佟岩先生の日中漢字比べ

「脱税」と「漏税」と「逃税」と「偸税」

日本には「脱税」があるが、中国にはない。その代り中国には「漏税」と「逃税」と「偸税」がある。「脱」は「月(肉)」と「兌」からなる。「兌」は「八(分散)」と「兄」(祈る)」からなり、祈りによって悪いものが抜け落ちて嬉しいという意味だ。

「脱」は肉が抜け落ちて痩せることで、衣服を脱ぐことに転じ、抜け出すという意味も派生した。「脱貧致富(貧困を抜け出て豊かになる)」、「病人脱険(病人が危険な状態を抜け出す)」などだ。日本語の「脱税」には、税金は本来イヤなもので、抜け出したいというニュアンスを感じる。一方、「漏」は水が漏れることを指す。「漏税」は不注意による税の申告漏れだ。

また「逃」の右側の「兆」は占い用の亀の甲の割れ目で、「逃」は亀裂が四方八方に向かって走ることから、逃げるという意味になった。「逃税」は、合法的な「節税」、または法律の想定外の方法による「租税回避」だ。そして「偸」の右側は「兪」で、抜き取るという意味だ。「偸」は盗人で、「偸税」は税金を不法に逃れようとする行為である。

こうして見ると、中国語の「漏税」「逃税」「偸税」には、税金は本来納めるべきもので、不法な「偸税」は泥棒も同然という国側の論理が色濃く出ているように感じる。(日中友好新聞2021年3月15号より、講師:佟岩先生 西日本華文教育者協会理事、カットは百度百科より)

帰国者2世の国会請願署名にご協力を!

中国帰国者2世の願いを国会へ届けるために!

福岡の中国帰国者2世の会は国会請願活動を継続させるためクラウドファンディングや街頭で募金を訴え、目標額を超える協力を得るなど、マスコミも注目する活動を続けています。日中友好協会は6月12日の第70回全国大会(オンライン会議)後、国会請願で署名提出を予定しています。日程が迫り、コロナ禍の困難な状況の下ですが帰国者2世に1世同様の支援法適用を求める「中国『残留孤児・婦人』2世の生活支援等を求める請願署名」に何卒ご協力をお願い致します。  

兵庫県連合会には現在(5月27日現在)1,050署名が寄せられ、5,000署名を目標に取り組みを続けています。全国では10万署名が 目標です。帰国者2世には、国からの支援は全くなく、言葉の壁や習慣の違いによる差別、偏見など言葉に言い尽くせないほどの困難を抱え日々生活を送っています。帰国者が普通の日本人として日本の地で生きられることを願い開始した署名活動です。何卒ご協力をお願い致します。署名用紙はダウンロードして頂きご家族、友人、周囲の人々へ広めて頂きますようお願い致します。

署名用紙は下記へ郵送でお送り下さい。

〒658-0003神戸市東灘区本山北町3丁目4-9甲南ビラ201号

日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax:078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

第54回兵庫県平和美術展

平和を愛する人なら、どなたでも自由に出品できます!

兵庫県平和美術展は、異人館画家と言われた小松益喜さんらが発足し、流派・会派を超え「平和の壁に花一輪を」を合言葉に活動しています。今回で54回を迎え出品を募集中です。

展示日程:2021年7月21日(水)~25日(日)

 10時~18時、最終日は17時まで

展示会場:兵庫県民アートギャラリー(県民会館2F)

搬入:2021年7月20日(火)10時~14時 県民会館2F大展示場

搬出:2021年7月25日(日)17時~18時

絵画・書・写真・漫画・きり絵・版画・彫刻・工芸・絵手紙・ちぎり絵など(グループ出品も可)

出展料:1点 2,000円 30歳未満は無料

出品される方(17歳以上)は、ハガキかメールで氏名・年齢・住所(〒番号)、電話、作品名(12文字以内)、ジャンル、サイズ(額縁含め横のみcmで)を記載し、7月8日までに下記連絡所へお申込み下さい。連絡頂いた方には資料をお送りします。

