中国近現代史研究会を再開

6月は清朝末期以降の概要を復習

日中友好協会加古川支部は、毎月開催を続けている中国近現代史研究会の学習会が、コロナウイルス感染拡大により開催を2月以降中断していましたが、6月27日午後から再開しました。参加に際し、入室前に除菌、検温、マスク着用確認など会場からの要請に応じながら、地元のほか神戸、明石、加東、和歌山などから11人が参加し、清朝末期からの概要復習と共和国成立後も「新民主主義の旗印」を掲げながら中国はなぜ社会主義を目指したのか?など次回のテーマにも及び議論をスタートさせています。次回は7月12日(日)に開催します。(写真は中華人民共和国成立時の天安門広場、新華網より)

現在だけを見ていては中国はわからない 初心者ばかりみんなでワイワイ討論 どなたでも参加できます。初めての方歓迎!

日時:2020年7月12日(日)午後2時~4時30分

会場:サンライズビル5F会議室B(JR加古川駅南東すぐ)

テーマ:「岩波新書中国近現代史シリーズ」第4巻第1章

―表題「社会主義への挑戦」―テキストがなくても当日配付のレジュメ・プリントで学習できます)

参加費:1回 500円  マスク着用でご参加下さい

日中友好協会加古川支部 ☎090-8753-5972(前田)

甦れ歴史の記憶―中国人強制連行写真展

平和への祈りを込めて撮った写真

1942年11月戦争中、当時の日本政府は「華人労務者内地移入に関する件」を閣議決定し、約4万人もの中国人が甘言や強制的手段で日本に連行され、炭鉱や建設現場など135ヵ所の事業所で、賃金も支払われず、長時間の奴隷労働を強いられました。命を落とした人もありました。こうした問題は、戦後、日中国交正常化を経て90年代にようやく裁判などで明らかになりました。(写真上:鉱山乾燥場跡に残るの3本の煙突と手前中央は中華人病没供養塔)

京都でも、大江山のニッケル鉱山に200人の中国人が連行されており、1998年、被害者のうち6人が、日本冶金と日本政府を提訴しました。裁判所は被害を認定し、日本冶金との和解が成立しています。しかし、大半の被害者とその遺族にとり、戦争の傷はいまだ癒えることはありません。どんな歴史があったのか、被害者や遺族を支えてきた日本の支援者たちが、平和への祈りを込めて撮った写真をぜひごらん下さい。(写真は大江山ニッケル鉱山跡に建つ「中華人病没者供養」塔)

日程:7月10日(金)~14日(火)10:00~17:00

※7月10日は13:00から、14日は15:00まで

会場:ひとまち交流館 京都1F展示スペース

(河原町通五条下ル東側) 入場無料

主催:中国人戦争被害者の要求を支える京都の会

電話:075-642-3152(桐畑)

住宅街を流れる川に鴨が二羽

梅雨の合間、鴨の様子にホッと一息

梅雨の合間、陽光さす神戸・岡本の住宅街を南北に流れる天上川で、6月25日午後、岸から川面を見つめる親子連れを通りがかりに発見、その先を見ると鴨のつがいが浅い流れの中で、嘴を水中に入れ餌を探したり休んだりしていました。この川はイノシシが山から下りてきて餌を探したり、寝そべったりする姿はよく見かけますが鴨の姿は珍しく思わずスマホのシャッターを押しました。人間世界ではコロナ感染への不安が続き、目まぐるしく日常が変化し、気持の安らぐ余裕もない状況、のんびり時を過ごす鴨の姿に思わず見とれホッとします。その内、子鴨を連れて歩く姿が見たいものです。

中国茶講座7月は広東省のお茶

香り高い烏龍茶、鳳凰単叢茶などを紹介

7月の中国茶講座は「香り高い烏龍茶、鳳凰単叢茶(ほうおうたんそうちゃ)を中心に中国・広東省のお茶を講師の神田貴子高級茶芸師、高級評茶員が紹介します。どなたでもご参加頂けます。事前にお申込み下さい。定員になり次第締切ます。

日時:2020年7月15日(水)午後1:30~3:00

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」

※阪急岡本駅南口を西へ徒歩1分、「鳥貴族」さんが入るビル3階

講師:神田貴子さん 高級茶芸師、高級評茶員

参加費:1,200円 定員:15人 事前予約が必要です

※7月13日現在の参加予約数:14人 間もなく締切

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax(078)412-2228(月曜日~金曜日)

