「日中友好・夢コンサート」神戸で開催

多彩なメンバーによる歌・民族舞踊・楽器演奏

日中友好協会東神戸支部は、日中平和友好条約締結45周年を記念し、神戸市内で「日中友好・夢コンサート」を開催します。日中両国の楽器演奏や舞踊などをお楽しみ下さい。

日時:2023年10月27日(金)午後2時開演(1:30開場)

会場:神戸市東灘区「御影公会堂」1階白鶴ホール

阪神「石屋川駅」を北へ10分、阪国バス・神戸市バス御影公会堂前すぐ

入場料:一般  1,500円 中国帰国者・留学生・高校生以下無料

主催:日本中国友好協会東神戸支部

協賛:日本中国友好協会兵庫県連合会

後援:中華人民共和国駐大阪総領事館・神戸市・神戸市教育委員会

連絡先:Tel&Fax:078-412-2228 E‐mail:sps98kg9@gmail.com

佟岩先生の「日中漢字比べ」

「暑気払い」と「去暑」と「消暑」

とにかく暑い。日本では「暑気払い」といって、暑さは「払」うものだ。でも中国では「去暑」か「消暑」で、暑さは「去」らせるか「消」すかである。「払」はもともと「拂」で、「手」と「弗」からなる。「弗」は絡まった紐を2本の棒で振り払うという意味だ。つまり日本の「暑気払い」は、身に纏い付く暑さを振り払うのである。暑さは、まるで埃のように払われる。ただし、振り払われた暑さは、消え去るわけではなく、一時的に遠方へ追いやられるだけだ。埃をいくら「払」っても消え去らないように、暑さもまた「払」うのをやめると、すぐに身に纏い付いてくる。

一方、「去」は、「大(人)」と「ム」からなる。「ム」はもともと、お祈りでケガレを取り除くという意味だった。中国の「去暑」は、ケガレのような不快な暑さを取り除くということだ。また、「消」は、「水」と「肖」からなる。「肖」は「小」と「月(肉体)の組み合わせで、小柄という意味だった。「消」は、水が少なくなり、ついにはなくなるという意味だ。「消暑」は、暑さを小さくし、なくすことである。

だから、中国の「去暑」や「消暑」は、暑さを徹底的に消去しょうようとすることである。ただし、いくらそれをしても、実際には暑いものは暑い。中国人は日本の「暑気払い」という言葉は一時しのぎで物足りず、逆に日本人は中国の「去暑」や「消暑」という言葉は現実離れの理想論と感じるかもしれない。(日中友好新聞9月15日号より、西日本華文教育者協会理事・兵庫県連合会中国語講座講師)。

戦時下、強制連行・強制労働による中国人犠牲者を追悼

神戸・関帝廟で犠牲者追悼「慰霊祭」開催の歴史

太平洋戦争末期、兵庫県内へ強制連行された中国人が、神戸港と相生の播磨造船所で、厳しい監視の下、重労働を強いられ神戸で17人、相生で28人が病気や栄養失調による衰弱などで亡くなっています。

当時の日中友好協会神戸支部が、「兵庫県殉難中国人・慰霊と殉難詳報」を作成しその実態を伝え残しています。詳報によれば、協会神戸支部と華僑団体が協力し、1954年1月から県内での強制労働の実態調査を始めています。神戸港では港湾荷役作業を請け負っていた関連企業、相生市では播磨造船所などから聞き取り調査。犠牲者の遺骨収集調査は、神戸港では病院、寺・教会、火葬場など関係先を調査したが遺骨の所在は見つからずとの記載があります。

相生市では、相生市役所、播磨造船所への調査で3人の遺骨が共同墓地に埋葬されていることが判明、協会役員・宝地院住職・神戸華僑聯誼会・中国帰国者代表が相生市と交渉し、埋葬されていた遺骨とその場の土を持ち帰り宝地院に安置し、1957年10月18日、神戸華僑聯誼会主催の法要供養が宝地院で行われました。翌19日には、県内30団体で構成された兵庫県殉難中国人慰霊実行委員会主催の慰霊祭が関帝廟で行われました。

