ツアー参加者が撮った写真で見る世界遺産「黄山と古村落」の素晴らしい景観&朱家角運河、上海抗戦紀念館
日中友好協会兵庫県連合会企画の中国ツアー「中国安徽省の黄山、雄大な自然と歴史の残る世界遺産の街と上海の旅」は天候に恵まれ、参加者は、世界遺産黄山の素晴らしい景観と歴史ある古村落の散策を楽しみました。引き続き写真の一部を紹介します。(写真はHHさん提供)
飛来石(黄山)
「中国はどんな国」中学生から次々質問
日中友好協会兵庫県連は、10月2日午前、「中国百科検定試験」の案内で、神戸華僑歴史博物館(蔡勝昌館長)を訪問しました。
神戸華僑歴史博物館では、神戸市内の中学1年生約40人が、団体で中国についての「自由研究」で、博物館を訪れていて、博物館職員にインタビュー質問を始めたところでした。協会兵庫県連の訪問メンバーが訪れ鉢合わせ。博物館職員が「君たちの質問は日中の人に聞いて下さい」と、日中メンバーは中学生にとりかこまれ、次々と中学生から質問を受けました。(写真上:2Fに博物館が入るKCCビル入口、写真下:中学生の質問に応える協会役員)
日中県連メンバーは、「いくらでも時間ほしいが、30分間質問受けよう』と、対応。質問は、「中国はどんな国」「華僑ってどうして」「日中交流の歴史を教えて下さい」「同じ漢字だけど違いはあるの?」等々、好奇心旺盛な中学生の質問は初歩的だがまさに「百科検定」問題。日中県連メンバーは、持参の中国百科検定リーフレットを手渡して、内容を説明、リーフ表紙の問題と裏に書かれた過去に出題された試験問題の初級・3級問題を全員で回答。そのあと生徒たちの質問に丁寧に説明しました。。三国志や、鑑真和上、遣唐使の話、中国56民族、14億の人口、日本の26倍の面積などなど、生徒たちは質問時間がなくなり、残念がっていましたが、「日本と中国はお互いに隣国。よく勉強して是非中国にも行ってください」と最後に前田県連会長が話し、楽しいミニ勉強会は終わりました。
規格がB4長辺中綴じ冊子となります
協会オリジナルカレンダー「中国悠久の旅」の制作普及は17年目を迎えました。2020年版から規格がB4 長辺中綴じ冊子となります(従来のB3を二つ折りにした形態で封筒に入れて郵送できます。飾った際の寸法は従来と変わりません)
2020年版カレンダー「中国 悠久の旅」到着しています
規格:B4(縦約257mm×横約364mm)長辺中綴じ冊子・カラー全28ページ
頒価:1,200円(税込み・送料別)
下記へ電話・FAX ・メールでお申し込み下さい。(申込書はこちら)
日本中国友好協会兵庫県連合会
Tel&Fax:(078)412-2228
E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net
今回の県連主催の中国ツアーで私的に最大の目玉と思っているのは上海-黄山間の往復を高速鉄道で移動することだと思っています。ここでは簡単にレポートしたいと思います。
今回乗った列車は最新の復興号(CR400BF型)でした。最高営業速度350km/hを出し、車内サービスにも定評のある列車です。せいぜい従来の和諧号と思っていた私にとってホームに復興号が停まっているのを見た時は思わず興奮しました(笑)
以前も書いたと思いますが、中国鉄路では「きっぷ実名制」を採用しており、きっぷの購入、乗車時にはパスポートなどの身分証明書が必要です。また空港並に荷物検査もあります。
乗った車両は日本の新幹線の普通席にあたる二等座で、2+3人掛けのシートとなっています。もちろんリクライニングもでき席の間隔もゆったりしています。帰りの列車で気づいたのですが、シート間に電源がついています。なおこの列車は3クラス制でグリーン車にあたる一等座と最上級の商務座(ビジネス席)が連結されています。特に商務座は1+2配列の革張り調シートで座席がフルフラットにリクライニングします。
上海虹橋-杭州東間は最高速度300km/hの路線(杭州東-黄山北間は250km/h)で、最高速度まで出ていましたが、揺れもほとんどなく安定した走行です。ビールを飲みながらゆったりと列車旅を過ごせました。車内販売もありそこでビールを買いましたが15元と少々高い上に冷えてなかったです。ただ私たちの乗った5号車には売店が併設されており、そこでは同じ値段で冷えたビールがあることを帰りに知りました。この売店では弁当なども売っています。トイレは1両おきに設置されています。身障者対応トイレもあり、清掃も行き届いています。
高速列車はきっぷも比較的入手しやすいので皆さんも中国に行かれた時は是非とも乗ってみてください。
日中友好協会が毎月3回定期発行している日中友好新聞に、月1回連載されている「日中漢字比べ」が実に面白く大へん役に立つ記事として好評です。執筆者は西日本華文教育者協会理事で協会兵庫県連合会の中国語講座講師も務める中国遼寧省出身の佟岩先生です。日中友好新聞最新号掲載分より紹介します。
「太」と「胖」と「肥」
丸々と太った赤ちゃんは、中国語で「大胖嬰儿(嬰児)」だ。でも丸々と太った豚は「大肥猪」と言う。「太」と「胖」と「肥」は何が違うのか。「太」は元々極端に大きく偉大なものを指す。「太陽」、「太古」、「太平」、「太鼓」、「太子」、「太閤」などはそれにあたる。
日本語では、「太」に人が肥えるという意味も加わった。食べ物が乏しい昔は、肥えていることが偉大さの象徴だったかも知れない。中国語の「太」には、そのような意味はない。
