第46回兵庫の「語りつごう戦争」展

「新しい戦前」にさせないために―歴史を学ぶ―

兵庫の「語りつごう戦争」展の会は「再び戦争をしない」「再び暗黒社会にしない」という思いで、戦争の記憶を風化させず、語り継ぐ趣旨で活動していますが、ロシアのウクライナ侵攻、米中の南シナ海、台湾を巡る動向、朝鮮民主主義人民共和国のミサイル等の発射実験、それに対応する自衛隊の沖縄県・鹿児島県への集中配備、先制攻撃構想、等々、さらにガザ地区におけるイスラエルとの戦闘の勃発は私たちの願いと全く逆行するものであり、危惧と憤激を憶えるものです。戦争展へぜひご来場下さい。

日程:2023年12月6日(水)~10日(日)

午前10時~午後6時(6日は午後1時から、10日は午後4時半まで)

会場:妙法華院2F(高速神戸駅西口上り南へすぐ)

内容:資料展示・平和色紙展など(チラシ参照下さい)

・「戦争体験を聞くつどい」(12月7日、9日、10日、午後1:30)

・「12・8のつどい」午後1時30分 3F会議室

高齢者介護の理念と取り組み

お話し:市川禮子さん(社会福祉法人きらくえん名誉理事長)

主催:兵庫の「語りつごう戦争」展の会

連絡先:090-5896-6048(上野さん)

学習講演会「中国残留日本人二世の人生が問いかけること」

支援法から取り残された中国帰国者たち

中国残留日本人とは、第二次大戦敗戦時、中国東北地方に取り残された日本人(残留孤児・残留婦人)です。残留日本人二世は、今もなお苦難の生活を余儀なくされています。二世たちの人生をふまえ、日本社会がどうあるべきかを考えましょう。

講演:浅野慎一 摂南大学現代社会学部学部長・特任教授/中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会世話人代表

日時:2023年12月2日(土)14:00~16:00

会場:神戸市立総合福祉センター第5会議室

神戸高速鉄道「高速神戸」駅より徒歩3分、湊川神社西側

資料代:500円  予約不要

主催/お問い合わせ:兵庫県AALA連帯委員会

Tel&Fax:078-351-0194

E-mail: aala.hyogo@gmail.com

梁啓超生誕150周年記念国際学術シンポジウム

梁啓超が託したメッセージを読みとる

今年(2023年)は近代中国の思想家・梁啓超(1873-1929)の生誕150周年にあたります。彼の長きにわたる日本での亡命生活のうち、約6年間の歳月は神戸で費やしました。孫文研究会はこの節目の時と彼とゆかりのある地にちなんで、国際学術シンポジウムを開催します。梁啓超の多方面にわたる言論は、人々が中国を、そして世界を観察し、思考する枠組みを大きく変えました。彼の残してくれた文章の中から、これまで注目されることが少なかったものを中心に、5人の報告者の皆さんと、梁啓超が託したメッセージを読み取ってゆきたいと思います。

日時:2023年11月25日(土)10:00~16:00

場所:孫文記念館ホール・オンラインZOOM併用

定員:30名(対面)

開会のあいさつ 石川禎浩京都大学教授

報告者

安 東強(中国・中山大学教授)

「民元康梁派国民党組織形態」(中国語)

川尻文彦(愛知県立大学教授)

「在日時期、梁啓超の社会主義認識」

森岡優紀国際日本文化研究センター日本学術振興会特別研究員

「痛恨と悔いの歴史叙述」

鐘 文博台湾・國紀念館研究員

「梁啓超遊台対日拠時期台湾士人之影響」(中国語)

黄  斌早稲田大学東アジア国際関係研究所招聘研究員

詳しくは添付チラシをご覧下さい。

主催:孫文記念館・孫文研究会

中国帰国者が有田のみかん農園でみかん狩り

大型バス3台に分乗、みかん狩りで秋の味覚味わう

中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会は神戸市と明石市の委託事業として週1回「日本語教室」を開いています。事業の一環として毎年秋に社会見学を兼ねたバス旅行も実施しています。

10月29日、中国帰国者とその家族76人と支援する会世話人・ボランティア20人が大型バス3台に分乗し、みかん生産で有名な和歌山県有田市のみかん農園を訪れみかん狩りを楽しみました。秋晴れの下、一行は途中、西日本で最大級といわれる海鮮マーケット「とれとれ市場」に立ち寄り買い物と昼食を済ませみかん農園へ向かいました。農園は黄金色に実るみかんの木が一面に広がる素晴らしい景観、帰国者たちは思い思いにみかんを手に取り、甘くてとても美味しいと4つ、5つ、中には10個食べたという人もいて満足そうに感想を話していました。

第14回「中国百科検定」受験申込締切迫る!

