中老鉄道、開通から4年で旅客6,250万人以上を輸送

中老鉄道、開通から4年で旅客6,250万人以上を輸送
~地域経済に新たな活力を注ぐ「黄金の大動脈」~

12月2日、中老鉄道は開通から4周年を迎えました。この4年間、安全運行を維持しながら、累計で旅客6,250万人以上、貨物7,250万トン以上を輸送。中国とラオスを結ぶ「黄金の大通道」としての効果は年々拡大し、地域の経済・社会発展に新しい活力をもたらしています。

旅客輸送の飛躍
• 開業当初は月60万人だった旅客数が、現在は最高220万人に。
• 中国区間では日平均8本から最大86本へ増便し、累計5,134万人を輸送。
• ラオス区間では日平均4本から最大18本へ増え、累計1,124万人を輸送。
• 昆明~ビエンチャン間の国際列車は4本に拡充、座席数も250から420へ増加。
• 泡水祭や守夏節などラオスの伝統行事に合わせた特別輸送も実施。
• ラオス区間では列車による宅配便サービスも展開し、累計126万件を「当日配達」。

貨物輸送の拡大
• 開業当初は1日2本だった貨物列車が、現在は最大23本に。
• 牽引能力も2,000トンから2,800トンへ強化。
• 累計1,600万トン以上の貨物を輸送し、19か国・地域へ拡大。
• 東南アジアの果物やビールなどが中国・欧州へ最短15日で到着。
• 通関時間は40時間から2~5時間へ短縮。
• 2025年11月までに中アジア向け列車は累計1.2万本以上運行。

経済・観光への波及効果
• 「鉄道+観光」の融合で、120か国以上から64万人が国際列車を利用。
• 沿線の観光地やホテル、飲食業が活性化。
• 昆明~ラオス~タイ間の貨物コストは30~50%削減。
• ラオス国内の輸送コストも20~40%低下。
• 沿線には40以上の産業物流園区が建設され、鉄鋼・ゴム・新エネルギーなどの産業が拡大。

安全と人材育成
• 衛星地図やドローン、検査ロボットなど最新技術を導入。
• 1,400日以上の無事故運行を達成。
• 中国から1,252人の技術者が派遣され、ラオス人1,475人が資格取得。
• 32人のラオス人機関士が独立運転を開始し、鉄道技術者の第一世代が誕生。

今後の展望
国鉄グループは、これまでの成功経験を活かし、ラオス鉄道部門との協力をさらに強化。安全管理やサービス品質を高め、中老鉄道を「一帯一路」や地域経済の発展に貢献する大動脈として、両国の人々にさらなる恩恵をもたらすことを目指しています。

中国残留邦人への理解を深める集い~二世問題をテーマに神戸で開催~

中国残留邦人への理解を深める集い
~二世問題をテーマに神戸で開催~

📍 開催概要
中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会は、神戸市の委託を受け、
**『中国残留邦人への理解を深める集い』**を11月9日、新長田のピフレホールで開催しました。
今回のメインテーマは「残留邦人帰国者の二世問題」。
二世の方々の体験談と専門家による講演を通じて、課題への理解を深める場となりました。

🕐 プログラムの流れ
• 13時開演
神戸市福祉局くらし支援課・松下雅子課長のご挨拶に続き、
支援の会世話人代表・浅野慎一氏が開会の言葉を述べました。
🎶 第一部:合唱団の演奏
• 神戸男声合唱団44名による7曲の演奏
• 力強くも温かい歌声に、会場は大きな感動に包まれました。
🎥 第二部:映像と体験談
• 映像「満蒙開拓の真実」で歴史的背景を確認
• 帰国者二世3名
• 安江静子さん
• 郭振鐸さん
• 吉村徳雄さん
がそれぞれの実体験を語り、二世が抱える問題を訴えました。
🎓 講演:浅野慎一教授
摂南大学現代社会学部長・浅野慎一教授が、
「中国残留日本人・中国帰国者の人生が問いかけること」と題して講演。
3名のスピーチを踏まえ、わかりやすく二世問題を解説し、聴衆の理解を深めました。

👥 参加者の声と閉会
当日は雨天にもかかわらず、約160名が参加。
アンケートからは「二世問題への理解が深まった」との声が多く寄せられました。
16時20分閉会。
参加者にとって、心に残る学びと交流のひとときとなりました。

私は“支付宝”、だからマーク・ユンを訴える!

