日中友好協会・第2回オンライン女性委員会

― 世界の世論が映し出す「日本の立ち位置」を学んだ一日 ―

2026年8月18日、日中友好協会の第2回オンライン女性委員会が開かれ、全国から11名が参加しました。会場は終始あたたかな雰囲気に包まれ、参加者同士の交流も和やかに進みました。

この日の学びの中心となったのは、本部理事長・松尾武蔵氏から紹介された、デンマークのシンクタンク「アライアンス・オブ・デモクラシーズ(Aod)」による最新の国際世論調査です。Aodは民主主義国の中でも高い信頼を得ている調査機関で、その分析は世界的にも注目されています。

さらに、会の冒頭では遠藤誉氏の著書 『G2構想 勝つのは米国か中国か』 にも触れられ、米中対立の構造を理解するうえで重要な視点が示されました。世界のパワーバランスをどう読み解くか――今回の調査結果は、その問いに直結する内容でもありました。

📊 世界90カ国が示した「米軍基地」と「脅威国」への認識

Aodが2026年5月9日に発表した「グローバル・パルス2026」は、 98カ国・9万4146人を対象に、2026年3月19日〜4月21日に実施された大規模調査です。 米国とイスラエルによるイラン攻撃後のタイミングで行われたこともあり、各国の安全保障観がより鮮明に表れています。

① 米軍基地の受け止め方

  • 反対:90カ国

  • 支持:7カ国(イスラエル、韓国、日本など)

世界の大多数が米軍基地の設置に否定的である一方、日本は「支持」側に分類されていました。

② 世界が考える「最大の脅威国」

  • アメリカ:65カ国(アメリカ自身を含む)

  • ロシア:欧州10カ国+ウクライナ

  • イスラエル:中東7カ国

  • 中国:日本のみ

とりわけ「中国を最大の脅威とみなす国は日本だけ」という結果は、会場でも大きな驚きを呼びました。

③ アジアで「アメリカを脅威」と見る国々

インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、そして台湾。 アジアでも多くの国がアメリカへの警戒感を示しています。

④ 世界の潮流から外れる日本

松尾理事長は、

「日本という国がいかに世界の潮流からかけ離れているかを示す重要なデータである」 と強調されました。

🌏 日本の現状を見つめ直す機会に

今回の調査結果は、日本の安全保障や外交のあり方を考えるうえで、胸の痛むような現実を突きつけるものでした。 世界の認識と日本の立場がこれほどまでに乖離していることに、参加者からは「やはり日本の現状は異常だ」との声も上がりました。

写真こそありませんが、参加者それぞれが深い学びと問題意識を持ち帰る、意義ある集まりとなりました。

第3回 関西ブロック女性交流会 in 京都・嵐山

5月24日、初夏の風が心地よい京都・嵐山で「第3回関西ブロック女性交流会」が開かれ、男性を含む20数名が参加しました。和やかな雰囲気の中、学びと交流がぎゅっと詰まった一日となりました。

■ 日中不再戦碑を訪ねて

午前10時半、阪急嵐山駅に集合した参加者は、桂川中之島にある「日中不再戦碑」へ移動しました。 碑の前では、京都府連の宇野木会長から建立の経緯について説明がありました。

1966年の文化大革命の影響で日中交流が途絶えたことを受け、「二度と戦争をしない」という思いを形にしようと全国で記念碑建立の機運が高まり、1968年に多くの市民の協力でこの碑が完成しました。 壊れたままになっていた説明板も、2019年に再び多くの人々の力で新しく設置されたとのことです。行政との調整は難航したものの、平和への願いが実を結んだエピソードに、参加者は深く耳を傾けていました。

毎年秋には「碑前集会」も開かれており、地域に根ざした平和活動が続いています。

■ 料理旅館「花のいえ」で昼食交流会

その後、会場を料理旅館「花のいえ」へ移し、昼食交流会が行われました。 食事の前には、宇治市議会議員・佐々木まゆみさんから、市民の声をどう議会に届け、実現していくのか――市民運動と議会活動の両面から語られる実体験に、参加者は熱心に聞き入りました。

乾杯の後は、三段重の京料理を囲みながら、一人ひとりが自己紹介を兼ねて近況や活動を語り合い、笑顔あふれる交流の時間となりました。

■ 有志で「周恩来記念詩碑」へ

昼食後には有志が「周恩来記念詩碑」を訪問。 日中友好の歴史に触れながら、改めて平和の大切さを胸に刻むひとときとなりました。

■ おわりに

歴史を学び、語り合い、つながりを深めた今回の交流会。 参加者それぞれが、日中友好と地域での活動への思いを新たにする一日となりました。

学びと味わい、音楽で心和むひととき

第2回 関西ブロック女性交流会 in 兵庫

文:白神博子(兵庫県連合会理事)

2025年9月26日、兵庫県にて「第2回関西ブロック女性交流会」が開催されました。昨年7月に大阪で行われた第1回交流会で「次回は神戸・南京町で」との声が上がり、1年越しの願いが叶った形です。
兵庫、大阪、京都、奈良、和歌山から24名が集まり、学びと交流、そして文化と味覚を楽しむ充実した一日となりました。

🏛神戸華僑歴史博物館で学ぶ
集合場所ではあいにくの雨に見舞われましたが、最初の目的地「神戸華僑歴史博物館」に無事到着。兵庫県連合会の兵頭晴喜理事長より、ビル前にある二つの記念碑について説明がありました。
• 「非核神戸方式の記念碑」
• 「神戸港で犠牲となった殉難者追悼碑」
これらの碑から、戦争の悲劇や平和への願いを深く感じることができました。
館内では、元館長である安井三吉・神戸大学名誉教授より、神戸華僑の歴史について詳しい解説をいただきました。神戸港の開港は1868年1月1日(慶応3年12月7日)で、華僑は1870年代から日本で活躍してきたとのこと。155年にわたる中国とアジアとの深い関係に触れながら、日本における外国人への差別意識や制度の課題についても考えさせられる時間となりました。
「落地生根から遂夢留根(根を張った拠点より、さらに夢の実現に向かう)」という言葉に、中国人のたくましさと国際性を学びました。

🍽中華料理と雲南省の音楽で心をひとつに
次に訪れたのは、南京町のレストラン「雅苑酒家」。兵庫県連・前田清会長のあいさつと乾杯で、豪華な中華料理がスタートしました。
参加者は三つの丸テーブルに分かれて自由に着席し、和やかな雰囲気の中で交流を深めました。特に印象的だったのは、瓢箪笛(フルス)とピアノによる生演奏。雲南省の情緒あふれる音色に、会場全体が包まれました。

💬意見交換と心に残る言葉
食事の後は、大阪府連・浅田美奈子副会長の提案で意見交流タイムが設けられました。
• 和歌山の参加者からは「中国人の知人を協会会員にできるか?」という質問
• 京都からは「次回は京都で開催しては?」との提案
• 奈良の参加者は、反戦活動家・長谷川テルの思想を紹介
• 兵庫の参加者からは、日本語学試験の厳しさについての話と「すべての外国人に親切に接してほしい」との温かい言葉
最後に、兵庫県連・白神博子理事より閉会のあいさつがありました。

この言葉に、参加者一同が深くうなずき、第2回交流会は温かく幕を閉じました。

📝編集後記
今回の交流会は、学び・味覚・音楽・対話と、五感と心を満たす素晴らしい時間でした。次回の開催地・京都での再会を楽しみに、参加者それぞれが新たな一歩を踏み出しました。