強制連行・強制労働による「中国人犠牲者を慰霊する集い」

犠牲者追悼と記録映像「苦幹」上映

太平洋戦争末期、日本政府は国内の労働力不足を補うため中国大陸から中国人を強制的に連行し、鉱山や港湾、造船所など全国の135事業場(地図参照)で劣悪な環境の下、過酷な労働を強いて病気や栄養失調、衰弱により敗戦までに全国で6,834人の犠牲者が出ました。兵庫県内では、神戸港で17人、相生の造船所で28人が亡くなっています。

戦後、協会は侵略戦争への反省のもと、全国で犠牲者の遺骨送還運動を始め、県内では当時の協会神戸支部の人たちが中心となり実態調査を行い、1957年10月、各界からの参加で「兵庫県殉難中国人慰霊祭」を神戸の関帝廟で盛大に行いました。翌1958年に第8次遺骨帰還船で、神戸支部役員と慰霊祭前日に仮通夜を行った宝地院住職の2名が相生の犠牲者遺骨3柱を中国へ持参し納骨しました。

私たちは二度と戦争の惨禍を繰り返さないために、この歴史の事実を語り伝えています。今もウクライナでは激しい戦闘が続いていますが戦争に勝者はありません、破壊と多くの犠牲者が出るだけです。紛争はどんな困難があっても武力行使ではなく話し合いで解決しなければなりません。厳しい暑さの中ですが犠牲者追悼にご参加下さい。

日時:2023年9月3日(日)1:30~16:00

会場:宝地院(神戸市兵庫区荒田町3丁目)

・「犠牲者追悼」13:30~ 宝地院本堂

 住職による読経、参加者の焼香

・記録映像「苦幹」上映  14:00~地階集会室

 米国人撮影、中国西域の住民の暮らしや1940年8月の日本軍による重慶大爆撃を映したカラー動画。

・参加費(お供え):500円

主催:日中友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax: 078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

中国決済アプリがクレジットカードに対応

中国社会では現金を使わないほど決済アプリが普及しています。特にコロナ禍で急速に進んでいったようです。

このアプリですが今までは中国の銀行口座しか紐づけできませんでしたが今年の7月から国際クレジットカードとも紐づけできることができ支払いにも使えるようになりました。

中国への渡航は現在ビザが必須の状態ですが観光ビザも発給されるようなので、観光目的で渡航した際に「決済難民」にならずに済みそうです。

「友和生活」さんのWeChatページのリンクを貼っておきますので、参考にしてください。

「ラップナウ・コレクション展」始まる!

絵葉書でめぐる近代史―日本と中国の近代を知る!

日時:8月9日(水)~13日(日)10:00~18:00(最終日15:00)

会場:兵庫県立原田の森ギャラリー東館2F

JR灘駅北へ10分/阪急王子公園駅西口西へ6分

入場無料

「ラップナウ・コレクション展」が8月9日(水)から始まりました。絵葉書や写真などを通して日本と中国の近代史が理解されることを期待します。歴史的に極めて貴重な絵葉書などに説明を付して分野別にまとめたパネルの展示は神戸初公開となります。猛暑の中ですがお誘い合わせてご参観下さい。1900年代初頭に日本で作られた台湾地図の絵葉書について書いたポール・バークレーの論評の一部を紹介します。

植民地台湾を映す日本の絵葉書

1900年から1945年にかけての期間に数千種類に及ぶ様々な絵柄の「台湾」絵葉書が発行された。植民地台湾を映し出す日本絵葉書に関しては、最大級のコレクションが個人の蒐集家のもとにある。ドナルド・ラップナウ氏が素晴らしいコレクションを収蔵している他、魏徳文氏、張良澤氏、荘永明氏らも見事なコレクションを所有している。

