上海地下鉄13号線東延伸区間にてシールドマシンが発進

🚇建設進捗:13号線東延伸区間にて、各区間のシールドマシンが相次いで発進

【情報元】申通建設

7月の上海は地上が蒸し暑く、地下工事の現場も同様に熱気に包まれています。上海軌道交通13号線の東延伸プロジェクトから新たな朗報が届きました。7月7日には「高科中路~丹桂路」区間の下り線で57号シールド機が順調に発進。さらに7月9日には「張江路駅~王家浜中間風井」区間の上り線で73号シールド機が始動しました。すでに進行中の「高科中路~丹桂路」上り線と「張江路駅~王家浜中間風井」下り線と合わせ、両区間は“二線四機”による同時掘進の加速段階に突入しました。

このプロジェクトは、申通建設グループ第1支社が主導し、上海隧道院および上海隧道公司が協力して形成した“連合チーム”が、党団の力を原動力に地下空間の難題に挑戦しています。

🛡党の盾として、複雑な地下構造に立ち向かう防御線を構築
「高科中路~丹桂路」区間では、87度の交差角で地下鉄2号線の下を通過する必要があり、その距離はわずか2.1メートルという“極限チャレンジ”。これに対し、党員の先鋒部隊が最前線で奮闘し、ミリ単位の精度制御技術を事前に導入して“無感知での通過”を目指しています。「張江路駅~王家浜中間風井」区間では、密集した杭基礎が障害物となる中、党団の力が三次元モデリングを活用して地下管線の“迷宮”を再現。MJS工法による強化や台座固定などの技術を用いて、安全なシールド通路の確保に成功しました。

💡若者たちの挑戦 ― データの“暗号”を解析し、精密に備える
青年突撃部隊は“地下の神経中枢”となり、24時間体制でシールドマシンの進行速度や土圧などのパラメータを監視。半径350メートルの急曲線や最大勾配25‰などの難題に備え、機器の調整プランをあらかじめ最適化しました。“百環”検査の確実な通過や68環進行時のフレーム移行など、すべての工程に“刺繍のような”精密技術が注ぎ込まれており、今後の課題への対策にもつながっています。

🔧4基のシールドが地下で並走 ― 都市インフラ建設の加速化
現在、4台のシールド機が地下で並行して掘進しており、これは上海の軌道交通建設が加速している象徴です。党団の先導によるこのインフラ構築は、都市の地下交通ネットワークにより強固な“血管”を編み込み、市民の移動を支える基盤となるでしょう。将来、乗客が地下を安定して移動するその瞬間、彼らの匠の技術と汗が築いた“見えない勲章”がその価値を証明することとなるのです。


🔧 MJS工法とは?
「Metro Jet System」の略称で、高圧の硬化材を地盤に噴射しながら撹拌・混合して改良体を造成する工法です。従来のジェットグラウト工法の課題を克服し、より柔軟で精密な施工が可能になっています。

📌 主な特徴

  • 全方位施工が可能:垂直・水平・斜め方向すべてに対応。都市部の狭小地や障害物の多い場所でも施工できます。
  • 大深度対応:40m以上の深さでも改良可能で、地下鉄やトンネル工事に最適。
  • 周辺地盤への影響が少ない:地盤内圧力を管理し、沈下や隆起を防止。
  • 排泥処理がスマート:専用管で排泥を吸引・移送するため、現場を清潔に保てます。
  • 汚染防止:排泥を地中や水中に放出しないため、環境への影響を最小限に抑えます。
  • 改良体の形状選択が自由:円形・扇形など、施工目的に応じて柔軟に設計可能。

🏗️ 活用例

  • 地下鉄や共同溝の防護
  • 橋脚や杭基礎周辺の補強
  • 河川下や海上での地盤改良
  • 都市部の密集した埋設物周辺での施工

上海地下鉄、空港駅で国際クレカ対応に

二大空港地下鉄駅及びリニア駅でクレカ発売所増設

外国人旅客の便宜を図るため、上海地下鉄では二大空港の地下鉄駅:2号線浦東空港駅、2号線虹橋空港第2ターミナル駅、10号線虹橋空港第1ターミナル駅、10号線虹橋空港第2ターミナル駅の4駅7つのサービスセンターに国際クレジットカード対応端末を増設。窓口において片道きっぷ、1日乗車券、3日乗車券、リニア連絡きっぷなどの国際クレジットカード決済を開始しました。受理できるカードはVISA、Master、Discover Card、American Express、Diners、JCB、中国銀聯です。

