神戸岡本梅林公園で「2024年梅まつり」

「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の国、栗丹波」

岡本は歌に唄われるように昔から有名な梅林地帯です。岡本梅林公園は昭和57年に公園として整備され、神戸の街並みや大阪湾を一望できる位置にあります。2月中旬から3月中旬にかけて約40種類200本の梅が咲き誇り、遅咲きの梅など種類も豊富で長い期間梅見を楽しむことができます。2月25日(日)午前10時より「摂津岡本梅まつり」が行われます。まつりでは各所で梅ガイドによる説明、また甘酒・梅パン・梅関連商品の販売も行われるようです。岡本公園は阪急岡本駅から北西へ約10分の見晴らしの良い高台にあります。

摂津岡本梅まつり:2024年2月25日(日)

時間:午前10時~

各所で梅ガイドによる説明、甘酒・梅パン・梅関連商品販売

主催:摂津岡本梅まつり実行委員会

協力:東灘区梅一の火会/岡本商店街振興組合

「辛亥革命」を学ぶ―中国近現代史を学ぶ会

中華民国臨時政府の成立と宣統帝退位

清朝のもとでの立憲君主制実現という方向に向かうかに見えた20世紀初頭の中国であるが、その転機は改革を支えていた立憲派の離反から始まった。自らの主導による政治体制の実現を夢見ていた彼らにとり、1911年5月に組織された最初の近代内閣が皇族を首班として漢人閣僚は僅か3分の1足らずを占める陣容であったことは、到底納得できるものではなかった。再組閣が拒絶されたことで、清朝に対する信頼は一挙に低下し、さらに四川省で鉄道国有化をめぐり発生した保路運動への不満を募らせていたところへ、10月10日に湖北省武昌で武装蜂起が発生した。革命派の工作で蜂起した清朝の新式軍隊に在地の立憲派も協力し、湖北軍政府の樹立を宣言した。これを契機として各地で蜂起が続発し、ここに辛亥革命が勃発した。

武昌蜂起の勃発後、清朝は最精鋭の北洋軍を南下させて湖北の革命蜂起鎮圧作戦を展開し、さらに隠棲中の袁世凱を総理大臣に起用して事態の収拾を図った。袁は有利に鎮圧作戦を展開することで圧力をかけつつ、革命勢力側の交渉による解決を持ちかけた。その結果、共和側の受諾と引き替えに自らの大総統就任を認めさせ、1912年2月に宣統帝の退位詔書が発せられて清朝は滅亡した。そして3月に袁は臨時大総統の孫文にかわって大総統に就任し、首都も北京に移転した。(プリント資料「辛亥革命」と孫文より。写真は清朝末期から中華民国建国直後の硬貨。左は袁世凱、中は孫文)

 

次回学習会の日程

日時:2024年2月24日(土)午後2時~4時

会場:日中友好協会兵庫県連合会「教室」

JR摂津本山駅北口を東へ線路沿いに徒歩1~2分「甲南ビラ」2F

参加費(資料代):500円

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax:078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

2024年神戸・南京町の「春節祭」

雑技や変臉、獅子舞などで春節を盛大に祝う

旧暦で節句を祝う中国では、旧暦の正月を「春節」として盛大に祝います。この時期の中国は爆竹が鳴り響き、祝い事には欠かせない龍や獅子舞が舞い踊り、大いに賑わいます。神戸・南京町でも旧暦の正月に合わせ、1987年から春節をアレンジし「春節祭」が始まりました。

今年の春節祭は、2月10日(土)~12日(月・祝)に南京町広場で行われ、期間中、変臉(変面)・雑技・獅子舞・舞踊・音楽・龍舞・太極拳など多彩なイベントが連日盛大に行われます。

期間:2024年2月10日(土)~12日(月・祝)

場所:神戸・南京町広場(JR/阪神元町駅を南へ5分)

主催:南京町春節祭実行委員会 ☏078-332-2896

南京町獅子舞
龍舞
変面

南京町へのアクセス

1・17メモリアルのつどい

阪神淡路大震災から29年―ミニ長田ウオーク

29年前の1995年1月17日(平成7年)午前5時46分に発生した兵庫県南部地震(マグニチュード7・3)で建物の倒壊や火災により犠牲者6,434人、負傷者43,792人、全壊及び半壊棟数249,180棟の大きな被害が出ました。今年1月1日に発生した能登半島地震(マグニチュード7・6)は阪神淡路を上回る規模の大地震で、家屋の倒壊、火災、津波、土砂崩れなどが連日報道され被害の大きさが伺えます。被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

