中国でスマホを使う方法

日本でもスマートフォン(スマホ)を利用されている方も多いと思います。また中国でも電子決済などスマホは必需品となっています。われわれ外国人には敷居の高い電子決済ですが、地図アプリやタクシー配車アプリなど現地でスマホを使うと便利な場面は多いです。ここではどのようにしたら使えるかを説明したいと思います。

方法としては下記があります。

  1. 日本の番号のまま現地で利用する(国際ローミング)
  2. Wi-Fiルータをレンタルして利用する
  3. 現地SIMを入手して利用する
  4. 香港系中国キャリアのSIMを入手して利用する

①番ですが一番手っ取り早い使い方です。SIMの入れ替えをすることなく利用できます。ただし料金は高くデータ定額サービスを利用したとしても24時間で最大2980円かかります。docomo、auでは980円/24時間で、国内無料データを使うことができます。詳しくは契約している会社にお問い合わせください。ただし格安SIMは国際ローミングサービスに対応していないところがほとんどですのでご注意を!(後述するアクセス制限はかかりません)

②番も比較的楽に使えます。料金は会社によってまちまちですので情報収集が必要です。注意する点は中国の方式に対応しているサービスを選びましょう。利用の度にいちいちモバイルルータとWi-Fi接続をするのは面倒かもしれません。

③番は一番堅実です。国際ローミングの場合、現地ネットワークが混んでくると接続規制がかかる場合がありますが、その心配もありません。また現地で銀行口座を開設しようとしている方には必須です。中国のネットサービスでは携帯電話番号をID代わりに使うことが多いですが、その際にもトラブルなく登録・利用ができます。料金プランの種類が多く、料金もプリペイド制で先にいくらか預けておけば残高がなくなるまで番号を維持できます。なお契約にはパスポートが必要です。しかし一番やっかいな問題もあります。日本で慣れ親しんでいるFacebook、Twitterなど中国国外のネットワークサービスの一部にアクセス規制がかかっています。その点ご留意ください。

④番が今のところ③のアクセス制限もなくコストパフォーマンスもいいです。SIMフリー端末かSIMロックを解除した端末があれば差し換えるだけで利用できます。SIM自体も香港で買わなくても日本の通販業者で扱っています。一番人気があるのは中国聯通香港の「内地及香港8日間2GBデータ通信」SIMです。定価は150香港ドルですが、日本国内で比較的安く入手できます。

ざっと説明してきましたが、皆さんも中国でも便利なスマホライフを送ってくださいね。

澳門国際空港に新ゲート6ゕ所増設

新搭乗ゲート8月22日から運用開始

澳門国際空港の運用会社にあたるCAMは、8月22日から6ヵ所の新しい搭乗ゲートの運用を開始すると発表しました。新搭乗ゲートの増設はターミナルビル北側拡張に伴うもので、これまで搭乗ゲートは1F(日本の2Fにあたる)のみであったが新たにG階(1F)にも設置されました。ただ、G階のゲートにボーディングブリッジ(搭乗橋)はない。

澳門国際空港は、ポルトガル統治時代の1995年に開設され、近年、旅客数の増加が続いており、昨年の年間旅客数は対前年比8%増の716万人で開港以来最多となっている。CAMは、今年の年間旅客数の見通しについて800万人を上回ると予想している。

澳門国際空港では、需要増に対応するための拡張工事が進められており、今年に入って段階的にターミナル北側拡張部の運用を開始しているほか、南側への拡張についても準備が進められている

(澳門新聞より、写真はCAMより)

香港高鉄9月23日開通

香港と中国本土をつなぐ「広深港高鉄」が2018年9月23日に開業します。香港-武漢の最速列車が4時間16分、深圳までは14分の所要時間となります。運賃は深圳北-西九龍が72人民元、武漢-香港は約610人民元(約700香港ドル)になる見込みです。

開通時のダイヤは1日127往復で短距離列車(概ね香港-広州間)が114往復、長距離列車(北京、上海など内地14都市)が13往復になる模様です。(「香港01」より)

