「戦時体験からの考察」オンライン講演会

「ヒロポン」と「特攻」女学生が包んだ「覚醒剤入りチョコレート」 梅田和子さんの戦争体験からの考察

「オンライン講演会」

日時:2021年10月3日(日)19:30~21:40

講師:相可文代さん(元大阪府中学校社会科教師)

オープン講演会 40分×3コマ

前半30分講演(休憩5分)後半30分講演視聴

質疑応答 30分  参加費:無料

申込み:氏名・メールアドレス・住まいの都道府県名・所属団体などを明記の上下記アドレス宛メールでお申込み下さい。

お申込みアドレス:uketugu@kansai.email.ne.jp

撫順の奇蹟を受け継ぐ会関西支部事務局

元大阪府中学校社会科教員の相可文代さんが今年5月に『「ヒロポン」と「特攻」女学生が包んだ「覚醒剤入りチョコレート 梅田和子さんの戦争体験からの考察」』の冊子を発行されました。戦時中、女学生に校内で覚醒剤入りのチョコレートを包装させていたとは・・・特攻任務の酒の飲めない若い兵隊に有難いものだと「菊のご紋」までつけて飛び立つ前に食べさせていたとは・・・どこまで酷いのでしょうか・・・。

高槻地下倉庫についての記録もあり、梅田和子さんが目撃した戦時中の朝鮮人強制労働の現場や日本人下士官による朝鮮人労働者に対するリンチなどについても記載されています。冊子は大反響で、相可さんから直接お話を聴きたい方が多くおられると思いますが、コロナ禍でライブ集会は開催できませんが、オンラインで講演が視聴できるこの機会に是非ご参加下さい。参加は事前登録制となっています。

冊子「ヒロポンと特攻  女学生が包んだ覚醒剤入りチョコレート」

この冊子は、現在90歳の梅田和子さんの戦争体験をまとめ、そこから「ヒロポンと特攻」というテーマを掘り下げたものです。アジア・太平洋戦争の末期に、日本軍は「特攻」作戦を行いました。特攻兵にはさまざまな形で「ヒロポン」(覚醒剤)が提供され、興奮状態で米軍の戦艦への体当たりが強制されました。酒に混ぜたり、チョコレートに入れられていたものもありました。

「覚醒剤入りチョコレート」は、旧制茨木高等女学校(現・府立春日丘高校)で女学生が包んでいました。茨木高女は学校全体が軍需工場として陸軍に接収されていたのです。さらに梅田さんは途中で高槻地下倉庫での勤労動員を命じられました。地下倉庫では多くの朝鮮人が働かされており、梅田さんは日本軍の下士官たちが朝鮮人をリンチする現場も目撃しています。

冊子は1冊 500円(10冊以上は送料無料)お申込みは下記へ

o-fumiyo@kdt.biglobe.ne.jp

「9・18 満州事変」から90年

中国侵略15年戦争の始まりとなった「満州事変」

中国東北部に駐留していた日本の関東:軍は、1931年9月18日、奉天(現・瀋陽)近郊で、日露戦争後にロシアから譲渡され日本の南満州鉄道(株)が経営していた鉄道線路が爆破され、関東軍はこれを中国軍の仕業(戦後、関東軍の謀略と判明)として軍事行動を起こしました、これが柳条湖事件(「満州事変」、中国呼称は9・18事変)です。当初、日本政府は不拡大方針をとっていましたが、後に関東軍の軍事行動を容認します。(写真下は線路爆破現場)

関東軍は「満州」各地を軍事力で占領し、1932年日本の傀儡国家「満州国」を建国させました。これに対し、国際連盟の会合で加盟各国から非難され、国際社会で孤立した日本は国際連盟を脱退、以後、侵略戦争拡大へ突き進み、1937年7月7日の盧溝橋事件を契機に中国全土へ戦火を拡大、1941年12月8日にはアジア・太平洋戦争へと更に拡大し、2,000万人を超すアジアの人々の命を奪い、資源を略奪、国土を破壊しました。この侵略の歴史を忘れず、加害国の国民として、事実を語り伝え、二度と過ちを起こさせないと誓うことが真の信頼回復、友好へつながる道ではないでしょうか。(U)

強制連行・強制労働による「中国人犠牲者を慰霊する集い」を開催

犠牲者追悼と「武漢作戦」に従軍し撮影された戦記映画「戦ふ兵隊」上映

日中友好協会兵庫県連合会は9月5日(日)午後、神戸市兵庫区の宝地院で「中国人犠牲者を慰霊する集い」を開催しました。

戦争末期、国内の労働力不足を補うため当時の日本政府は中国大陸から中国人労働者を全国で6万8千人余り、兵庫県へは約1,500人を強制的に連行し、神戸港では貨物船の荷役に、相生の播磨造船所では雑役工に強制使役し神戸で17人、相生で28人が亡くなりました。