3月5日、浦東国際空港駅に国際カード端末を正式設置。上海に来た外国人旅行者は人民元に両替することなくじきっぷ購入や上海公共交通カード(プリペイド式ICカード)の購入ができるようになりました。

新型装置設置後は外国人旅客を相手にきっぷ購入対応を操作簡単かつ敏捷に行うことができました。

以上、上海地鉄WeChatページより要約。

上海地下鉄総延長800キロ超える

2021年12月30日、上海地下鉄14号線と18号線第1期北区間(御橋駅~長江南路駅)が開通し総延長距離が831キロとなりました。(うち14号線が38キロ、18号線第1期北区間が21キロ)これにより路線数が20、駅数は508となりました。

14号線には全自動運転システムを採用した8両連結の車両を運行しています。現在、上海地下鉄では5路線で全自動運転をしています。(10、14、15、18号線、浦江線)運営距離は167キロで規模では世界第一です。

14号線は運営距離38キロ、設置駅数は31(当面30駅、龍居路駅は未開業)の地下駅で、乗り換え可能駅は13駅です。前述しましたが、14号線は8両編成の全自動運転を行う路線となっており、西は嘉定区封浜駅、東は浦東新区桂橋路駅で嘉定区、普陀区、静安区、黄浦区、浦東新区の5つの行政区を通ります。

今回開通する18号線第1期北区間は昨年開通した南区間の延伸となり、運営距離約21キロ、設置駅数は18の地下駅です。南は御橋駅で北は長江南路駅で浦東、楊浦、宝山の3つの区を通ります。18号線も全自動運転区間です。

龍陽路駅は5路線の乗り換えが可能に

龍陽路駅では5路線(2号線、7号線、16号線、18号線ならびにリニア線)の乗り換えが可能になります。



上海地下鉄の微信(WeChat)ニュースより抜粋

上海でごみ分別始まる

2019年7月1日から「上海市生活ごみ管理条例」により生活ごみの分別が開始しました。大別すると下記の通りになります。

可回収物(資源ごみ) 紙、プラスチック類、ガラス製品、⾦属製品など
有害垃圾(有害ごみ) 乾電池、点灯管、薬品、ペンキとその容器など
湿垃圾(生ごみ)

⾷材、おかず、ご飯、果物の⽪や核、漢⽅薬を煎じた後のかすなど

干垃圾(燃えるごみ)

その他の燃えるごみ

なおこれには罰則規定があります。注意されても是正の意思がない場合には個人の場合50~200元、企業の場合5,000~50,000元の罰金が科せられます。この条例は上海住民だけでなく、在住外国人、観光客にも適用されます。

この条例施行に伴い、上海市内のホテルでは、クシ、歯ブラシ、カミソリなどの使い捨てアメニティグッズは提供されなくなります。(必要な場合頼めば提供してもらえる)

上海事変を展示する「淞滬抗戦紀念館」

上海市民と中国軍の抗日・抗戦記録を資料展示で紹介

9月の「世界遺産・黄山と上海」の旅は最終日に、上海郊外の上海淞滬抗戦紀念館を見学します。この紀念館は上海市宝山区の宝山臨江公園内に2000年1月28日に開館、11階建(53m)の塔と一体の建築で、建築面積は3490㎡、展示面積は1500㎡あります。塔の上からは長江を臨み、当時日本軍部隊が上陸した地点や呉淞砲台跡、黄浦江などを見渡すことができます。

1、2階の展示室には、主に「1・28淞滬会戦」(第1次上海事変・1932年1月28~や「8・13淞滬会戦」(第2次上海事変・1937年8月13日~)に関わる資料が展示されています。紀念館は、中国共産党抗日民族統一戦線の号令により日本軍に抵抗した上海市民と抗戦した中国軍を記念して建設されたもので、上海市愛国主義者教育基地、上海党史教育基地となっていて、2018年1月から全国中小学生研学実践教育基地となっています。(写真上:淞滬抗戦紀念館、中:展示室の様子、下:空爆により破壊された上海南駅で泣き叫ぶ中国人幼児・1937年10月4日)