11月2日(木)申込締切、検定は12月2日(土)

第14回「中国百科検定」の受験申込締切が迫っています。今回の検定は初級・3級・2級・1級・特級の全コースが実施されます。初級から2級は初めての方も受験できます。日中関係の悪化により全国的に中国に対する印象が悪くなっていると言われている中で、中国に対する多くの誤解を解くためにも中国百科検定を通じ中国を正確に理解し、民間交流を広げ、中国の人々との絆を深めることが今強く求められています。この機会にぜひ受験をお考え下さい。

第14回「中国百科検定」に向けた連続学習会

日時:11月6日(月)午後2時~4時

会場:日中友好協会兵庫県連合会「教室」

内容:中国の政治、学習のポイント・過去の検定問題

プリント資料をお渡しします。

資料代:200円

「今後の学習日程」

・11月13日(月)中国の経済について

・11月20日(月)中国の歴史について

・11月27日(月)中国の文化、芸術など

時間、会場は共通です。

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

「台湾有事」って?米中対立の中で日本のあり方を考える

日中平和友好条約締結45周年記念講演会

麻生自民党副総裁が、台湾有事を念頭に「戦う覚悟」が求められていると発言。中国はもとより日本国内でも批判の声が巻き起こっています。一方、米国は対中制裁を行いながらも、対話を継続しています。

岸田首相は、「敵基地攻撃」論を声高に発し、防衛予算を43兆円に大増額し、相手国に届くミサイルを配備しょうようとしています。政府がすべきことは戦争を回避し、平和な隣国関係を築くことではないでしょうか。あなたは、どのようなお考えですか?ご一緒に考えましょう。

日時:2023年11月26日(日)13:30~16:00

会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ 教室1

講師:山本恒人 大阪経済大学名誉教授 日中友好協会副理事長

参加費 無料

主催:日中友好協会尼崎支部(☎090-6550-2568)

   日中友好協会西宮支部(☎090-8232-8029)

   日中友好協会芦屋支部(☎090-3493-4079)

協賛:日中友好協会兵庫県連合会(☎078-412-2228)

お願いコロナ感染防止のため、入場人員を制限させていただくことがあります。 マスク着用をお願いします。熱など体調に異常のある方は参加をご遠慮下さい。

11月の中国茶講座は「台湾茶」

直接買い付けた台湾茶各種を紹介

神田講師が4年ぶりに台湾を訪問し直接買い付けた台湾茶各種を紹介します。初めての方もお気軽にご参加頂きお楽しみ下さい。

日時:2023年11月22日(水)午後1:30~3:00

会場:日中友好協会兵庫県連合会「教室」

JR摂津本山駅北口を東へ線路沿いに徒歩約1~2分、阪急岡本駅を南へ徒歩約6分(山手幹線道路・本山北町3交差点を南へすぐ)

講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん

テーマ:台湾茶各種

参加費:1,500円(茶菓子、お土産付き)

定員:12名 事前予約が必要です!

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

神戸市東灘区本山北町3丁目4-9 甲南ビラ201号

連絡先:Tel&Fax:078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

中国残留邦人への理解を深める集い

11月に神戸市と尼崎市で理解を深める集い

中国残留邦人の歴史を語り継ぎ、理解を深める集いが11月に神戸と尼崎で計画されています。日本による中国への侵略戦争により敗戦直後の混乱の中、肉親と死別、生き別れ中国の人達に命を救われ苛酷な人生を辿ってきた中国残留孤児や残留婦人、帰国後、不都合な史実と向き合い、重い口を開く人達の言葉に私たちは目を背けず、しっかりと向き合わなければなりません。

●2023年度中国残留邦人への理解を深める集い(神戸)

日時:2023年11月23日(木・祝)13:00開演(12:30開場)

会場:神戸市立垂水区文化センター・レバンテホール

JR/山陽「垂水駅」東口より北東へすぐ

「ドキュメンタリー映画上映」

刻印―不都合な史実を語り継ぐ(2013年信越放送制作)

「講演」満蒙開拓・加害と棄民の歴史に向き合う

講師:手塚孝典さん(信越放送ディレクター)

