第17回「漢詩を読む会」

6月のテーマは蘇軾「雨も亦た奇なり」

うっとうしい梅雨の季節になりますが、発想を転換して雨の日の良さを詠った漢詩を読んでいきます。白楽天も雨の日の花の美しさを詠んでいますが、蘇軾が杭州の名勝西湖の雨の美しさを詠んだ詩を紹介し、なんとそれがあの松尾芭蕉の「奥の細道」にも利用されていることをお話しします。

日時:2019年6月8日(土)午後2時~

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」

講師:丹羽博之  大手前大学総合文化学部教授

資料代:1,000円

お申し込み・お問い合わせ

Tel&Fax:(078)412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

日本中国友好協会兵庫県連合会「漢詩を読む会」

「廠窖大虐殺」事件から76年

太平洋戦争期最大の虐殺事件

日本軍の侵略、占領に抵抗する中国軍を殲滅

1943年5月、当時、中国を侵略していた支那派遣軍第11軍(司令官・横山勇中将)は、揚子江(現・長江)の輸送力強化とこの地一帯で動きを活発化する中国国民党野戦軍を撃滅することを目的に江北殲滅作戦に続き、江南殲滅作戦(4月下旬~6月初旬)を開始。

避難住民、敗残兵虐殺事件は第1期作戦中に起こった

湖南省北部の洞庭湖北西に位置し、三方を水に囲まれた廠窖(現・南県廠窖鎮)の方向に向け、日本軍は敗走する国民党軍を追跡し独立混声第17旅団、第3師団、戸田・小柴・針谷の3支隊が南県へ侵攻。避難民や敗残兵が集中する廠窖(東京の山手線内側より少し狭い面積)へ約3000名の日本兵が入り空・陸・湖、河川の三方から無差別攻撃、5月9日~11日の3日間で3万人余が犠牲に、その殆どが避難してきた民間人であったと報じられている。

廠窖は内陸の辺鄙でのどかな農村地帯

廠窖は当時、漢壽県に属し正式な地名ではなく地元住民が言い伝えてきた呼び名であった。湖沼、河川が多く住民の多くは、淡水魚漁や米、野菜、綿花栽培などの農魚業で生計を立てていた。廠窖は南京、重慶、上海などと違い辺鄙な農村で、外国の駐在機関や報道機関もなく、住民の目撃証言か被害者の身体に残る傷跡と記憶、地中に埋まった犠牲者の遺骨が事件を証明する手段となっている。軍事裁判への提訴を計画したが、その後の国共内戦、新中国建国に伴う国情の変化が続き、裏付け調査、資料収集、被害証言の聞き取りなど提訴に必要な資料作成が間に合わなかったと言われている。日本はじめ世界、中国国内でも事件については殆んど知られていなかった。(写真上は遺骨発掘作業、廠窖惨案紀念館所蔵、下は千人坑に立つ事件目撃者の全伯安さん。この地は当時池があった所で、下に遺骨が埋葬されている。)

事件から1か月後、長沙の新聞記者が現地取材し惨状を報道

残虐な虐殺事件を長沙の新聞記者が1か月後に現地取材し報道している。省都長沙の陣中日報・国民日報・力報・国民党政府中央社などの記者が事件の惨状を克明に報道している。1943年6月初旬に取材した陣中日報の袁琴心記者は6月6日付紙面に「河の両岸に焼け焦げた舟が、まるで干し魚のように並んでいて見るに忍びなかった。河の中の死体は、船が通れないほどだった。少し動くだけで、前後左右から死体が出てくる。腐乱したどろっとした肉は、舟の周りに貼りつく。埋められた死体は、数十人或いは百人余りが一つの穴に埋められ、それは至る所にあった。通りかかると臭気が漂い、骨が雨水に流され外に表れている。本当に悲惨だ」と報道している。(写真は、日本軍部隊の南県侵攻を伝える民国32年5月11日付の中央日報、廠窖惨案紀念館所蔵、民国32年は西暦1943年)

被害者・郭鹿萍さんは語る「心の痛みは表現できない」

1943年5月9日、村にやって来た日本兵に他の避難者とともに避難先で捕まり数珠つなぎにされ銃剣で腹など数か所を刺されて意識を失った地元住民の郭鹿萍さん(1925年生まれ)は、翌日の夕方意識が戻り、近くの畑まで這って身を隠し、そら豆の葉に溜まった水滴を舐めて2日間じっと耐え助けられたという。「当時は、河・池・家の周辺はどこも目の向く所は惨状ばかりで、70年以上経った今も目の前に浮かんで、心の痛みは表現できません」と語ります。当時の惨状は多くの目撃者、被害者が証言しています。廠窖事件から今年5月で76年が経ちました。侵略戦争の実態を知り、二度とこのような悲惨なことを起こさせないために今やるべきことは「戦争へとつながる道」を阻止することではないだろうか。(写真中央:銃剣で刺された傷跡を見せて証言する郭鹿萍さん。2014年12月19日、廠窖惨案紀念館にて筆者撮影)

