超長編成の貨物列車が再び登場!その迫力に圧倒される

一度見たら忘れられない――まるで鉄の巨龍が大地を駆け抜けるような映像が話題です。今回ご紹介するのは、中国の瓦日(がじつ)鉄道を走る「万吨重载列车(1万トン級の超重量貨物列車)」です。

どれだけ長い?車両数はなんと106両!
この列車は全長1600メートル。中国の高速鉄道「復興号」の標準編成の約8倍にもなります。積載量は約1.2万トン。まさに“動く鉱山”とも言える規模です。

瓦日鉄道とは?
瓦日鉄道は、山西省興県瓦塘鎮から山東省日照港までを結ぶ、全長1260キロの重要な石炭輸送ルート。山西・河南・山東の3省を横断し、中国のエネルギー供給を支える大動脈です。

列車の点検拠点「長子南駅」
この超長編成列車が停車・点検されるのが、山西省南東部にある「長子南駅」。中国鉄道鄭州局の管轄で、瓦日鉄道唯一の列車検査場です。駅構内の長さは3881メートル、線路は19本あり、最長のものは2030メートルにも及びます。
ここでは毎日約250本の貨物列車が発着し、平均して6分に1本のペース。中でも1万トン級の列車は、1日6〜8本が運行されています。

急勾配でも安全に走るための工夫
瓦日鉄道は山岳地帯を通るため、勾配やカーブが多く、運転には高度な技術が求められます。そこで使われるのが「双機重連」方式。2台の和諧D1型電気機関車が連携して牽引することで、十分なパワーを確保しています。
特に長子南〜湯陰東の区間は長い下り坂が続くため、運転士は2台の機関車を同時に操作。制動時の圧力誤差は1キロパスカル以内、操作レバーのズレは0.2ミリ以内という厳しい精度が求められます。
この難所を安全に通過するため、鉄道機関部門では「停車充風再起動」という独自の操作法を確立。過去の運行データをもとに試行錯誤を重ねた成果です。

巡回検査もロボットで効率化
列車が長子南駅に到着すると、制動機の性能を確認する「試風試験」が行われます。従来は検査員が2000メートルの線路を徒歩で確認し、20分以上かかっていました。
しかし2024年からは「車底スマート巡検ロボット」が導入され、検査時間は最大10分に短縮。2025年には障害物除去機能も追加され、巡回中に砕石などを自動で排除しながらデータを報告できるようになりました。

“背負う検査員”が守る安全
列車の最後尾には「列尾装置」と呼ばれる重要な機器が設置されており、運転士が列車の状態をリアルタイムで把握するために使われます。
この装置の取り付け・取り外し・点検を担うのが、長子南駅の「列尾作業班」。装置は1台10キロ以上あり、作業員は最大3台を背負って複数の線路を移動します。その姿から「背包哥(リュック兄さん)」と呼ばれることも。
繁忙期には、わずか10分で装置の交換作業を完了させる必要があり、列車の安全運行を支える縁の下の力持ちです。

寒さが増す季節、瓦日鉄道を駆ける鉄の巨龍は、石炭という“黒い金”を満載し、全国の家庭にぬくもりを届けています。


出典:人民鉄道報業有限公司 河南記者ステーション(鄭州局グループ融媒体センター)
文・写真:張佳媛、王玮、王钦弘、劉穎、翟斌、孟帥、蘇冠華、路莉、袁修航、于盛龍
動画:王玮
編集:齊美華
校正:李孝佺

全国鉄道で電子発票を全面導入!

