香港と中国本土をつなぐ「広深港高鉄」が2018年9月23日に開業します。香港-武漢の最速列車が4時間16分、深圳までは14分の所要時間となります。運賃は深圳北-西九龍が72人民元、武漢-香港は約610人民元(約700香港ドル)になる見込みです。
開通時のダイヤは1日127往復で短距離列車(概ね香港-広州間)が114往復、長距離列車(北京、上海など内地14都市)が13往復になる模様です。(「香港01」より)
2018年7月11日午前、四川省内の大豪雨は涪江の水位を一気に上げました。宝鶏鉄路の涪江橋梁では封鎖警戒水位に達しました。建設以来最大の洪水の危機となりました。
中国鉄路成都局有限公司は応急指揮センターを立ち上げすぐに対策に乗り出しました。総重量8000トン近い2本の列車を臨時に仕立てて橋梁の自重を増やし、豪雨で橋脚などが押し流されないように対策を施しました。そして5時間あまりが経過し、水位は次第に下がり橋梁への被害もなく、西南部の鉄道大動脈の安全運行が確保されました。(中国鉄路総公司サイトより抜粋)
7月1日、2018年夏の鉄路大輸送(暑運、以下暑運と略す)期間が始まりました。8月31日の終了までの62日間に、旅客輸送数は6.47億人と昨期より4590万人増加し、増加率は7.6%、1日平均1043万人の輸送となります。
今年の暑運は旅客の輸送量が増加し、とりわけ家族旅行の割合が多く占めるようになります。鉄路各部門は様々な措置を施し、輸送力増加、サービスの向上、拡大する旅客の移動需要を満たすように努力しています。
1つめは、高輸送供給量。7月1日0時よりダイヤ改正を行い、その夏の輸送計画では、中長距離旅客列車を37往復増やしました。7月1日に開通した江門~湛江、広通~大理の新輸送力も一役買っています。既存線での動車組重連運転(8両×2編成同時運転)や在来線列車の増結など様々な対策を講じ、輸送力アップに努めています。同時に南京~武漢、栁州~南寧高鉄では時速250キロ運転を始めました。
2つめは「復興号」の運転拡大。暑運期間の復興号は従来の114.5往復を170.5往復に増発し、23の直轄市・省都・自治区首府を繋いでいます。北京-上海間に最初に投入された16両編成復興号3編成に続き、北京-広州高鉄、上海-昆明高鉄にも続々と投入されています。
3つめは旅行体験の向上。駅での防暑などを基本的なサービスとして、食事のネット予約ポイントの増加、二代身分証(ICチップ付きIDカード)での改札機通過設備の増加、きっぷ購入、列車待ち合い、乗降、駅構内での動線の改善。便利にきっぷを買い優先乗客(老人、傷病人、障がい者、妊婦など)へのフォローを高め、暑運期間のサービスの質を高め、旅客の乗車経験を改善します。
旅客輸送の向上だけでなく、貨物輸送も鉄路部門は重視し、科学的な列車配置を行い、発電用石炭、石油製品、鉱石、食糧などの重点物資の輸送を強め、経済社会発展と環境保全に貢献できるよう努力します。
鉄路部門は旅客に対し、学生の夏期休暇で旅客数は集中するが、事前に行程を確認してきっぷを購入し暑さに注意し、楽しい旅行を送って欲しい、との事です。(中国鉄路総公司サイト)
中国鉄路総公司は2018年6月7日より京瀋(北京-瀋陽)高速鉄路線において高速列車の自動運転システム(CTCS3+ATO列車制御システム)の実地試験を開始しました。これは中国鉄路が独自技術による「インテリジェンス高鉄」開発への最重要なカギとなり、中国高鉄が技術力でも世界をリードするものになります。
今年3月以来、中国鉄路総公司は既存の北京-瀋陽間の高鉄の遼寧省区間に「高速鉄路トータル・インテリジェンステスト(高速铁路智能关键技术综合试验)を全面的に展開し、5月末には28項目の試験と13項目の測定を完了。その中には時速350キロ「復興号」の長編成(16両)の専用試験項目、パンタグラフの自動動作テスト、新型の金属騒音低減試験なども含まれ、試験の成果を出しています。その成果は北京-張家江高鉄・北京-雄安新区の都市間鉄道の建設に活かされています。