5月の中国茶は台湾茶飲み比べ

各種共通点ある台湾茶の飲み比べ

同じお茶でも春茶と冬茶、製法の違い、茶葉の品質により味わいも価格も大きく異なります。烏龍茶を中心に、各種共通点のある台湾茶を飲み比べます。初めての方にもお楽しみ頂ける内容です。お気軽にお申込み下さい。

日時:2019年5月15日(水)午後1:30~3:00

会場:日中友好協会「会議室」(阪急岡本駅西へ1分)

講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん

参加費:1,000円(茶菓子・お土産付)定員:15人(申込み順)

主催:日中友好協会兵庫県連「中国茶講座」

お問い合わせ、お申し込みは下記へ

Tel&Fax:(078)412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

首相の「真榊」奉納に協会本部が抗議文送る

安倍首相による靖国神社への真榊奉納に抗議する

 靖国神社の春季例大祭にあたる21日、安倍晋三首相が「内閣総理大臣」の肩書で靖国神社に真榊を奉納したと報道された。安倍首相の靖国神社への真榊の奉納は、昨年10月の秋季例大祭に続くもので、春秋の例大祭での真榊奉納と終戦記念日の玉串料奉納が毎年繰り返されている。

 靖国神社は、侵略戦争に国民を動員する精神的支柱となり、いまもまた、侵略戦争を全面的に美化し宣伝する施設となっている。この靖国神社への首相の供物の奉納が常態化していることに対し、強く抗議する。

 政教分離を定めた憲法にも違反する靖国神社への供物の奉納は、安倍首相が侵略戦争を美化し、「大東亜戦争聖戦論」の立場に立つことを、あらためて内外に示すものとなっている。

 日本中国友好協会は、安倍首相の靖国神社春季例大祭での真榊の奉納に強く抗議するとともに、侵略戦争の正当化をただちに改め、国際社会が共有する歴史認識のもとに、アジアの平和と安定のために力を注ぐことを強く求めるものである。

2019年4月22日

日本中国友好協会(会長 大村新一郎)

2019年の中国旅行は世界遺産「黄山」へ

兵庫県連企画の中国旅行―参加者募集!

  黄山の雄大な自然と歴史が残る古民居群&上海

日中友好協会兵庫県連合会が企画する中国ツアー、今年は安徽省の世界遺産「黄山」とタイムスリップしたような明・清時代の古民居群が残る屯渓老街、宏村を訪れ、最終日は超近代的な上海の街を散策。中国での移動は列車と専用車を利用、宿泊は1日目~3日目は同ホテル3連泊、見どころ一杯安心の旅、ご家族や友人をお誘いの上ご参加下さい。(写真上は、西逓村入り口の胡文光碑、明代の万歴6年1578年築造)

①関空~上海浦東空港~上海虹橋駅~黄山北駅~(黄山泊)②黄山日帰り観光~ロープウエーで山頂へ(ハイキング)~(黄山泊)③西逓~宏村~花山謎窟~屯渓老街散策~(黄山泊)⓸黄山北駅~上海虹橋駅~朱家角散策~古運河遊覧~(上海泊)⑤上海市内見学~上海淞滬抗戦記念館見学~上海浦東空港~関空(詳しくは添付の行程詳細をご覧下さい)

(写真上から・黄山の雲海、宏村の古民居群、上海の夜景)

お申込みは申込み用紙をダウンロードの上、必要事項を記入、パスポートコピーと一緒に下記へFAX又は郵送をお願いします。パスポートは残存期間6か月以上が必要です。(写真のページをコピーして下さい)

お申込み、お問い合わせ:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax:078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

中国研究誌「研究中国」最新刊

特集「グローバリズムの中の中国ナショナリズム」

「研究中国」刊行委員会は、大きく変化する現在の中国をどのように理解するのか、そして中国を含む発展する東アジアと日本はどのようにして平和友好関係を強化するのか、最新号(第8号、通巻128号)を通じて読者の皆さまとともに考えたい、と購読を薦めています。今号の特集は、5人の研究者が執筆しています。