阪神・淡路大震災で宝地院本堂が全壊し、再建の過程で慰霊祭で使われた「殉難中国烈士之霊位」と書かれた「位牌」が見つかり、1998年から協会兵庫県連合会主催の「強制連行・強制労働による中国人犠牲者を慰霊する集い」を開催し今年で26年目となります。9月3日(日)午後、猛暑の中、宝地院本堂で行った慰霊の集いは、協会役員、会員、協会外の市民など20人が参加しました。住職による読経と参加者の焼香で犠牲者を追悼しました。追悼行事の後、米国人カメラマンが1939年~40年に撮影した中国各地民衆の日常生活や日本軍侵攻に備える動き、1940年8月の日本軍による重慶無差別大爆撃を地上から撮影した極めて貴重なカラー動画を視聴し、感想などを出し合い懇談しました。

第21回「戦争遺跡めぐり」

神戸・東灘区―本庄地域戦跡めぐり―

兵庫の「語りつごう戦争」展の会は年1回、県内の戦争遺跡めぐりを行っています。今年はJR甲南山手~阪神深江周辺に残る戦跡を巡ります。

日時:2023年10月9日(月・祝日) 小雨決行

集合場所:JR甲南山手駅改札前 午前9:50集合 10:00出発

コース:JR甲南山手駅→赤(朱)鳥居→本庄墓地→踊り松の碑→  新明和工業(旧川西航空機甲南製作所)→神戸大学海事科学部(旧神戸商船大学)→阪神深江駅 12:30頃、解散予定

※写真の赤(朱)鳥居は、森稲荷神社の鳥居で高さ5.8m、昭和2年に建立されました。昭和20年(1945年)5月11日の米軍による空襲の際、青木にあった川西航空機甲南製作所(現在の新明和工業)の攻撃目標とされた歴史も秘めています。

参加費:300円(資料代含む)

参加申し込みはお名前・連絡先・所属・Tel.Faxをお書きの上下記へFaxでお願いします。10月2日締め切り

主催:兵庫の「語りつごう戦争」展実行委員会

FAX:0798-43-7138  

お問い合わせ先:090-8535-7401(大木さん)

日中近現代史を絵や写真で辿る「ラップナウ・コレクション」展

パネル展示に猛暑の中184人が会場を訪れる

日中平和友好条約締結45周年を記念し、8月9日~13日、神戸市灘区の原田の森ギャラリーで開催された「ラップナウ・コレクション」展は連日の猛暑の中184人が会場を訪れました。米国人コレクターのドナルド・ラップナウ氏からコレクションデータの提供を受けた協会は展示用に厳選し、一点毎に説明を付けたパネルを制作、パネル展は東京に続き神戸は2回目の開催となりました。

ラップナウ氏のコレクションは膨大な数で、提供を受けた資料データーから、日本と中国の近現代史理解に役立つ絵葉書・写真・地図・絵・着物・湯呑・筆入れ・レコードカバー・ポスター・旗・引札・パンフレット・冊子・ガムのおまけカードなど154点を選び「台湾植民地化」「義和団事件」「日露戦争風刺画」「辛亥革命」「中華民国の成立」「抗日運動の始まり」「全面戦争への展開」「傀儡政権」「アジア太平洋戦争における宣伝戦」など29テーマに分類、解説を付けて作成したパネルに年表、中国地図を加えた31枚と、コレクター・ラップナウ氏のあいさつ文、主催者あいさつを会場に展示しました。参観者51人から感想文が寄せられました。

「パネル提示のみであるのに拘わらず内容が充実、本当に伝達したいものがほとんどで、見ていて疲れずに済みました。世界が正に今、戦禍の様相を呈しています、次回を期待します」「江戸時代~昭和と長い膨大な資料であり、拝見するのが大変でした、特に文字情報が多い」「まとまって見る機会の少ない展示でよかった、最初に年代順の表があり理解しやすかった」(アンケートの一部より)

「中国脅威論」に惑わされるな!