1995年の大震災で宝地院本堂が全壊し、再建に取り組んでいたとき、1957年に関帝廟で全県的規模で行われた「殉難中国人慰霊祭」で使われた「慰霊牌」が見つかったのを機に、1998年から宝地院で始めた「中国人犠牲者を慰霊する集い」は今回で23回目を迎えました。

読経の前に、中川正興住職はコロナ禍の市中の様子やアフガニスタン問題に触れ「紛争は武力で解決することは出来ません。仏教界は世界の人々が安全で安心して暮らせる社会を願っています」と話し、参加者全員が焼香し犠牲者を追悼しました。

追悼行事の後、地階集会室で、1938年6月~10月、日本軍の「武漢作戦」に従軍し撮影された戦記映画「戦ふ兵隊」を上映しました。この映画は当初、戦意高揚のために作成されましたが、亀井文夫監督は、兵隊の行軍や日本軍の根拠地の様子などに加え、中国人農夫が畑を耕やしたり、大きな荷物を担ぎ避難する多数の住民、瓦礫と化した街中で使えそうな物を探す中国人の様子、行軍で疲れ果てた日本軍兵士の休む姿や寝姿も撮影しています。完成後の検閲で上映は不許可、公開禁止となり、ネガは処分され、幻の映画と言われていました。1941年に亀井監督は治安維持法違反で逮捕、投獄され監督免許をはく奪されました。

1975年に1本のポジフィルムが発見され、日本映画史上重要な作品と再認識されて、1970年代後半には全国で上映活動が行われ話題となりました。今回の上映会に参加した人は、「当時の戦記映画にしては銃弾の飛び交う音はするが戦闘場面は少なく、負傷者を運ぶ姿や兵士の厳しい任務の様子等のほか、大勢の中国人住民たちが大きな荷物を担ぎ、片手に荷物を持ち子供の手を引き避難する中国人母子の姿なども撮っていて当時の映画では珍しい貴重な映像だ」などの感想がありました。(写真上:本堂で犠牲者追悼、下:映画「戦ふ兵隊」を上映)

ドキュメンタリー映画「私たちが生まれた島」

分断を乗り越える―島で育った若者たちが見た「今の沖縄」と「これからの沖縄」

記録映画「私たちが生まれた島」会員限定無料上映会(141分)

日時:2021年9月19日(日)午後2時~(添付のチラシ日程は間違いで、9月19日が上映日程です)

●場所:日中友好協会兵庫県連合会新事務所(本山北町3丁目)

JR摂津本山駅北口から線路沿いに東へ徒歩約1分「甲南ビラ」201号

●定員:15名(会員限定)事前申込みが必要 マスク着用!

2019年に沖縄で行われた、辺野古新基地の賛否を問う「県民投票」で沖縄の人々が基地建設に明確に「NO」を突き付け、沖縄に希望を与えたことは記憶に新しい。

この映画ではその原動力となった元山仁士郎さんの活動や、村議会議員に立候補した3児の母・城間真弓さんの奮闘、戦争で激戦地となった伊江島で育った高校生の中川友希さんが沖縄の過去と向き合おうとする姿を通し、未来を担う沖縄の若者たちが自分たちの視点で基地問題の歴史を描き、好評を博した『OKINAWA1965』の都鳥拓也・都鳥伸也。

故郷・岩手県北上市を拠点に活動する双子の兄弟である。37歳の彼らは今作では徹底して沖縄の現在と未来の当事者である島の若者の視点に立ち、彼らの本音と若者らしい等身大の姿を描き出す。これは、戦後から脈々と基地問題を受け継いできた大人たちから、その想いを自分たちなりの感性で継承しようとする若者たちの記録である。

「『ちむぐりさ』菜の花の沖縄日記」上映会

芦屋「九条の会」が芦屋市民センターで上映会

沖縄の言葉、ウチナーグチには「悲しい」という言葉はない。それに近い言葉は「肝(ちむ)ぐりさ」。誰かの心の痛みを自分の悲しみとして一緒に胸を痛めること。それがウチナーンチュの心、ちむぐりさ。

沖縄では、米軍基地周辺で子どもの命を脅かすことが頻発している。もし、自分の子どもや孫が通う学校に、重さ8キロもあるヘリの窓が落ちてきたら・・・。想像してほしいと、菜の花さんは懸命に言葉を紡ぎ続けた。その澄み切った彼女の姿と言葉は、分断が進む時代にあって”希望”そのもの。映画で描いているのは、ひとりの少女の小さな小さな声ー。でも、その声が、県境を、国境を越えて、きっと誰かの心に届く。そう信じています。米軍基地の問題は国の安全保障政策に関わりますが、沖縄県民にとっては何よりいのちと暮らしの問題です。(平良いずみ監督)