兵庫県平和美術協会

連絡先:〒657-0011 神戸市灘区鶴甲4丁目4-14-508

宇山英樹方 070-1749-0112

E-mail:Yari58hotaka53@song.ocn.ne.jp

中国「万人坑を知る旅」オンライン講演会

平和学習の旅   中国「万人坑を知る旅」で学んだこと

万人坑とは、鉱山や大規模な工事現場で、中国人労働者に苛酷な労働を強要した結果、栄養失調やケガ、病気などで使いものにならなくなると、時には生きながらも捨てた「ヒト捨て場」。そうした死亡者が大規模に埋葬された場所。平頂山事件のような大量虐殺による万人坑や軍事要塞周辺、労工狩りの収容所周辺で発見された万人坑もあるそうです。この中国国内での甚大な被害や地獄以下の煉獄へ送られた中国人の実態はほとんど知られていません。その被害は大きすぎて現在も正確な被害者数は不明です。

万人坑の中国人研究者、李秉剛さん著作「万人坑を知る」を学習する目的で2009年から始めたこの旅は、記載されている中国各地の万人坑跡を8回に分けて、ほぼ巡ることができました。今回のオンライン講演では、ダイジェストで8回の旅の報告と現地で知り、学んだ事をお伝えします。日本の中国侵略の実態について理解を一層深めていただけることを願っています。野津加代子

日時:2021年6月6日(日)19:30~21:00

講演:野津加代子 撫順の奇蹟を受け継ぐ会関西支部代表

前半:講演(40分)・視聴のみ  休憩(10分)

後半:講演(40分)・視聴のみ 質疑応答はありません

参加費:無料

申込み:参加希望の方は、氏名、メールアドレス、お住いの都道府県名、所属団体を明記の上、下記アドレス宛にお申込み下さい。開催前日にZoomミーティングのID番号、パスコードをお知らせします。

お申込みは:uketugu@kansai.email.ne.jp    へ

申込みアドレスに誤りがありました、上記が正しいアドレスです。訂正して、お詫び申し上げます。

講演「原爆孤児と支えた人々」

兵庫歴教協総会記念講演会「忘れてはいけない原爆と現在」

原爆が投下されて75年以上が経った今でも、その影響は残っています。歴史を風化させてはなりません。今だからこそ、戦争と原爆について、一度考え直しましょう。

日時:2021年6月27日(日)午後2時~4時

会場:兵庫県高等学校教職員組合会館(JR元町駅北へ5分)

会場は先着30人 不織布マスク配付、手指消毒

講師:平井美津子さん(大阪府内の公立中学校教員)

テーマ:原爆孤児と支えた人々

資料代:500円

講演はZoomでライブ配信の予定。参加希望の方は下記メールでお申込み下さい。参加人数の制限はありません。

h_rekkyo2009@yahoo.co.jp (兵庫歴教協)

主催:兵庫歴史教育者協議会

中国「新疆問題」とは何か

ウイグル報道とその内側を探る

中国は、香港の「一国二制度」を反故にし、人権を抑圧。台湾を威圧、南シナ海や東シナ海で領土拡張行為をエスカレートしています。

米国は、トランプを退陣させ、バイデンに代わりましたが、ますます反中国シフトを世界戦略の中心に据え、「覇権主義」「人権抑圧」に立ち向かう「自由正義の味方」のフリをして反中国包囲網づくりに躍起です。

古来「シルクロード」で知られる「新疆ウイグル自治区」で、多くのウイグル族が虐待を受け、「ジェノサイド」「強制労働」が行われているという説も流れます。現地の情報が充分に得られない状況の下で、資料を駆使して「強制労働」の実態を明らかにされたのが、丸川知雄さん(東京大学社会科学研究所教授・ドイツ・ベルリン自由大学客員教授)です。発表されたレポートも紹介しながら、新疆における中国政府の行動と実態の一部を解明します。

日時:2021年7月10日(土)14:30~16:00

会場:姫路ひがし交流センター 2F多目的室

電話:079-222-3625

講師:奥野有造さん(日中友好協会兵庫県連合会理事)

参加費:500円(資料代)協会員は無料

※マスク着用でご参加下さい。会場で、手指消毒、検温

主催:日本中国友好協会姫路支部

連絡先:090-8528-8374(河野)、090-3494-0247(澤野)

パンダのタンタン(旦旦)を語る会

「タンタン」を語ろう、タンタンに愛をこめて!