対立煽る2023年版防衛白書

浜田靖一防衛相は7月28日の閣議で、2023年版防衛白書を報告した。昨年暮れの安保3文書改訂に象徴される「軍拡」と米国の「核抑止力」に「日米統合抑止戦略」を強化する方針を強調。憲法との説明がつかない「敵基地攻撃」論を展開した。しかし、根拠とされているのは、お決まりの「中国脅威論」。今回もこれで、中国政府の反発を招いた。

白書では、中国について「中国は長期間にわたり国防費を急速なペースで増加させており、これを背景に、核・ミサイル戦力や海上・航空戦力を中心に、軍事力の質・量を広範かつ急速に強化している」と警戒感を表明。これに対し、中国外務省の毛寧報道官は「日本の新しい防衛白書に強烈な不満と断固とした反対を表明する」と述べ、「中国の内政に干渉し、中国の正常な国防の発展や軍事活動を不当に中傷し、『中国の脅威』を誇張している」と指摘した。

白書の「中国脅威論」は、ロシアと中国の共同活動について「重大な懸念」とし、「台湾と中国の軍事バランスが中国側に傾いている」としており、また、「敵基地攻撃論」に関連して、台湾に軍事進攻する中国に米国とともに対処する状況を想定したりしている点について、中国が反発するのは当然だ。

米国がいま、「台湾危機」を煽り「中国包囲網」を拡大強化させようとしていることは明らかだが、冷静に事実を見ると、事実の誤りは明らかだ。まず、米中の経済的関係はすでに相互依存レベルで、これ以上の関係悪化は双方とも望んでいない。同時に、国交正常化から半世紀。「台湾は中国の一部」とする立場を認めた米国は、仮に中国が「武力統一」に踏み切っても「内戦」に介入する論理は見つけにくい。

一方、中国側も混乱をつくって、台湾に武力侵攻する余裕もメリットもない。結局「中国脅威論」は、米国自身と日本の軍備強化の「理由付け」でしかない。毛報道官は、日本の防衛予算の増額などについて「日本は平和的発展の道を堅持しているかという強い懸念を外部に引き起こしている」と述べた。ウクライナ戦争の長期化でアジアも注目されている。いま大切なのは、米国と日本政府の「宣伝」に惑わされない国民の「目」と友好運動の広がりだ。(丸山重威・ジャーナリズム研究者、日中友好新聞9月1日号「中国レーダー」より)

記念講演会「深読み『孫文と神戸を歩こう』」

協会西宮支部が総会記念講演会を開催

日中友好協会西宮支部は下記の日程で、最近刊行された「孫文と神戸を歩こう」を監修された安井三吉先生を招き記念講演会を開催します。協会員以外の方も参加できますのでお誘い合わせてご参加下さい。

日時:2023年9月10日(日)午後3時~4時30分(2:30~受付)

会場:西宮市立勤労会館 第8会議室

講演:安井三吉  神戸大学名誉教授、元孫文記念館館長

テーマ:深読み「孫文と神戸を歩こう」

参加無料 先着80名まで

*マスク着用でご参加下さい!

