日中関係改善へ率直な意見交換

中国人民対外友好協会代表団を招き昼食会

今年4月1日、協会本部は中国人民対外友好協会代表団を招いて昼食会を東京都内で開催しました。代表団の林松添団長、中国人民対外友好協会会長は、「日本の民間の方々の日中友好への熱意を感じた。米中の対立が言われているが、戦いは双方に損害を与える。警戒すべきなのは米国の突出とNATOの拡大だ」と語り、台湾問題をめぐっての「一つの中国」の原則や平和友好関係を堅持することの重要性を強調しました。

井上久士協会会長らは、米国が進める「対中包囲網」の中での日本の大軍拡の危険性を指摘するとともに、さまざまな中国の動きを受けて大軍拡を容認する世論が強まっていることも言及し、日本政府の中国敵視政策を助長するような動きを避ける必要があることを指摘するなど、日中関係の改善に向けて率直な意見交換を深めました。中国側から中国日本友好協会・程海波副秘書長、付博友好交流部副部長、李博寰政治交流部職員、中国人民対外友好協会・王術傑、曽広明の両弁公庁職員と関立彤日中友好会館総合交流部長が同席し、協会からは田中義教副会長、太田宣也、大西広両副理事長、矢崎光晴事務局長、前山加奈子東京都連理事長、藤原知秋事務局員が同席しました。(日中友好新聞7月1日号より)

孫文と神戸を歩こう!

孫文記念館がブックレットを発行

明石海峡を目の前に望み、海峡大橋のすぐ東側に建つ孫文記念館は「移情閣」と呼ばれ神戸の人々に親しまれています。孫文が1924年(大正13年)11月28日に県立神戸高等女学校講堂で「大アジア主義」講演を行ったことは有名です。来年は講演から100年目を迎えます。

この度、孫文記念館は「孫文と神戸を歩こう」というブックレット(44ページ)を発行しました。神戸での孫文の足跡や神戸の華僑について豊富な写真、新聞記事、地図、年表などをわかりやすい解説で紹介しています。巻末には「孫文・神戸・華僑」の地図があり、4ルートのおすすめ見学コースの紹介もあります。歩いて見学するためのガイドブックとして便利です。ブックレット巻頭に書かれた言葉を紹介します。

中国の革命家孫文が18回も神戸に来ています。日清戦争(1894ー95)から大正の終わりまでのおよそ30年の間のことです。

―ある時は準“国賓”として―革命の“元勲”の孫文

―ある時は清朝や袁世凱のお尋ね者として―“落人姿”の孫文

孫文だけではありません。

思想家として、政治家として、ジャーナリストとして、当時とても大きな影響力を発揮していた梁啓超は約6年間も須磨に滞在しながら活動していました。その師、康有為も辛亥革命の前後、須磨に居を構えていたのです。

彼らの神戸訪問、滞在には神戸の華僑、呉錦堂や王敬祥らが大きな役割を果たしていました。孫文らを迎えた当時の神戸の姿はどうだったのでしょうか?さあ、孫文と一緒に、歩きながら彼らの足跡と当時の神戸の街並みを確かめてみましょう。

ご希望の方は下記へご連絡下さい

「孫文と神戸を歩こう」頒価 300円(送料〒180円)

日中友好協会兵庫県連合会 Tel&Fax:078 -412 – 2228

孫文記念館 Tel.078- 783-7172 Fax.078- 785-3440 

1937年7月7日の盧溝橋事件から86周年

1937年7月7日、中国・北京郊外の盧溝橋付近で夜間演習中の日本軍が中国軍に攻撃されたとした盧溝橋事件をきっかけにして、日本は1945年の敗戦まで中国全土への侵略戦争を推し進め南京大虐殺をはじめとした数々の加害行為を重ねて、言語に絶する苦しみを中国の民衆に与えました。今年は盧溝橋事件から86年目を迎えています。今年はまた、日中平和友好条約締結から45周年の節目の年でもあります。

―日中平和友好条約締結45周年にあたって―

「戦争の犠牲になるのは無辜の市民」

ロシアの侵略によってウクライナの市民が犠牲になっているなかで、日本中国友好協会は、日本軍国主義が推し進めた中国侵略戦争で日本軍の兵士たちが加害に走る鬼と化した歴史事実をふまえ、戦争は多くの兵士の人間性を奪ってしまうこと、そして戦争で犠牲を強いられるのは常に罪のない市民であることを訴えています。

今年は日中平和友好条約締結45周年の節目にあたります。1978年の日中平和友好条約で日中両政府は、平和五原則と国際連合憲章の原則に基づいて「すべての紛争を平和的手段により解決し、武力又は武力による威嚇に訴えないことを確認する」と約束しました。ロシアのウクライナ侵略戦争をはじめとした全ての紛争を平和的に解決するために、国際社会が日中平和友好条約の精神に立ち返ることを強く訴えます。

「侵略戦争を体験した兵士たちの証言」日中友好新聞より

「私の思考は『一人の捕虜を斬った』で止まっているが、被害者」は将来の可能性の全てを奪われ、その被害者には親、兄弟、妻子があるだろう。息子、夫を失った家族の前途に何が待ち構えているのかと、その影響の大きさに慄然とした。(将校・富永正三さん)

「軍国主義教育というものに対して正しく判断する能力を持とうとせず、上から言われるままに動き、さらに自分から進んで飛び込んでいく。人を殺すことを当たり前と思い、全く罪の意識を感じない。これがかつての私でした」。(特務機関兵・湯口知正さん)

講演「日中文化交流」の歴史 Zoomでライブ配信

講演は二部構成、どなたでも参加できます!

