秋の風とともに楽しむ「広東のお茶」講座

秋の風が心地よく感じられる季節、10月15日に高級茶芸師・神田貴子先生をお迎えし、楽しいお茶の講座が開かれました。参加者は10名。和やかな雰囲気の中、午後のひとときを優雅に過ごしました。

今回のテーマは「広東のお茶」。中国烏龍茶の四大産地のひとつである広東省には、香り豊かなお茶が数多くあります。その代表格が「鳳凰単叢茶(ほうおうたんそうちゃ)」です。

鳳凰単叢茶は、香りを重視するお茶で、「十大花果香型」と呼ばれる分類があるほど、香りのバリエーションが豊富です。花や果物を思わせる華やかな香りが特徴で、使用される品種は「鳳凰水仙」。名前にある「単叢」とは「一株の茶樹」を意味し、かつては鳳凰水仙の茶樹を一株ずつ摘み取り、製茶していたことからこの名が付けられました。

講座では、香りの異なる数種類の鳳凰単叢茶を飲み比べながら、それぞれの個性を楽しみました。参加者の皆さんからは「香りだけで旅気分になれる」「こんなに違うとは驚き」といった声も聞かれ、お茶の奥深さを改めて感じるひとときとなりました。

西宮支部が定例総会と映画上映会を開催

活動の振り返りと次年度への展望
 9月13日午後、西宮支部は市内にて定例総会を開催しました。
 この一年間の活動を振り返り、次年度の方針を確認するとともに、新役員の選出も行われました。
 支部では、会員の声を反映しながら「中国茶講座」「料理教室」「学習会」などを企画・実施。参加しやすい雰囲気づくりに努め、活動への関心を高めてきました。   こうした取り組みが功を奏し、会員・準会員の拡大にもつながっています。さらに「中国平和ツアー」への参加者も増加傾向にあり、交流の輪が広がっています。
 役員人事では、会計監査人が交代となりましたが、西村光行支部長、渡辺弘義事務局長は引き続き任務を担うこととなりました。

映画「望郷の鐘~満蒙開拓団の落日」上映会
戦後70周年を記念して制作された作品
 総会終了後には、映画『望郷の鐘~満蒙開拓団の落日』の上映会が行われ、約30名が参加しました。
 この作品は戦後70周年を記念して10年前に制作されたものですが、今なお心に深く響く内容であり、参加者の多くが静かに見入っていました。
 歴史の記憶を次世代へとつなぐ大切さを改めて感じるひとときとなりました。

「中国旅行写真展」盛況のうちに終了しました

日中友好協会・姫路支部では、8月1日から31日までの1か月間、たつの市「赤とんぼ荘」にて『中国旅行写真展』を開催し、無事に終了いたしました。多くの方々にご来場いただき、心温まる交流の場となりました。

展示をご覧になった方々からは、 「へぇ、こんな場所も中国にあるんやなぁ」 「ここ、私も行ったことあるわ」 といった声が聞かれ、写真を通じて旅の思い出を語り合う姿も見られました。

展示は常設形式のため、スタッフの常駐はできませんでしたが、作品の損傷やトラブルは一切なく、穏やかな雰囲気の中で開催できました。展示スペースはレストランへの通路を兼ねたオープンスペースでしたが、入り口に設置した「鑑賞者名簿」には、合計341名の記帳がありました。

記帳された方の内訳は、たつの市が228名と最も多く、次いで姫路市が57名、神戸市が17名、加印地域が13名、相生市が12名、赤穂市が7名、神崎郡が5名、そして兵庫県外からの来場者が2名でした。

この中には、姫路支部の会員や中国旅行に参加された方々のお名前もあり、新聞折り込みを見て来場された方も多くいらっしゃいました。記帳率を約50%と仮定すると、実際には700名近い方々にご鑑賞いただいたことになります。

名簿には、こんな嬉しいメッセージも添えられていました:
• 「お疲れ様です。また来ます」
• 「とても素敵な写真ばかりでした。また開催してほしいです」
• 「いい記念写真、まとめて一冊にして売ってください」
• 「カレンダーを今年も作ってください」
こうした声に、私たちも大きな励ましをいただきました。