神戸・王子動物園の人気者ジャイアントパンダの「タンタン(旦旦)は中国からの貸与期限が7月15日に迫り、中国へ返還されることが決まっています。現在、新型コロナウイルス感染症の影響で返還日程は確定しておらず、今も同園で見ることはできるが輸送のメドが付き次第、1か月程度の検疫期間を経て中国へ返還されることとなります。

この度、中国駐大阪総領事館、神戸市立王子動物園、中国パンダ保護研究センターの共催で「タンタン」を語る会が計画されています。Zoomによるウエブ会議で、参加申込み方法は、後日Peatixに登録したメールアドレス宛に連絡されます。

「申込方法」下記のURLからエントリーして下さい。

https://talkabout-panda-tantan.peatix.com

「申込期限」6月6日(日)23時55分まで

「開催時期」2,021年6月10日(木)15:30~17:00

参加人数:1,500人を上限に

主催:中華人民共和国駐大阪総領事館

共催:神戸市立王子動物園

   中華人民共和国ジャイアントパンダ保護研究センター

中国の古典音楽

伝統音楽は3層構造に分かれていた

20世紀の初めまで、中国の伝統音楽は、「正楽」として君主層の廟堂音楽(雅楽)・宮廷音楽、士大夫層の文人音楽・芸術音楽、「俗楽」として庶民層の民間音楽・芸能音楽という3層構造に分かれていました。近代の中国革命後は正楽と俗楽という儒教的価値観による区分はなくなり、「俗楽」も伝統音楽として芸術的価値を評価されるようになりました。

中国の民間音楽は、時代や地域ごとに豊かな特色を持っています。代表的な楽器の一つである胡琴では、無名の芸人たちは、その地域の方言による歌声の音色に合うよう、楽器の材料や音高、音色、奏法などを様々に工夫してきました。京劇の音楽で使われる京胡は甲高い歌声に合わせた力強い高音が出るが、江南地方など南方の民謡の伴奏で使われる南胡は穏やかな歌声にあった優しい中音域が出るなど同じ胡琴でも様々であった。現在、中国の国内外で最も普及している「二胡」は、20世紀半ばに江南系の南胡をベースとして改良を加えて完成した伝統楽器です。

一般的に、伝統的な民間音楽は5種類に大別されています。

1.民間歌曲   2.民間歌舞音楽  3.民間器楽  4.説唱音楽(曲芸) 5.戯曲音楽 これら5種類の民間音楽は音楽の風格やメロディー、リズム、使用楽器の種類や奏法などが大きく異なります。(中国百科検定公式テキスト「中国百科」より)

「少年老い易く学成り難し」の作者は誰か

6月の「漢詩を読む会」は―少年易老学難成―の作者について丹羽博之大手前大学教授が講義します

昔学校の漢文で朱子の「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず」を習った人は多い。しかし、今では朱子の作ではないというのが定説です。朱子に仮託された日本人の偽作というのです。他方、この「少年老い易く」の詩は日本統治下の朝鮮半島でも広まり、朝鮮語の「勧学歌」(恐らく日本の役人の作)にも利用され、21世紀のソウルの駅にも掲げてあったことなども紹介して頂きます。

日時:2021年6月19日(土)午後2時30分~4時

会場:日中友好協会兵庫県連合会「会議室」(阪急岡本駅西すぐ)

講師:丹羽博之  大手前大学総合文化学部教授

資料代:1,000円  マスク着用でご参加下さい

定員:15人 事前に下記へご予約下さい

日本中国友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax: 078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

現代中国問題学習会

中国の夢―経済、人権、民主主義

****中国の今とこれから****

新たな経済発展を目指す中国ですが、アメリカとの貿易摩擦、軍事的緊張は続いています。

一方、香港、ウイグル問題をめぐる西側諸国からの懸念、批判もあります。今年3月に開かれた「全人代」を受けた習近平政権は、どういう政策でどう進もうとしているのか?中国経済に詳しい井手啓二先生を迎えて学習講演会を開きます。

日時:2021年6月5日(土)午後2時~4時

会場:東灘区文化センター9階多目的ホール(JR住吉駅すぐ)

講師:井手啓二 長崎大学・立命館大学名誉教授

参加協力費:500円

主催:日本中国友好協会東神戸支部

連絡先:Tel&Fax:078-412-2228

E-mail:sps98㎏9@kobe.zaq.jp

写真は中国広東省深圳市