大豪雨から鉄道橋を守る

2018年7月11日午前、四川省内の大豪雨は涪江の水位を一気に上げました。宝鶏鉄路の涪江橋梁では封鎖警戒水位に達しました。建設以来最大の洪水の危機となりました。

中国鉄路成都局有限公司は応急指揮センターを立ち上げすぐに対策に乗り出しました。総重量8000トン近い2本の列車を臨時に仕立てて橋梁の自重を増やし、豪雨で橋脚などが押し流されないように対策を施しました。そして5時間あまりが経過し、水位は次第に下がり橋梁への被害もなく、西南部の鉄道大動脈の安全運行が確保されました。(中国鉄路総公司サイトより抜粋)

京津城際鉄路開通10周年

2018年7月5日、北京において京津城際鉄路(北京-天津都市間鉄道)開通十周年の祝賀行事が行われました。

その中で今後の展望について述べられました。

  • 今年8月8日より復興号で時速350キロ運転を行う
  • 2019年にスマート型復興号を京張高鉄に導入
  • 2020年に京雄高鉄開業
  • 今年4クール目から電子チケットの試験運用開始、来年から全国へ広めていく
  • 2019年17両編成の復興号を京沪(北京-上海)高鉄に導入

他にも高鉄列車内での旅客向けWi-Fiサービスの開始などが計画されています。(中国鉄路総公司サイトより抜粋)

国家級総合博物館「河南博物院」

発掘された考古文物を多数展示

中国河南省鄭州市にある河南博物院は中国国家級の重点博物館の一つとして有名です。その歴史は古く、1927年(民国16年)に鄭州東部の開封市に河南省博物館が建てられ、その後、何度か所在を変え、1961年に鄭州市に移されました。現在の新館は1998年5月に完成しています。

展示館の面積は一万余平方米、所蔵文物は14万点で、その内国家一級文物、二級文物が五千点余りあり、歴史文化芸術的価値は極めて高いと紹介されています(百度百科)。20世紀初頭に商丘・洛陽・安陽・開封・淅川・三門峡・輝県・新鄭などで発掘された有史以前の商周青銅器、歴代の陶器・磁器、玉細工器具など考古文物多数が館内に展示されています。

今年9月の「河南省の歴史と世界遺産の旅」5日目の9月21日に博物院を参観することになっています。

中国三大石窟の一つ世界遺産「龍門石窟」

断崖絶壁1kmにわたり10万体余りの仏像

世界遺産「龍門石窟」は、河南省洛陽市の南13Kmにあります。北魏の孝文帝時代(471~499)に掘削が始められ、400年以上かけて完成した。甘粛省の敦煌莫高窟、山西省の雲崗石窟とともに中国三大石造芸術の宝庫に数えられています。伊水のほとり、東西を山に挟まれた断崖絶壁に南北1kmにわたり、高さ17mからわずか2cmの像まで、10万体余りの仏像が保存されています。

特に、賓陽中洞、奉先寺、万仏洞、古陽洞などが代表的です。「賓陽中洞」は賓陽三洞の一つで、北魏の石造芸術の代表作、24年かけて完成しています。洞内には11体の仏像があるが、鼻筋が通り大きな目をした本尊の釈迦や、洞内の天井部分に彫られた彫刻などは、中央アジアの芸術の香りが残っている。「奉先寺」の石窟は長さ、幅ともに30m以上、中の盧舎那仏像は龍門石窟で最も大きく、高さ17.14m、耳だけでも1.9mもあり、ふくよかで生き生きとしている。(中国国家観光局)

日中友好協会兵庫県連企画の中国ツアー3日目の9月19日にこの龍門石窟を見学します。「旅行説明会」日時:7月22日(日)午後2時~  会場:日中友好協会兵庫県連合会会議室(阪急岡本駅南を西へ徒歩約1分、1Fに「鳥貴族」があるビルの3F ☎078-412-2228)