毎年秋に開催される「ひめじ国際フェスティバル」の準備にあたり、支部写真家集団では「ただ美しい観光地を紹介するだけでなく、日本人が日中友好を願って旅した記録を伝えたい」という思いを共有し、作品選びや説明文にも工夫を凝らしてきました。

高層ビルが立ち並ぶ上海の街角、歴代皇帝の建造物の前、水郷の暮らしが息づく風景など、どの場面でも“人”を中心に撮影しました。現地の中国の方々と日本人旅行者との交流の様子も、写真にしっかりと収めています。

今回の「赤とんぼ荘写真展」は、そうした思いを多くの市民の皆様に届ける貴重な機会となり、私たちにとっても大きな成果となりました。

ご協力いただいた皆様、そしてご来場くださった皆様に、心より感謝申し上げます。

日中友好協会・姫路支部

中国人強制連行犠牲者を悼む「追悼のつどい」開催

9月7日午後、兵庫区の宝地院にて、1998年から続く「中国人強制連行犠牲者追悼のつどい」が開かれました。今年は初めて参加された方も含め、15名が集まりました。

はじめに中川住職より、強制連行の歴史や背景についての説明がありました。その後、読経の中で参加者一人ひとりが焼香し、静かに祈りを捧げました。厳かな雰囲気の中、犠牲者への思いを新たにする時間となりました。

第2部:神戸港の歴史と慰霊碑の紹介
続いて第2部では、神戸学生・青年センターの飛田雄一理事長より、戦前・戦後の神戸港における労働者や連合軍捕虜の実態についてお話がありました。

中国や朝鮮から連れてこられた労働者の中には、強制的に連行された方々もおり、過酷な労働を強いられていました。そうした歴史を忘れないため、2007年には神戸華僑総会の協力のもと、KCCビル敷地内に慰霊碑が建立されました。

また今年3月には、オーストラリアから連合軍捕虜のご遺族が神戸を訪問され、飛田理事長がご案内されたことも紹介されました。国境を越えた記憶の継承が、静かに、しかし確かに続いています。

第18回「中国を知る会」学習会を開催

秦王朝の魅力と中国茶のおもてなし

中国の歴史・地理・政治・経済・文化・芸術など、多角的に中国を学べる「中国を知る会」は、毎月1回開催されています。

7月23日には、第18回目の学習会を尼崎教育会館1階会議室にて開催しました。今回のテーマは、誰もが関心を寄せる「秦王朝」。

紀元前230年に韓を滅ぼしたことを皮切りに、趙・魏・楚・燕・斉といった戦国七雄を次々に征服していきます。「政」と名付けられた人物は、後に「秦の始皇帝」として知られるようになりました。

秦の国章には、一見すると読めないような文字が使われていますが、これは当時地域ごとに異なっていた文字を統一した「小篆体」と呼ばれる書体です。

また、度量衡の統一を実施し、書物の焼却(焚書)も行われ、多くの文献が失われました。

中国茶とお菓子でひとときの癒し

当日は、学習の合間に中国茶とお菓子でひと息。

お茶には、中国緑茶の中でも特に有名な杭州産の「龍井茶(ろんじんちゃ)」をご用意しました。また、ドリアンとココナッツの風味が楽しめる「榴莲椰脆饼」、ゼリーのような食感で甘みがある「爆浆麻薯」もお出しし、参加者の皆様に好評でした。

次回のご案内

次回の学習会は、8月27日(水)13時30分から、尼崎教育会館1階会議室にて開催予定です。テーマは「前漢・新・後漢」について。もちろん中国茶とお菓子もご用意いたします。

中国の奥深さを楽しく学べるひとときを、ぜひご一緒に過ごしましょう。

第17回中国百科検定試験が開催されました!