100年以上にわたり使われてきた紙の鉄道切符に別れを告げ、鉄道のデジタル化が新たな段階へと進みました。2025年10月1日、新中国成立76周年の記念日にあたるこの日から、全国の鉄道旅客輸送において電子発票(電子領収書)が全面的に導入されました。

紙から指先へ——切符の進化が時代を映す
新中国成立当初は、硬い厚紙に手書きで乗車情報が記された切符(硬券)が使われていました。1979年には北京駅で初のコンピューター発行によるソフト紙切符(軟券)が登場。1997年には全国で統一様式のソフト紙切符が普及し、2007年には磁気式の「小さな青い切符」が試験導入され、高速鉄道時代の幕開けを迎えました。
2020年には全国で電子切符が導入され、身分証ひとつで乗車できる「一証通行」が現実のものとなりました。そして今、電子発票の全面導入により、領収書の取得や経費精算がワンタッチで可能になりました。
「窓口での購入、電話予約、券売機での発券……すべて経験しましたが、今では領収書も電子化され、何度でもダウンロード・印刷できるようになりました」と語るのは、青島への高鉄旅行を予定している肖さん。鉄道利用の利便性は年々向上しています。

利便性の向上は、販売方式の進化から
インターネット販売システム「12306」が登場して以来、登録ユーザーは8億人を超え、現在では約85%の切符がオンラインで販売されています。
切符の形の変化は、鉄道業界の進化を記録するだけでなく、国家の発展と時代の進歩を映す鏡でもあります。
1999年、初の「国慶節ゴールデンウィーク」では、鉄道の一日あたりの旅客数は400万人未満でした。当時の切符購入は、混雑・騒音・長時間待ちが当たり前でした。
2013年10月1日には、旅客数が初めて1000万人を突破。2か月後には「12306」スマートフォンアプリが登場し、指先ひとつで切符が買えるようになりました。
2023年9月29日には、1日で2000万人以上が鉄道を利用。「加長版ゴールデンウィーク」と呼ばれたこの期間、12306の一日あたりのアクセス数は500億回に達しました。

サービスの進化が旅をもっと快適に
モバイル決済、キャンセル待ち予約、座席指定、インターネット注文の食事、学生証のオンライン認証、高齢者向けの改良やバリアフリー対応など、サービスは次々と進化し、利用者から高い評価を得ています。
2025年10月1日以降、電子発票が全面導入される一方で、鉄道部門は紙の行程案内や、オフラインでの電子発票申請窓口、代理購入者向けの発行サービスも継続。高齢者やインターネット利用が難しい方々にも配慮されています。
「切符は鉄道職員から旅客への“招待状”です。形が変わっても、目的は旅をより便利にすることです」と語るのは、中国鉄道科学研究院の首席研究員であり、12306科創センター副主任の単杏花氏。鉄道のデジタル化・スマート化を進める中で、12306の機能をさらに充実させ、より快適で効率的なサービスを提供していくと述べています。

“月牙泉”の縮小と復活

中国では今年の国慶節(建国記念日)と中秋節が重なり、10月1日から8日までの8連休となりました。連休前には「延べ23億人が移動する」との予測も発表され、中国各地の観光地は大変な賑わいとなったようです。

敦煌鳴沙山

さて、中国国内外の観光客に人気の高い名所のひとつが、甘粛省の敦煌(とんこう)です。敦煌といえば、鳴沙山(めいさざん)、莫高窟(ばっこうくつ)、そして月牙泉(げつがせん)が思い浮かびます。

砂漠に湧く三日月形の泉

党河・月牙泉関係図

月牙泉は、三方を砂丘に囲まれた三日月形の小さな泉で、1000年、あるいは研究者によっては3000年もの間、一度も涸れることなく美しい姿を保ち続けてきたとされる神秘的な存在です。
1987年当時の泉の規模は、面積0.9ヘクタール、水深は最深部で9メートル、平均水深は5メートルでした。しかし、同年頃から水位の低下が目立ち始め、1997年には平均水深2メートル、浅い部分では0.9メートル、面積も0.57ヘクタールまで縮小してしまいました。

敦煌の母なる川「党河」との関係

月牙泉遠景

月牙泉の縮小には、敦煌を潤す「党河(とうが)」の水利用が関係していると考えられています。党河は青海チベット高原の北に連なる礽連(きれん)山脈から流れ出し、敦煌の北にある哈拉諾爾湖(ハラノオル湖)へと注ぐ大河です。
1975年には敦煌市近郊に「党河ダム」が建設され、農業用水、工業用水、生活用水のすべてがこのダムの貯水によってまかなわれるようになりました。しかし、その結果、党河の下流への流れが減少し、地下水脈が断絶。これが月牙泉の水位低下につながったと見られています。

