2026年の新年にあたり、皆さまに心からのご挨拶を申し上げます。
昨年は、戦後80年・治安維持法100年など歴史的な節目の年でしたが、高市首相発言、中国軍機による危険な「レーダー照射」事件などを契機に、「日中関係」が急速に悪化しました。またロシアとウクライナ戦争、イスラエルのガザ攻撃、カンボジア・タイ紛争など世界各地で戦争が拡大している事実は、大変残念です。
こうした状況下でも、「平和のための戦争展」はじめ、「夢コンサート」、戦後80年を記念しての、「戦争展」とあわせ、空襲体験を語る会。満蒙開拓や残留孤児体験を聴く会などが開催され、おおきな反響をよびました。こうした支部の展示会や各種講演会・学習会の企画、開催、行事へのご参加など御支援ご協力有難うございます。
日本政府の閣議決定による「安保関連3文書」によって、中国を脅威とみなし、「専守防衛から、敵基地攻撃能力の保有と大軍拡」を宣言しました。これは米中対立下のもとで、アメリカの対中戦略に日本を巻き込む危険な事態にほかならず、憲法改悪に他なりません。まさに「『戦争する国』への歴史的転換」であり、「台湾有事」を日本有事にする危険を示しています。私たちは、あらためて安保関連3文書に断固反対を表明するとともに、日本とアジアの平和を脅かす「『台湾有事』にしてはならない」し、「台湾有事を日本有事にはしてはならない」決意です。同時に、ウクライナへのロシア侵攻による戦闘及びイスラエル・パレスチナ戦闘の即時停戦を求め、アメリカのイラン攻撃にも断固反対します。
いま中国には、世界の厳しい目が注がれ、大国となった役割と責任が求められます。日中友好協会は1950年創立以来の原点、「日中不再戦・平和友好」を基本に、「日中相互交流・相互理解」、「中国を知る」「百科検定への挑戦」などの学習活動をいっそう強める決意です。
また「中国語」講座、「太極拳教室」「漢詩講座」、「中国近現代史」学習会など、多彩な諸行事、楽しい文化活動の継続発展の活動の中で、「仲間づくり活動に大いに取組みましょう。
本年もいっそうのご支援と、ご協力をお願い致します。
2026年1月吉日
兵庫県連合会会長 前田 清

• 力強い和太鼓の響きに笛や鐘が重なり、会場全体が大きなうねりに包まれました。
2025年9月26日、兵庫県にて「第2回関西ブロック女性交流会」が開催されました。昨年7月に大阪で行われた第1回交流会で「次回は神戸・南京町で」との声が上がり、1年越しの願いが叶った形です。
館内では、元館長である安井三吉・神戸大学名誉教授より、神戸華僑の歴史について詳しい解説をいただきました。神戸港の開港は1868年1月1日(慶応3年12月7日)で、華僑は1870年代から日本で活躍してきたとのこと。155年にわたる中国とアジアとの深い関係に触れながら、日本における外国人への差別意識や制度の課題についても考えさせられる時間となりました。
次に訪れたのは、南京町のレストラン「雅苑酒家」。兵庫県連・前田清会長のあいさつと乾杯で、豪華な中華料理がスタートしました。
食事の後は、大阪府連・浅田美奈子副会長の提案で意見交流タイムが設けられました。