7月5日(日)午後、第17回中国百科検定試験が全国各地で実施されました。今回は全国で約150名が受験し、神戸会場では4名が挑戦しました。

神戸会場では、3級に1名、2級に3名が受験。うち2名は今回が初めての受験で、緊張感の中にも意欲的な姿勢が印象的でした。

🗣️試験後には、受験者同士の交流会も開催され、意見交換が行われました。参加者は受験者3名に加え、小学6年生の保護者、そして世話係の兵頭さんと光斎さん。和やかな雰囲気の中、それぞれの受験動機や学習方法について語り合いました。

初めて2級を受験した方は、「インターネットで検定を知り、興味を持ったので挑戦しました」と話してくれました。一方、過去に受験経験のある2名は、「過去問題をプリントして徹底的に学習しました」と、準備の様子を共有。学習への熱意が伝わるひとときでした。

📅次回、第18回試験は12月6日(土)に開催予定です。今回は初級・3級・2級に加え、1級・特級(4分野)も実施される予定です。申し込み受付は9月1日からスタートしますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!

第71回県連総会を開催しました

📝 第74回全国大会を受けて兵庫県連総会を開催しました

7月6日午後、第74回全国大会に関連して兵庫県連総会を開催し、14名が参加しました。参議院選挙期間中のため来賓の出席はありませんでしたが、協会本部、大阪府連、中国大阪総領事館 薛剣総領事、兵庫県議会議長をはじめ、芦屋市・明石市・赤穂市・宝塚市の各市長、兵商連、神戸・長田民商、神戸合同・姫路総合各法律事務所、日ベト友好協会、国賠同盟など、多くの団体や個人から祝電やメッセージが寄せられました。

🗣 会長挨拶と活動報告

開会の挨拶では前田会長が、歴史修正主義の勢力が拡大する中、協会が力を入れている「中国近代史学習会」が果たす重要な役割について強調されました。各支部での学習活動のさらなる展開に期待を寄せました。

兵頭理事長からは、2024年度の活動まとめと2025年度の活動方針、財政報告、新役員の提案が行われました。

✍️ 最近の取り組みと今後の方針

7月5日には中国百科検定試験が実施され、全国で約150名が受験。神戸会場では4名が参加し、そのうち2名は初めての受験者でした。中国に関心を持つ市民が着実に増えていると感じられる結果でした。

5月には「ASEANから学ぶ学習会」、6月28日には姫路支部で総会記念講演会を開催し、市民の学びの場づくりに力を入れています。今後は中国語講座の受講者回復、会員・準会員の増加に向けた取り組みをさらに強化。また、戦争展を中心とした平和活動や、太極拳、中国茶の会、音楽祭など、楽しい催しも企画していく予定です。

🧠 討論と新役員の承認

討論では、ホームページやブログ活用の提案があり、情報発信力向上のための学習会を企画することが決定しました。

西宮支部からは、アンケートに基づいて開いた太極拳教室や中国茶講座、餃子作り体験、中国東北料理教室などの取り組みが報告され、会員から好評を得ています。
その後、活動報告、方針、財政報告の採択、新役員案の承認が、満場一致の拍手で確認されました。

最後に、新しく事務局長に選出された光斎直樹さんが挨拶。「21年に神戸に来て協会に入会したばかりの新米ですが、皆さんと一緒に頑張っていきたい」と意気込みを語ってくださいました。

姫路支部総会講演会

去る6月28日、姫路支部は姫路労働会館にて支部総会を開催しました。総会終了後には、神戸大学大学院教授・太田和宏先生をお招きし、「世界とアジアをリードするASEAN」と題したご講演をいただきました。以下は、その講演の概要です。

ASEAN(東南アジア諸国連合)は1967年に設立され、現在は東南アジアの10カ国が加盟していますが、近く東ティモールの加盟が承認され、11カ国体制となる見込みです。

世界にはさまざまな軍事的・経済的同盟がありますが、太田先生は「ASEANは、先進国主導の同盟には加わりたくないという国々の集まりであり、決議や決定は全会一致を原則とする」と紹介されました。「加盟国の独自性を尊重し、話し合いによる全会一致を原則とする」という姿勢は、非常にユニークで新鮮な印象を与えます。