地元の取り組みと復活への道
敦煌市はこの事態に危機感を抱き、市民には節水を呼びかけ、事業者や農家には地下水の汲み上げ制限や計画的な灌漑の実施を促しました。
さらに2011年には、総投資額8100万元(約12億円)をかけた「月牙泉水源回復工事計画」が始動。2017年10月には工事が完了しました。施工現場は月牙泉から約10キロ離れた党河の中にあり、地下に河水を浸透させる「浸透場」を設けることで、地下水量の回復を図りました。
その結果、月牙泉は少しずつ回復し、2025年には水域面積1.83ヘクタール、平均水深3.2メートルまで復活。現在は安定した状態を保っていると報告されています。

先端技術で泉を見守る
月牙泉は高い砂丘に囲まれているため、風や砂の動きが泉に影響を与えます。そこで、砂丘の形成や変化を監視する装置が設置され、先端技術を活用したデータ解析が行われています。これにより、砂丘と泉の関係を記録したデータベースが構築され、月牙泉の保全に役立てられています。

列車内の置き忘れにご注意

🧳 乗客が下車後に気づいた!高鉄に約15万元の現金を置き忘れ!

最近、深圳北駅から景徳鎮北駅へ向かうG1410列車で、乗客が忘れた子ども用スーツケースの中から、なんと約15万元(約300万円)の現金が見つかりました。

📅 9月6日、G1410列車が樟樹東駅を出発した直後、車掌の錢笑笑さんは「12306」アプリからの遺失物対応依頼を受けました。乗客の劉さんが6号車に非常に重要な子ども用スーツケースを置き忘れたとのこと。

錢さんはすぐに6号車へ向かい、荷物棚でカートゥーン柄のスーツケースを発見。乗務員と一緒に中を確認すると、整然と並べられた大量の100元札が現れ、全員が驚きました。

💰 錢さんはすぐに現金を数え、合計149,900元であることを確認。すぐに劉さんに電話をかけました。

「劉さんですね?G1410列車の車掌です。スーツケースを見つけました!」
「本当にありがとうございます!現金は全部ありますか?」と劉さんは焦った様子。

現金が一銭も欠けていないと知った劉さんは感激し、「まさか見つかるとは思いませんでした。このお金は私たちにとってとても大事なんです。本当に感謝しています!」と語りました。

🚉 劉さんはスーツケースを惠州北駅まで届けてほしいと依頼。しかしその日は景徳鎮北駅から惠州北駅への列車がなかったため、錢さんは勤務終了後に南昌東駅へ戻り、駅の係員と協力して再度現金を点検しました。

翌日、最も早いG2729列車の乗務員がスーツケースを惠州北駅まで運び、劉さんに無事返却。劉さんは感謝の言葉を述べました。

🔍 忘れ物を探す方法
1. 12306アプリを利用
ホーム画面の「温馨服务」から「遺失物品查找」を選び、個人情報・列車情報・忘れ物の詳細を入力。右上の「進度查询」で進捗確認も可能。
2. 電話で問い合わせ
全国鉄道サービス電話「12306」に連絡し、列車番号・場所・物品の特徴・連絡先などを伝える。
3. 駅や車内で直接相談
まだ駅や車内にいる場合は、すぐに鉄道スタッフに相談。詳細を伝えれば、迅速に対応してくれます。

🎒 編集部からのお願い
貴重品は必ず身につけて管理し、下車時には荷物の確認を忘れずに。安全で快適な旅をお過ごしください!