日時:9月26日(日)14:00~16:00(開場13:30、106分)

会場:芦屋市民センター401室(芦屋市業平町8-24)

JR芦屋駅から西へ徒歩約6分、阪急芦屋川南へ約7分

参加費:500円(障害者・大学生以下無料)

※感染症対策のため、必ずマスクの着用をお願いします。定員は200名ですが、感染拡大状況によっては入場を制限することがあります。

主催:芦屋「九条の会」 090-7118-2312(片岡)

URL: http://ashiya9.web.fc2.com/

フルス演奏会&指ツボ ミニ講座

中国雲南省などに伝わる民族楽器「フルス」演奏会

日中友好協会姫路支部が「フルス演奏会&指ツボ ミニ講座」を開催します。どなたでも参加できますのでご参加下さい。

フルス(ひょうたん笛、葫蘆絲)は中国、ミャンマー、タイなどで用いられる気鳴楽器で、フリーリードの楽器の一種で、アジアの様々な笙、ハーモニカ、オルガン、ピアニカなどと類似している(wikipediaより)

日時:2021年9月25日(土)午後2時開演

会場:姫路市ひがし交流センター2階多用途室

(姫路市宮上町1丁目15-1 ☎079-222ー3625)

会費:800円 日中友好協会会員は無料、高校生以下無料

●フルス演奏 橋本例子さん(日中友好協会東神戸支部会員)

2008年よりフルスを習う(李浩、劉偉に師事)、アジアンハンドセラピー協会インストラクター

●ピアノ伴奏 村上数枝さん(大阪音楽大学器楽科ピアノ専攻卒)

《演奏予定曲》

勇敢なるスコットランド・少年時代・望春風・もののけ姫・琵琶湖周遊の歌・星屑の街・美麗的神話・太湖船・草原情歌・・他

主催:日本中国友好協会姫路支部

連絡先:090ー8528ー8374(河野)090ー3494ー0247(澤野)

第10回「中国百科検定」9月1日から申込開始!

理解は絆を強くする、中国力で可能性を広げよう!

第10回「中国百科検定」は11月27日(土)に全国22会場で実施されます。中国百科検定は、中国の歴史、地理、政治、経済、社会、文化、教育、スポーツなど多方面の知識関心を試すユニークな検定です。どなたでも受験可能です。年齢、国籍の制限はありません。日本語の設問となります。

◆試験日:2021年11月27日(土)15:00~15:50

◆試験会場:兵庫県民会館10F 会議室「福」

◆申込期間:2021年9月1日(水)~10月27日(水)

実施要項:初級・3級・2級・1級・特級

1級の受験は2級の合格が、特級の受験は1級の合格が条件となります。2級・3級・初級はどなたでも受験できます。併願はできません。

出題範囲:公式テキスト「中国百科」及びホームページ掲載の「増補分新版」。初級受験の場合は、「公式テキスト」などを読んでおく必要はありません。

問題形式:3級・2級・1級は全60問、初級は全40問、四者択一のマークシート方式。特級は全40問、記述式。

合格基準:初級、3級、2級は正答率70%以上、1級と特級は正答率80%以上を合格とします。

各級の受験料:リーフレットに詳しく記載されていますのでお読み下さい。

成績優秀者表彰:中国駐東京観光代表処、中国日本友好協会から賞が授与されます。また、中国文化センター(東京)、中国国際航空公司などから副賞が提供されます。

申込み:「払込取扱票」付きのリーフレットの請求は下記へお申し込み下さい。申し込み方法が詳しく紹介しています。インターネットからの申し込みもできます。

日本中国友好協会本部事務局

〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-2-3 鈴和ビル5F

Tel.03-5839-2140 Fax.03-5839ー2141

E-mail:nicchu@jcfa-net.gr.jp

https://www.jcfa-net.gr.jp/kentei/

日本中国友好協会兵庫県連合会

〒658-0003神戸市東灘区本山北町3丁目4-9 甲南ビラ201号

Tel&Fax:078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

協会兵庫県連事務所が移転しました

新事務所はJR摂津本山駅北口を東へ1分

新型コロナ感染症が猛威をふるい兵庫県にも緊急事態宣言が発出されましたが、日毎に感染者が増え不安な日々が続いています。この度、協会兵庫県連合会の事務所は阪急岡本駅近くから南のJR摂津本山駅近くの交通の便利な所に移転しました。8月中はまだ移転作業や荷物の整理に追われている状況ですが9月に入れば心機一転、本格的に業務を再開し日中友好運動の強化、発展を目指し活動を進めて参ります。事務所移転に伴い、現在休講中の中国語講座も緊急事態宣言が解除されれば新事務所併設の教室へ移転再開します。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2021年8月 日本中国友好協会兵庫県連合会

