中国茶講座で黄茶・緑茶/花茶・工芸茶を学ぶ

9月18日に開催された「中国茶講座」では、希少性の高い「黄茶」、蒙頂山の「緑茶」、価格が高騰する福建省の「ジャスミン茶」、開花する「工芸茶」について講師の高級茶芸師・高級評茶員・神田貴子さんからそれぞれの茶の生産地、製造工程、湯色、香り、味の特徴、抽出の仕方、効能などの説明を受けました。(写真上:福建省のジャスミン茶「左・茉莉茶王、右・茉莉銀針」)

希少性の高い「黄茶」は、中国茶6大分類の一つに分類される軽発酵茶の総称で、茶葉も湯色も黄色っぽい色をしています。緑茶に似た爽やかな味わいですが、軽く発酵させているため緑茶にはないコクも感じられます。主な銘茶としては君山銀針(湖南省)、蒙頂黄芽(四川省)、霍山黄芽(安徽省)があります。(写真:福建省工芸茶・金元宝、外形は古代のお金を型どっている)

見た目も美しい「工芸茶」は、球状の工芸茶にお湯を注ぐと茶葉がゆっくり開いて中から様々な花が姿を現し楽しませてくれます。工芸茶は緑茶やジャスミン茶を原料に、漢方生薬としても使われる様々な花を加え、糸で縛って球状に形成したお茶で、4~5回抽出した後の茶殻は水に入れ、水中花としても楽しめます。開花富貴、金元宝、水中花籠、東方美人など何れも福建省の工芸茶です。(球状の茶葉にお湯を注ぐと写真のように花が開いたように美しい)

次回の「中国茶講座」は、10月16日(水)午後1:30~

◇参加ご予約受付けています!    078-412-2228

2019年第22回南京町「中秋節」

獅子舞・太極拳・舞踊・音楽などでにぎやかに

中秋節とは旧暦の8月15日(十五夜)に月を愛で、秋の収穫を祝って地の神様を祀る節句です。今年の中秋節は9月13日(金)にあたります。この時期の満月は一年で最も円に近く、最も美しいとされてきました。

中国では昔から、中秋節には家族揃って円形に食卓を囲み、欠けのない満月のように円い食器で食事をして家族団らんを楽しみます。また、この時期には「月餅(げっぺい)」を親しい人やお世話になった人に贈る習慣があり、中秋節には月餅はかかせません。

期間:2019年9月13日(金)~16日(月祝)

場所:神戸元町・南京町一帯

14日(土)と15日(日)は午後から「獅子舞」「太極拳」「舞踊」などが行われます。同日午前11日からは巨大ガラポンで金券があたる「福球」「祭壇参拝」が行われます。

主催:南京町商店街振興組合

HP:http://www.nankinmachi.or.jp

和太鼓としの笛、モンゴル舞踊でつづる蒙古襲来

―神風ではなかった!知られざる元寇秘話―

今からおよそ745年前の1274年(文永11)、当時世界最強で最大の領土を誇るモンゴル皇帝フビライは国号を元と改めて日本に朝貢を求めてきました。しかし、鎌倉幕府はこれを拒否。2度にわたり、モンゴル軍が日本に侵攻した「元寇(蒙古襲来)」が起きます。世界の征服者・侵略者は残虐。もしも日本が元軍の侵攻を許し、植民地になっていたら・・・考えるだけで恐ろしい運命が待ち受けていたでしょう。日本軍の圧勝に終わったとはいえ、元寇は決して楽な戦いではありませんでした。圧倒的な兵力の質と差がありながら、2度にわたり元寇を追い返したのは通説では「神風」と言われています。しかし、その真実は如何に?

大陸の侵略者から祖国を守った日本の武士たちの奮戦を和太鼓、しの笛、モンゴル舞踊で織りなす一大スぺクタルとして描く太鼓集団輪田鼓創立30周年記念、本邦初演作品です。

と き:2019年9月22日(日)15:00開場 15:30開演

ところ:東灘区民センターうはらホール(JR住吉駅東3分)

出演者:太鼓集団輪田鼓、阿部一成(しの笛/元鼓童)、李亜輝(二胡)・アジサイ合唱団、華芸民間舞蹈隊、旭堂南龍(語り/講談師)、民謡「風の輪」、ナレーション/黒川淳子

前売:一般3500円 中・高生2500円 小学生・障害者2000円

座席は全席自由席(未就学児の入場はお断わりします

取扱い こうべ和太鼓センター 078-685-3535

                     神戸国際会館プレイガイド078-230-3300

日中友好協会兵庫県連合会でも前売券扱っています。078-412-2228

連絡先:こうべ和太鼓センター ☎078-685-3535

第19回「漢詩を読む会」

王維「秋夜独坐」詩と白楽天・『枕草子』・藤原定家

王維が年老いて山中の別荘で秋の感慨を詠んだ「秋夜独坐」詩を読みます。この詩が左遷時の白楽天の廬山の草堂の詩に利用され、俳句として日本にも伝わり、『枕草子』やあの藤原定家の和歌にも影響を及ぼしていることをお話しいただきます。

日時:2019年10月19日(土)午後2時~4時

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」(阪急岡本駅西すぐ)

講師:丹羽博之 大手前大学総合文化学部教授

資料代:1,000円  事前に参加ご予約お願いします

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会「漢詩を読む会」

☎078-412-2228   E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

中国語2019年度後期受講者募集!

