2019年神戸南京町「春節祭」

第31回南京町春節祭は2月5日・9日~11日

神戸元町の中華街・南京町で「2019南京町春節祭」が2月5日と9日~11日に開催されます。2月3日(日)のプレイベントでは全長47mの金竜「龍龍」(ロンロン)が神戸の街を練り歩きます。大人気の変臉(変面)、中国獅子舞などが南京町広場で演じられます。南京町春節祭は1997年に神戸市の地域無形民俗文化財に指定されいます。春節祭の主なイベントは以下のように予定されています。(写真は昨年の春節祭・長安門 南京町春節祭ウエブサイトより)

■2月3日(日)プレイベント

南龍游行15:00~17:00頃 獅子舞演舞12:00大丸神戸店

■2月5日(火)旧歴元旦

中国史人游行12:30    17:30・獅子舞13:30・龍舞18:30

■2月9日(土)~11日(月・祝)

変臉・雑技・舞踊・歌・太極拳・獅子舞などが順次演じられます。詳しくは神戸南京町公式ウエブサイトをご覧下さい。

主催 南京町春節祭実行委員会

後援 兵庫県・神戸市・(一財)神戸観光局

神戸岡本「梅林公園」の梅

八重寒梅は見ごろ、白梅は3分咲き

阪急電車「岡本駅」を西へ、案内表示を見ながら川沿いを北へ歩いて約10分少し西へ行った所に「岡本梅林公園」があります。神戸市が設置・管理している岡本公園で、地元では岡本梅林公園と呼んでいます。面積は4,566平方メートルで1982年に完成した公園です。

この梅林は、江戸時代には丹波の栗・吉野の桜などとともに岡本の梅林として有名であったそうです。明治期には鉄道の開通もあり、阪神間の観梅名所として発展しました。しかし、1938年の阪神大水害や第二次世界大戦、戦後の宅地開発などで当時の梅林は殆ど消滅し、その後の復興で現在の岡本梅林公園として整備されました。2月24日(日)には「岡本梅まつり」が行われ午前10時から先着の人々に甘酒が振るまわれます。

岡本梅林公園:神戸市東灘区岡本6丁目

最寄り駅:阪急岡本駅、JR摂津本山駅

中国茶講座―今月の銘茶は白茶

白茶は漢方薬としても使われる

白茶とは、中国茶六大分類の中の一つで、製造工程は「萎凋、乾燥」の2行程のみとシンプルで、六大分類茶の中で唯一揉捻(葉を揉む)の行程がなく、茶葉は自然な形をしています。

白茶は福建省の名産品で、福鼎、政和、松渓、建陽等の地域で生産され、清代の嘉慶元年(1796年)頃に作り始めたと言われています。現在は福建省以外の地域でも僅かに作られていますが品質は福建省産のものが優れています。白茶には「三降三抗」(高血圧、高脂血症、高血糖の改善・抗酸化、抗腫瘍、抗輻射)の薬効効果があり、解熱作用や解毒作用、炎症を抑える効果もあると言われています。

今回の「中国茶講座」では、神田貴子講師から説明を受け、白毫銀針・白牡丹(特級、一級)・野生寿眉・白牡丹餅茶・寿眉餅茶・白茶龍珠などを試飲、茶の色、味、香りを楽しみました。(写真上:白毫銀針の茶葉、下:湯を注ぐと茶葉が浮く、右は同茶の色)

次回の「中国茶講座」は2019年2月20日(水)午後1:30~

第15回「漢詩を読む会」

柳宗元の五言絶句「江雪」を読む

 今回は、晩唐の詩人・柳宗元の五言絶句「江雪」を読みます。「独り釣る寒江の雪」は古来日本人にも親しまれてきました。二十字の中に水墨画のような静寂な世界を詠んでいます。柳宗元の生涯を理解したうえでこの詩を味わいます。どなたでもご参加頂けますのでお気軽にお越し下さい。

  • 日時:2019年2月16日(土)午後2時~4時
  • 会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」
  • 講師:丹羽博之 大手前大学総合文化学部教授
  • テーマ:柳宗元 江雪

資料代:1,000円 事前に参加お申込み下さい

主催:日中友好協会兵庫県連合会「漢詩を読む会」

Tel&Fax:(078)412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

2019年1月の「中国茶講座」

「白茶」の魅力を紹介します、参加申込み受付中!

