「アジアから問われる日本の戦争」展

展示と講演会、映画上映会も開催

日本の侵略戦争・植民地支配の展示と、現在進行中の戦争準備について、沢山の展示をしています。過去の戦争、そして今起こりつつある戦争のことについて、一緒に思いを馳せて下さい。

日程:5月5日(金・祝)~6日(土) 午前10時~午後7時

会場:エル・おおさか  ◇入場無料

プレイベント 5月4日(木)午後6時~

◇シンガーソングライター 川口真由美コンサート

「すべての武器を楽器に」

プチ・エル(エル・おおさか地階)

限定 80人

前売:2500円(学生・障がい者1500円)

当日:3000円(学生・障がい者2000円)

前売お申込み https://qr.paps.jp/rHtHW

◇伊波洋一(参議院議員)講演会

「岸田軍拡・安保3文書で日本全国が戦場になるってホンマなん?」

日時:5月5日(金・祝)午後2時~(午後1:30開場)

会場:エル・おおさか6F大会議室

資料代:500円(学生・障がい者無料)

◇映画上映会 5F視聴覚室

10:30~ はだしのゲン2

13:00~ ナナイの涙

15:00~ 南京!南京!

17:40~シー・オブ・ミラクルス

※戦争展への協力金として1日500円

主催:「アジアから問われる日本の戦争」2023実行委員会

東アジア「平和の枠組み」日本が広げる役割を

周辺国が軍事力強化、日本の安全どう守る?

軍事に対して軍事で対応すれば相手国は更に強大な軍事力を持とうとして悪循環に陥ります。これが戦争へのリスクを高め最も危険です。一たび戦争になれば多大な犠牲が発生します。大事なことは戦争を起こさせないための外交に知恵と力を尽くすこと、これが政治の責任として求められています。

日本、中国、米国も包み込む包摂的な平和の、枠組み作る「外交ビジョン」が必要です。東南アジア諸国連合(ASEAN=10ヵ国で構成)は互いに友好協力条約を結び、徹底した対話により東南アジアを«平和と協力»の地域に作り変えてきました。ASEANはいま、プラス日米中ロなど8ヵ国を含む「東アジア首脳会議」という現在ある「平和の枠組み」を強化し、友好協力条約を東アジア規模に拡大し戦争の心配ない地域にしようという大構想「ASEANインド太平洋構想」(AOIP)を示しています。日本も米国も中国もこの構想に支持を表明しています。憲法9条をもつ日本がこの方向を強力に推進していけば一番の安全保障になるのではないでしょうか。

第52回「神戸空襲犠牲者合同慰霊祭」

3月17日(金)、兵庫区の薬仙寺で開催

今年も第52回神戸空襲犠牲者合同慰霊祭を行います!

1995年1月17日の阪神淡路大震災に見舞われた私たちを、次々続く自然災害を日本中の人々が助け合ってきました。新型コロナウイルス感染症拡大も、医療現場の皆さまの努力や働く皆さまの努力で収束がくること、また、人が人を傷つけあう戦争は人間の思いや想像力、相互の信義と公正に基づき停戦へと進むことを信じたいものです。

78年前の2月5日、3月17日、5月11日、6月5日、8月6日と何度もあった神戸空襲を忘れないように、亡くなられた方々の無残な死や無念へ思いを新たにするために、亡くなられた方々を思うひと時を過ごします。だだ、今年も感染拡大に配慮し、マスク着用や消毒の徹底などと、密集を避ける形で行いますので、ご協力をお願いいたします。(「こうべ空襲だより」より)

写真は「神戸空襲を記録する会」が神戸空襲を忘れないようにとの願いを込めて2013年8月15日、大倉山公園に建立した「いのちと平和の碑」。

日時:2023年3月17日(金)午後1時30分~

場所:薬仙寺(神戸市兵庫区今出在家町4-1-14

当日JR兵庫駅から、市営地下鉄海岸線「和田岬」駅から案内板あり

空襲体験者のお話、戦災スケッチの展示など

お問合せ:神戸空襲を記録する会 ☎080ー1419-8208

戦争犯罪を見つめなおす、今問われている問題

日本の侵略戦争の闇「平頂山事件を考える」

90年前、1932年9月16日に何が起きたかご存じですか?日本の侵略戦争における住民大量虐殺事件の出発点、平頂山事件が起きたのです。事件が隠蔽された延長上に南京事件や東南アジアでの日本軍の住民虐殺があります。

