県連事務局会議を開催しました-2025年後半の活動予定まとめ

8月1日、県連総会を受けて事務局会議を開催し、今年後半の活動について話し合いました。各支部や地域での取り組みも活発に進んでおり、今後のイベント情報を以下にまとめました。

📌 県連・全国レベルの主な予定
• 8月17日(日):全国常任理事会(オンライン開催)
• 8月30日(土):「ネット・SNS学習会」開催(総会での要望を受けて実施)
• 9月7日(日)午後:「強制連行犠牲者追悼のつどい」@兵庫区・宝地院
併せて学習会「神戸港における強制労働の実態」も開催予定
• 9月26日(金):第2回関西ブロック女性交流会
• 10月17日(金):「日中友好・夢コンサート」@御影公会堂
• 12月6日(土):第18回「中国百科検定試験」実施
※受講申込は9月1日より受付開始

🏢 各支部の取り組み
姫路支部
• 「中国旅行写真展&中国衣装展示会」開催中(〜8月30日)
会場:たつの市「赤とんぼ荘」
西宮支部
• 9月13日(土):定例総会
• 9月23日(火):中国茶を楽しむ会
• 9月26日(金):学習会「中国歴代皇帝と世界遺産」
尼崎支部
• 10月4日(土):「ASEAN学習会」開催予定

🌍 市民運動の動きと今後の展望
政治情勢では、与党(自民・公明)が参議院でも過半数割れとなり、不安定化が懸念されています。一方、市民運動の分野では希望の光も。
• 原水爆禁止2025年世界大会は大きな成功を収めました
• 10月:「日本平和大会」が愛知県で開催予定
こうした市民運動にも積極的に関わりながら、会員の輪を広げていきましょう。

原水爆禁止2025年世界大会レポート

被爆80年 ― 今こそ決断と行動を
2025年8月、広島・長崎を舞台に「原水爆禁止2025年世界大会」が開催されました。今年は被爆から80年という節目の年。核兵器廃絶への思いを新たに、国内外から多くの参加者が集い、歴史と未来をつなぐ意義深い交流が行われました。

🕊 被爆体験の継承と未来へのメッセージ
8月3日から始まった国際会議では、4日に「被爆体験の継承と未来―被爆80年広島のつどい」が開催されました。
3人の被爆者による証言に加え、黒い雨による被爆や体内被爆といった、まだ広く知られていない体験も共有されました。
続いて「被爆者からあなたへ―あなたから世界へ」と題したリレートークでは、被爆者団体、スペイン代表、新日本婦人の会、高校生平和ゼミナール、そして「原爆の絵」に取り組む基町高校生が、それぞれの視点から平和への思いを語りました。

🌐 国際連帯と運動の広がり
5日には2つのフォーラムと12の分科会が開催され、海外15カ国からの参加者を含む多くの人々が交流。核兵器廃絶に向けた運動の強化を誓い合いました。
フォーラムⅡ「議員と市民の国際連帯」では、英国・ベルギー・ドイツ・米国・日本の国会議員や欧州議員が登壇。会場からの質問に答えながら、各国の取り組みを共有しました。
6日には広島市主催の「平和記念式典」の後、「世界大会ヒロシマデー集会」が開かれ、国連事務次長・中満泉さんからの挨拶もありました。

🚨 世界情勢と核兵器禁止条約の意義
今年の大会では、被爆体験の継承が大きなテーマとなりました。
ウクライナ戦争、ガザでのジェノサイド、イラン核施設への攻撃など、核兵器使用の危険が再び高まる中、核兵器禁止条約の発効と74カ国による批准が希望の光となっています。

👥 若者と労働組合の力
今年は例年の約3倍となる220人以上が海外から参加。特に労働組合関係者が多く、初の「労働組合国際会議」が開催されました。
また、若い世代による「世界と日本の青年シンポジウム」では、闘いと運動の交流が活発に行われました。

🕯 長崎デー集会に3200人が参加
8月9日に開催された「世界大会長崎デー集会」には、会場とオンラインを合わせて約3900人が参加。
冨田宏冶・国際会議宣言起草委員長による報告、被爆者でノーベル平和賞授賞式にも参加した田中重光さんの挨拶、そして11時2分の黙とうが行われました。
エジプト・ベルギー・イギリスの代表による発言や、梶田隆章・前日本学術会議会長のメッセージも紹介されました。

🌍 神戸での国際交流
10日夜には神戸市内で海外代表との交流会が開催されました。
大雨の影響で一部代表が参加できなかったものの、エジプト代表との交流が実現し、国際的な連帯の輪が広がりました。

✨ 未来へ向けて
被爆80年という節目に、世界中から集った人々が核兵器廃絶への思いを共有し、行動の決意を新たにしました。
この大会が、次の世代へ平和のバトンを渡す大きな一歩となることを願ってやみません。

第19回中国を楽しくまるごと知る学習会

秦に続いて漢の時代を学び合います。秦は短命でしたが、前漢・後漢の王朝は400年続きました。前漢と後漢の間に存在した「新」王朝とは?

