9月18日に深圳で発生した 日本人小学生殺害事件について

9月18日に深圳市で日本人小学生が殺害される事件が発生しました。

6月にも蘇州市でも傷害事件が発生しており、中国在住日本人だけでなく、日本国内でも不安が広がっています。

あらためてご家族に哀悼の意を表するとともに、蘇州事件で日本人母子をかばって犠牲になった中国人女性にも哀悼の意を表します。

事件現場の小学校前には、日本人だけでなく、多くの中国人も献花に訪れ、痛ましい事件に対し怒りと悲しみを共有しています。

一方では、中国版SNS上で事実とは異なる反日情報が流されていることも事実です。今回の事件が中国にとって「国恥の日」とされる柳条湖事件の当日であったことも関わりが取りざたされています。中国政府が蘇州の事件も含め、今日に至るも原因を発表していないことも、不安の一因となっています。

今回の事件は日中関係の発展にとって痛ましく、憂慮すべき事件と言えます。中国側も「事件に心を痛め、不幸にして亡くなられた子供に深い哀悼の意を表し」「中国側は法に基づいて事件を捜査、審理し、いかなる形の暴力犯罪行為にも断固として取り締まりします」(吴江浩大使の中国建国75周年記念祝賀会)と表明しています。日中両国政府は近年、対話を通じた平和外交よりは対立面を際立たせる傾向があり、両国の国民感情にも少なからぬ負の影響を与えています。しかし両国政府はそれぞれの国内における両国関係者の安全に対して万全を期すのは当然の責務であり、一刻も早い事件の解明と今後の対策について責任ある対話を進め、具体的措置を講じていくことが大切です。

日本中国友好協会としても両国国民の友好交流のさらなる発展に努め、このような哀しい事件が再発しないよう、各方面との協力に努めることを改めて表明します。。

2024年9月29日
日本中国友好協会

長江デルタをグルッと回る高鉄登場

(新民晩報より)

上海発上海虹橋行きという高鉄G8388次が2024年6月15日に登場しました。途中経由地は3省1市で停車駅は上海、上海西、蘇州、無錫新区、惠山、常州、鎮江、南京南、合肥南、盧江西、安慶、池州、九華山、黄山西、黄山北、千島湖、杭州東、海寧西、嘉興南、金山北、上海虹橋で総走行時間は8時間9分、距離は1200キロに及びます。

(中国鉄路上海局集団有限公司媒体中心より)

沿線には多くの観光資源がありますので需要は多く望めます。

なおグルッと回るきっぷは9月現在でもほぼ発売当初で売り切れになる人気ぶりのようです。

9月の中国茶講座

台湾高山茶 他

前回ご紹介しきれなかった台湾高山茶を中心に飲み比べをします。その他に中国大陸の鉄観音や珍しい黄茶等数種類をご紹介します。

  • 日時:2024年9月18日(水)PM1:30~3:00
  • 講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子
  • 参加費:1,500円
  • 定員:12名 ※要事前予約(先着順)
  • 連絡: 078-412-2228 ※どなたでもご参加頂けます
  • 場所:日中友好協会兵庫県連合会(神戸市東灘区本山北町3丁目4-9甲南ビラ201号)

8月9月の中国現代史講座

「みんなで学ぶ 中国近現代史」 連続学習会

8月17日(土)午後2時から4時。県連事務所

テキスト「中国史」下(山川出版)第7章中華復興の試み

テーマ「北伐と軍閥」

9月28日(土)午後2時から4時。県連事務所

テキスト「中国史」下(山川出版)第7章中華復興の試み

テーマ「日中戦争(その1)」

テキストがない方でも当日配布のプリントで。

どなたでも参加できます。初心者歓迎。

参加費 : 500円(資料代)

問い合わせ(090 8753 5972 前田)

6月の中国現代史講座

「みんなで学ぶ 中国近現代史」 連続学習会

6月1日(土)午後2時から4時。県連事務所

テキスト「中国史」下(山川出版)第7章辛亥革命,

テーマ「辛亥革命とその後・軍閥」

テキストがない方でも当日配布のプリントで。

どなたでも参加できます。初心者歓迎。

問い合わせ(090 8753 5972 前田)

