抱負を語っていました。

井手啓二教授「中国の今とこれから」を語る

コロナ、人権、民主主義、環境問題などに多くの質問

日中友好協会東神戸支部は、6月5日(土)午後、神戸市東灘区で「現代中国学習講演会」を開催し、市民26人が参加しました。井手啓二長崎大学・立命館大学名誉教授が「中国の夢―経済、人権、民主主義・中国の今とこれから」と題し講演しました。

井手教授は、コロナ禍を克服した中国は、経済回復も早く、第1四半期のGDPの伸びは14.6%で順調に推移している。コロナ感染症については、徹底した検査と都市封鎖も含め強い処置でゼロコロナを推進し、スマホの普及を情報管理と提供に積極的に活用している。

中国は、2020年を「小康社会の全面的実現」を目標としていたが、それをほぼ達成している。今年3月の全国人民代表大会では、次の中期、長期目標を掲げ、先進国への展望を示しているが、解決しなければならない問題も抱えているので注目している。特に労働人口の急激な減少や香港、ウイグル問題、人権、民主主義に関することは大きな課題であると語りました。

参加者からは、中国はレーニン主義を取り入れているか?・習近平主席の任期を無期限としたがどうか?・コロナで失業や営業損失に対する補填はどうなっているのか?・環境問題への対応は?・香港の民主派弾圧は?などの質問が出て、わかる範囲でと質問に応えていました。(H)

中国「新疆問題」とは何か

ウイグル報道とその内側を探る

中国は、香港の「一国二制度」を反故にし、人権を抑圧。台湾を威圧、南シナ海や東シナ海で領土拡張行為をエスカレートしています。

米国は、トランプを退陣させ、バイデンに代わりましたが、ますます反中国シフトを世界戦略の中心に据え、「覇権主義」「人権抑圧」に立ち向かう「自由正義の味方」のフリをして反中国包囲網づくりに躍起です。

古来「シルクロード」で知られる「新疆ウイグル自治区」で、多くのウイグル族が虐待を受け、「ジェノサイド」「強制労働」が行われているという説も流れます。現地の情報が充分に得られない状況の下で、資料を駆使して「強制労働」の実態を明らかにされたのが、丸川知雄さん(東京大学社会科学研究所教授・ドイツ・ベルリン自由大学客員教授)です。発表されたレポートも紹介しながら、新疆における中国政府の行動と実態の一部を解明します。

日時:2021年7月10日(土)14:30~16:00

会場:姫路ひがし交流センター 2F多目的室

電話:079-222-3625

講師:奥野有造さん(日中友好協会兵庫県連合会理事)

参加費:500円(資料代)協会員は無料

※マスク着用でご参加下さい。会場で、手指消毒、検温

主催:日本中国友好協会姫路支部

連絡先:090-8528-8374(河野)、090-3494-0247(澤野)

現代中国問題学習会

中国の夢―経済、人権、民主主義

****中国の今とこれから****

新たな経済発展を目指す中国ですが、アメリカとの貿易摩擦、軍事的緊張は続いています。

一方、香港、ウイグル問題をめぐる西側諸国からの懸念、批判もあります。今年3月に開かれた「全人代」を受けた習近平政権は、どういう政策でどう進もうとしているのか?中国経済に詳しい井手啓二先生を迎えて学習講演会を開きます。

日時:2021年6月5日(土)午後2時~4時

会場:東灘区文化センター9階多目的ホール(JR住吉駅すぐ)

講師:井手啓二 長崎大学・立命館大学名誉教授

参加協力費:500円

主催:日本中国友好協会東神戸支部

連絡先:Tel&Fax:078-412-2228

E-mail:sps98㎏9@kobe.zaq.jp

写真は中国広東省深圳市

梶谷懐教授と学ぶ「幸福な監視国家・中国」2回シリーズ

第1回 コロナ禍を「封じ込めた」中国~人民戦争か、市民社会か~(仮題)

武漢から始まったコロナ禍、それを「抑え込んだ」中国の監視社会と功利主義について学びます。日本でも菅内閣が今国会にデジタル関連法案を提出しました。梶谷教授が名付けた「幸福な監視国家・中国」の「幸福」の意味を知ることを第1歩に学習します。今回は先着50名限りの参加とします。

日時:2021年5月29日(土)14時~16時30分(開場は30分前)

会場:神戸市勤労会館4階405/406号室

講師:梶谷懐 神戸大学大学院経済学研究科教授

専門は現代中国の財政・金融

先着50名(定員120名の会場ですがコロナ感染防止のため)

マスク着用、検温、アルコール消毒、3密回避で開催

資料代:1,000円 障害者・18歳以下は500円

主催:神戸芝居カーニバル実行委員会

問い合わせと申込み:090-1914-4907(中島さん)

「漢書」「後漢書」から見る弥生時代の日本

「地理史」「東夷伝」から読み解く倭人諸国の動向

「中国歴史講座」新シリーズが日中友好協会加古川支部主催で始まりました。第1回講座が2月27日午後、東播磨生活創造センターで開催され市民37人が参加しました。来村多加史阪南大学国際観光学部教授が「古代日本人の世界観―弥生人が見た中国」と題し講演しました。

来村教授は初めに「中国の海洋進出が世界的な問題となっているが、日本がこの問題にどう向き合い、どう対処してゆくのかを、深く慎重に考えないといけない。漢字を使う日本は、古来、中国文化の恩恵を受け、中国とは切っても切り離せない関係を続けてきました。日本人の中国観は時代ごとに様変わりしました。中国を大国と認めつつも、卑下してなるものかという負けん気があり、そのことは推古朝の外交にも伺えます。新シリーズでは、文献学と考古学の成果をもって各時代の日本人が抱いていた中国観を探ります」

弥生時代の中国と日本の年表を資料で示し、前漢時代の歴史を綴っている「漢書」―地理志、燕地の玄莬・楽浪郡を記した末尾に19文字の弥生社会の状況を伝える記載があり、その原文を読み解説しました。地理志は武帝期(弥生時代中期後半)の日本事情を伝えており、その頃、日本は100ヶ国余りに分かれ、それぞれが年ごと、季節ごとに貢物を持ってやってきたという。ただし、「朝貢」の語は使われていないことから彼の行く先は楽浪郡の群都であり、漢の都・長安までは及んでいなかったと思われます。

後漢書―東夷伝の日本に関する記載は「東夷列伝」の末尾に記載されているが、「三国志」と重複するいわゆる「魏志倭人伝」の部分です。魏志倭人伝は日本人だけの言葉で中国の学会で通用しない。また、三国志のごく一部であり独立した書ではない。日本に関する2008文字の記載があり、3段階に分かれていて、①帯方郡の使者が報告した倭の諸国の位置と戸数など②倭の風俗や物産に関する情報③卑弥呼即位の経緯、景初・正始年間における朝貢の記録などが記載されている。建武中元二年(紀元57年)倭奴国の使者は光武帝の最晩年に派遣され後漢の都である雒陽(河南省洛陽市)を訪れている。

来村教授は、当時の帯方郡(現北朝鮮)から末盧国(九州北部)までの海路図や潮流、対馬、壱岐に残る遺跡、古墳などを紹介し、遺跡から発掘された副葬品の銅鏡などを写真で紹介しました。

第2回講座は2021年7月31日(土)に開催予定、テーマは「卑弥呼が見た中国文化」