日中友好協会法政大学教職員支部が6月24日に総会を開催します。総会の後、下記の要項で講演が行われZoomでライブ配信されます。どなたでも参加できますのでご参加下さい。講演は二部構成でパワーポイントの図像を紹介しながら行われます。

日時:2023年6月24日(土)14:30~16:30

講演者:鈴木靖(法政大学国際文化学部教授)

鈴木先生は、2022年の1年間、日中友好新聞に「日中文化交流史」をテーマに連載を担当され、「中国を知る」きっかけとしての学習会とも位置付けています。

第一部「日本人とは」

日本人が誕生するまでの過程を、近年研究が進んでいる古気象学や分子人類学の成果を踏まえて紹介します。

第二部「日本文化交流が作り上げた日本」

渡来人を通じた日本と中国の文化交流が、「日本」という国家を成立させるまでの歴史について紹介します。

下記のURL・ID・パスコードからご参加下さい。

https://us06web.zoom.us/j/81140298027?pwd=V1lWeDd0dWRPNVZmZDI2NkM1VHF5dz09

(ミーティングID: 811 4029 8027 パスコード: 756480)

日中友好協会法政大学教職員支部

記念講演「ウクライナ戦争と15年戦争」

山田朗 明治大学教授がオンラインで講演

戦争の記憶を未来に活かすために、軍事史の第一人者、山田朗 明治大学教授・歴史教育者協議会委員長がオンラインで講演し解き明かします。どなたでも参加できます。

日時:2023年6月25日(日)講演会は13:30~

場所:神戸市立長田区文化センター講習室1(JR新長田駅すぐ)

講師:山田 朗 明治大学教授・歴史教育者協議会委員長

テーマ:ウクライナ戦争と15年戦争

参加無料

オンライン参加希望者は下記へメールでお知らせ下さい!

お申込み先:h_rekkyo2009@yahoo.co.jp

兵庫歴史教育者協議会

講師紹介(専門分野)

日本近現代の国家戦略史・天皇制・植民地支配・戦争責任の諸問題、歴史認識・歴史教育論。

第56回兵庫県平和美術展出品募集

「豊かな自然」テーマに出展を募集中!

開催期間:2023年7月19日(水)~23日(日)

 10時~18時(最終日は17時まで)

展示会場:兵庫県民アートギャラリー(県民会館2F)

JR/阪神「元町駅」を北へ徒歩約6分、地下鉄「県庁前」東

入場無料

兵庫県平和美術展は、無審査形式を採用し、平和を愛する人ならどなたでも自由に出品できる展覧会です。絵画・書・写真・版画・絵手紙などグループ出品も可能です。ジャンルは問いません。出品される方(17歳以上)は、郵便振替用紙で出品料の納入と、通信欄に、氏名・住所・電話・作品名(12文字以内)とサイズ(額縁含め横のみ)、ジャンル(油絵、水彩、書など)を記入し6月26日までにお送り下さい。

口座名義:兵庫県平和美術協会 

口座記号:00900-3ー146428

申込締切:2023年6月26日

作品の大きさは、横2m以内・横1mを超えると2点扱い。宅急便は搬入日午前中の時間指定で会場の県民会館気付「兵庫県平和美術展」へ。詳しくは下記兵庫県平和美術家協会へお問い合わせ下さい。

搬入:2023年7月18日(火)10時~14時

(県民会館2F大展示室で受付)

搬出:2023年7月23日(日)17時~18時

主催:兵庫県平和美術協会

後援:兵庫県、神戸市、神戸市教育委員会

連絡先:657-0011神戸市灘区鶴甲4丁目4-14-508

宇山さん Tel.070-1749-0112

第13回「中国百科検定」間もなく締切!

申込期間は6月15(木)まで、初級・3級・2級コース

第13回「中国百科検定」の受験申し込みは6月15日(木)に締め切られます。受験をお考えの方はお急ぎ下さい。公式テキスト「中国百科」増補改訂版、中国百科検定問題集の申し込み受け付けています。日中友好協会本部または連合会・支部へお申込み下さい。

日中平和友好条約締結45周年記念「ラップナウ・コレクション展」

絵葉書でめぐる近代史―ラップナウ・コレクション展示会

「平和と友好」日本と中国の近代を知る!神戸初公開!

