最近、SNSで話題になった「高鉄で長江を渡る動画」。
その壮大な景色に、数十万件の「いいね」が集まりました。
「長江って、こんなに広かったの!?」
「まるで海みたい!」と驚きの声が続々。
🌉かつての“天堑”から、今や“通途”へ
古代中国では、長江は「南北を隔てる天堑(てんけん)」と呼ばれ、交通の大きな障壁でした。
水量が多く、岸辺が険しく、渡るのは一苦労。
しかし1957年、湖北省・武漢に「万里長江第一橋」と呼ばれる武漢長江大橋が完成。
それまで数時間かかっていた渡し船の旅が、鉄道でわずか10分ほどに短縮されました。
「一橋飛架南北、天堑変通途」――まさに時代の転換点です。
⏱高鉄で長江を渡る時間は?
現在、長江本流と支流には200以上の橋が建設・建設中。
そのうち鉄道橋は約30本。場所によって橋の長さも列車の速度も異なりますが、代表的な2つの橋をご紹介します。
🏞武漢長江大橋
・1957年開通
・橋の長さ:約1152メートル
・高鉄で渡る時間:最短で約1分未満!
🏞武漢天興洲長江大橋
・2009年開通
・橋の長さ:約4657メートル
・高速道路と鉄道の複合橋
・高鉄で渡る時間:最短で約1分半!
どの橋でも、車窓から見える長江の景色は圧巻。
「景色が広がったと思ったら、もう対岸の駅に到着していた」――そんな声も聞かれます。
📸車窓からの絶景を撮るには?
高鉄のスピードは速いですが、長江を渡る瞬間は絶好のシャッターチャンス。
美しい景色を写真に残すためのポイントはこちら:
1. 路線選び:時刻表で長江を渡る区間を確認
2. 時間帯:朝や夕方の柔らかい光がベスト
3. 撮影準備:スマホやカメラをすぐ使えるように。手ブレ防止の道具があると安心
青空と江面が溶け合い、船がゆっくりと進む――そんな風景が、ほんの数十秒の間に流れていきます。
🚆長江を渡る鉄道の進化は、時代の象徴
かつては渡し船で何時間もかかった長江の横断。
今では高鉄が音もなく駆け抜け、日常の一部となりました。
「一橋飛架南北」から「高鉄穿江如梭(高鉄が江を縫うように走る)」へ。
その進化は、まさに中国の鉄道技術の飛躍と、時代の進歩を物語っています。