平頂山事件とは、1932年9月16日、中国東北部の撫順市近郊にある平頂山集落で発生した住民虐殺事件です。当時、平頂山には、3000人以上の村民が住み、その多くは撫順炭鉱の労働者でした。撫順炭鉱を警備する日本軍の「撫順守備隊」が、その前夜抗日ゲリラに炭鉱襲撃を受け、その報復として日本軍は記念写真を撮るなどとだまし、住民を崖下の一か所に集め、村民が写真機と思ったのは実は機関銃でした。機関銃を覆っていた布が取り払われると、住民は逃げる間もなく機銃掃射されました。一斉掃射の後生存者がいれば銃剣で刺して回り、とどめを刺しました。遺体にガソリンを撒いて焼き払い、崖を爆破して遺体を埋め事件を隠蔽しました。(写真上:平頂山殉難同胞紀念碑)

ロシアがウクライナに軍事侵攻している今、平頂山事件研究の第一人者である井上久士駿河台大学法学部教授・日本中国友好協会会長が著書「平頂山事件を考える」で事件を解明し、警鐘を鳴らします。(写真:井上久士教授、日中友好協会会長)

 

第45回兵庫の「語りつごう戦争」展に市民250人参観

「戦争する国」日本から「戦争しない国へ」テーマに5日間開催、連日、戦争体験を語りつぐ会や平和色紙展も

兵庫の「語りつごう戦争」展の会は1978年の開催以来、毎年12月8日(太平洋戦争開戦日)にちなんで「再び戦争をおこさせない、世界から戦争をなくそう」という目標を掲げて戦争展開催を続けています。

12月7日~11日、神戸市兵庫区の妙法華院を会場に、「『戦争する国』日本から『戦争しない国』へ」をテーマに第45回兵庫の「語りつごう戦争」展が開催され市民約250人が参観しました。会場には学童疎開の写真や当時を記録した資料、戦時下の国民の暮しを紹介する資料など多数が展示されました。燈下管制の下、市民が暮す部屋の模型も再現され戦時下の国民が如何に厳しい生活を強いられていたかを示しています。原爆で被爆した衣類や額に入った絵画なども展示され核兵器の恐ろしさを伝えていました。平和色紙展コーナーでは、市民が応募した平和を願う色紙が46点展示され訪れた人はじっと見つめていました。

戦争体験を聞く集いは期間中毎日午後、同寺院会議室で開催され「元集団疎開児が戦争を想う」「77年前の私に出会って」「父の徴兵と国民のくらし」「8月6日の空襲で家消滅」のテーマでそれぞれ体験者が語りのべ80人の市民が参加しました。「12・8のつどい」は「いのちの足音」と題し、介護のすばる所長・小林リオさんが特別養護老人ホームに入所する人達から聞き取った体験談を本にまとめた「『きらくえん』の人々が語る戦中体験」をヘルパーの人達に読んでもらった感想文を紹介しました。小林さんは、今の社会は国民が安心して高齢を迎えられるだろうか、私たちが望む世界になるのだろうか、今の社会がこのままでよいのだろうかと自問する日々が続いていると自身の心境を語りました、集いには40人が参加しました。

2022年日本平和大会の開催近づく

軍事同盟強化でなく、東アジアに非核平和の流れを!

日本の岸田政権は年末までに、憲法を破壊する危険な敵基地攻撃・大軍拡方針を決めようとしています。こうした動きを止めるため、2022年日本平和大会(オンライン)で学習と交流を深め、運動を広げましょう。「どうすれば平和な日本とアジアをつくれるのか」「日米安保条約はこれでいいのか」の課題を正面から考えます。

日程:2022年11月26日(土)・11月27日(日)

開会集会:11月26日(土)10時~12時

閉会集会:11月27日(日)10時~12時

シンポジウム・分科会 11月26日(土)13:30~16:30

―ロシアのウクライナ侵略と共に考える―

「どうしたら核兵器も戦争もないアジアと日本をつくれるか?」

「敵基地攻撃・大軍拡を許さない学習と運動の交流」

オンライン会議アプリZoomを使います。

詳細は開催要項(大会webサイト掲載)をご覧下さい。

◆参加にはお申込みと参加費が必要です。実行委員会へお問い合わせ下さい。

主催:2022年日本平和大会実行委員会

Tel.03-3451-6377   Fax.03-3451-6277

http://www.heiwataikai.info/


日本平和大会・日中友好協会自主企画

日時:2022年12月11日(日)午後2時開会

テーマ:東アジア共同体をめざして―日中国交正常化50周年を記念して

講演Ⅰ 松野周治立命館大学名誉教授

「日中50年、東アジアの発展、米中『対立』と東アジア共同体をめざして」

講演Ⅱ 山本恒人大阪経済大学名誉教授

「東アジア共同体の中での台湾」

司会 大西 広(日中友好協会副理事長)

参加費無料

Zoom方式 12月11日の日中友好協会自主企画のアクセス先

アクセス先:https1://us02web.zoom.us/j/81769122898?pwd=eUpBWkFITIBiYzE3NzEvTjNIL2szdz09

ミーティングID:817 6912 2898

パスコード:159540

平和色紙展作品募集!