阪神淡路大震災で建物の倒壊や広範囲にわたる火災などにより壊滅的な被害を受けた神戸長田地区では震災から29年目を迎え、震災復興長田の会/1・17長田メモリアル実行委員会が「長田 ひと・街・くらし 1・17メモリアルのつどい」を計画し多くの人々の参加を呼び掛けています。

日時:2024年1月17日(水)9時30分~

場所:ピフレホール3Fクラフト室(JR新長田駅南側)

内容:ミニ長田ウオーク、紙芝居「お地蔵さんとつなぐ絆」、みんなで交流(学生さんと一緒につくりました)

参加費:無料

主催:震災復興長田の会、1・17長田メモリアル実行委員会

連絡先:090-3626-4866(事務局・江口さん)

中国帰国者が生け花に挑戦

生活講座で日本の文化、習慣を体験

神戸市と明石市からの委託事業として中国帰国者に週1回の日本語教室や日本の文化、習慣を紹介し体験してもらう生活講座を月1回開催している中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会(浅野慎一代表)は12月24日午後、明石市で正月用生け花教室を開きました。佳生流師範・石井敏子さんが通訳をつけてわかりやすく指導し、本山教室と明石教室に通う帰国者一世、二世合わせて30人が生け花に挑戦しました。支援する会の世話人、ボランティア十数人が会場設営、生ける花や道具の準備、アドバイスなど世話役として参加しました。当日参加した帰国者の中には生け花は初めてと話す人もいて、これまで難しいものとずっと思っていたが先生のわかりやすい説明、指導で実際に挑戦してみてとても楽しかったと笑顔で語っていました。

新疆・ウイグルの今と 中国社会のこれからを考える

東神戸支部総会と記念学習講演会

日中友好協会東神戸支部は下記の日程で支部総会を開催します。総会終了後は記念講演会を開催します。記念講演会にはどなたでも参加できますのでご参加下さい。

井手啓二先生は今年9月、中華人民共和国駐大阪総領事館主催の「新疆・ウイグルツアー」に参加され、今回は自身の眼で見て、感じた現地の様子をお話し頂きます。今回のツアーは観光地だけでなく、農場、企業、小学校訪問、新疆対外友好協会との交流など多彩な内容であったとお聞きしています。井手先生は、経済学者として中国経済にも詳しく、中国のこれからについてもお話し頂く予定です。

日時:2023年12月17日(日)午後3時~

会場:神戸市立東灘区文化センター8F 第1会議室

講師:井手啓二 立命館大学名誉教授

入場無料

主催:日本中国友好協会東神戸支部

Tel&Fax:078-412-2228

満蒙開拓の歴史を無かったことにしてはいけない!

「中国残留邦人への理解を深める集い」―映像と講演で体験者の思い伝える

11月23日午後、神戸市主催の2023年度中国残留邦人への理解を深める集いが神戸市垂水区で開催され市民約130人が参加しました。神戸市福祉局くらし課課長の平野憲司氏が主催者あいさつ、委託団体・中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会の浅野愼一世話人代表が、コロナ後、帰国者支援活動は再開しているが、医療や介護など見えづらい問題があり、二世問題も起こっている。帰国者問題の原点を見ていく必要がありますとあいさつしました。

集い第一部では、神戸朝鮮高級学校舞踊部の皆さんが舞踊「小鼓の舞」、独舞「チャンゴの舞」を披露し会場から大きな拍手がわき起こりました。第二部は、2013年信越放送制作のドキュメンタリー映画「刻印―不都合な史実を語り継ぐ」を上映。信越放送ディレクターの手塚孝典氏が満蒙開拓団の体験者へのインタビューをもとに「満蒙開拓・加害と棄民の歴史に向き合う」と題し講演しました。

手塚氏は、戦後の日本はアジアへの侵略の記憶を消し去ることから始まり、日本の戦争の歴史からアジアの存在を覆い隠した。しかし、これらの地域との歴史的関わりを無視した結果、日本はどのような国になったのか。戦争体験は、悲劇を生き抜いた美談へと横滑りし、「戦争犠牲者としての国民」は、敗戦の焦土からの復興、高度経済成長という新たな物語の主人公を自認することになり、戦前・戦中の日本の優越意識を経済原理によって上書きした。「アジアの盟主」という自意識は、敗戦によって断ち切られたわけではなく、社会の底流にうごめいている。いま日本政府は隣国との和解に力を注ぐかわりに、対立を煽りたて、戦争による国際問題の解決を前提にした新たな安全保障政策へと大きく舵を切っている。