中国百科検定学習会を始めます

時間は午後2時~4時、合計5回開催 
場所は県連教室、参加費は1回300円です。

  • 第1回は5月14日(火) 第一分野 地理(地理・民族宗教・世界遺産)と模擬問題
  • 第2回は5月28日(火) 第二分野 政治経済(政治と法・経済と産業)と模擬問題
  • 第3回は6月4日(火) 第三分野 歴史と模擬問題
  • 第4回は6月18日(火) 第四分野 文化・スポーツ・芸術・風俗習慣と模擬問題
  • 第5回は7月2日(火) 総まとめ・模擬問題

問い合わせは県連事務所まで

第15回中国百科検定試験の受付開始

 「第15回中国百科検定試験」の受け付けが始まっています。締め切りは、6月13日です。受付は指定の郵便振替用紙に必要事項を記入し、受講料を振り込めば完了です。指定の郵便振替用紙は、県連事務所にあります。連絡頂ければすぐにお送りします。

検定試験の実施要項

実施日;7月13日(土)15時~15時50分
会場;兵庫県民会館内会議室
実施コース;初級、3級、2級

汚染水問題の対立と未来と世界の解決策

福島の汚染水海洋放出をめぐって中国と日本の応酬が続いている。3月4日、ウイーンのIAEA(国際原子力機関)理事会で、中国の李松常駐代表は「日本の汚染水放出は領土や管轄区域を遥かに超え許されない。中国は放出に断固反対し国際監視体制強化を求める」と述べた。

IAEAのグロッシ事務局長は3月14日、東電福島原発を視察、海洋放出について「放出量はまだ全体の5%未満で、水や海洋生物などにマイナスの影響がない形を続けていく必要がある」と話す一方で、「われわれの期待に沿った形で運用されている」と述べた。

これに対し、在日中国大使館は14日、「国際世論を誤解させる一方的な情報を発信すべきではない」とする報道官談話を発表。IAEAに「客観的で公正な原則の堅持」を、日本には「国内外の懸念への真剣かつ誠実な対処」を求めた。

「科学的」はウソ

海洋放出の汚染水は「処理」をしても、薄めた放射性物質はなくなっていない。日本政府は「IAEAが報告書で承認した」と、安全性と正当性があるかのように宣伝しているが、報告書は「国際的な安全基準に合致している」と言うだけ。「科学的」とはウソで、報告は「海洋放出の方針を推奨するものでも承認するものでもない」とする。

元来、IAEAは「アトムズ・フォー・ピース(Atoms for Peace)平和のための原子力を」というアイゼンハワーの提唱で生まれた組織なのだ。

中国の原発は

中国の主張が「国際管理」に留まっていることにも理由はある。

共同通信は3月9日、「中国の原発が2022年に放出した排水に含まれる放射性物質トリチウムは、東電福島第1原発処理水の年間放出計画量の上限と比べて最大9倍になる」と報じた。

23年度の原子力専門書「中国核能年鑑」のデータで、その放出の範囲や、通常の汚染水か、破損した原発によるかの違いはあるが原発から出る放射性物質に違いはない。

放射性廃棄物問題は全人類の問題

原発の放射性廃棄物をどうするかは、全人類、全世界、文明そのものが抱えている問題だ。これが解決できない以上、地球を汚染する原発政策はやめなければならない。先進国も発展途上国もそれは同じ。

いま、日本と中国こそ、「百年後の世界と人類」を見すえた議論をするべきではないだろうか。(丸山重威・ジャーナリズム研究者)※「日中友好新聞2024年4月15日号」中国レーダーより

学習講演会「台湾有事を起こさせないために」を開催

4月14日午後、阪神間3支部が合同して、尼崎市内で「台湾問題」学習講演会を開きました。講師は日中友好協会大阪府連副会長で、大阪経済大学名誉教授の山本恒人氏。日本政府はいま、台湾有事に対応するとして、沖縄、南西諸島への自衛隊基地強化、ミサイル配備、軍事訓練強化を行っています。それでいいのかの疑問に対するお話を伺いました。

山本先生は、トランプ政権以降対中国政策が変更された。それは、中国の経済発展がアメリカを凌駕する進状況になって、アメリカ一国で対応できないとして、同盟国を巻き込み対中国包囲網をつくる口実として台湾有事を利用していると解説しました。日本はアメリカの意向に応じて、軍事力拡大強化に突き進んでいるが、それはより一層危険な道となる。台湾の民意は、1月の総統選挙でも示されたように圧倒的に現状維持を求めている。中国政府も台湾の民意を無視して武力を使用することはあり得ない。中国本土と台湾は、経済関係に於いても緊密になってきており、特に福建省アモイと金門島間では自由往来も進んでいると話されました。危機をあおり軍事力強化に突き進む岸田政権に対し、私たちは平和への取り組みを強めていこうと訴えられました。

