2019年中国北京世界園芸博覧会開幕

「緑色生活  美麗家園」―EXPO  2019  BEIJING

2019年4月29日、北京国際園芸博覧会が北京市延慶区で開幕しました。中国政府は、28日に開幕式を開催し習近平国家主席が開会あいさつしました。博覧会のテーマは「緑色生活 美麗家園」(緑の生活、より良い生活)。

開催期間は、2019年4月29日~10月7日までの162日間。会場は、北京市の中心部から北西に74Kmの延慶区、会場面積は960ha、期間中内外合わせて1,600万人の入場者を目標としています。参加国は日本を含む110の国、国際組織。中国での国際園芸博覧会は雲南省昆明で1999年に開催以来20年目となります。

上海浦東空港へ地下鉄直通運転開始

上海浦東空港と市内は地下鉄2号線で繋がっていますが、運行編成の関係で直通運転が行われておらず、途中の広蘭路駅での乗り換えが必要でした。(市内は8両編成、空港-広蘭路間は4両編成)

2019年4月19日より、8両編成の列車が空港へ乗り入れることとなり市内との直通運転が開始しました。(ただし区間運転の列車あり)

平日ラッシュ時は8両編成の淞虹路-浦東空港の列車は直通しますが、徐泾東-広蘭路の列車(8両編成)の場合は従来通り広蘭路にて4両編成の列車に乗り換えが必要となります。

その他の時間帯は8両編成の列車が空港まで乗り入れしますが、淞虹路-広蘭路の区間運転列車も存在しますので注意が必要です。

水に映る自然、古民居が美しい「宏村」

「画里郷村」と呼ばれる景観の宏村

安徽省黄山市宏村は、黟県の東北部にあり、この村を空から見ると牛の形をしています。湖が大へん美しい村として知られ、南湖春暁・書院誦読・月沼風荷など風光明媚な地が数多くあります。

特に、湖に映し出された古民居や自然が美しく、画材やスケッチブックを持った人を多く見かけます。その光景から「画里郷村」とも呼ばれています。

宏村には明・清時代の古民居が140余りあり、古い町並みはそのまま保存されています。2000年11月に世界文化遺産に登録され多くの観光客が訪れています。今年9月の黄山ツアー3日目にこの地を訪れ、宏村内の歴史ある貴重な十三楼で農家料理の昼食を予定しています。(写真は百度百科より)

数百年の歴史ある建物が並ぶ商業街

黄山のふもと安徽省黄山市の「屯渓老街」

黄山のふもとに「屯渓老街」という商店街があります。長さ約830m、幅が5mから8m程度、歴史を感じさせる通りに南宋から明、清時代の建築様式の建物が約300程そのまま保存されており観光客に人気で、賑わっています。

この老街には、水墨画や美術品、手工芸品、お茶などを扱う店が軒を連ねています。建物は煉瓦と木材で造られており殆んどが2階か3階建てで1階の殆んどは店舗となっていて黄山土産が数多く並べられ観光に訪れた人々を楽しませています。9月の黄山ツアー3日目の夕食後に散策を予定しています。

黄山までの高速鉄道

2018年12月25日に杭州東-黄山北間の高速鉄道「杭黄高鉄(杭昌高鉄杭黄段)」が開業しました。これにより杭州、上海、南京の最速所要時間は1時間26分、2時間26分、3時間24分で結ばれることになりました。

沿線には黄山のほか千島湖、杭州西湖、富春江など著名な観光地が多く、この路線の開業により沿線の観光資源の開発や経済の成長が見込まれます。

2019年9月の県連企画ツアーでは上海虹橋-黄山北間をこの高速鉄道で移動します。

技術データ
線路規格 高速鉄路
線路数 複線
設計速度 250km/h
最小曲線半径

4,000m(一部3,500m)

動力源 電化(交流25,000V 50Hz)
停車場有効長 650m
最大勾配 20‰
列車制御方式 自動制御(CTCS-3)
列車運行方式 集中制御(CTC)

(参考サイト:中国鉄路総公司、百度百科)

上海地下鉄「片側歩行・走る」こと禁止に

手すりを持ち、スマホ見ないで、足元に注意を

中国新聞網は4月9日、上海地下鉄がエスカレーターで右側に立ち、左側を歩行することを提唱しなくなったと報じました。これまでは、エスカレーターを利用する時は右側に立ち、左側は通路とすることを基本的なルールとしてきました。

上海地下鉄によると「エスカレーター利用時の注意事項」は国家の関連基準に基づき実施されるもので、「エスカレーターの歩行禁止は乗客の安全を考慮してのもと」だとしている。