入場無料・予約不要

主催:神戸市(委託団体:中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会)

●第9回中国残留日本人への理解を深める集い(尼崎)

日時:2023年11月25日(土)13:00~16:30

会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ1階大ホール

「尼崎医療センター前」バス停を西へ徒歩約3分

・高校生たちが作った映画「絆」上映

・講演:「支援・相談員として活動した15年」

 尼崎市支援・相談員 韓 静さん

・対談交流「支援・相談員の支援活動」

 兵庫県、大阪府等で活躍している支援・相談員の対談交流

 コーディネーター・司会 一橋大学大学院 山崎哲さん

・1階ロビー展示 11月22日(水)~28日 9:00~20:00

 (最終日は17:00まで)

 裁判を闘った「中国残留孤児」撮影・宗景正さん

入場無料

主催:尼崎市(委託事業団体:コスモスの会尼崎日本語教室)

2023「神戸空襲と神戸港の写真展」

神戸に平和祈念館を!

神戸空襲の被害率(死傷者の割合)が、全国でも一番高かったことを知っていますか?本展では、戦争の影響を大きく受けた市民の暮らし、神戸港の歴史から現在も街に残る戦禍まで、写真と資料を通して神戸空襲を追体験します。

日程:2023年11月3日(金)~8日(水)10時~18時

3日(金・祝)・5日(日)は17時、最終日8日(水)は15時まで

会場:神戸市立長田区文化センター3Fギャラリー

入場無料

主催:神戸に平和記念館をつくる会(☎090-6370ー9317)

後援:神戸市、神戸市教育委員会、朝日新聞神戸総局、神戸新聞、サンテレビ、読売新聞神戸総局

謀略が日本中を巻き込んだ、9・18の歴史認識を確かに

国民同士の連帯と信頼が戦争を防ぐ

「満州事変の発端となった柳条湖事件から92年を迎えた18日、事件現場に近い中国遼寧省瀋陽市の『九・一八歴史博物館』で記念式典が開かれた。日付にちなむ午前9時18分、『国の恥を忘れるな』と刻まれた鐘が鳴らされ、市内ではサイレンや車のクラクションの音が響いた」(朝日新聞電子版)

満鉄線爆破の謀略事件

日本では、「かつての戦争」は1941年12月8日に始まった、と言われることが多い。しかし、実はこの歴史認識が、加害責任や「対中観」で、日本人を誤らせている。「もっと前からだ」という議論もあるが、差し当って「アジア太平洋15年戦争」は、1931年9月18日、かつての奉天、現瀋陽の「柳条湖」での鉄道爆破の謀略で始まった。場所は以前「柳条溝」と記述されたが戦後、「溝」ではなく「湖」が正しいと分かった場所だ。「暴戻なる支那軍は満鉄線を破壊し、我が守備兵を襲ひ、駆け付けたる我が守備隊一部と衝突せり」という発表と報道は全てウソ。計画は関東軍参謀の石原莞爾ら、実行は河本末守中尉らで、自ら爆弾を仕掛け爆破した。

新聞が「戦争協力」へ

薄々知っていた人もかなりいたらしい。朝日新聞の奉天支局では「とうとうやったね!」「やりましたね!」と「快哉」を叫んだ。軍に批判的な朝日も社論を変え、戦争協力へ。「既に報道にあるが如く、事件は極めて明瞭である。暴戻なる支那側軍隊の一部が満鉄線路のぶっ壊しをやったから、日本軍が敢然と起ち、自衛権を発動させたといふまでである」「その責任が支那側にあることは、少しの疑ふの余地が無い」

やがて朝日は「満州は中国の一部」との考え方も捨て「満州に独立国の生れ出ることについては歓迎こそすれ反対すべき理由はない」(10月1日大阪朝日社説)と言いきった。満州事変は、日本の新聞が「ジャーナリズム」から「プロパガンダ」に転じ「戦争協力」に走る出発点だった。

ベトナム戦争のトンキン湾事件も同じだが、戦争は「謀略」で始まる。たった一つのウソが、新聞も放送も、世論もすべて「暴支膺懲」(暴虐な支那を懲らしめる)になり、戦争に突き進んだ。国民同士の連帯と信頼。それ以外に戦争は防げない。(丸山重威・ジャーナリズム研究者、日中友好新聞10月15日号中国レーダーより、新聞記事は東京朝日新聞1931年9月19日付、上の画像は百度中国)