日程:2023年8月9日(水)~13日(日)10時~18時最終日は15時まで)

会場:兵庫県立原田の森ギャラリー東館2階(阪急王子公園駅西、JR灘駅北へ)

入場無料

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

後援:神戸市・神戸市教育委員会

書コレクターの米国人ラップナウさんは、日清戦争から第二次世界大戦終結までの様々な出来事を描いた図像を用いた絵葉書・ポスター・伝単(ビラ)・たばこカード・風刺画などを長期にわたり収集、その数、数万点といわれています。その中から厳選した約200点のデータが協会本部に提供され、協会本部はさらに厳選し、全てに説明を付けA1サイズに数点づつ紹介し展示用パネルにしました。今回はそのパネル30枚を展示します。これまでに、京都立命館平和ミュージアム(現物展示)、東京早稲田大学會津八一記念博物館で展示会があり大きな反響がありました。神戸では初公開です。

ラップナウさんは、今回の展示会に寄せたあいさつ文の中で次のことを強調しています。「この展示の目的は、日本の植民地時代を経てきた中国と日本の過去の関係を視覚的にとらえる事にあります。この小さな展示会が日中関係の近代史を再検討する重要な機会となり又、将来に向けてアジアの2大国である日本と中国の相互理解と友好関係を促進する助けとなれば大変嬉しく思います。ドナルド・ラップナウ」。

「日中友好平和の塔」建立50周年記念のつどい

日中平和友好条約締結45周年・「日中友好平和の塔」前記念集会

日時:2023年7月8日(土)午前11時~

場所:「日中友好平和の塔」周辺(芦屋公園内・43号線南)

阪神芦屋駅から、川沿いに国道43号線を南へ、芦川公園内

雨天決行

今年は日中平和友好条約締結45周年にあたります。日中友好協会芦屋支部・兵庫県連合会は塔建立50周年を記念し塔前周辺で記念集会を開催します。

1967年2月、当時、中国の「文革」による干渉が強まる中、協会本部は第16回大会を開催し、日本の軍国主義復活による中国侵略を許さず、日中両国民は再び戦わないという決意を確認し、翌年の第17回大会で「日中不再戦」という表現を明文化しました。

この頃、全国で不再戦碑・平和の塔・慰霊碑などの建立が続き、不再戦・平和運動の中心の一つとして大きな役割を果たしています。兵庫県では、1970年、芦屋市政30周年と日中友好協会創立20周年を記念し、当時の協会芦屋支部が中心的役割を担い、芦屋市民でつくる平和の塔建設委員会をつくり、広く市民や友好団体に寄付金への協力を訴え、盧溝橋事件から36年目にあたる1973年7月7日に塔を建立し今年50周年を迎えています

今日の厳しい日中関係の中、「日中友好平和の塔」の存在意義は極めて重要です。7月7日(7・7事変)は日本の侵略を中国全土へ拡大する契機となった「盧溝橋事件」勃発の日でもあります。日中両国の平和と友好を心から願う多くの市民の皆さんのご参加を呼びかけます。

みんなで学ぶ「中国近現代史」学習会始まる

今の中国を理解するためには近現代史の学習から

中国を理解するために始めた「みんなで学ぶ  中国近現代学習会」の第1回は5月20日(土)午後開催し7人が参加しました。テキスト「中国史」下巻(山川出版社)第5章「中華帝国の繁栄、1.明帝国の成立―元末期から明帝国へ、2.明末~激流の時代」についてページ毎のポイントをまとめた詳しいプリントを教材として感想や疑問点を出し合いながら学びました。プリントの一部を紹介します。

「明帝国の建設」の項の一部では、「朱元璋集団の特徴。第一は、困難な戦いを勝ち抜いてきた軍団の質実剛健の気風。元朝の自由放任的な政策の下で貧困農民を犠牲にして繁栄していた都市や先進地域中心の社会経済に対して、強い引き締め政策をとった。第二は、流民的略奪集団と一線を画する儒教的な正統主義である。もともと朱元璋は、白蓮教反乱集団の一武将として頭角を現したが、のちに知識人や儒学者をブレーンにしたことにより、刹那的な富貴より、天下をとるという大目標に向けて、有徳の君主の伝統的モデルに沿って自らを律するようになる。

その後、朱元璋は、兵士による婦女財物の略奪や焼き討ちを厳罰をもって禁じた。白蓮教をさえ「妖術」と罵り、かつて自分が属していた「紅巾軍」にたいし、「都市を焼き尽くし士大夫を殺戮した」としてその破壊的傾向を糾弾した。帝位につく以前から、科挙制度や祭壇の建設、律令の編纂など歴代王朝の伝統に則る諸制度の整備が学者グループによって精力的にすすめられ、「天命を受けた仁義ある君主」のイメージに支えられ朱元璋は新王朝を樹立した。朱元璋自身は、儒学的教養とは縁のない環境に育ち、成人後も戦争に明け暮れていたにもかかわらず、皇帝となった時は儒教の古典や歴史に対する相当の素養を身につけていた。

第二回学習会にご参加下さい!

日時:2023年6月17日(土)午後2時~4時

会場:日中友好協会兵庫県連合会「教室」

テキスト「中国史」下 お持ちの方はご持参下さい。

テキストがなくても参加できます。

資料代:500円

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax: 078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net