76日ぶりに動き始めた武漢の街!
中国湖北省武漢市が4月8日午前0時、実に76日ぶりに封鎖解除されました。3月28日、地下鉄、公共バス、鉄道の乗り入れが再開されましたが、幹線道路や航空便は再開を待っていました。封鎖が全面解除となった4月8日、中国の報道機関は一斉に武漢市街の様子や封鎖中の市民生活、感染症と闘う医療現場の状況などを報じています。(写真上:漢口駅へ向かう人々、中:封鎖が解除された幹線道路、4月8日、下:街の様子、4月12日 百度快照より)
中国本土、香港、台湾からの入境規制強化
澳門政府新型コロナウイルス感染症対策センターは3月24日、感染拡大防止のため、過去14日間に海外渡航歴のある中国本土、香港、台湾からの入境を禁止すると発表。これまでは外国人、海外出稼ぎ労働者の入境を禁止していたが、中国本土、香港、台湾からは規制の対象から除外していた。3月中旬以降、それまで40日連続で新規感染者を確認しなかったが、中国以外(ポルトガル・スペイン・インドネシア・フィリピンなど)からの入境者の感染者が相次ぎ発生、3月27日発表の累計感染者数は33人となっています。世界遺産の名所も観光客の姿はなく閑散としています。
居民IDカード保有の給与所得者、企業に現金や電子商品券配る
李偉農経済財政長官は4月8日、定例記者会見でマカオ居民IDカード保有の給与所得者に1万5千パタカ(日本円換算約20.4万円)、企業に対し従業員数に応じて1万5千~20万パタカ(日本円換算約20.4万円~272.6万円)を支給、マカオ居民IDカード保有者に5千パタカ(約6.8万円)分がチャージされた電子商品券を配付するなどの6項目からなる新型コロナ経済対策第2弾の概要を発表しました。対策では、年収72万パタカ(約981万円)以上の高額所得者と公務員は対象外となるが、就労人口の約7割が恩恵を受けるとのこと。5月から毎月3か月にわたって支給される予定です。〈マカオ新聞より)
消防隊員18人と森林局関係者1人が犠牲に
AFPBBニュースによれば、3月30日午後、四川省南部の山岳地帯にある涼山イ族自治州、西昌市(人口約70万人)郊外の森林で火災が発生。消防車140台以上、ヘリコプター4機、約900人の消防隊員が出動し、緊急当局者ら2000人が火災の鎮圧活動に加わり、火災現場から半径5Km以内の地元住民1200人以上が避難したと伝えています。この火災の消火活動にあたっていた消防隊員18人と森林局関係者1人が死亡したと地元自治体は発表しています。3月31日も引き続き複数のヘリコプターが消火活動にあたっていると伝えています。同地域は昨年3月にも火災が発生しており31人が犠牲となっています。原因は自然現象によるものか、人為的なものなのかはわかっていないという。(写真は中国日報網より)
65日ぶりに鉄道、地下鉄、公共バスが運行再開
中国の国営通信社・新華社は、コロナウイルス感染拡大で、1月23日から封鎖が続いていた湖北省武漢市の地下鉄、公共バス、鉄道乗り入れが3月28日に再開されたと報じています。実に65日ぶりとなります。(鉄道乗り入れが再開し、武漢駅へ到着した乗客、3月28日)
乗客は、駅に入る前や乗降時にQRコードをスキャンし実名を認証することになっていて、乗客から感染者が出た場合、同列車に乗車していた乗客がわかる仕組みになっています。武漢市では2か月以
上全ての公共交通機関が止まっていたが徐々に復旧が進んでいます。ただ、幹線道路や航空便の封鎖解除は4月8日以降になる見通しで、当局によると4月8日に武漢市の封鎖を解除する方針を明らかにしています。(写真は武漢市の地下鉄4号線、中国青年网3月29日より)
ドーム内に日本の春の風景を再現
シンガポールの植物園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイで「さくらまつり」が3月6日から開催されています。日本から輸入した桜と桃の花が咲き誇り、冷房の利いたガラス張りのドーム内には赤鳥居や合掌造りのミニチュアも作られ日本の春の風景が再現されています。
「さくらまつり」は今年で5年目、展示される桜、桃は20種以上。気温の高いシンガポールではすぐに開花するためドーム内はもちろん輸送中から温度を管理しているという。会期中は累計で500本以上の木を入替え見ごろの花が楽しめるよう配慮しているそうです。