 様々な効能がある白茶は、優しい味わいで大へん飲みやすいお茶です。「一年茶、三年茶、七年宝」と言われる白茶の魅力をご紹介いたします。

・日時:2019年1月16日(水)PM.1:30~3:00

・会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」

    阪急岡本駅南口を西へ徒歩約1分、1Fが鳥貴族のビル3F

・講師:神田貴子さん 高級茶芸師 高級評茶員

・テーマ:白茶

・参加費:1,000円  定員:15人(先着順)

・申込先:日中友好協会「中国茶講座078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net 

中国帰国者が生活講座で生け花を体験

真剣な眼差しで正月用の生け花を体験

神戸市の委託事業として中国帰国者に日本語教室や日本の文化、習慣などを紹介する「生活講座」を毎週開いている中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会は、12月25日午後、2018年最後の生活講座を「岡本教室」で開催しました。

講座には、帰国者28人と学習を支えるボランティアスタッフ13人が参加しました。生け花教室は、佳生流師範の石井敏子さんが、用意された正月用のめでたい花材、松・柳・千両・万年青・葉牡丹や水引について説明、生ける順序や枝ぶり、方向などをアドバイスしました。帰国者はボランティアの手助けを受けながら茎を切ったり、花の向きを考えたりしながら真剣な眼差しで取り組んでいました。生け花を体験した帰国者は自分が生けた生け花を手に、これでよいお正月が迎えられますと言って笑顔で教室を後にしていました。2019年は1月10日(木)から日本語教室が始まります。

中国を知る最適のテキスト「中国百科」

中国のことどの程度知っていますか?

第6回中国百科検定が2019年3月21日(木・祝)、全国一斉に実施されます。兵庫県では、神戸市中央区の兵庫県民会館10F会議室「福」(JR/阪神元町駅北へ6~7分)が試験会場となります。申込み受付は18年12月1日~19年2月21日です。

検定に向け、兵庫県連合会は、これまで実施された検定試験問題を参考にして「検定模擬試験」と解答合わせ、学習会を計画しました。中国を知るには百科検定公式テキスト「中国百科」(2013年8月初版発行、株式会社めこん)とその後の増補版を合わせればとても役に立ちます。この1冊に「地理」「政治経済」「歴史」「文化・芸術・風俗習慣」の4分野、13項目が写真、図表入りで39人の執筆者が各項目毎に詳しく紹介、これはよくわかると好評です。

百科検定試験が体験できる「模擬試験」です。どなたでも受けられます。自分は中国についてどの程度知っているだろうか、模擬試験で試してみませんか。

中国百科検定「模擬試験」要項

●日時:2019年1月20日(日)午後2時~4時

●会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」

●模擬試験コース:初級、3級、2級

参加費:500円

■初級・3級・2級から一つコースを選び、お名前・ご住所・電話番号またはメールアドレスを書いて下記へFAXまたはメールで前日までに届くようお申込み下さい。

日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax(078)412-2228  

E-mail;okmt50@nicchu-hyogokenren.net

紅茶当てクイズを楽しむ

「中国茶講座」鑑定杯で中国紅茶を当てる

中国茶の鑑定は、測定器を使った科学的な成分分析と、人の感覚による品質鑑定の2つの方法で行われます。人の感覚による品質鑑定には専用の鑑定杯が使われます。急須のような役割をする蓋付きの「審評杯」と、お茶を入れる茶碗のような「審評碗」があります。他に「審評盤」「茶匙」「葉底盤」「天秤」などが使われます。