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net 

盧溝橋事件83周年

事件を契機に侵略戦争を中国全土へ拡大

1937年7月7日、中国・北京(当時は北平)の中心地から南西へ約15kmにある永定河にかかる全長260mの盧溝橋付近で夜間軍事演習を行っていた日本軍の部隊へ中国軍の陣地から数発の銃弾が撃たれたとして、これを不遜な「不法射撃」ととらえた日本軍は「膺懲」(征伐してこらしめる)と称して中国軍の陣地を攻撃、中国軍も抗戦し盧溝橋付近で日中両軍の戦闘が繰り返された。これが盧溝橋事件(7・7事変)です。

この事件をきっかけにして日本は1945年の敗戦まで中国全土への侵略戦争をおしすすめ、第2次上海事変、南京事件、731部隊の細菌戦、戦時性暴力、燼滅掃討作戦(三光作戦)、強制連行・強制労働事件、重慶などへの無差別爆撃、遺棄毒ガス事件をはじめとした加害行為を重ねてきました。今年は事件から83年になります。

「国家安全法」の香港導入決定で協会が理事長談話発表

全人代での国家安全法制決定に関し、6月16日、日本中国友好協会本部は理事長談話を発表し、報道各社に送付しました。以下はその全文です。

全人代での「国家安全法制」決定に関し、中国政府による香港基本法と「1国2制度」の原則遵守を求める

5月28日、全人代で香港の「国家安全法制」(以下「安全法」)が採択されました。同法では香港での国家分裂行動、政府転覆、外国勢力の関与、さらに組織的テロ活動などが禁止されることとなっています。昨年行われた逃亡犯引き渡し条例に反対する抗議行動を、中国政府は外国勢力の関与による不法な組織的テロ行為、国家分裂活動と見なし、安全法が不可欠としていますが、国際世論は強く反発しています。さらに中国の国家安全当局が香港に配置されて監視活動が繰り返される事態に至っています。

植民地香港を平和的に、繁栄を維持しつつ返還させるため、中国はイギリスとの協定で「1国2制度」「資本主義50年不変」を世界に約束しました。1997年の返還式典にはアメリカを含む世界各国が招待され、香港の繁栄を共に慶祝しました。この歴史的事業を成功させ、その後経済大国となった中国がこの約束を守るのかどうかを世界中が注目しています。仮にも「1国2制度」が崩壊すれば、香港の繁栄と香港市民の将来だけでなく、中国に対する世界の信頼は奪われることになるでしょう。

返還時には香港独立や革命を主張する勢力は皆無でしたが、残念ながら返還からの20年余りの間に香港市民の不安や反発が強まり、現在は香港を脱出する市民も増え、全人代決定が実行されればその数が急増することが懸念される事態となっています。あらゆる暴力に反対する立場に立つ者として、昨年の主催者発表100万人の平和的な抗議行動、区議選等で示された市民の感情に配慮し、冷静に市民との対立を回避し、基本法と「1国2制度」の原則を厳守することこそが香港の繁栄維持に向けての唯一の解決策と考えます。

香港基本法では「1国2制度」の原則の下で、集会、結社、デモなどの自由が保障されていますが、死文化してしまうことを香港市民は恐れています。中国は多くの国際人権条約の批准国として人権規約を順守する義務があることは言うまでもありません。

いまや香港の将来は香港市民だけのものではありません。「1国2制度」の破綻は中国本土と香港両市民間の信頼の醸成を妨げ、日本における反中感情をさらに高めることと強く懸念します。国際紛争の平和的な話し合いによる解決を主張してきた中国が、平和を願う大国としての責任を果たすことを心から願い、力ではない平和的な話し合いによって事態が打開されることを強く求めるものです。

太極拳の練習を再開しました

自粛による運動不足解消に太極拳は最適

3月中旬から新型コロナウイルス感染拡大で休講していた太極拳講習会を6月から2か月半ぶりに再開しました。長期にわたる外出自粛のため運動不足となり、特に足が弱りがちになります。太極拳は年齢に関係なく誰にでも出来、運動不足を解消するためには最適です。