○日時  8月27日(水)13時30分~
○会場  尼崎教育会館 1階 会議室
○内容  前漢・新・後漢(資料を用意します)
○参加費 500円(中国茶・中国菓子)

主催 中国を知る会

第30回尼崎平和のための戦争展

  • 日時:2025年8月22日~24日 9:00~18:00(最終日は16;00まで)
  • 会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ

常設展示(1F学習室ABC)

22日(金)平和紙芝居(2F学習室)

23日(土)映画「対馬丸」(75分)上映(1F大ホール)

上映時間:①10:00  ②14:00  ③18:00

24日(日)語り部コーナー(2F学習室1) 14:00


中国を楽しくまるごと知る学習会(第18回)

中国を楽しくまるごと知る学習会

秦を学びます。始皇帝陵は未だに解明が尽くされていません。一度は、兵馬俑を見てみたいですね。

学習会に参加されている方で、7月5日中国百科検定を受験した方がいました。結果は8月にわかります。

 

  • 日時  7月23日(水)13時30分~
  • 会場  尼崎教育会館 1階 会議室
  • 内容  秦 (資料を用意します)
  • 参加費 500円(中国茶 お菓子)
  • 連絡先 大上 090-6550-2568
主催 中国を知る会

協力 日中友好協会尼崎支部

   日中友好協会西宮支部

   日中友好協会芦屋支部

第74回全国大会を開催

6月14日・15日の両日、東京都内にて第74回全国大会が開催されました。会場およびオンラインを合わせて、代議員、評議員、役員など約200名が参加しました。兵庫県連からは、役員1名、代議員2名が会場で、評議員2名がオンラインで参加しました。

大会は、冒頭で3名の議長が選出され、この1年間に逝去された56名の会員が紹介され、黙祷が捧げられました。

開会の挨拶では、井上会長が「日中交流には困難もあるが、先方も積極的な企画を通じて前進を図ろうとしている。特に沖縄青年交流会や、7月に北京で開催される世界青年平和集会などに、協会としても積極的に参加し、前進を目指したい」と述べました。

続いて、松尾理事長が大会議案発表後の情勢の変化について説明し、田中事務局長代行が活動の総括と次年度方針の提案、ならびに財政報告を行いました。

討論では、福岡から参加した二世代表が「二世支援のつどい」の成功と、それによる大きな励ましについて報告。三重県での新支部結成の経験や、神奈川県で開催された音楽と文化のつどいが多くの参加者を得て成功したことなども共有されました。また、京都からは「日本在住であっても外国籍の人が会員になれない点」について疑問が提起されました。

15日には、昼休みの時間を利用して「全国女性活動交流のつどい」が開催されました。大阪、東京、北海道苫小牧など、先進的な活動を行っている地域からの報告があり、参加者同士で意見や疑問を交わす活発な交流が行われました。

午後には、討論のまとめと方針の採択、財政報告の承認、新役員の提案と承認が行われ、大会は閉会しました。

夕食交流会で大いに盛り上がる

14日夜には、同会場にて立食パーティー形式の夕食交流会が開催されました。飲み物としてビール、ワイン、ウイスキー、焼酎が提供されましたが、なぜか日本酒は用意されていませんでした。

アトラクションとして披露された二胡の演奏や変面ショーに、会場は大いに盛り上がり、参加者同士の親睦が深まりました。

中国国内線へのモバイルバッテリー持ち込みについて

在中華人民共和国日本国大使館からのお知らせを下記に転載します。

従来より、モバイルバッテリーの預入荷物での搭載は禁止されているところですが、この度、それに加えて、中国民航局は、6月28日から「3C認証」ロゴがない又は鮮明でないモバイルバッテリー、さらにはリコール対象となった型番のモバイルバッテリーを中国国内便の機内持込みを禁止する旨発表しました(注:3C(CCC)とは、中国の強制製品認証(China Compulsory Certification)を指し、日本におけるPSEマークに相当します。)。
※なお、当局に確認しましたところ、国際線を利用する場合には、「3C認証」ロゴのないものであっても、モバイルバッテリーの機内持込みは引き続き可能です。

中国当局は、今回の発表につき、乗客が持ち込んだモバイルバッテリーなどのリチウム電池製品が機内で発火や煙を出す事故が今年に入って多発し、また大手モバイルバッテリーメーカーが複数の単電池関連製品をリコールしたことを踏まえた措置として説明しています。

これを踏まえ、中国民航局は各空港の保安検査部門に対し、乗客の携帯するモバイルバッテリーの検査を強化し、不適合品機内持込みを厳重に防止するよう指示を出しています。つきましては、今後、中国国内便に搭乗する際には、より一層厳格な検査が行われることが想定されますところ、今一度機内持込みされるモバイルバッテリーに「3C認証」ロゴが鮮明な形で付いているか等ご確認の上、搭乗されるようご注意ください。

下記もご参考ください。
●中国民用航空局(発表)

●中国の強制製品認証制度について(JETRO公式サイト)