上海西部の水郷古鎮「朱家角」

「朱家角」は上海四大歴史名鎮のひとつ

歴史ある水郷の町として知られる「朱家角」は上海の中心から西へ約40Km、上海市青浦区の中南部に位置し、地域の面積は138平方Km(水域を含む)あります。地下鉄でも行ける便利さから多くの観光客が訪れ古運河遊覧や古い町並み散策を楽しんでいます。

今から1700年以上前の三国時代(220年~280年)に集落が形作られた長い歴史のある地域です。宋(960年~1271年)から元(1271年~1368年)の時代に自由市場が形成されると「朱家村」と呼ばれるようになり、明の時代に正式に鎮(町)となります。明末から清初にかけて米産業の好景気に沸き周辺から人や物が集まり、交易拠点としてより大きな規模となったそうです。

上海浦東空港へ地下鉄直通運転開始

上海浦東空港と市内は地下鉄2号線で繋がっていますが、運行編成の関係で直通運転が行われておらず、途中の広蘭路駅での乗り換えが必要でした。(市内は8両編成、空港-広蘭路間は4両編成)

2019年4月19日より、8両編成の列車が空港へ乗り入れることとなり市内との直通運転が開始しました。(ただし区間運転の列車あり)

平日ラッシュ時は8両編成の淞虹路-浦東空港の列車は直通しますが、徐泾東-広蘭路の列車(8両編成)の場合は従来通り広蘭路にて4両編成の列車に乗り換えが必要となります。

その他の時間帯は8両編成の列車が空港まで乗り入れしますが、淞虹路-広蘭路の区間運転列車も存在しますので注意が必要です。

上海地下鉄「片側歩行・走る」こと禁止に

手すりを持ち、スマホ見ないで、足元に注意を

中国新聞網は4月9日、上海地下鉄がエスカレーターで右側に立ち、左側を歩行することを提唱しなくなったと報じました。これまでは、エスカレーターを利用する時は右側に立ち、左側は通路とすることを基本的なルールとしてきました。

上海地下鉄によると「エスカレーター利用時の注意事項」は国家の関連基準に基づき実施されるもので、「エスカレーターの歩行禁止は乗客の安全を考慮してのもと」だとしている。

ホームアナウンスは繰り返し「手すりにしっかりとつかまり、スマートフォンを見ないで足元の安全に注意して下さい」と放送している。エスカレーターの歯車はゴミなどを巻き込み突然停止することがあり、歩行することは危険で転倒する恐れがあると指摘しています。(写真:百度図片)

2019「上海桜花節」始まる

顧村公園「桜花節」3月15日~4月15日

中国・上海には花見を楽しめる公園が沢山あります。中でも有名な上海市宝山区の顧村公園では今年も2019上海桜花節が始まりました。見頃は3月下旬~4月上旬とのことですが多くの種類の桜があり期間中花見が楽しめるようです。

桜で有名な顧村公園には五大観桜区「郊野森林園賞桜区」「児童森林嘉年華賞桜区」「森林運動園賞桜区」「森林漫歩園賞桜区」「三号門賞桜区」があり、郊野森林園園は総面積が13万平方米に28種の桜樹4千本、児童森林嘉年華賞桜区は2万5千平方米の広大なエリアに観桜区があります。公園へは地下鉄7号線「顧村公園駅」下車、入園料は大人20元、学生(大・中・小)10元、シルバー(60~64歳)16元、65歳以上、身障者、軍人は無料。

スマホで地下鉄乗車

あのモバイル決済がついに地下鉄の自動改札に対応しました。

上海軌道交通では二次元バーコードを用いた自動改札システムを開発し、2017年10月よりリニア線にて試験運用ののち2018年より全線で運用を開始しました。

利用するには専用アプリの「Metro大都会」(ネーミングがすごい!)をインストールし、中国の携帯電話番号と電子決済サービスの「支付宝」または銀聯キャッシュカードにて実名認証と紐づけを行います。アプリを立ち上げ対応改札機にバーコードを読み込ませて通過・料金引き落としを行います。要する時間は0.5秒とのこと。

もともと二次元バーコードは1回限りの利用に対応しており、入場・出場という2回のスキャンは技術的に難しいとされていましたが、新技術を開発して今回の運用となりました。対応改札機はバーコード方式の他、普通きっぷ・公共交通カードなどICカード式にも対応しています。 “スマホで地下鉄乗車” の続きを読む