「私は“支付宝”、だからマーク・ユンを訴える!」――ユニークな名前が生んだ裁判劇

インターネット時代、名前ひとつが世間の話題を呼ぶことがあります。中国・山東省臨沂市に住む61歳の男性は、その名も「支付宝(ジーフーバオ)」――日本語にすると「アリペイ」。この名前がきっかけで、世界的企業家・馬雲(ジャック・マー)との奇妙な縁が生まれました。

名前の由来と時代の変化
男性は1962年生まれ。姓は「支」、名前は「付宝」で、家族の伝統に従い「支付宝」と名付けられました。兄は「支付发」、妹は「支付花」と、家族全員が「支付」で始まる名前を持っています。
当時はごく普通の人名でしたが、時代が進み、馬雲が「支付宝(アリペイ)」という決済サービスを世に出すと、瞬く間に中国全土で大人気に。男性の名前は一躍、特別な意味を帯びるようになったのです。

法廷へ――100万元の訴え
2017年、この「支付宝」さんは馬雲とアリババを相手取り、100万元(約1,600万円)の損害賠償を求めて裁判を起こしました。
理由は「自分の名前と同じサービス名が広まり、生活の中でからかわれたり、名前の独自性を失った」と感じたからです。
一方、アリババ側は「サービス名は金融事業の必要から付けたもので、個人を侵害する意図はない」と説明しました。

判決とその後
裁判の結果、男性は敗訴。賠償金は得られませんでした。
しかしその後、アリババは大企業らしい柔軟さを見せます。男性と話し合いを重ね、「支付宝示範店」を共同で設立。サービスの知名度を活かした店舗は繁盛し、男性も次第に裁判のショックから立ち直っていきました。

名前が映す時代の物語
この裁判は一見すると珍妙な出来事ですが、実は「時代の変化が日常に新しい意味を与える」ことを示しています。
普通の人名が、インターネットの波により社会的な象徴へと変わり、そこから新しい物語が生まれる――そんな現象を私たちは目の当たりにしました。
最終的に、男性とアリババの協力関係は「人と企業の共存」を象徴するエピソードとなり、今も人々の語り草になっています。名前は単なる記号にすぎませんが、時代背景によっては思いもよらぬドラマを生み出すのです。

「渡り鳥列車」の旅

🚆 Z384次列車の乗務員は、なぜ3種類の制服を着替えるのか?
11月24日16時53分、682名の乗客を乗せた Z384次列車 が長春駅を出発し、4267キロに及ぶ「渡り鳥の旅」が始まりました。
この列車は、中国鉄路瀋陽局集団公司の管内で唯一の「渡海旅客列車」。11の省市、22の駅を経由し、全行程47時間37分を走破します。

🕊️ 「渡り鳥列車」と呼ばれる理由
冬になると、東北地方の多くの高齢者が海南島へ「避寒」に向かいます。Z384次列車は彼らに親しまれ、「渡り鳥列車」「シルバー列車」と呼ばれています。
長春の雪景色から南国の海辺まで、まるで四季を駆け抜けるような旅。乗務員が途中で 3回制服を着替える のも、この列車ならではの風景です。
• 長春出発時:厚手の防寒コートで厳寒に対応
• 聊城付近:軽快なジャケットに着替え
• 肇慶~海口区間:爽やかな半袖姿で椰子の木と海風に溶け込む

👵👴 高齢者に優しい「適老化」サービス
乗客の6割以上が高齢者。瀋陽局集団公司は列車を全面的に「適老化改造」しました。
• 各車両に「渡り鳥医薬箱」を設置
• 風邪薬、降圧薬、酔い止め、救心丸、血圧計などを常備
• 食堂車には20種類以上の炒め料理
• 土豆牛肉煮、羊雑湯、魚香肉絲、紅焼肉、回鍋肉、水煮肉片、酸菜粉炒肉、トマト卵炒め、青菜炒めなど
• 高齢者向けに「減糖・減塩・低油・低脂」メニューも用

🌊 陸海連運の特別体験
湛江駅を過ぎると、乗務員は「渡海の準備」を開始。安全マニュアルを配布し、救命胴衣の着用方法を丁寧に指導します。
そして琼州海峡に到達すると、列車の車両がそのまま渡船に乗り込みます。乗客は降りる必要がなく、「鉄道—海—鉄道」のシームレスな旅を体験できます。約2時間後、列車は再び編成され、終点の海口へ走り続けます。

💬 乗客の声
• 王さん(男性)
「体が弱く、子どもたちは一人旅を心配していました。でも乗務員が薬の時間まで気にかけてくれて、安心して旅ができました。まるで家にいるようでした。」
• 劉さん(女性)
「初めての“列車で渡海”。最初は不安でしたが、とても安定していて驚きました。救命胴衣の着方も丁寧に教えてもらい、一枚の切符で列車と船を両方楽しめるなんて、帰ったら友達に自慢します!」

🌸 四季を駆け抜ける旅
羽毛服から花柄シャツへ。
雪舞う北国から、椰子の木揺れる南国へ。
この「渡り鳥列車」、あなたも乗ってみたくなりませんか?