“丸太(まるた)”という言葉について

  1.  日本で最初にノーベル賞(物理学)を受賞した人は、湯川秀樹博士で、彼の受賞論文は{「二中間子論」について}ですが、実はこの論文は第1論文から第3論文まであって、湯川博士が第1論文、第2論文は坂田省一博士、第3論文は武谷三男博士です。第2論文の著者坂田博士が唱えた「進歩を阻む3つの法則」というのがあります。
  2.  ところで話は変わりますが、皆さんは”丸太“という言葉を聞いて、何を想い浮かべられますか?
  3.  実はこの言葉は、(旧)満州(現在の中国東北部)にあった日本帝国の731研究所で日常的に使われていた言葉です。この研究所では、現地の人達を被験者として、(実質は)細菌兵器の研究が行われていました。それでその人達を指して呼ぶ略称が”丸太“でした。
  4.  そしてこの”丸太“という言葉は、当時日本の同盟国であったナチス・ドイツでも、ヨーロッパ在住のユダヤ人の人達を一番最初に、大量処刑する時の呼び名として使われていました。

(出典;クロード・ランズマン制作のフィルム『ショアSHOAH』)

記述者 ミャアちゃん

野菜炒めを作り・楽しむ会

「野菜炒めを作り・楽しむ会」ご案内

中国東北部の一般家庭で作られている「野菜炒め」を作り楽しみます。調理指導は中国東北部、吉林省出身の宋敏さん。参加者みんなで作り方を教わり、食べて楽しみます。

中国四大料理といえば、北京・上海・広東・四川ですが、中国東北部の料理はそれらには入らず、寒冷な気候と風土に根ざした独特の味覚と言われています。全体的に濃い味付けが多く、寒い地域ゆえ塩気も強いのが特徴です。

今回は、お昼時なので、野菜炒めの他にマーボ豆腐、キュウリの酢の物なども予定しています。

  • 日時:6月28日(土)11時~
  • 場所:西宮市立今津公民館 実習室(阪神・阪急今津駅で下車 南側のパチンコホールの通りを東に徒歩約8分)
  • 調理指導:宋敏(ソン・ミン)さん
  • 定員は25名です(申し込み先着順)
  • 参加費(材料・資料代):1,000円
  • 食材などの準備がありますので、6月23日までに申し込んで下さい
  • マスク、エプロン、三角巾を持参して下さい
  • 当日に発熱、咳などの症状があるときは、参加を控えて下さい

連絡先:090-1955-2465 鈴江

中国のAI、世界を揺るがす

1月20日、中国のスタートアップ企業「ディープシーク」が、世界の最先端を行き、追随するものなしと思われていたアメリカの“Chat GPT”を超える性能の生成AI・R1モデルを開発したと発表。

しかも製作にかかった費用はアメリカの10分の1ほどという。世界に衝撃が走った。

ウォール街ではハイテク株が急落、AI半導体メーカ大手のNVIDIA(エヌビディア)は92兆円失ったという。

中国は技術応用に優れ、製品開発や改造に強い反面、新技術の開発には弱いと言われていた。2017年の中国共産党19回大会は技術革新に取り組むことを決議し、それを受けて中国国務院は[AIは未来を牽引する戦略的技術]と位置づけ、その発展スケジュールを決定し発表した。「ディープシーク」R1モデルの誕生にはそうした背景がある。中国のイノベーションが動き出したことを現すものだと言えよう。

これまでは、AI開発にはNVIDIAなどの高価な半導体がたくさん必要とされていたという。しかし、アメリカ政府は急速に発展する中国のデジタル技術に脅威を感じ、2019年から国内企業に中国の通信機器メーカ・華為(ホアウエイ)への半導体の輸出を規制、電子部品やソフトの取引を禁じた。また友好国へ華為の製品を使用しないよう呼び掛けた。さらに人気アプリTik Tokに対してもアプリ配信などを禁止し、アメリカでのTik Tokの事業をアメリカ企業に売却するよう求めるなど、中国企業への締め付けを強めており、ディープシークにもNVIDIA半導体の売却を禁じて来たという。

アメリカは中国のデジタル技術が急速に発展し、また社会実装が進み、世界的に大きな影響力を持つようになって来たことに神経を尖らせている。ディープシークはそうしたアメリカの干渉や制約に直面しながらも技術的にそれを乗り越えた。

新聞報道によると、ディープシークのAIのダウンロードは一時“Chat GPT“を抑えて一位になったという。

アメリカがいろいろ悪口を言ったり、規制したりしているのは、中国のデジタル技術の性能が優れていて、アメリカの脅威になっていることを認めている証拠でないかと思われる。

大西  広先生(京大、慶大名誉教授・日中友好協会本部副理事長)は、『ハイテク分野の覇権を争う中国から突如として有力AIスタートアップが登場したことは、これまでの米国の対中半導体規制が骨抜きになった可能性を示唆する。日経は「米国がオープンソースのAIモデルを規制する事態につながる恐れもある。」と書いていますが、そうなると世のオープンソースの中心は中国になるでしょう。こういう世界を見てみたいものです。要するに技術で「覇権」を握りさえすれば怖いものなし、ということです。いよいよこういう時代がやってきました』とフェイスブックに投稿されている。(県連理事 奥野有造)