7月の青蔵高原は菜の花の香りが漂い、風景も心地よい季節。7月7日から10日にかけて、中国鉄道青蔵集団有限公司は、定点支援先である青海省海西モンゴル族チベット族自治州・徳令哈市柯鲁柯鎮の蓮湖村から、5年生の小学生26名を復興号C892列車に乗せて西寧へと招待。「鉄道で心をつなぎ、夢を育む」夏の研修旅行が行われました。
🌱 支援から観光村へ——蓮湖村の変化
蓮湖村は2016年から青蔵鉄道による定点支援を受けてきた村です。村の党組織の強化、集団産業の育成、居住環境の改善、遊休労働力の活用など、鉄道部門の支援を通じて村の姿は大きく変わりました。2015年には一人当たりの年間可処分所得が6,992元だったのが、2024年には15,526元にまで増加。かつては重点貧困村だった蓮湖村が、今では省級重点観光村に生まれ変わったのです。
🎭 車内での交流と感動のパフォーマンス
列車内では、乗務員と子どもたちによる文芸交流が行われ、歌「紅旗頌」「遠方少年」、舞踊「敦煌舞」、鍵盤ハーモニカ演奏「白樺林の素敵な場所」、そして合唱「童心向党」などが披露され、車内は何度も盛り上がりを見せました。
🏛 鉄道と歴史を学ぶ——感動の研修体験
子どもたちは青蔵鉄道精神展示ホール、中国工農紅軍西路軍記念館、青海省博物館を訪れ、鉄道建設者たちの高原での奮闘や、革命先輩たちの不屈の精神に触れました。色褪せた写真や古びた文字の裏にある歴史が、子どもたちに生きた「赤の教育」を届けました。
「青蔵鉄道の建設がどれほど大変だったかを知って、僕も国の役に立つ人になりたいと思いました」
— 学生・吉国順くん
🚂 機関車の仕組みを学び、運転体験も!
西寧機務段では、蒸気機関車の展示に子どもたちが興味津々。運転士の派遣室や機関車整備庫を見学し、作業の流れを学びました。西寧動車所では、実習室で新幹線のシミュレーター運転を体験し、「緑の巨人」運転室にも乗車。構造や運転原理の説明に耳を傾けました。
また、西寧工務機械段では「小さな線路守り隊」探検イベントが開催され、「大黄蜂」機関車に乗って鉄道職員の大規模整備作業を体感。西寧駅では、待合ホールの見学を通じて、現代的な駅の設計やスマートなサービスにも触れました。
「新幹線の運転を体験できて本当にびっくりしました。僕も将来、新幹線の運転士になりたいです!」
— 学生・呉正浩くん
🐾 高原の野生動物とふれあい、自然への思いを育む
研修の最後には、西寧野生動物園を訪れ、高原の野生動物とふれあいながら、青蔵鉄道の環境保護の重要性を学びました。子どもたちの心には、祖国への愛、鉄道への関心、そして自然を守る意識が芽生えました。
「機関車を見て、運転も体験して、博物館や動物園にも行けて、本当に楽しくて勉強になりました。鉄道のおじさんおばさんたちがとても親切で、僕も頑張って勉強して期待に応えたいです」
— 学生・楊俊楠くん(C893列車で徳令哈へ帰る途中)
🚄 喜びを乗せて走る復興号
子どもたちの成長の道に
この研修旅行が
夢への扉を開き
未来への翼となりますように
📌 提供:人民鉄道報業有限公司 青海記者ステーション(青蔵集団公司メディアセンター)
📷 文・写真:趙風斌、宋倩、冶挺、盧婷
📝 編集:斉美華
🔍 校正:高珊