📌 提供元:人民鉄道報業有限公司 江西記者ステーション(南昌局グループ融媒体センター)
✍ 文・写真:李一民、左鸿文、王梦婧子、錢笑笑、薛雅婧、陳靈玲、劉君豪
📝 編集:趙熳
🔍 校正:高珊

北京で人型ロボット競技会が開催される

中国では近年、人型ロボットによる競技会が次々と開催され、注目を集めています。

日本でも以前からロボットコンテストが行われており、NHKなどがその様子を放送しています。しかし、日本のロボットコンテストと中国の競技会では、目的や内容に大きな違いがあります。

日本のコンテストは、開発者や操縦者がロボットを操作し、事前に与えられた課題をいかに早く、正確に達成できるかを競うものです。つまり、ロボットの性能と操縦技術が評価の中心です。

一方、中国で行われている人型(ヒューマノイド)ロボット競技会では、ロボット自身が人の手を借りずに課題をこなし、正確さやスピード、成果の大きさを競います。複雑なタスクへの対応力、環境への適応力、さらには人間とのコミュニケーション能力など、ロボットの「自立性」が問われる点が特徴です。

第1回:人型ロボットによるハーフマラソン大会
4月19日には、人間と人型ロボットが同じコースを走る「ハーフマラソン大会」が開催されました。車輪ではなく“足”で走る21体のロボットが参加し、うち4体が完走。優勝ロボットの記録は2時間40分でした。ちなみに、人間の優勝記録は1時間2分だったとのことです。

ハーフマラソン大会

第2回:国際人型ロボット運動会
8月14日から19日にかけては、「北京市」「世界ロボット協力組織」「アジア・太平洋ロボカップ国際理事会」の共催による『国際人型ロボット運動会』が開催されました。

運動会 100m走

この大会には、16の国と地域から280チーム、500体以上のロボットが参加。競技種目には100m走、100m障害走、走り高跳びなどがあり、記録は以下の通りです:
• 100m走:21秒50
• 100m障害走:33秒71
• 高跳び:95.641cm

運動会 高跳び

さらに、5対5のサッカーや、ホテル・病院での接客応対を評価する「シナリオ競技」も実施。エキシビションでは、中国伝統劇の演技、子どもや俳優との合唱、北京舞踊学院の学生との合同ダンスなど、文化的な演目も披露されました。

中国のロボット産業、世界を牽引
米調査会社IDCによると、中国のロボット市場は年平均15%の成長率を誇り、世界シェアは約50%。世界のロボット産業を牽引する存在となっています。

自動車製造分野では、1960年代に米ゼネラルモーターズが溶接作業にロボットを導入したのを皮切りに、塗装などにも活用されてきました。近年では、精密制御技術や画像認識技術、AIの進化により、ロボットの作業範囲は拡大。組み立てや検査工程で人間と協働する未来も近いとされています。

こうした分野でも、中国はロボット先進国としての地位を確立しつつあります。

中国の高速鉄道技術標準が世界展開を加速

アルゼンチンの「中国道路」ウェブサイトは8月29日、フェルナンド・カポトンド記者による記事「中国の機関車がさらに加速」を掲載しました。以下はその翻訳要約です:

英国人が蒸気機関車を発明してから200年以上が経過した今、中国は新型の高速鉄道試作車を発表しました。この列車は通常の軌道上で時速400キロに達することが可能で、世界最速級の列車のひとつとなる見込みです。これは単なる一国の成果ではなく、「中国の奇跡」と呼ぶだけでは語り尽くせません。中国の高速鉄道運行距離は世界全体の70%以上を占め、2024年末までに累計乗客数は229億人を超え、40以上の国と地域にこの交通モデルを展開しています。

さらに、中国は過去4年間で高速鉄道網を1万キロ延伸し、国際鉄道連合(UIC)における高速鉄道関連の国際標準13件の策定を主導。AI、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの先端技術を統合し、スマート高速鉄道の標準体系を構築しています。

中国の新型高速列車はすでに主要な交通手段のひとつとなっており、動車組(高速列車)は1日最大1600万人の乗客を輸送可能。2024年末時点で中国の高速鉄道運行距離は4.8万キロに達し、人口50万人以上の都市の97%をカバーしています。2035年までには運行距離が7万キロに達する見込みです。