12月の「中国茶講座」は、鑑定杯を使い8種類のお茶を入れ、その中から紅茶を当てるクイズをしました。クイズ回答と4種の紅茶、白茶2種、烏龍茶、黒茶について茶芸師・評茶員の神田貴子講師から銘柄、産地、特徴などの説明を聞き、遊び感覚で紅茶クイズを楽しみました。

次回「中国茶講座」、2019年1月16日(水)午後1:30~

事実を歴史に残さなければ

「慰安婦問題」―記憶が未来を作る

12月15日、日中友好協会東神戸支部主催の総会記念講演会が神戸市内で開催され、中学教員で子どもと教科書大阪ネット21事務局長の平井美津子氏が「慰安婦問題を考える」と題し講演しました。平井氏は、まず今年のノーベル平和賞は、アフリカのコンゴ民主共和国で性暴力の被害女性の治療と支援に取り組む医師デ二・ムクウェゲさんとイスラム国(IS)に家族を殺され、自らも拉致され性奴隷にされた被害者で、奇跡的に助かり世界に告発し続けているイラクのナディア・ムラドさんが受賞したことを紹介。ムラドさんは、賞金を使い、過激派組織ISの性暴力を受けた女性らを治療するための病院をイラクに建設する意向を表明していると伝えられています。

平井氏は、中学校の社会科授業で(従軍)慰安婦問題について、新聞記事を生徒に読み解かせ、生徒自身がこの問題についてどう考えるか、生徒との対話の内容を紹介しました。「先生、私らに責任あるの」「私ら関係ないやん」「慰安婦の人たちに、私らが何かしたわけでもないし、この時代に生きていないし・・」×『私らはこの人たちにごめんなさいという必要はないけど、知る責任はあるんじゃないかな、日本の過去を知る責任、私らは政治家じゃないけど、どうやったらこの人たちの問題を解決できるかな、っていうことを考えるっていうのが大切かも』

政治家による数えきれない問題発言、行動やフェイクニュースが横行する中で、歴史の本当の事実を教える場所は学校、学校の教師の役割っていうのは、ますます大きくなってきている。過去と今をつなぐ学習として、「慰安婦」問題と、アメリカ軍兵士による性暴力が絶えない沖縄などについてこれからも追及していきたいと語りました。

万里悲秋―杜甫の名作「登高」を読む

12月の「漢詩を読む会」は盛唐の詩人・杜甫の「登高」を丹羽博之大手前大学教授が、杜甫の流浪の旅を地図で示し、その地の景色を録画映像を映しながら解説して頂き読みました。

杜甫(712~770)洛陽に近い、鞏県(河南省)の生まれ。字は子美。幼くして文才があり、七歳ころから詩作を始めたと言われています。二十歳から三十五歳ころまでは科挙を受験するも及第せず遊歴し、困窮生活を送っている。

杜甫の詩は沈痛、憂愁を基調として、正義感、人間愛に基づき現実社会を直視して客観的に描写する。「詩史」と評され白居易、元稹などに大きな影響を与えたと言われています。「李絶杜律」と言われるように、李白は絶句にすぐれ、杜甫は律詩の名手、杜甫の律詩はずばぬけています。

風急天高猿嘯哀 風は急に 天は高く 猿の嘯くこと哀しく

渚清沙白鳥飛廻 渚は清く 沙は白く 鳥の飛ぶこと廻る

無辺落木蕭蕭下 無辺の落木 蕭蕭として下り

不尽長江滾滾來 不尽の長江 滾滾として来る

万里悲秋常作客 万里 秋を悲しんで 常に客と作り

百年多病独登台 百年 病多くして 独り台に登る

艱難苦恨繁霜鬢 艱難 苦だ恨む 繁霜の鬢

潦倒新停濁酒杯 潦倒 新たに停む 濁酒の杯

(読み下し文は、一海知義著「漢詩入門」より)

次回の「漢詩を読む会」は2月16日(土)の予定です。