(右の絵葉書地図)、初期の絵葉書は1905年頃に東京で刊行されたもので、人種的に二分された台湾を描いている。島の西側は「漢人種」、中央から東部は「生蕃人種」と記されている。左上の写真は両人種の代表的な姿を示すものである。ここにある「生蕃人種」はやがて「台湾原住民」という言葉に置き換えられるようになった。地図の、白く塗られた彼らの居住域はさらに民族で区分され、アタイヤル、サイセット、ブォヌム、ツォオ、アミス、ツァリセン、プユマ、ヤアミ、パイワンと表記されている。

この民族分類法は日本の植民地時代の独創的な分類であり、台湾人類学および台湾研究の草分けである伊能嘉矩(1867~1925)によって考案されたものである。絵葉書はまた、台湾島の人口を次のように記している。―内地人(日本人)53,365、本島人(漢人)2,915,984、生蕃人104,334、外国人6,009。居住者の圧倒的多数は漢人であるが、この地図は彼らを河洛系と客家系に分けて記していない(多くの日本地図においては分けられている)。むしろ先住民の「生蕃人」を細分することに焦点を当てている。

実際、日本の「台湾」絵葉書においては、先住民が過剰とも言えるほど台湾を代表している。絵葉書に記された数字によると、台湾の1,056方里が「普通行政区」(漢人居住域)にあるのに対し、1,276方里は依然「生蕃界内」である。この地図は、台湾のまだ統治されていない領域を際立たせ、民族的多様性を持っている多数派の漢人の存在を最小限にとどめている。(下の画像は展示パネルの一枚で、この中に台湾地図が紹介されています)

第28回尼崎平和のための戦争展

新しい戦前にさせない!平和憲法とともに

~戦争の準備ではなく平和の準備を~

日程:2023年8月18日(金)~20日(日)

  9:00~18:00 最終日は16:00まで

会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ

(五合橋線・尼崎総合医療センター西へ3分)

「展示」18日~20日 1F学習室ABC

南西諸島の基地問題、沖縄基地地図、平和憲法、パネル「原爆と人間」、各9条の会活動、尼崎の戦災地図、戦争に突き進んだ歴史年表、残留孤児問題、短編アニメ「戦争のつくりかた」ほか

「平和紙芝居」 2F学習室(18日、午前中随時)

「映画・人魚に会える日」(93分)19日(土)1F大ホール

①10時②14時⓷18時 一般1000円 中高生500円(上映協力代)

●マスク着用をお願いします。

主催:尼崎平和のための戦争展実行委員会

後援:尼崎市・尼崎市教育委員会

連絡先:090-4902-8398(松岡さん)

「中国語講座」2023年度後期受講者募集!

初心者~上級者まで全9クラスで受講者を募集!

日中友好協会兵庫県連合会の「中国語講座」は60年以上の歴史があります。いま、2023年度後期(23年10月~24年3月)受講者を募集しています。無料見学受付けています。

現在、2023年度前期後半ですが、9月第3週で前期を終了し、10月第2週から後期となります(8月は第2週~4週まで夏季休講)。クラスは初級Ⅰ(入門)~中級Ⅲまでの9クラスあります。程度に応じてクラスを選べます。途中クラス変更や2クラス受講も出来ます。9月中を無料見学期間とし見学申込みを受け付けています。

初級Ⅰー金曜日・午後13:30~(初心者対象)

初級Ⅱ―火曜日・午前10:00~、夜間18:30~(2クラス)

中級Ⅰ―月曜日・午前10:15~、夜間18:30~(2クラス)

中級Ⅱ―水曜日・午前   9:45~、夜間18:30~(2クラス)

中級Ⅲ―木曜日・午前10:15~、夜間18:30~(2クラス)

●中級Ⅱ~中級Ⅲ、午前・夜間は講師、テキストが違います。

●講師は全クラス中国人女性

お問い合わせ

日本中国友好協会兵庫県連合会

〒658-0003 神戸市東灘区本山北町3丁目4-9  甲南ビラ201号

JR摂津本山駅北口を線路沿いに東へ徒歩1~2分、阪急岡本駅を南へ徒歩約6分(山手幹線道路「本山北町3丁目」交差点南へすぐ)