UIC(国際鉄道連合)のアラン・ベロウド会長は、中国の進展に触れつつ、世界の高速鉄道総距離が6.5万キロを超え、毎年数十億人がこの迅速・安全・低炭素な交通手段の恩恵を受けていると述べました。

公式データによると、中国は40以上の国と地域で列車の計画、設計、建設、運行に関与し、300以上の国際標準の策定・改訂にも参加しています。

ジャカルタ〜バンドン高速鉄道は、中国が海外で初めて建設した高速鉄道路線であり、インドネシア人の日常生活に溶け込み、両都市間の移動時間を3時間から約40分に短縮しました。

ジャカルタ〜バンドン高速鉄道、中老鉄道(中国〜ラオス)、中吉烏鉄道(中国〜キルギス〜ウズベキスタン)などを通じて、中国の技術・標準・設備は世界のインフラに急速に浸透しています。今年7月に開催されたUIC大会では、中国国家鉄路集団有限公司がスペイン、フランス、ベラルーシ、カザフスタン、アゼルバイジャン、ウズベキスタンなどと協力協定を締結しました。

高速鉄道の発展に加え、中国の鉄道旅客輸送量も増加を続けています。中国国家鉄路集団の報告によれば、7月1日から8月23日までの夏季輸送期間中、鉄道の累計旅客数は8億2300万人に達し、前年同期比6.4%増。1日平均旅客数は1523万人でした。また、2025年の最初の7か月間で鉄道貨物輸送量は23億3000万トンに達し、前年同期比3.3%増となりました。

中国は鉄道システムを時代の象徴として構築しています。他国が鉄道建設を贅沢品とみなし、プロジェクトを停止する中、中国は高速で旅客・貨物・距離の記録を更新し続けています。「中国の機関車」という古い比喩は、今やこのアジア大国が世界経済に与える影響力の象徴であり、疾風のごとく走る高速列車の雄大な姿を体現しています。


出典:参考消息(翻訳:王萌)
編集:孫暁遠、董暢
校閲:高珊

緑皮車が図書館に変身

🚂 緑の列車が図書館に変身!広州に新たな文化スポット誕生
2025年8月28日、広州・白鵝潭にある広州鉄道博物館の屋外展示エリアがにぎわいました。広州図書館と広州鉄道博物館が共同で設立した新しい分館「広州図書館・鉄道博物館分館」が正式にオープンしました。
このユニークな図書館は、退役した緑色の硬座列車(通称「緑皮車」)の車両を改装して作られました。懐かしい雰囲気の中で、鉄道の記憶と読書空間が融合し、市民や観光客に特別な文化体験を提供しています。

🛠️ 古き良きものを活かした改装
鉄道博物館は「古きを守り、新たな命を吹き込む」という理念のもと、蒸気機関車と22型客車を丁寧に改装。車内には当時の硬座席、回転式の天井扇、荷物棚などがそのまま残され、さらにエアコンや充電設備、図書棚、自動貸出機なども新設されました。

📚 本との出会いもレールの上で
館内には22のジャンル、約3700冊の蔵書が並び、今後も利用者のニーズに応じて定期的に入れ替えが行われる予定です。初めて訪れた子どもたちも「列車の中の図書館なんて初めて!好きな本がたくさんあって、また来たい」と笑顔を見せていました。

👥 市民の声と文化の願い
8月18日の試験開館以来、多くの市民が訪れ、「緑皮火車の中で読書するのは不思議な感覚。昔の汽笛が聞こえてくるようで、今の静けさも心地よい」と感想を語っています。
鉄道博物館の担当者は「緑皮火車は世代を超えた記憶の象徴。遠くへの旅、出会い、物語を思い起こさせます。この空間を通じて、静かな読書に動きを、重厚な歴史に命を吹き込み、若者たちが鉄道文化に触れ、読書習慣を育むきっかけになれば」と話しています。

🕘 利用案内
• 住所:広州市荔湾区誉江路5号(広州鉄道博物館内)
• 開館時間:火曜〜日曜 9:00〜17:00(祝日を除く)
• 利用方法:広州市の公共図書館ネットワークに統合されており、無料で貸出・返却・相談が可能。市内1200以上の図書館・サービス拠点と共通利用できます。

📖 本を開けば、歴史の響きが聞こえる
🚶 展示を歩けば、時代の痕跡に触れられる
午後のひととき、列車の中の図書館で
一冊の本と、川の流れを眺めながら
特別な文学のロマンを感じてみませんか?