日本での桜見物はシンガポールの人々にも大人気ですが、今年は新型コロナウイルスの流行で訪日が難しくなっている。この「さくらまつり」は3月29日まで開かれているという。(記事は時事ドットコム、写真はシンガポール在住者提供)
新型コロナウイルスの猛威で中国も世界も一変
中国浙江省内の街に住む友人から2月26日、近況を綴ったメールが届きました。本人の了解を得て要約を紹介します。
「このコロナウイルスの感染拡大で、史上初めての春節を経験しました。大晦日の前日地元にも感染者一人が出たことで雰囲気は一変しました。予定していた親戚訪問などは全てキャンセルしました。昨日まで、地元では14人の感染者を確認、10人治療です。浙江省は感染確認1205人、治癒808人、死亡1人です。
新型コロナはずるくて移りやすい。症状は必ず出るわけではないので隔離を徹底し、予防した方がいいです。武漢、湖北省を除いたら死亡率はかなり低くなります。新型につき特効薬はありません。過剰治療、薬剤過量投入により逆に駄目にしてしまうケースが多いようです。漢方は非常に有効です、90%以上有効です。武漢は発源地ではありません。アメリカやイランでは違うタイプの新型コロナが発見されました。
2003年のサーズは最初広州で発覚し、漢方により抑えられたんです。その後、北京で広がる時、伝染病に指定され、漢方医は伝染病院がないため、事実上排除されました。これで遅れを取ったんです。最後の最後、トップからの指示で治療に参加でき、収束したんです。死亡率で見ると実は中国が一番低いのです。中国の中でも広州、北京、香港の順で、医療水準のイメージとは逆です。
実は、清末、民国の時、漢方医を無くそうとする当時の政府の試みは度々ありました。新中国の1953年も毛澤東主席は、漢方医を無くそうとする衛生省トップ二人を免職した経緯がありました。三年前から習近平主席は中医を高く提唱しましたから、今回は表面からの制限は一応なかったんです。浙江省は当初七割の患者を漢方で治療し、有効につきほぼ全員になりました。しかし、武漢では8%、30%というデータがありました。これが高い死亡率に繋がった原因の一つでしょう。トップ免職で改善されるとは思いますが。
中医が抑えられる状況は、西洋勢力の侵入と直接関連しています。その原因は、産業利益という点では分かりやすいですが、もう一つは文明の争いですね。漢方という表現は、実に不完全です。経典の「黄帝内経」は華夏文明の宇宙観、つまり天、地、人や、道や、自然などを中心に書いており、その下に医術に触れただけです。そして薬を飲ませるのは手術と同じく、もう最後の手段となります。今、中医はもう手術しませんが、実は歴史は長くて、二千年以上の手術器具が出土したことがあります。
今度のコロナで、外出は本当に少なかったです。逆に、ゆっくりできました。勉強しながら、今後の世界を楽しく見ていきたいですね。皆様も出来るだけ外出を控え、集会や会食は止めましょう。予防策として、ネットで見たのは、プーアル茶(あるいは苦みのある他のお茶)と黒酢(醸造のお酢)を15:1で飲んでみてください。まず、副作用はないですから。そして、何よりも風邪を引かないように、適当な運動もした方がいいですね。では気を付けて下さい」(写真は浙江省温州・楽清市の漢方製剤)
孫悟空のモデルとして知られる希少動物
澳門市政署(IAM)は2月22日、コロアン島の石排湾郊野公園にある希少動物園で飼育、展示しているゴールデンモンキー(金絲猴)のつがいに14日、オスの赤ちゃんが誕生したと発表。2017年に湖北省の野生動物保護センターから貸し出しを受けて以来初めてのこと。IAMによると、母子とも健康状態は良好とのこと。
ゴールデンモンキーは、霊長目オナガザル科シシバナザル属に分類される霊長類で、金色の体毛と淡い青色の顔面が特徴的で、中国では西遊記に登場する孫悟空のモデルとして知られ、中国の国家第一級保護動物に指定されている。
新型コロナウイルスによる肺炎が流行している下で、防疫対策の一環として、希少動物館を含む石排湾郊野公園内の施設は今年1月25日から一時休館中で、ゴールデンモンキー親子と対面できるのはしばらく先になりそうです。(2月23日、マカオ新聞より)