Tel&Fax:078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

8・15平和のつどい

1945年8月14日、「ポツダム宣言」を受諾した日本は、翌8月15日正午、昭和天皇が玉音放送により国民に伝えました。それから今年は79年目となります。戦後、日本は二度と戦争の惨禍を繰り返さないと誓い、平和憲法を制定しました。しかし、今の日本は、再び「戦争国家」づくりが進められようとしています。敵基地攻撃能力の保有、空前の大軍拡予算、「安保関連法」は憲法の範囲内でしょうか?

2023年「8・15平和のつどい」

日時:2023年8月15日(火)午後1時30分~

場所:妙法華院2F(神戸高速新開地駅西口を上り南へすぐ)

講演:憲法九条と日本の現実(仮題)

講師:山本昭宏氏(神戸市外国語大学准教授)

参加費:500円(高校生以下無料)

※マスクの着用をお願いします。体調不良の方は参加をご遠慮下さいますようお願いします。

また、神戸市に気象警報が正午現在に発令されている場合は中止します。

主催:兵庫の「語りつごう戦争」展の会

連絡先:090-5896-6048(上野)

中国歴史講座「中国の最新考古事情」

来村多加史教授が「黄河・長江文明」で講演

日中友好協会加古川支部主催の中国歴史講座新シリーズの第1回が7月22日(土)午後、加古川市の東播磨生活創造センターで開催されました。今シリーズは全6回(2023年7月~2026年3月)が予定されていて、古代史フアンからも好評の講座です。

今回のテーマは―中国の最新考古事情「黄河・長江文明の新発見」―、来村多加史阪南大学国際観光学部教授が約1時間半にわたり、新石器時代前期から後期に至る、中国で調査発掘された土器や青銅器などについて、年表や地図、絵、写真入りの詳しい手づくり資料と映像を映しながら講演しました。

先ず、新石器時代の遺跡について地図と写真で示しその位置と時代を解説。北から、牛河梁遺跡(紅山文化期)・西水坡遺跡(仰韶文化期)・陶寺遺跡(龍山文化期)・姜寨遺跡(仰韶文化期)・良渚遺跡群(新石器時代後期)・三星堆遺跡(殷代)・河姆渡遺跡(新石器時代中期)を地図上で示し、それら遺跡全てについて、特徴や出土品、集落の想像図などを示しわかりやすく説明しました。

参加者から、三星堆に政権はあったのかとの質問に、殷の人が逃げてきて文化を作ったのではないかと。三星堆遺跡発掘では調査員は宙刷りの状態で慎重な発掘作業を続けているという。遺跡発掘で人骨が残っている所と残っていない所があるがどういうことかとの質問に、土の質の違いによるもので、日本より中国の土質の方が残りやすい、水浸しの所も残る確率は高いとのこと。龍山文化の遺跡から発掘された面(顔)は彫が深いように思うなど講演を聞いて次々と質問や感想が出ました。

中国の記者試験制度とは

どうなる「報道の自由」―新聞記者職業資格試験

社会主義の下で、「言論・表現の自由」はどうなっていくのだろうか?そして「報道の自由」は?中国政府は今年初め、7月から中国本土のメディアで働く記者の資格試験制度を導入する、と発表した。香港、台湾、マカオと海外メディアの記者は対象外とされているが、メディアを管轄する国家新聞出版署が実施する「新聞記者職業資格試験」で、国内の取材・編集活動に必要な「新聞記者証」を今夏以降は全国統一試験に合格した人にだけ交付。5年ごとに更新が必要になる、という。