10月7日(月)~11日(金)全クラス順次開講

日中友好協会兵庫県連合会が主催する中国語講座2019年度(第64期)後期が10月7日(月)から全10クラス順次開講します。前期は9月第2週(9月13日)まで、その後は後期開講までの3週間休講となります。クラス見学は前期開講中がチャンスです。

「クラス別後期開講日程」

初級Ⅰ 10月11日(金)18:30~

初級Ⅱ 10月8日(火)午前10:00~、夜間18:30~

中級Ⅰ 10月7日(月)午前10:15~、夜間18:30~

中級Ⅱ 10月9日(水)午前10:00~、夜間18:30~

中級Ⅲ 10月10日(木)午前10:15~、夜間18:30~

上 級 10月11日(金)午後13:30~

※初級Ⅱ~中級Ⅲの8クラスは午前、夜間クラスがあります。講師、教材は異なります。1クラス5名に満たない場合は開講しないことがあります。

教室:日中友好協会教室(阪急岡本駅南を西へ徒歩1分)

講師は全て中国人。全クラス105分レッスン

受講料:35,000円(6ヵ月分前納です)教科書代は実費

入会金:10,000円(初めての方のみ、但し協会員、学生は不要)

「入講・見学のお申込みは下記へ」

日本中国友好協会兵庫県連合会「中国語を学ぶ会」

Tel&Fax(078)412-2228平日の午前10時~午後7時)

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

「中国茶講座」9月は工芸茶・花茶

午後のひと時を中国茶でリラックス

お花の咲く工芸茶と、上質なジャスミンで香り付けした花茶をご紹介致します。いずれも緑茶ベースの涼性のお茶です。暑さが残るこの時期飲むのに適しています。どなたでもご参加頂けますのでお気軽にお越し下さい。

日時:2019年9月18日(水)PM1:30~3:00

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」(阪急岡本駅西すぐ)

講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん

定員:15名(先着順)事前にご予約下さい

参加費:1,000円(茶菓子・お土産付)

☎078-412-2228  日中友好協会兵庫県連合会

E-mail;okmt50@nicchu-hyogokenren.net

戦争で苦しむのは、いつの時代も民衆である

中国反戦詩の伝統~古代から「原爆行」まで

第18回「漢詩を読む会」が8月10日午後、猛暑の中で開催されました。今回のテーマは土田竹雨(名は久泰 1887~1958)の「原爆行」。講師の丹羽博之大手前大学教授が当日取り上げた題材(資料)は2003年6月1日の「月間しにか」161号に書かれた故・一海知義氏の「中国反戦詩の伝統」古代から「原爆行」まで。詩を読む前に少しその前文を紹介します。

「一将功成って万骨枯る」。一人の将軍が手柄を立てる時、そのかげでは、何万という兵士が戦死し、その骨が朽ち果ててゆくのだから。この詩の作者曹松は、反戦詩人ではない。その彼がこの名セリフを後世に遺したのは、戦争の悲惨を、詩人が冷静に客観的に見つめることができたからであろう。時代が唐から宋、元、明、清と降って行っても反戦詩の伝統は消えず、少なからぬ詩人が作品を残している。中国二千年の伝統をふまえて、現代日本の漢詩人も反戦の詩を作っている。

「原爆行」―原爆の行(うた)作者・土田竹雨

怪光一綫下蒼旻  怪光一綫 蒼旻より下り

忽然地震天日昏  忽然として地震い 天日昏し  

一刹那間陵谷変  一刹那の間 陵谷変じ

城市台樹帰灰燼  城市台樹 灰燼に帰す

此日死者三十万  此の日 死者三十万

生者被創悲且呻  生者は創を被り 悲しみ且つ呻く

死生茫茫不可識  死生茫茫として 識る可からず

妻求其夫児覓親  妻は其の夫を求め 児は親を覓む

阿鼻叫喚動天地  阿鼻叫喚 天地に動し

陌頭血流屍横陳  陌頭 血流れて 屍 横陳す

殉難殞命非戦士  殉難して命を殞すは 戦士に非ず

被害総是無辜民  害を被るは 総て是無辜の民

広陵惨禍未曾有  広陵の惨禍 未だ曾て有らざるに

胡軍更襲崎陽津  胡軍更に襲う 崎陽の津

二都荒涼鶏犬尽  二都荒涼として鶏犬尽き

壊牆墜瓦不見人  壊牆墜瓦 人を見ず

如是残虐天所怒  是の如き残虐は 天の怒る所

驕暴更過狼虎秦  驕暴更に過ぐ 狼虎の秦

君不聞啾啾鬼哭夜達旦 君聞かずや 啾啾たる鬼哭 夜より旦に達するを 

残郭雨暗飛青燐   残郭 雨暗くして 青燐飛ぶ

次回第19回「漢詩を読む会」は10月19日(土)です。

中国舞踊活動20周年記念公演

楊貴妃を演じる胡紅侶さんの舞踊に感動!