「胖」は「月(肉)」と「半」からなり、もともと生贄(いけにえ)の肉の半分を意味していた。「半」は「般」に通じ、大きいという意味もあった。そこから人の身体が大きく太ることも「胖」で表すようになった。
そして「肥」は「月(肉)」と「巴」からなる。「巴」はとぐろを巻いた大蛇の象形文字で、「肥」は肉付きがよい大きなものを指すようになった。「肥羊」、「肥土」、「肥満」などである。中国で豚肉を買う時、「肥肉」は脂身、「痩肉」は赤身である。
「中年太り」は、中国語では「中年的体胖」、ダイエットは「减肥」という。中国で、太っている人に対して「肥」という漢字を使ってしまうと、「脂肪だらけ」とか「太った動物」のように貶す(けなす)意味になりかねない。くれぐれも注意して下さい。(日中友好新聞2019年10月15日号「日中漢字比べ」より。カットは百度百科)
楽しく学ぶ「中国を知る学習会」を連続開催
中国百科検定試験問題で学ぶ「中国を知る学習会」はこれまで9月17日、30日の2回開催し、中国の地理・歴史、文化(言語)を学習しました。地理の学習では、中国の白紙地図に省・自治区・直轄市の名称を書き込む練習をしましたがこれが中々書けません。さらに、地図上に主な山脈・河川を書き入れます。歴史は、夏王朝から中華人民共和国に至る各王朝(時代)名と支配者名を年代順に書いて覚えます。王朝の都名を書くことが出来れば中国通間違いなし。最後に、中国百科検定問題集の「言語・文学」3級問題12問を四者択一で模擬テストしました。毎回少人数ですが楽しく学んでいます。どなたでも参加できますのでお気軽にお越し下さい。
「中国を知る学習会」10月、11月の日程
会場:日中友好協会兵庫県連「会議室」(阪急岡本南を西へ1分)
時間:午後2時~4時
参加費:1回200円 1回ごとの参加が可能です
連絡先:日中友好協会兵庫県連合会
Tel&Fax:078-412-2228
E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net
40周年記念「特別展&ワークショップ」
神戸華僑博物館(蔡勝昌館長)は今年10月、創設40周年を迎えています。初代館長の陳徳仁さんが中心となり1979年10月、中華総商会ビル内に開設されました。展示は神戸華僑が来日した経緯やコミュニティーが発展する様子などをパネル・写真や資料で紹介しています。また、神戸と関わりの深い孫文や戊戌政変で日本へ亡命した梁啓超直筆の扁額や書も展示されています。2002年から暫くの間休館していましたが2003年4月に展示内容を刷新、リニューアルオープンし現在に至っています。
●特別展:2019年10月1日(火)~31日(木)
入館料:一般300円、学生(中学生以上)200円、シルバー200円
月曜日休館 お問い合わせ:☎078-331-3855
●ワークショップ「これからの華僑博物館―資料の収集と展示の 刷新」:
日時:2019年10月12日(土)午後1時~5時
会場:神戸中華総商会会議室(KCCビル10F)
「神戸華僑歴史博物館の現状と直面する課題について―資料と展示の問題を中心に―
趣旨説明:安井三吉(神戸華僑歴史博物館研究室長・神戸大学名誉教授)
「パネルディスカッション」
関廣佳(一財・中華会館、公財・中華義荘事務局長)
蒋海波(孫文記念館主任研究員)
夏目裕介(松籟社編集部・神阪京華僑口述記録研究会会員)
松下正和(神戸大学地域連携推進室特命准教授/歴史資料ネットワーク副代表)
「まとめと提言」
呉宏明(神阪京華僑口述記録研究会代表・京都精華大学名誉教授)
◇ワークショップは申し込みが必要、先着40名(無料)
お名前・所属団体・電話、メール・懇親会参加、不参加を記入し下記へFAXでお申し込み下さい。懇親会は4,000円)
神戸華僑歴史博物館 FAX:078-331-9530
お問い合わせ:TEL.078-331-3855
特別展「ひょうごの人々と近代中国」~ジャーナリスト 太田宇之助の見た中国と孫文~
11月2日は孫文の誕生日(1866年、広東生まれ)です。孫文記念館、孫文研究会、移情閣友の会の三者が共同して、市民の皆さんに孫文の生涯と活動をより広く、深く理解して頂こうと、毎年11月に「孫文月間」を催してきました。
今年は「ひょうごの人々と近代中国」をテーマに特別展を開催します。今回は姫路市出身で戦前の中国専門記者として活躍し、孫文とも深い縁があった太田宇之助が中国とともに歩んだ道のりを紹介します。特別講演では、太田宇之助を研究されている早稲田大学講師の島田大輔氏に、太田と中国・孫文とのつながりについて講演いただく予定です。(公財・孫中山記念会)(PDF版はこちら)
「特別展期間」:2019年11月2日(土)~12月1日(日)
会場:孫文記念館(10時~17時、JR・山陽舞子駅南へ)
入館料:一般300円、70歳以上200円、高校生以下無料
「特別講演会」日時:11月3日(日)14:00~16:00
会場:孫文記念館(JR/山陽舞子駅下車南へ、舞子公園内)
講師:島田大輔(早稲田大学社会科学総合学術院講師)
「忘れられた稀代の中国通ジャーナリスト―太田宇之助と日中友好の夢―」
参加申込み(締切10月28日)、入館料が必要です
主催:公益財団法人 孫中山記念会
共催:孫文研究会 移情閣友の会
連絡先:☎078-783-7172