高鉄で長江を渡るのに、何分かかる?

最近、SNSで話題になった「高鉄で長江を渡る動画」。
その壮大な景色に、数十万件の「いいね」が集まりました。
「長江って、こんなに広かったの!?」
「まるで海みたい!」と驚きの声が続々。

🌉かつての“天堑”から、今や“通途”へ
古代中国では、長江は「南北を隔てる天堑(てんけん)」と呼ばれ、交通の大きな障壁でした。
水量が多く、岸辺が険しく、渡るのは一苦労。
しかし1957年、湖北省・武漢に「万里長江第一橋」と呼ばれる武漢長江大橋が完成。
それまで数時間かかっていた渡し船の旅が、鉄道でわずか10分ほどに短縮されました。
「一橋飛架南北、天堑変通途」――まさに時代の転換点です。

⏱高鉄で長江を渡る時間は?
現在、長江本流と支流には200以上の橋が建設・建設中。
そのうち鉄道橋は約30本。場所によって橋の長さも列車の速度も異なりますが、代表的な2つの橋をご紹介します。
🏞武漢長江大橋
・1957年開通
・橋の長さ:約1152メートル
・高鉄で渡る時間:最短で約1分未満!
🏞武漢天興洲長江大橋
・2009年開通
・橋の長さ:約4657メートル
・高速道路と鉄道の複合橋
・高鉄で渡る時間:最短で約1分半!
どの橋でも、車窓から見える長江の景色は圧巻。
「景色が広がったと思ったら、もう対岸の駅に到着していた」――そんな声も聞かれます。

📸車窓からの絶景を撮るには?
高鉄のスピードは速いですが、長江を渡る瞬間は絶好のシャッターチャンス。
美しい景色を写真に残すためのポイントはこちら:
1. 路線選び:時刻表で長江を渡る区間を確認
2. 時間帯:朝や夕方の柔らかい光がベスト
3. 撮影準備:スマホやカメラをすぐ使えるように。手ブレ防止の道具があると安心
青空と江面が溶け合い、船がゆっくりと進む――そんな風景が、ほんの数十秒の間に流れていきます。

🚆長江を渡る鉄道の進化は、時代の象徴
かつては渡し船で何時間もかかった長江の横断。
今では高鉄が音もなく駆け抜け、日常の一部となりました。
「一橋飛架南北」から「高鉄穿江如梭(高鉄が江を縫うように走る)」へ。
その進化は、まさに中国の鉄道技術の飛躍と、時代の進歩を物語っています。

茶色のパンダがいるって知っていますか?

中国・陝西省の秦嶺山脈。その終南山のふもとにある「西安・秦嶺野生動物園」には、世界でただ一頭の“茶色のパンダ”が飼育されています。
名前は「七仔(チーザイ)」。2009年、秦嶺山脈の山中で発見され、保護されました。中国では「チョコレートパンダ」と呼ばれ、親しまれています。

🐾パンダにも種類がある?
パンダは一見するとみんな同じように見えますが、生物学的には2つの亜種に分けられます。
• 四川亜種:四川省や甘粛省の山地に生息。顔がやや長く、クマに似た印象。
• 秦嶺亜種:陝西省・秦嶺山脈に生息。顔が丸く、猫のような雰囲気。
現在、中国にいる野生のパンダは約2,000頭。そのうち秦嶺亜種は約340頭と、比較的少数派です。