ホームアナウンスは繰り返し「手すりにしっかりとつかまり、スマートフォンを見ないで足元の安全に注意して下さい」と放送している。エスカレーターの歯車はゴミなどを巻き込み突然停止することがあり、歩行することは危険で転倒する恐れがあると指摘しています。(写真:百度図片)

素晴らしい景観の安徽省南部古村落

9月に県連企画ツアーで訪問する黄山市の見どころ

世界文化遺産「明・清時代の古民居集落」

中国安徽省南部の黄山市には、多くの明・清時代の古民居群があります。その一つに、黟(ィ)県の西逓村があります。11世紀、宋朝の元祐年間にある河川の西岸にでき、物資輸送の駅として使用されたため西逓と呼ばれるようになったと言われています。

この村を支えていたのが胡氏で、10世紀、唐の昭宗の子が変乱から逃れこの地に隠れ住み胡姓を称し、1465年に商売を始めで成功し、土木、建築、修祠、道路整備、架橋などを行い、18世紀から19世紀にかけて西逓の繁栄は頂点を極め600もの豪邸が作られたと伝えられています。(ウイキぺディア)

現在も明清時代に建てられた124棟が観光用に保全されて一般に公開されています。2000年11月に世界文化遺産に登録された貴重な古建築群として知られています。西逓村にある建物や道路には大理石が、建物の窓枠には黒大理石が使われており美しい庭や花鳥デザインが景観を彩り世界で最も美しい村とも呼ばれているようです。

中国鉄路2019年春運終了

中国鉄路総公司は3月1日に40日にもわたる春節特別輸送(春運)が問題なく終わりました。輸送した人員はのべ4.1億人になります。(前年比6.7%アップ)史上初となる4億人を超える輸送は安全・平穏に幕を閉じました。40日のうち動車組列車による輸送は2.4億人になり昨年より16.2%の伸びでした。1日あたりの利用者が1000万人越えになった日は23日間、最高は2月23日の1316.9万人でした。

春運期間に鉄道部門は新規開通路線・新造列車を活用し、1日平均は過去最高の8671本の旅客列車を運行しました。

これらの大量輸送を支えているものにインターネット購入システムがあります。春運期間のきっぷ発売数が1100万枚を超えた日が19日間、2019年1月4日は1282万枚のきっぷが公式サイトやスマートフォンアプリで発券されました。(中国鉄路総公司サイトより抜粋及び要約)

中国鉄路2019年4月ダイヤ改定

中国鉄路では2019年4月10日0時より運行ダイヤを改定します。高速鉄道の運行をより良くし北京~青島、北京~蘭州、蘭州~成都などの動車組列車の運行時間を更に短縮します。また在来線列車を減らすこと無く貨物列車の輸送能力を増やします。

  1. 青島-北京間を3時間運行圏とします。北京南~青島北のノンストップ復興号動車組列車を1往復運行し,北京南~青島北間を3時間以内に到着します。改定前のダイヤより49分短縮し、北京と青島を往復する旅客の便利で速い移動を図ります。
  2. 北京~蘭州間の高鉄の運行時間を短縮させます。改定後、北京西-蘭州西間のG427/8次の途中停車駅を西安北、鄭州東、石家庄のみとし,北京西から兰州西方面の運行時間を7時間23分、兰州西から北京西方面を7時間22分とします。
  3. 蘭州-成都間の動車組列車を初めて運行します。蘭州-成都のD762/3とD764/1次復興号動車組动车组,兰州~成都間の運行時間を6時間50分と6時間52分とし、現行列車より5時間短縮させます。
  4. 一部の旅客列車のダイヤを見直し更に良くします。瀋陽~佳木斯、大連~斉斉哈爾の動車組列車を各1往復増やします。雄安新区のサービス向上のため、白洋淀駅の停車列車を39本から、,新たに10本増やします。
  5. 貨物列車の輸送能力を増加させます。37本の複数鉄路局集団公司間の直通大型貨物列車を増やし、合計284本になります。呼和浩特~ 唐山鉄路の万トン級列車を39往復に増やし、貨物の運行能力を増加させます。

高速列車を増やし旅客の利便を図るとともに、在来線列車の運行規模は現状の規模を残しつつ更なるサービスの向上を図り、在来線列車を1203往復、公益性の高い鈍行列車81往復は継続して運行し旅客の様々なニーズに応えます。

2019労働節は4連休に

中国国務院は3月22日に労働節(メーデー)の休日を当初の1日(5月1日)から5月1日~4日の4連休にすると発表しました。日本も最大10連休と重なりますので渡航される方は交通機関の混雑などにご注意下さい。なお4月28日と5月5日の日曜日は通常の平日扱いとなります。

中国の場合、連休が急遽決まることは時々あるようです。ちなみに日本の消費税にあたる増値税の税率がが4月1日から引き下げられます。(発表されたのは3月のようです)