前回は硬券の紹介でしたが、今回は軟券の紹介をします。座席管理にコンピューターを使うようになり徐々にですが、きっぷの購入がしやすくなってきました。それに伴い「外国人料金」も撤廃されました。(厳密にいうと人民料金を値上げして内外同一価格にしたようです。)
導入時期は不明ですが、私の持っているきっぷで一番古い軟券は1997年発行のものとなっています。コンピューター管理となり、今までは座種によって窓口が違っていましたが、どの窓口でも購入できるようになってきました。また市内にあるきっぷの発売所でも購入できるようになってきました。ただしまだ帰りのきっぷなど発駅以外のきっぷは購入できませんでした。
2000年代になり、徐々に発券システムのネットワーク化が進み発駅以外のきっぷを購入できるようになってきました。きっぷの様式も「中国铁路-CR」地紋の赤色軟券になりました。
2000年代後半にはシステムのバージョンアップによりきっぷの駅名に英字表記が入るようになりました。手元にきっぷが残っていませんが、異地発券の実験として2010年に浙江省杭州駅で黒竜江省牡丹江駅発の列車の硬座指定券の購入ができたのを確認しています。この時期には全国的にどの駅発のきっぷの購入もできるようになりました。
自動改札機を通れる磁気化券が登場しはじめた初期のきっぷです。赤地で地紋として動車組列車のシルエットが入っています。磁気化券は登場しましたが、大半の駅の改札自体は駅員が一枚一枚きっぷに鋏を入れるスタイルでした。
今回はこのあたりにしたいと思います。
中国鉄路では現在急速にチケットレス化が進んでいます。今年中には全国の高速鉄路でチケットレス化が完了する予定です。
ここでは中国鉄路が発行してきたきっぷを紹介しようと思います。まずは昔なつかしの硬券です。
この頃は「外国人料金」なるものが存在しており、同区間同座種で中国人民の約1.75倍の料金を外国人は支払わなければなりませんでした。まずは外国人料金の硬券です。縦型券です。
次に中国人民の硬券を紹介します。横型券です。
なお硬座・硬臥は赤地、軟座・軟臥は青地で中国鉄路ロゴの地紋です。この地紋も日本の影響があり、かつての国鉄の三等が赤地、二等が青地とよく似ています。きっぷに赤鉛筆で線が入っていますが1本は普通快車(普快)、2本は特別快車(特快)、3本は直達(ノンストップ)特別快車です。
今もですが当時から座席は全席指定でした。硬券の裏に乗車日・車次・座席番号が書かれたペラペラの紙が貼り付けられていました。硬座は始発駅だけ指定で途中駅からは「無座」という座席指定なしのきっぷとなります。(まず座れません)
この頃の座席管理はコンピュータで管理されていません。よって座種によっては駅ではなくて市内の販売所で購入しなければなりませんでした。きっぷの発売は硬臥・硬座は概ね3日前、軟座・軟臥は2日前からの発売でした。当時の列車本数は少なく手ごろな料金の硬臥は発売開始後すぐ売り切れました。希望のきっぷを駅員に伝えても「没有!(ない)」と何度も連発されたのも今では懐かしい話です。
車内補充券(車補)を紹介します。
次回はコンピュータ管理が始まってから発行される軟券について紹介したいと思います。
「2020年中国の休日
中国政府公式発表の2020年中国の休日は以下の通りです。
元旦(Yuan dan) 1月1日(1日休暇)
春節(chun jie) 1月24 日~1月30 日(7連休)
清明節(qing ming jie)4月4日~4月6日(3連休)
労働節(lao dong jie)5月1日~5月5日(5連休)
端午節(duan wu jie)6月25日~6月28日(3連休)
中秋節(zhong qiu jie)10月1日~10月8日(8連休)
国慶節(guo qing jie)10月1日~10月8日(8連休)
2020年は中秋節と国慶節が重なり特例として8連休となります。「春節」の振替出勤日は1月19日(日)と2月1日(土)の2日間。「労働節」の振替出勤日は4月26日(日)と5月9日土)で「端午節」の振替出勤日は6月28日(日)です。「中秋節」「国慶節」の振替出勤日は9月27日(日)と10月10日(土)となっています。