高齢者が通う垂水区の朝霧太極拳同好会は6月11日から練習を始めました。会場を使用する際の会館からの「お願い」は、入館の際は必ずマスクを着用し、当日の体温を毎回参加者各自が検温し、体調について所定の項目ごとにチェックし、体調が優れないときは参加を控える。チェック用紙は主催団体が記録を保存し、要請があればいつでも提出できるようにします。また会場で使用した部屋の備品等は使用者が除菌して退室します。感染拡大が収束するまではこの状況が続きそうですが安全第一で練習に汗を流しています。(マスクをして練習する太極拳メンバー)

現代中国学習会

コロナ後の中国の政治・経済のゆくえ―2ゕ月遅れて開かれた「全人代」を読み解く―

 中国・武漢に端を発した新型コロナウイルス感染症は、全世界へと拡がり、今も多くの国に困難をもたらしています。感染拡大にともない、日本では4月7日「緊急事態宣言」が発出され、約50日間にわたる自粛を余儀なくされました。5月25日に宣言は全国で解除され、新しい生活様式での日常が戻りつつあります。

 中国は、1月23日に人口1,100万人の武漢市を都市封鎖し、徹底した検査と隔離により感染拡大を防止、コロナ禍を克服してきました。今年3月に予定していた全国人民代表大会を5月下旬に開催し、コロナ後をスタートさせました。今年の「全人代」では何が議論され、何が決まったのか。会議内容の解説とこれからの中国の政治、経済を展望し、安井三吉神戸大学名誉教授に講演して頂きます。最近の「香港問題」についても語って頂きます。

  • 日時:2020年7月18日(土)午後2時~4時
  • 会場:東灘文化センター8階第1会議室(旧区民センター)
  • 講師:安井三吉神戸大学名誉教授

1941年東京生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒、1972年神戸大学教養部助教授、国際文化学部教授、2004年定年退官、名誉教授、孫文記念館館長・神戸華僑歴史博物館研究室長。専門は中国社会文化論

参加協力費:500円 事前予約が必要です

主催:日本中国友好協会東神戸支部

Tel&Fax(078)412-2228(兵庫県連内)

E-mail:sps98kg9@kobe.zaq.jp

「中国茶講座」6月開催

「一年茶・三年薬・七年宝」と言われる「白茶」

白茶は漢方薬としても使われます。様々な健康効果があるほか、身体の熱を冷ます効果があるため、これからの季節におすすめのお茶です。

3月に開催を予定していた「中国茶講座」は、新型コロナウイルスの感染拡大により長期間休講を余儀なくされていましたが緊急事態宣言の解除を受け、6月より再開することとなりました。まだ収束したわけではないので「3密」を避ける対策を行い、十分気を付けながら開催して参ります。ぜひ白茶を味わってみて下さい。

日時:2020年6月17日(水)午後1:30~3:00

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」

※阪急岡本駅南を西へ徒歩1分、「鳥貴族」さんが入るビル3F

講師:神田貴子さん 高級茶芸師 高級評茶員

6月のテーマは「白茶」

参加費:1,000円(お土産、茶菓子付き)

定員:15人 欠席が出たためあと1名可

申込先:日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax(078)412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

外国人留学生への「差別」に抗議

内閣総理大臣 安倍 晋三 殿

文部科学大臣 荻生田光一 殿

外国人留学生への「差別」に抗議し、

外国人の学業と雇用を守ることを強く求めます!

政府は19日の閣議で、新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮する大学生などに最大20万円を支給する支援策を決定しました。しかし、対象となる外国人の留学生は「学業成績が優秀な者」に限定されています。「日本に将来貢献するような有為な人材に限る」ためだとしていますが、「緊急給付金」は困窮した学生を助けるのが目的であり、留学生だけに厳しい要件を設け、差別することは許されません。

政府は2008年、当時12万人ほどだった留学生を30万人に増やす計画を打ち出し、その目標を達成しました。留学生の多くは、在留資格外の活動として認められたアルバイトで学費や生活費を捻出しつつ学び、事実上の労働力として人手が不足する現場を補ってきました。

留学生の積極的な受け入れを推進してきたのは政府であり、外出自粛や休業の要請で窮地に追い込まれているのを知りながら、放り出すような対応を取ることは許されません。一般学生と区別なく手を差し伸べる責務があるはずです。留学生だけでなく、日本で働く外国人の多くが雇用の不安定さから困窮に直面しています。政府が推進してきた外国人の受け入れを促進する政策の責任を踏まえて、日本で生活する外国人の学業と雇用を守り、生存権を保障することを強く求めます。

2020年5月23日  日本中国友好協会(会長 井上久士)