「研究中国」年2回発行 70ページ

定価:一部600円(送料164円)年間1,528円(送料込み)

旬刊「日中友好新聞」月400円(送料123円/月)タブロイド版8ページ、中国の政治、経済、文化、歴史、国民生活、日中関係問題などを紹介しています。合わせて購読されると中国や日中問題の理解が深まります。              

購読申込み:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax:078-412-2228  E-mail;okmt50@nicchu-hyogoken.net

4月5日は「清明節」

二十四節気の一つ「清明」、2019年は4月5日(金)にあたります。清明は春分から15日後とされ、春の風が吹き、草木は芽を出し、明るく生命力が溢れる清らかな季節の訪れを表していると言われています。中国では、「清明節」は祝日となり墓参りし、墓前で紙銭を燃やし先祖の霊を供養します。清明の4月5日から7日までの3日間は休日となります。(上図:百度百科より)

第16回「漢詩を読む会」

蘇軾の「春夜」を丹羽博之教授が解説します

4月の漢詩を読む会は、蘇軾(1037~1101)の七言絶句「春夜」について丹羽先生が解説します。北宋の政治家、詩人、書家の蘇軾は眉州眉山(現・四川省眉山市)の出身、白楽天を敬慕し、号の「東坡」は白詩による。

日時:2019年4月20日(土)午後2時~4時

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室(阪急岡本西へ1分)

講師:丹羽博之 大手前大学総合文化学部教授

丹羽先生は、一海知義先生に40年以上師事、専門分野は「日本文学に影響を与えた漢詩文」「日本漢詩文」「白楽天」「明治唱歌」「朝鮮半島の漢詩と日中の漢詩」

テーマ:「春夜」蘇軾

資料代:1,000円 ※事前に下記へ参加ご予約お願いします。予約お急ぎ下さい!

写真は、中国四川省眉山市にある「眉山三蘇祠」。宋代の父子3人の学者、親の蘇洵・長男の蘇轍・次男の蘇軾を称え住んでいた跡地に造られた廟。

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会「漢詩を読む会」

Tel&Fax:(078)412-2228 (土、日、祝日は除く)

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

桜守公園の桜つぼみ色づく

神戸岡本・桜守公園(岡本南公園)の桜間もなく開花

梅が終わり桜のシーズン到来です。日中の気温が上がり、桜が一気に開花しそうです。神戸岡本の桜守公園で知られる岡本南公園の桜もつぼみが一気にふくらみ、ササベザクラは色づきはじめました。神戸の開花予想は3月27日、満開予想が4月6日頃と言われていますがこの陽気が続けば開花は早まりそうです。(写真は色づき始めた岡本南公園のササベザクラ、3月20日撮影)

阪急岡本駅近くで桜開花

朝夕少し寒くなりましたが協会事務所横の桜が咲き始めています。気温が上がれば一気に開くことでしょう。(3月25日)

桜守公園のササベ桜は8分咲き、今が見ごろ(3月29日撮影)

「中国語講座」新規申込受付中

2019年度前期講座が開講中!受講者募集中!!

2019年度前期講座は4月15日(月)~19日(金)に初級~上級の全10クラスが順次開講しました。受講申込みは引き続き行っています。

初級Ⅰ:金曜日夜初級Ⅱ:火曜日午前・夜間、中級Ⅰ:月曜日午前・夜間、中級Ⅱ:水曜日午前・夜間、中級Ⅲ:木曜日午前・夜間、、上級:金曜日午後 (写真は上級クラスの講座風景)

初級Ⅱ・中級Ⅰ・中級Ⅱ・中級Ⅲは午前、夜間の各2クラス、初級Ⅰは夜間の1クラス、上級は午後の1クラス(開始時間はお問い合わせ下さい)

現在、月曜午前クラス(中級Ⅰ)以外は定員に余裕があります。

受講料:35,000円(6か月分前納)テキスト代は実費必要、途中入講の場合は回数で計算します。

※2クラス受講の場合、2クラス目は20,000円に割引

入会金:10,000円(初めての方)但し、協会員・学生は不要

受付は平日10:00~19:00、協会事務所で行っています。

電話、メールでの予約も受け付けています。

お申し込み、お問い合わせは下記へ

日中友好協会兵庫県連合会「中国語を学ぶ会」

〒658-0072 神戸市東灘区岡本1丁目14-10岡本住宅ビル3F

Tel&Fax:(078)412-2228(電話は、土・日・祝日除く)

E-mai: okmt50@nicchu-hyogokenren.net