新事務所住所

〒658-0003神戸市東灘区本山北町3丁目4-9 甲南ビラ201号

※JR摂津本山駅北口を線路沿いに東へ徒歩約1分(写真の入口上が協会事務所)電話番号は変わりません。

Tel&Fax(078)412-2228(Fax は8月27日以降通じます) 

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

加古川市で平和のための戦争展開く

コロナ感染症が拡大する中でしたが、8月12日~14日、加古川市内で第22回「加印平和のための戦争展」が開催されました。展示会場では、地元の戦跡紹介や兵士の遺品などが多数展示されました。また、平和の旅を通じて得た「日本軍は東南アジアで何をしたか」の説明資料や沖縄の米軍基地についての資料、「広島から次世代へ平和のバトン展」では被爆写真や惨状を描いた絵などが展示されました。

戦争展は資料展示と開催期間中、別会場で連日講演会が開催されました。14日(土)午前の講演会で前田清氏(日中友好協会県連会長)が「日

米首脳会談と台湾問題」と題し講演しました。台湾問題について、中国は「台湾問題は核心的利益」と強く主張、米国は「『専制主義と民主主義の競争』で台湾を支援(軍事)」と表明し、日本の自衛隊最高幹部は「台湾は日本にとっても守るべき第一列島線の直ぐ西にある戦略上の要衝であり、日本防衛の最前線」と指摘している。さらに前田氏は、台湾問題をめぐる米バイデン政権と日本の菅政権の動きや日米首脳会談と日米共同声明、G7主要7ゕ国会議の内容について説明し、また台湾の歴史についても詳しく解説しました。

講演終了後、ゲストとして会場を訪れていたスオナ奏者・李拓さん(兵庫県在住の日本人高校生)が紹介され、自己紹介のあと一曲を披露しました。李拓さんは、中学生の時、両親と一緒に中国を訪れた際、スオナの演奏を間近で聞き、その音色に魅了されスオナを購入し練習を始めたそうです。昨年10月からは演奏活動を開始し、スオナの魅力を全国に伝えたいと抱負を語っていました。

第28回「漢詩を読む会」

9月の「漢詩を読む会」は講師の丹羽先生がケガで入院されたため急遽中止します!

開催日間際の中止となり、参加を予定されている皆様には心よりお詫び申し上げます。講師の回復を待って、再開が可能となりましたら改めてご案内致します。

「漢詩を読む会」事務局 Tel&Fax(078)412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

「蚕婦詩」の世界

軽くて光沢もあり上品な絹。それを作るには、桑を育て、葉を取り、蚕を育て蛹(さなぎ)にし、製糸工場で仕上げるという複雑な経過を経る。その苦労は並大抵なものではない。その辛苦を詠んだ詩に蚕婦詩があり、日中韓で数多く読まれている。その一斑を紹介し、当時の人々の苦労を偲びたい。その貧富の差の激しさの矛盾をついたものが蚕婦詩である。(丹羽博之教授)

日時:2021年9月18日(土)午後2時~4時

会場:神戸市立東灘区文化センター8F 第5会議室

(JR住吉駅改札を出て左へ案内表示に沿って渡り回廊を徒歩5分)

講師:丹羽博之 大手前大学総合文化学部教授

資料代:1,000円 マスク着用でご参加下さい!

定員:20人

絹を作る女性たちの辛苦を詠んだ一連の漢詩がある。その詩は、唐の杜甫にその萌芽が見られ、白楽天の作品にも受け継がれ、宋の張兪「蚕婦」、謝枋得「蚕婦吟」等に詠まれ、「古文真宝(前集)」(巻一)にも無名氏「蚕婦」が収められている。

中国の漢詩、特に社会批判の詩から強く影響を受けた韓国の漢詩にも蚕婦を詠んだ作品が残る。高麗末期の李穡の「蚕婦詩」や、李氏朝鮮時代の李孟専にも「蚕婦詩」があるとされてきた。一方日本では、かなり時代が遅れ、ようやく江戸末明治初期の詩僧、釈大俊に「蚕婦詩」の作が詠まれた。その後、明治維新を経て、殖産興業の一環として、製糸業が興り、養蚕業に従事する女性たちも漢詩に詠まれた。(大手前大学論集「蚕婦詩の系譜」丹羽博之著より)

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会「漢詩を読む会」 

連絡先:Tel&Fax:078-412-2228 (月曜日~金曜日)

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net