平和への熱い想いを色紙に表現してみませんか

毎年12月に開催している兵庫の「語りつごう戦争」展で展示する色紙を募集しています。募集作品は、画・文・メッセージ・俳句・短歌・詩・川柳・写真他。あなたの熱い想いを色紙に表現してみませんか。

「応募要項」次のことをお守り下さい。

①必ず色紙(横242mm×縦272mm)に自筆で(パソコンは不可)

②応募は一ジャンルにつき一人一点

③締切 2022年11月25日必着

出品料不要 参加資格不問 自作に限る 順位/賞なし

・応募作品は原則として返却しません

・版権は兵庫の「語りつごう戦争」展の会に所属します

・展示は2022年12月7日~11日の間、第45回兵庫の「語りつごう戦争」展で展示します

・展示は先着百点程度 但し、本展の趣旨にそぐわない作品は展示致しません

◆応募は出展表(原稿)を添えて11月25日(金)までに下記へ

送り先:〒652-0816神戸市兵庫区永沢町4丁目5-8 妙法華院 気付 兵庫の「語りつごう戦争」展の会

問い合せ・連絡先:090-5896-6048(上野さん)

強制連行・強制労働による中国人犠牲者を追悼

―日中友好は戦争責任の反省から―

強制連行され県内で犠牲となった45人の中国人を追悼する「中国人犠牲者を慰霊する集い」が9月11日午後、日中友好協会兵庫県連合会主催で神戸市兵庫区の宝地院で開催され、読経と焼香で犠牲者を追悼しました。終了後、DVD・セミドキュメンタリー映画「私はシベリアの捕虜だった」を観ました。

アジア太平洋戦争末期、国内の労働力不足を補うため日本政府は大陸から約3万9千人の中国人を強制連行し国内の135事業所で苛酷な労働を強いて全国で6834人が亡くなりました。

兵庫県内へは、1943年~44年に996人を神戸港へ(一部は北海道・函館や石川・七尾などへ移送)、相生市の播磨造船所へ490人が強制連行され厳しい監視の下、港湾荷役や造船所の雑役工として使役され神戸港で17人、播磨造船所で28人が亡くなりました。

戦後、1950年に日中友好協会が創立し、全国で中国人強制連行の実態調査と犠牲者の遺骨送還に取り組みました。兵庫県内でも調査が行われ、1957年10月に「兵庫県殉難中国人慰霊祭」を行い犠牲者を追悼しています。翌58年、第8次遺骨帰還船で、宝地院住職(当時)と協会神戸支部役員の2名が遺骨を中国へ持参し納骨しました。

兵庫県殉難中国人慰霊実行委員会がまとめた小冊子―神戸港・中国人殉難略記「爪跡を探る」(1961年3月24日付)に、連行されてきた中国人の状況が記されています。その一部を紹介します。

目を覆う犠牲―神戸港就労者は、はじめ海岸通りの旅館に収容され、のちに三宮の万国館・北長狭通七丁目の戎井旅館(新華寮)等に移されて、そこから港湾の荷役作業に就労していました。収容条件がとくにひどかったことは食べ物で、「私たちの食べ残しや、おこげなど、食べ物なら何でも口へいれました。割当量が少ないのでいつもお腹を空かしていたのです」

悪鬼の所業―彼らが連行されてきた事情について、当時、労務者調達機関の一つであった福昌華工KKの社員で、華工の神戸港・第一回移入210名(1943年9月9日受入れ)の移送に従ったG氏(兵庫区佐比江町居住)は、「労工を調達するのもたいへんでしたよ。募集すると言ったって、海を渡って遠い日本へ、戦争中だし、誰が来るものですか。困った挙句が《兎狩り》つまり人さらいをやったわけです。駅の前へアミをはっていて汽車から降りてくる奴の中から、使えそうなのを片っ端から引っぱったのです。勿論こちらは兵隊で武装しているのですから有無を言わせませんよ。トラックで収容所まで運んでここで人数をまとめてから内地へ連れてきたのですが、実にひどいことをやったものです」との証言が書かれています。略記の最後のページには、―日中友好は戦争責任の反省から―と記されています。(U)