7月29日(月)夕、舞踊家・舞姫こころさんの中国舞踊活動20周年記念公演が神戸文化ホール・中ホールで開催され、約600人が鑑賞しました。開催にあたり後援7団体を代表し日中友好協会兵庫県連合会の前田清会長が祝辞を述べ20周年を祝福しました。(上:開会にあたり祝辞を述べる前田会長)

胡紅侶(こころ)さんは、中国広東省中山市の生まれ、3歳の時からバレエと中国舞踊を始め、9歳から北京舞踊学院付属学校に入り本格的に中国舞踊を学びました。また、北京舞踊学院と北京民族大学で舞踊振付を学ぶ。中国国内で何度も舞踊優勝賞を獲得。1989年に来日。その後、ニューヨークに渡り、ジャズ・タップモダンダンス、バレエを深く研究。1999年1月23日に神戸市で初リサイタルを開催し、大きな反響を呼びました。

その後も2~3年に一度神戸、大阪、京都でリサイタルを開き、今年7月29日に20周年記念感謝公演の開催に至っています。記念公演では胡紅侶さん演じる楊貴妃が宮廷へ入るところから始まり、唐の玄宗皇帝から寵愛を一身に受け毎日のように甘い酒に酔い歌い踊る姿を舞台いっぱいに演じていました。天宝14年(元紀755年)安緑山の反乱により、楊貴妃は賜死。美しい天女姿で空を翲翲起舞で第一幕。

第二幕は中日舞踊音楽コラボレーション、中国古典舞踊、中国福建省の民族衣装舞踊、台湾の原住民「高山青」台湾の伝統舞踊、琉球國祭り太鼓の素晴らしい演舞が舞台で演じられ客席から大きな拍手を受けていました。(公演が終わり出演者と共に、あいさつをするココロさん、前列中央)

中国語2019年度後期講座受講者募集!

10月7日(月)より後期開講、受講申込み受付中!

日中友好協会の中国語講座は現在2019年度前期が開講中です。前期講座はまもなく終了し、10月7日(月)~11日(金)に後期講座が始まります。前期講座は9月13日(金)に終了し、後期開始までの間は休講となります。現在開講中のクラスは無料体験受講(見学)ができます。この機会にぜひお申込み下さい。

「2019年度後期講座」(2019年10月~2020年3月)

10月7日(月)~11日(金)全10クラス(初級~上級)開講

期間は2019年10月~2020年3月までの6か月

「クラス見学受付中」

初級Ⅰ~上級の10クラス、見学希望のクラスを決め、下記へ電話、メールでお申込み下さい。見学は9月13日(金)まで可能です。

Tel&Fax(078)412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

日本中国友好協会兵庫県連合会「中国語を学ぶ会」

中国緑茶の分類や入れ方の基本を学ぶ

中国茶全生産量の7割は緑茶

6大分類茶の中で一番長い歴史をもつとされる緑茶は、現在でも中国茶市場の中心的な存在で、中国茶全生産量の7割は緑茶が占めています。生産地は広域に渡り、中国茶4大生産域(江北、江南、西南、華南)の全てで、それぞれ特色ある緑茶が生産されています。

7月17日の「中国茶講座」は、中国政府認定「高級茶芸師・高級評茶員」の神田貴子講師が一般的な緑茶の製造工程や乾燥方法について詳しく解説し、緑茶の基本の入れ方と保存方法や効能などについて紹介。「本日の銘茶」と題し、安徽省の緑茶4種、浙江省の緑茶2種、河南省の緑茶1種について産地や茶葉の摘み取り方、製法などを紹介、それぞれの茶を入れて、試飲しながら湯色や香り、茶葉の形状などについて説明しました。

緑茶は、漢方では涼性に属し、身体を冷やす効果があります。温かいお茶でも効果があるので、胃腸に負担をかけずに体の熱をとることができます。春先から夏にかけて飲むのに適していると言われています。期待される効果として、殺菌作用による食中毒対策・口臭予防・風邪予防、アンチエイジング効果、免疫力アップなど。(写真上:7月17日の講座風景、写真下は安徽省の緑茶:左・特級  黄山毛峰、右・太平猴魁の茶葉)

8月はお休みで、次回は9月18日(水)に開催します。