もっとも、域内の大国や先進国を完全に無視しているわけではありません。平和や経済発展の実現には、そうした国々との協力も不可欠です。そのため、ASEANは「ASEAN+3」という枠組みを設け、中国・日本・韓国を加えた首脳会議や外相会議を開催しています。

ASEAN加盟国の国内情勢や、ASEANを取り巻く国際環境は決して安定しているとは言えません。ミャンマーでは軍事クーデターにより軍政が敷かれ、少数民族への武力攻撃も続いています。タイもつい最近まで軍政下にありました。インドネシアでは軍人出身の大統領が就任し、報道の自由の制限や警察権限の強化など、民主主義の後退が懸念されています。

このように、東南アジアの多くの国では「人権」や「民主主義」が軽視され、少数民族の生活や安全が武力によって脅かされている現状があります。

また、各国の国際的な立場も多様です。インドネシアは自主独立を重視し、ベトナムやフィリピンはアメリカと友好関係にあり、中国とは対立しています。シンガポールやタイもアメリカとの関係が深い一方で、ラオス・カンボジア・ミャンマーは親中国的です。マレーシアも親中国ではありますが、一定の距離を保っています。

注目すべきは、中国が1970年代後半から積極的に海洋進出を進め、南シナ海のほぼ全域をカバーする「九段線」を提示し、その内側を自国の領域と主張している点です。中国は島嶼や岩礁を次々と埋め立てて開発を進め、周辺諸国との間で武力衝突を含む紛争を引き起こしています。

もちろん、周辺国の同意を得ずに埋め立てや開発を行っているのは中国だけではありませんが、中国の手法は特に強引かつ大規模であり、時には武力を用いて反対を抑え込もうとします。フィリピンはこの領有権争いを国際仲裁裁判に提訴し、中国の主張は全面的に否定される判決が下されました。

アメリカも黙って見ているわけではありません。オバマ政権以降、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」戦略を展開し、インド・日本とともにQUAD、オーストラリア・イギリスとともにAUKUSといった枠組みを構築し、中国包囲網を形成しています。これにより、南シナ海の緊張は一層高まっています。

中国にとって南シナ海は軍事的に重要な地域であり、「一帯一路」構想の海上ルート確保も“核心的利益”と位置づけられています。そのため、同地域の開発を急ぎ、フィリピンやベトナムなどとの間で紛争が頻発しています。

ASEANは紛争解決のため、中国との間で「南シナ海行動宣言」および「行動規範」の締結を目指すことで2011年に合意しましたが、いまだに正式な締結には至っていません。

今後のASEAN

ASEANが目指すのは、「政治・安全保障」「経済」「社会・文化」の三本柱からなる統合体、すなわち「ASEAN共同体」の構築です。加盟国がより緊密に連携し、地域全体の平和と繁栄を追求することを目的としています。

  • 政治・安全保障共同体
  • 経済共同体
  • 社会・文化共同体

このASEAN共同体の構築は、東南アジア地域の安定と発展に大きく寄与することが期待されています。

ただし、EUのような完全な統合を目指すのではなく、加盟国の主権を尊重しつつ、緩やかな統合を進めていく方針です。

また、EUはキリスト教を共通の文化的基盤としていますが、ASEAN諸国はイスラム教・キリスト教・仏教など宗教的背景が多様です。宗教の違いは価値観の違いにもつながり、それを乗り越えて統一的な体制や組織を築くのは容易ではないと、太田先生は指摘されました。

春爛漫、初夏の陽気の「杭州・紹興ツアー」に大満足

六和塔

4月7日正午過ぎ関西国際空港を飛び立ち、2時間半で2年前に開港した杭州国際空港に降り立ちました。中国ガイドの湯さん、杭州ガイドの謝さんの出迎えを受け、観光バスで「六和塔」見学に行きました。杭州市を流れる銭塘江の北側に建つ八角7層の塔で高さ60mあります。現在の塔は1163年に再建され、階段しかありませんが、3分の2の人が上りました。

3連泊した杭州市のホテルは西湖に近く、元気な人は夕食後や朝の散歩に出かけました。ホテルには出前を運ぶロボットがいて、同乗することもありました。電気自動車の普及が進んでいて、公共の路線バスの殆んど、乗用車の半数以上が電気自動車でした。ナンバープレートが緑色になっていて一目で分かります。