中国鉄路総公司は6月7日の関係部門の責任者に、自動運転システム(CTCS3+ATO列車制御システム)の実地試験の様子を紹介しました。幾度となる試験が本試験の重要項目となり、将来高速列車の自動運転を行うための駅と駅間での自動停車・発車・走行などの膨大なデータを提供することになります。試験は9月下旬まで行われ、その間に完成済みの技術文書の発表、実験室での試験、型式試験、テストレビューなどの前段階での準備を行っていきます。
中国鉄路では2018年7月1日0時に今年2回目のダイヤ改正が行われます。特徴は16両連結の高鉄車両「復興号」が登場します。復興号は現行の114.5往復から170.5往復に増え、23の直轄市、省と自治区の中心都市が結ばれます。
復興号は2017年6月26日より運行を開始し、快適な乗車環境で多くの乗客から支持され、きっぷは慢性的に入手困難でした。春節大輸送のピーク時には8両編成の復興号2本を連結し16両として運行しました。この事により16両編成の復興号の製造を開始しました。定員は1193名で8両連結列車の2倍となります。なお1号車から16号車まで列車内の移動も可能とのこと。
16両編成の復興号は毎日3列車運用されます。該当列車は上海虹橋-北京南間のG2/3次、G10/11次、G118/149次です。今後長編成復興号を京広高鉄(北京-広州)、沪昆高鉄(上海-昆明)などにも投入される予定です。
中国鉄路のきっぷの決済手段に国際クレジットカードが使えないものと思っていました。(中国系旅行社で依頼するとカード決済ができる場合もありますが手数料がかかります)
某国大統領も愛用しているTwitterで「支付宝(Alipay)経由でクレジットカード決済ができる」と書いていたので試してみました。結果、できました!やり方としては
これで口座残高以上の高額なきっぷも買いやすくなりました。ちなみにクレジットカードで支付宝のアカウントは作れます。中国鉄路12306アカウントは中国の携帯電話番号で作れます。興味のある方は試してみてはいかがでしょうか?(パスポートは両サービスとも実名認証で必要です)
追記:きっぷの購入は支付宝のアプリでもできます。メニューの「火车票机票」をタップし列車・区間・座種を選びます。
追記:微信支付(WeChat Pay)でも支払時に紐づけたクレジットカードを選択できました。(2018/08/28)
中国鉄路総公司は2018年4月10日に第一段階のダイヤ改正を行いましたが、来る7月1日に第二段階のダイヤ改正を行います。
様々な交通手段がある中で高速鉄路の料金体系を上昇・下降させやすくする流動料金制を導入。総合的な市場需要を考慮し、今後の新線計画などに反映。7月5日に早期に開業した合肥-武漢、武漢-宜昌、貴陽-広州、栁州-南寧、上海-南京、上海-杭州の6線の時速200~250キロ区間において、運賃の上限を定め、各鉄路局公司に料金設定の裁量を与え、季節・時間・座種により最大35%の運賃値下げを行う。値下げ後も随時見合った料金設定を行っていく。
高鉄の料金値下げ後も常に鉄路部門は運賃の管理を行い、サービス面の向上を目指していきます。(中国鉄路総公司サイトより)
中国鉄路総公司は2018年4月10日0時よりダイヤ改正を行いました。旅客・貨物ともに大幅な増発を行っています。中でも最高時速350キロの高速列車「復興号」が16本増発されています。それにより運行される「復興号」は下記の通りです。
北京-上海間の最速所要時間は4時間18分で改正前に比べ6分の短縮となります。北京-杭州、北京-合肥間はそれぞれ36、20分の短縮となります。