主催:日本中国友好協会西宮支部

お問い合わせ:0798-38-8081

靖国神社への岸田首相の玉串料奉納と閣僚の参拝に強く抗議する

日本中国友好協会本部は靖国神社への岸田首相の玉串料奉納と高市早苗経済安全保障担当大臣の参拝に抗議文を送りました。

内閣総理大臣     岸田文雄 殿

経済安全保障担当大臣 高市早苗 殿

靖国神社への岸田首相の玉串料奉納と閣僚の参拝に強く抗議する

8月15日の終戦記念日に岸田文雄首相は靖国神社に玉串料を奉納し、現役閣僚の高市早苗経済安全保障担当相が同神社を参拝したと報じられた。

靖国神社は日本軍国主義による中国をはじめとしたアジア諸国への侵略戦争に国民を動員した国家神道の中心的な神社であり、侵略戦争の責任者であるA級戦犯を合祀し、今もなお侵略戦争を美化・宣伝する施設となっている。首相の玉串料奉納と閣僚の参拝は政教分離を定めた憲法に違反する宗教行為であり、4年連続となる現役閣僚の参拝と繰り返される首相の供物の奉納は、日本の歴史の真実に背を向けているとの国際的な疑念を招き、隣国である中国・韓国との信頼関係を損ねる大きな原因となっている。

日本中国友好協会は、岸田首相の靖国神社への玉串料の奉納と閣僚の同神社参拝に強く抗議するとともに、岸田首相をはじめとした閣僚が、侵略戦争の加害責任と反省を明らかにするとともに、締結45周年を迎えた日中平和友好条約で日中両政府が約束した「すべての紛争を平和的手段により解決し及び武力又は武力による威嚇に訴えないことを確認する」との宣言を日本政府が遵守し、軍事的な対抗ではなく、話し合いによる平和外交を推進してアジアと世界の平和と安定のために力を注ぐことを強く求めるものである。

2023年8月17日  日本中国友好協会

強制連行・強制労働による「中国人犠牲者を慰霊する集い」

犠牲者追悼と記録映像「苦幹」上映

太平洋戦争末期、日本政府は国内の労働力不足を補うため中国大陸から中国人を強制的に連行し、鉱山や港湾、造船所など全国の135事業場(地図参照)で劣悪な環境の下、過酷な労働を強いて病気や栄養失調、衰弱により敗戦までに全国で6,834人の犠牲者が出ました。兵庫県内では、神戸港で17人、相生の造船所で28人が亡くなっています。

戦後、協会は侵略戦争への反省のもと、全国で犠牲者の遺骨送還運動を始め、県内では当時の協会神戸支部の人たちが中心となり実態調査を行い、1957年10月、各界からの参加で「兵庫県殉難中国人慰霊祭」を神戸の関帝廟で盛大に行いました。翌1958年に第8次遺骨帰還船で、神戸支部役員と慰霊祭前日に仮通夜を行った宝地院住職の2名が相生の犠牲者遺骨3柱を中国へ持参し納骨しました。

私たちは二度と戦争の惨禍を繰り返さないために、この歴史の事実を語り伝えています。今もウクライナでは激しい戦闘が続いていますが戦争に勝者はありません、破壊と多くの犠牲者が出るだけです。紛争はどんな困難があっても武力行使ではなく話し合いで解決しなければなりません。厳しい暑さの中ですが犠牲者追悼にご参加下さい。

日時:2023年9月3日(日)1:30~16:00

会場:宝地院(神戸市兵庫区荒田町3丁目)

・「犠牲者追悼」13:30~ 宝地院本堂

 住職による読経、参加者の焼香

・記録映像「苦幹」上映  14:00~地階集会室

 米国人撮影、中国西域の住民の暮らしや1940年8月の日本軍による重慶大爆撃を映したカラー動画。

・参加費(お供え):500円

主催:日中友好協会兵庫県連合会

Tel&Fax: 078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

中国決済アプリがクレジットカードに対応

中国社会では現金を使わないほど決済アプリが普及しています。特にコロナ禍で急速に進んでいったようです。

このアプリですが今までは中国の銀行口座しか紐づけできませんでしたが今年の7月から国際クレジットカードとも紐づけできることができ支払いにも使えるようになりました。

中国への渡航は現在ビザが必須の状態ですが観光ビザも発給されるようなので、観光目的で渡航した際に「決済難民」にならずに済みそうです。

「友和生活」さんのWeChatページのリンクを貼っておきますので、参考にしてください。