2日目午前中は、西湖の湖畔に建つ世界遺産「雷峰塔」を見学、ここはエスカレーター、エレベーターも有り、楽に上ることができました。最上階からは西湖全体を見渡すことができました。

お昼は浙江省対外友好協会との昼食懇談会で、大変なおもてなしを受けました。先方は協会副会長、秘書長と通訳2人の4名、こちらは参加者18名とガイドの宋敏さんが通訳を務めました。初めのあいさつで副会長は「浙江省は小さな省ですがIT産業をはじめとして経済は大きく発展していて、若者人口も増えている。民間交流を重視していて、特に若い人の来訪を歓迎したい」と述べました。訪中団を代表して兵頭理事長が、日中友好協会の簡単な歴史と目的、活動内容の紹介をし「私たちも若い人の獲得を目指し中国百科検定試験を行っている」と述べました。その後食前酒で乾杯、次々と出される料理、ビール、紹興酒を頂きながら、お互いへの質問も交えながら約2時間の懇談が続きました。

最後にこちらが持参した日中友好新聞、百科検定テキスト、ブックレットと神戸名物「瓦せんべい」を先方からのお土産と交換、記念撮影をして懇談会を終えました。午後は、西湖を遊覧船で約1時間回遊する船旅を楽しみました。

3日目午前中はこの地の有名な龍井茶畑、茶葉博物館を見学し、摘みたての龍井茶の試飲もありました。午後は抗日戦争勝利受降記念館を訪ね、近くにある「千人抗」碑に花を手向け、黙とうを捧げました。

4日目は杭州から紹興に移動し、世界遺産の「八字橋」見学では、日本語を学ぶ女子大学生と仲良く話すことができました。その後、「魯迅故宮」と「周恩来祖居」を見学し、夕方には歩行者天国となる街を訪ね、近くのレストランでの夕食となりました。

5日目午前は宋代詩人陸游関係の庭園「沈園」を訪ね、午後は紹興酒工場の見学を行いました。敷地内には100万個の壷があるとのこと、空の壷と中身の詰まった壷が所狭しと並んでいました。3年物と10年物の紹興酒を試飲し、それぞれがお土産の紹興酒も手にしました。最後に王義之が書いた蘭亭序のある公園を見学し、この夜は朝一番の便での帰国となるので、空港に隣接するホテルに宿泊しました。

非核「神戸」方式決議50周年記念のつどい開催

3月16日午後、長田区文化センター大会議室を会場に、オンラインを含め550人が参加する「記念のつどい」が開かれました。被爆者代表の来賓あいさつ、神戸市長をはじめ、アメリカ、フィリピン、韓国からはビデオメッセージが紹介されました。

基調報告で、梶本修史県原水協事務局長は、非核「神戸方式」は、日本の国是である「非核3原則」を確実に実践する自治体の役割を示したものです。50年間もアメリカ艦船の入港を許さない処置は、戦争国家づくりが進められる今、改めて決議の持つ意味を確認したいと述べました。

パネルディスカッションには、日本共産党平和運動局長の川田忠明さん、韓国フォーラム平和共感研究員のイ・ジュンキュさん、県原水協筆頭理事の津川知久さんが登壇、コーディネーターは、原水爆禁止世界大会起草委員長の冨田宏冶関学大教授が務めました。討論では、トランプ政権の一方的な振る舞いに対し、欧州では同盟見直し議論があり、中国は是々非々の対応を行っている。日本も独自の外交努力をするべきではないか?被爆80年を前にした日本被団協がノーベル平和賞を受賞したこと、核兵器禁止条約第3回締約国会議で示された核兵器廃絶の展望を力に平和構築の努力を進めていきたいとの表明がありました。討論には、フランスの平和活動家のロラン・ニベさんからのメッセージも紹介されました。

最後に「記念のつどいアピール」を採択、非核神戸のテーマソング「波よひろがれ」を兵庫の合唱団合同が会場と一緒に歌い上げ、集会を終えました。