満蒙開拓の歴史を問い直すことは、日本の戦争をアジアへの侵略と植民地支配、棄民政策の歴史として直視することに他ならない。「刻印」が描いたのは、そこにある❛問題❜ではなく、国策の過ちの代償を負わされ、戦後もなお苦難の人生を生きる❛人間❜の叫びである。国策がつくる「公的」な歴史から零れ落ち、あるいは意図的に隠されていく民の声こそ、伝えられるべきで、その声を聴き、記録し、多くの人に問いかけ、満蒙開拓の歴史と、その教訓を社会全体で共有することが必要である。決して無かったことにしてはいけない、無かったことにさせてはいけないと訴え、開拓団体験者や逃避行の途中で母親と死別、兄弟と生き別れ終戦から40年を経てやっと帰国した残留孤児など3人へのインタビュー内容を紹介しました。(U)

第46回兵庫の「語りつごう戦争」展

「新しい戦前」にさせないために―歴史を学ぶ―

兵庫の「語りつごう戦争」展の会は「再び戦争をしない」「再び暗黒社会にしない」という思いで、戦争の記憶を風化させず、語り継ぐ趣旨で活動していますが、ロシアのウクライナ侵攻、米中の南シナ海、台湾を巡る動向、朝鮮民主主義人民共和国のミサイル等の発射実験、それに対応する自衛隊の沖縄県・鹿児島県への集中配備、先制攻撃構想、等々、さらにガザ地区におけるイスラエルとの戦闘の勃発は私たちの願いと全く逆行するものであり、危惧と憤激を憶えるものです。戦争展へぜひご来場下さい。

日程:2023年12月6日(水)~10日(日)

午前10時~午後6時(6日は午後1時から、10日は午後4時半まで)

会場:妙法華院2F(高速神戸駅西口上り南へすぐ)

内容:資料展示・平和色紙展など(チラシ参照下さい)

・「戦争体験を聞くつどい」(12月7日、9日、10日、午後1:30)

・「12・8のつどい」午後1時30分 3F会議室

高齢者介護の理念と取り組み

お話し:市川禮子さん(社会福祉法人きらくえん名誉理事長)

主催:兵庫の「語りつごう戦争」展の会

連絡先:090-5896-6048(上野さん)

学習講演会「中国残留日本人二世の人生が問いかけること」

支援法から取り残された中国帰国者たち

中国残留日本人とは、第二次大戦敗戦時、中国東北地方に取り残された日本人(残留孤児・残留婦人)です。残留日本人二世は、今もなお苦難の生活を余儀なくされています。二世たちの人生をふまえ、日本社会がどうあるべきかを考えましょう。

講演:浅野慎一 摂南大学現代社会学部学部長・特任教授/中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会世話人代表

日時:2023年12月2日(土)14:00~16:00

会場:神戸市立総合福祉センター第5会議室

神戸高速鉄道「高速神戸」駅より徒歩3分、湊川神社西側

資料代:500円  予約不要

主催/お問い合わせ:兵庫県AALA連帯委員会

Tel&Fax:078-351-0194

E-mail: aala.hyogo@gmail.com

梁啓超生誕150周年記念国際学術シンポジウム

梁啓超が託したメッセージを読みとる

今年(2023年)は近代中国の思想家・梁啓超(1873-1929)の生誕150周年にあたります。彼の長きにわたる日本での亡命生活のうち、約6年間の歳月は神戸で費やしました。孫文研究会はこの節目の時と彼とゆかりのある地にちなんで、国際学術シンポジウムを開催します。梁啓超の多方面にわたる言論は、人々が中国を、そして世界を観察し、思考する枠組みを大きく変えました。彼の残してくれた文章の中から、これまで注目されることが少なかったものを中心に、5人の報告者の皆さんと、梁啓超が託したメッセージを読み取ってゆきたいと思います。

日時:2023年11月25日(土)10:00~16:00

場所:孫文記念館ホール・オンラインZOOM併用

定員:30名(対面)

開会のあいさつ 石川禎浩京都大学教授

報告者

安 東強(中国・中山大学教授)

「民元康梁派国民党組織形態」(中国語)

川尻文彦(愛知県立大学教授)

「在日時期、梁啓超の社会主義認識」

森岡優紀国際日本文化研究センター日本学術振興会特別研究員

「痛恨と悔いの歴史叙述」

鐘 文博台湾・國紀念館研究員

「梁啓超遊台対日拠時期台湾士人之影響」(中国語)

黄  斌早稲田大学東アジア国際関係研究所招聘研究員

詳しくは添付チラシをご覧下さい。

主催:孫文記念館・孫文研究会