国内の報道だから新しいことはなく問題はないと思いがちだが、国内の情報が出てきにくくなるとすれば、他人事ではない。まして、習総書記は報道・世論工作チーム建設を重視しているといい、「新時代の中国の特色ある社会主義思想」を実行し、中国共産党の宣伝と意識形成を着実に進める狙い、というから「言論統制の強化」が心配だ。

中国メディア、つまり「新聞工作者」の任務は、政府の決定をいち早く知らせ、全国にこれを徹底させることと、世の中に起きている事実を知らせ、党や政府が間違った決定をしないようにすることだとされてきた。しかし、「国境なき記者団」による「報道の自由度ランキング」では、中国はワースト2位の179位(日本は68位)。少なくとも報道の自由については問題がありそうだ。(丸山重威・ジャーナリズム研究者、日中友好新聞「中国レーダーより抜粋)

ラップナウ・コレクション展開催迫る!

日中が争うことなく歴史的な理解を深める機会に

ラップナウ・コレクションとは」

日本と中国を中心にアジアに関する絵葉書をはじめ、ポスターやビラ、古写真、地図、浮世絵、双六、楽譜、着物、マッチや証票のラベル、おまけカード、看板など、19世紀末から20世紀半ば頃までの多種多様な品々五万点以上を、個人コレクターの米国人ドナルド・ラップナウ氏が長年かけて収集した大へん貴重なコレクションです。

「消費され捨てられてしまう短命なメディア」

近代において製作されてきた図像や表象、宣伝、プロパガンダを含むビラやポスターなどのエフェメラ・メディア、日常で身近に親しまれながらも、消費され捨てられてしまう短命なメディアは興味深く、このようなコレクションの一端を紹介する展示会は極めて貴重です。

「日中の歴史的な理解を深める機会に」

今回のラップナウ・コレクション展は、近代の日本と中国に関するコレクションから厳選した資料展示で、アジアの中で日本と中国が織りなしてきた近代史の様々な側面を浮かびあがらせます。展示を通して、教科書や歴史書とは異なった大衆的なイメージという視点から、近代における日中関係を振り返り、日中が二度と戦うことのないよう「平和と友好」を深め、日本と中国の近代を知る機会として頂ければ幸いです。

「ラップナウ・コレクション展」

日程:2023年8月9日(水)~13日(日)10時~18時

(最終日は15時まで)

会場:兵庫県立「原田の森ギャラリー」東館2階

(JR灘駅北へ5分/阪急王子公園駅西へ3分)

入場無料

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax:078-412-2228

後援:神戸市・神戸市教育委員会

第69回県連総会で学習講演会

作られた危機を現実化させてはならない!

日中友好協会兵庫県連合会は7月2日(日)神戸市内で第69回総会を開催しました。総会に先立ち、最近の日中関係や友好運動をめぐる情勢について学習するため、山本恒人大阪経済大学名誉教授(協会本部副理事長)を招き約1時間講演して頂きました。

山本氏は、「作られた危機を現実化させてはならない」をテーマに、1972年の米国ニクソン大統領の電撃訪中から今日に至る米中の動きや関係などについて解説。米国の対中政策の基本としている「一つの中国論」の下で、昨年のペロシ米下院議長の訪台や同盟国を巻き込みながら作られた「台湾有事」への矛盾した対応。米国のシナリオ通りに動く岸田内閣は、東シナ海などで威圧的な行動をとる中国に対し「これまでにない最大の戦略的挑戦」と一方的に断定し「日本の有事」として危機感を煽り、敵基地攻撃能力の保有を唱え「安保三文書」を閣議決定、防衛予算を2倍化し戦争体制づくりを整えようとしている。

米国により作り出された「台湾有事」、平和憲法を踏みにじる動きは、日中国交回復で交わした共同声明、日中平和友好条約の精神に著しく反し、侵略の歴史に対する日本国民の深い反省に対する冒とくで許すことは出来ないと強調しました。日中間の情勢学習の講演終了後、総会を開き提案された諸議案を討議し総会宣言を採択しました。