詩人杜甫の生誕地は一大遊覧地

河南省鞏義市・杜甫の故郷「杜甫故里」

日中友好協会兵庫県連合会企画の「河南省の歴史と世界遺産の旅」(9月17日~22日)で訪れる場所の一つに「杜甫故里」があります。杜甫は盛唐の詩人で詩聖と呼ばれ日本ではよく知られています。

杜甫が生まれ、少年時代を過ごした地は河南省の鄭州と洛陽の中程、鞏義市站街鎮南瑶湾村で、背後には筆架山があります。2007年、鞏義市政府は国家の遊覧景勝区の基準により1.5億 元を投じ杜甫故里を建設。現在、河南省重点文物保護単位となっています。

景区内には、長さ120m、幅2.5mの廊下があり、俗称百米長廊と呼ばれています。杜甫が生まれたと言われるヤオトンも復元されています。杜甫故里は面積が248,116㎡、建築面積21,606㎡で景区内の緑化率は68%と言われています。

2018夏の鉄路大輸送始まる

7月1日、2018年夏の鉄路大輸送(暑運、以下暑運と略す)期間が始まりました。8月31日の終了までの62日間に、旅客輸送数は6.47億人と昨期より4590万人増加し、増加率は7.6%、1日平均1043万人の輸送となります。

今年の暑運は旅客の輸送量が増加し、とりわけ家族旅行の割合が多く占めるようになります。鉄路各部門は様々な措置を施し、輸送力増加、サービスの向上、拡大する旅客の移動需要を満たすように努力しています。

1つめは、高輸送供給量。7月1日0時よりダイヤ改正を行い、その夏の輸送計画では、中長距離旅客列車を37往復増やしました。7月1日に開通した江門~湛江、広通~大理の新輸送力も一役買っています。既存線での動車組重連運転(8両×2編成同時運転)や在来線列車の増結など様々な対策を講じ、輸送力アップに努めています。同時に南京~武漢、栁州~南寧高鉄では時速250キロ運転を始めました。

2つめは「復興号」の運転拡大。暑運期間の復興号は従来の114.5往復を170.5往復に増発し、23の直轄市・省都・自治区首府を繋いでいます。北京-上海間に最初に投入された16両編成復興号3編成に続き、北京-広州高鉄、上海-昆明高鉄にも続々と投入されています。

3つめは旅行体験の向上。駅での防暑などを基本的なサービスとして、食事のネット予約ポイントの増加、二代身分証(ICチップ付きIDカード)での改札機通過設備の増加、きっぷ購入、列車待ち合い、乗降、駅構内での動線の改善。便利にきっぷを買い優先乗客(老人、傷病人、障がい者、妊婦など)へのフォローを高め、暑運期間のサービスの質を高め、旅客の乗車経験を改善します。

旅客輸送の向上だけでなく、貨物輸送も鉄路部門は重視し、科学的な列車配置を行い、発電用石炭、石油製品、鉱石、食糧などの重点物資の輸送を強め、経済社会発展と環境保全に貢献できるよう努力します。

鉄路部門は旅客に対し、学生の夏期休暇で旅客数は集中するが、事前に行程を確認してきっぷを購入し暑さに注意し、楽しい旅行を送って欲しい、との事です。(中国鉄路総公司サイト)

世界最長の空中ガラス回廊が一般開放

中国河南省鄭州市に完成し6月16日から一般開放

8か月の工事を経て、世界最長の空中ガラス回廊が6月12日に河南省鄭州市の伏義山で完成しました。このガラス回廊は、橋床に3層のラミネートガラス150枚を使用。地表からの高さは360m、崖からは30mの地点まで伸びており、米国のグランドキャニオンのガラス回廊より9m長い。建設に使用した鋼材の総量は3000トン以上で「世界最長の空中ガラス回廊」とされており、6月16日から正式に一般開放されました。探検好きな人々とって、空中散歩を現実のものにしていると伝えています。(人民網日本語版)