🌄なぜ茶色いパンダが生まれるの?
これまでに茶色いパンダが確認されたのは、七仔を含めてわずか7例。すべて秦嶺亜種で、四川亜種では一度も見つかっていません。
なぜ茶色になるのかは、まだ科学的に解明されていません。遺伝的な要因や環境の影響など、研究が進められているところです。
ちなみに七仔はすでに父親になっていますが、子どもは普通の白黒パンダ。茶色が遺伝するとは限らないようです。

🏞秦嶺山脈とは?
秦嶺山脈は甘粛省から河南省まで、約1,600kmにわたって連なる大山脈。標高は2,000〜3,000m級で、アジアモンスーンの流れを遮り、シベリアの寒気を南下させない役割も果たしています。
この山脈は中国の南北を分ける“分水嶺”であり、気候・農業・文化の境界線でもあります。かつて諸葛孔明も悩まされた天然の要塞として知られ、希少動物の宝庫でもあります。
ここにはパンダのほか、金絲猴(キンシコウ)、トキ、ターキンなど、貴重な動物たちが暮らしています。

📸最近また茶色いパンダが!
最近、秦嶺山脈の山中で新たな茶色いパンダが目撃されたというニュースが報道され、写真も公開されました。
1985年に初めて茶色いパンダ「丹々(タンタン)」が発見されて以来、茶色のパンダは非常に珍しい存在。その神秘的な姿に、秦嶺山脈の自然の奥深さを感じずにはいられません。

茶色いパンダは、まだまだ謎に包まれた存在です。これからの研究と発見が楽しみですね。

駅構内に“臨時分娩室”が設置される!

🚨妊婦が突然体調不良!駅構内に“臨時分娩室”が設置される!
🗓️7月29日早朝

中国・龍岩駅の待合室で、妊娠中の女性旅客が突然体調を崩しました。

客運当直員の范林亜(ファン・リンヤ)が助けを求める声を受け、すぐに現場へ駆けつけると、妊婦は羊水が破裂し、呼吸も荒く、非常に緊迫した状況でした。

范林亜はすぐに120番(救急)へ通報。駅のスタッフは即座に隔離用の仕切りを設置し、使い捨ての分娩キット、医療用ハサミ、滅菌手袋などを準備。わずか数分で“臨時分娩室”が完成し、全員が救助体制に入りました。

「もう少し頑張って、すぐにお医者さんが来ますよ」

范林亜は落ち着いた優しい口調で妊婦を励まし続けました。

医療スタッフの到着を待つ間、妊婦は出産の兆候を見せ始めました。

赤十字救護員資格を持つ客運当直員の姚鳳君(ヤオ・フォンジュン)は、医療用ハサミを使って妊婦のズボンを半身でしゃがみながら慎重に切開。

「そっと、そっとね。痛くしないようにするからね」

彼女は優しく声をかけながら作業を進め、妊婦の不安を和らげました。

🚑10分後、救急隊が到着。
緊急性が高いため、駅スタッフの協力のもと、医師は“臨時分娩室”内で出産を介助。

👶元気な産声とともに、赤ちゃんが無事誕生。
その後、鉄道職員と医療スタッフが妊婦を担架に乗せ、駅外の救急車まで丁寧に搬送しました。

「本当にありがとうございました……」

乗車時、妊婦の家族は何度も感謝の言葉を述べ、目には涙が浮かんでいました。

翌日、旅客を気遣う范林亜は妊婦の家族に電話をかけ、母子ともに容体が安定し、退院して自宅で休養する予定と聞き、ようやく安心したとのことです。

🚉鉄道部門からの温かいメッセージ
夏休み期間中は駅の利用者が多くなります。
旅の途中で困ったことがあれば、
どうか迷わず駅や車内のスタッフにご相談ください!


📢提供元:人民鉄道報業有限公司 江西記者ステーション(南昌鉄道局グループメディアセンター)
✍️文・写真:李一民、左鴻文、李寧、王琳
🎥動画:劉鑫根、梁佳悦
📝編集:賈司瑒
✅校正:李孝佺