辺野古新基地建設「遺骨土砂問題」を語る

ヤマトンチュとして沖縄に向き合う

今年は沖縄復帰50年になります。兵庫の「語りつごう戦争」展の会は8月15日(月)午後、神戸市兵庫区の妙法華院で「8・15平和の集い」を開催し市民43人が参加しました。集いは、米国イェール大学在籍中の西尾慧吾さん(1998年生れ)が「ヤマトンチュとして沖縄に向き合う」と題し、辺野古新基地建設の遺骨土砂問題について講演しました。

沖縄県民の「基地のない平和の島」の願いとは逆に名護市辺野古では米軍の新基地建設が強行されています。この新基地建設に沖縄戦戦没者の遺骨が染み込んだ沖縄島南部の土砂を使い埋め立てが行われようとしています、政府との交渉や毎月のように講演会などで基地建設中止を訴え、地方自治体の意見書採択は210を超えている。地方や国民が何を言おうと辺野古新基地建設は進めるというのが国の方針。

軟弱地盤に杭を打ち込み土砂で埋め立てようとしているが杭は70mまで、その下へは対応できず、建設は不可能です。軟弱地盤での埋め立てと環境破壊という点では大阪の夢洲と似ている。西尾さんは、遺骨の染み込んだ土砂は粉砕された遺骨が殆どでDNA鑑定出来る遺骨はほんの一部、人道上の問題として遺骨発掘作業を行い遺族に応えようとしている人たちが多くいると話しています。また沖縄の基地問題について、ヤマトメディアでの報道は貧弱で全国的な問題提起がされないから何時までもウチナンチュ(沖縄人)の人々に負担が押し付けられている。

必要なのはヤマトンチュの覚悟と想像力だと。自分たちの差別性を自覚し、自己批判する覚悟がないとウチナンチュ側は安心して問題提起できない。構造的な加害・被害の関係を直視する必要があります。ウチナンチュは「被害者ぶっている」のではなく、実際に構造的被害者のポジショナリティを持っている。差別・抑圧をやめる力を持っているのはマジョリティの側で「加害者」としての当事者意識を持ち、自己変革しようとしなければ現在の社会問題は解決しないと語りました。辺野古新基地建設問題の現状を皆さん方が出来る方法で紹介してほしいと訴えました。(U)

第23回「加印平和のための戦争展」

戦時資料の展示とビデオ上映会や講演会を開催

加印平和のための戦争展実行委員会は、再び戦争への道を歩まぬために、過去の歴史から学び、「平和のバトン」を次世代へ渡して行こうと第23回「加印平和のための戦争展」を開催します。

日程:8月12日(金)午後1:00~14日(日)午後4時

会場:加古川総合庁舎(東播磨生活創造センター)1F

資料展示場:タパス・展示ギャラリー 9:00~20:30

12日(金)は13:00~、14日(日)は16:00まで

「展示内容」:加印地域の戦争遺跡・日中戦争・平和のバトン展―広島から次世代へ・治安維持法犠牲者 三木清、哲学記念碑など・毒ガスの島 大久野島・戦没者名簿・地元提供の遺品・子どもの兵隊など

「記念講演会」8月12日(金)14:00~16:00 講座研修室

テーマ:「91年前(1931年)日本はなぜ戦争を始めたのか」―今、それを考える意義―

講師:小南浩一(元兵庫教育大学教授)

「講演会」8月14日(日)13:30~15:30 講座研修室

テーマ:「憲法と戦争」 講師:明日わか弁護士

「ビデオ上映会」13日(土)、14日(日)午前・午後

・13日(土)「NHKスペシャル太平洋戦争前編・後編」

「関口宏のもう一度近現代史  日本国憲法公布」

1回目:10:00~12:30 2回目:14:00~16:30

・14日(日)「NHKスペシャル「沖縄返還史」10:00~11:40

報道特集・沖縄本土復帰50年・「国会爆竹事件と沖縄の今」

※マスク着用お願いします。緊急事態宣言が出た場合は中止します。

主催:加印平和のための戦争展実行委員会

後援:加古川市・高砂市・稲美町・播磨町・加古川市教育委員会・高砂市教育委員会・稲美町教育委員会・播磨町教育委員会

連絡先:☎ 080-6158-2371(菊本さん)