意見交換で、中国国内での言論統制が強化されていることへの疑問に対し、山本先生は、それは私も気になるが、日本でも同じような状況が進行している事にも注目してほしいと語られました。

岸田首相による靖国神社への真榊奉納と閣僚の参拝に抗議する

内閣総理大臣 岸田 文雄 殿
経済再生担当大臣 新藤 義孝 殿

岸田首相による靖国神社への真榊奉納と閣僚の参拝に抗議する

靖国神社の春季例大祭にあたり、岸田文雄首相は「内閣総理大臣」の肩書で靖国神社に真榊を奉納し、現役閣僚の新藤義孝経済再生担当大臣が参拝した。

靖国神社は日本軍国主義のアジア太平洋への侵略戦争に国民を動員する役割をはたし、侵略戦争の遂行した責任者であるA級戦犯を合祀し、今もなお侵略戦争を美化・正当化し宣伝する施設となっている。この靖国神社への供物の奉納や参拝は、政教分離を定めた憲法に違反する行為であり、国際社会が共有する歴史認識に真っ向から対立する誤った歴史観を日本政府が抱いていることを内外に示す行為となっている。

今年1 月に陸上自衛隊の幕僚副長と自衛隊員数十人が靖国神社を集団参拝し、さらには海上自衛隊が遠洋練習航海へ出発する度に集団参拝を繰り返していたことが明らかとなったが、この旧日本軍を彷彿とさせるような自衛隊による靖国神社参拝は、春秋の例大祭と8 月の終戦記念日の度に繰り返されている首相による靖国神社への供物の奉納と閣僚や国会議員による参拝が発する誤ったメッセージを受けての結果であると断ぜざるを得ない。

日本中国友好協会は、侵略戦争の美化・正当化と宣伝につながる靖国神社への真榊の奉納と参拝に繰り返し強く抗議するとともに、国際社会が共有する歴史認識を重視し、日中両国が公約した日中平和友好条約の精神のもとに、歴史の過ちに真摯に向き合い、アジアと世界の平和と安定のために平和国家としての役割を果たすことを日本政府に強く求めるものである。

2024 年4 月22 日

日本中国友好協会
東京都台東区浅草橋5-2-3
鈴和ビル5階
TEL03-5839-2140
FAX03-5839-2141
E-mail:nicchu@jcfa-net.gr.jp

葫芦島から瀋陽へ ー引き揚げの足跡を訪ねる旅ー

日中友好協会東京都連合会企画

葫芦島から瀋陽へ – 引き揚げの足跡を訪ねる旅-

~ 大連 • 葫芦島 • 錦州 • 瀋陽 • 撫順 ~

旅のお誘い
1946 年、旧満州からの日本人引き揚げは、敗戦という厳しい環境の中で行われました。
中国の奥地から徒歩で、あるいは汽車で、長春や瀋陽などを経由して、命からがら葫蘆島港にたどり着きました。
葫蘆島港からの引き揚げ者は105 万人にものぼり、当時貧しかった中国人から食事の提供を受けました。葫蘆島が「戦後日中友好の原点」と言われるゆえんです。今回の旅行は父祖のたどった道をこの目で見、さまざまな中国と日本の歴史に触れる旅になります。
瀋陽では王希奇「一九四六」東京展でお世話になりました王希奇・王秋菊夫妻と再会する予定です。皆様のご参加をお待ちしています。

日中友好協会東京都連合会 理事長 前山 加奈子/事務局長 北中 一永


旅行期間:2024年10月13日㈰~18日㈮ 5泊6日間

旅行代金:260,000円 (お二人部屋を2名様でご利用の場合)

募集人員:30名 (最少催行人員20名)

申込締切:2024年8月5日㈪ *定員になり次第締切

[お食事] 朝5回・昼4回・夕5回

[ご利用予定航空機] 中国南方航空(CZ)

[添乗員] 日本から同行いたします 

[ご利用予定ホテル] 大連:ホテルニッコー大連 5★クラス/葫芦島:華泰国際酒店 5★クラス/瀋陽:鳳凰飯店 5★クラス

*別途、航空諸税(28,690円)、8月5日時点で中国査証が必要な場合は中国査証費用(29,750円)がかかります。