6Gの最新動向──中国が国際標準化をリード

2025年11月13日・14日、CCTVの『ニュース連播』や『朝聞天下』などの主要ニュース番組で、中国における6G技術の進展が大きく報道されました。次世代通信インフラとして注目される6G。その最新情報をわかりやすくご紹介します。

🔧 6G技術、第一段階の試験が完了
報道によると、中国はすでに6Gの第一段階技術試験を完了し、300項目以上の重要技術を蓄積しました。今年に入ってからは、以下の5つの技術分野で57件の試験を実施しています:
• 沉浸式通信(没入型通信)
• 無線の知能化
• その他3分野(詳細は未公表)
現在、6Gは国際標準の策定段階に入り、2030年前後の商用化が見込まれています。

🌐 6Gとは?──未来の情報インフラ
6Gは、今後10年で最も重要な次世代のデジタル情報ネットワーク基盤とされ、以下のような特徴を持ちます:
• 通信・センシング・計算・AIの融合
• 対象は「人・モノ・機械」から「知能体」へ拡大
• 地上から空・宇宙までをカバーする通信空間
• 「万物がつながる」「デジタルツイン」の実現を目指す

📘 国際的な影響力も拡大中
中国の6G推進グループは、これまでに80本以上の白書や研究報告を発表。中国が提案した5つの代表的な6G利用シナリオと14の主要能力指標は、すべて国際電気通信連合(ITU)に採用されました。これにより、中国は6G開発において世界の最前線に立っています。

📡 中国移動(チャイナモバイル)の取り組み
中国移動は、6G国際標準の立ち上げ件数で世界の通信事業者の中でトップ。主な実績は以下の通りです:
• 世界初の6Gアーキテクチャ検証衛星を打ち上げ
• 3GPPにおける6G標準プロジェクトの主導
• 6G関連特許を1200件以上申請
• 通信・センシング・計算・AIを統合した試験装置を構築
• 次世代モバイルネットワークの共同実験プラットフォームを整備

🔭 今後の展望
今後も中国移動は、全国各地で6Gのオープン実験施設を拡充し、より多様なシナリオや技術分野での検証を進める予定です。国有企業としての責任を果たしながら、「万物がつながる」「デジタルツイン社会」の実現に向けて、6Gのビジョンを着実に推進していくとしています。

📌 出典:中国移動(China Mobile)

みんなで学ぶ中国近現代史

📚 みんなで学ぶ中国近現代史
基本テキスト:『中国史(下)』(山川出版社)

🏯 特別テーマ:「蒋介石と毛沢東」
11月から全4回程度を予定し、中国近現代史の中でも重要な人物である蒋介石と毛沢東を取り上げ、じっくり学びます。
※このテーマに関する「要項」および「資料」は別途プリントで配布いたします。

🗓 第1回のご案内
• 日時:11月22日(土)午後2時〜4時
• 会場:日中友好協会 兵庫県連事務所
• 参加費:1回 500円

📞 お問い合わせ
• 県連事務所:078-412-2228
• 前田(携帯):090-8753-5972

ご興味のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。歴史を通して、現代をより深く理解するきっかけになるはずです。

高鉄で運ばれる“旅客”とは?生鮮食品が専用座席で全国へ!

2025年11月4日午前8時41分、G1525号高速鉄道が武漢駅を出発し、貴陽北駅へ向かいました。この列車には通常の乗客に加え、「もうひとつの旅客」が乗っていました。それは、三文魚(サーモン)、羊肉、牛乳などの生鮮食品や特産品、生活用品を詰めた“双11(ダブルイレブン)”の宅配便です。総重量はなんと500キロ以上!

🐟 生鮮食品が高鉄でスピード配送
毎朝、湖北省孝感市で水揚げされた新鮮なサーモンが冷蔵パックに詰められ、武漢駅へと運ばれます。そこから高速鉄道「復興号」に乗って、北京・上海・広州などの都市へ向かい、消費者の食卓に届けられます。
このように、内陸で養殖された水産物が高鉄によって当日中に全国へ配送される仕組みが整い、より多くの人が高品質な海産物を楽しめるようになりました。10月以降、毎日平均1200キロのサーモンが武漢から全国へ高鉄で運ばれているそうです。

📦 鮮度を守る工夫と専用ルート
中国鉄路武漢局グループと中鉄快運武漢支社は、真空冷蔵パックや保冷箱、断熱容器などの専用設備を活用し、長距離輸送でも鮮度を保つ工夫をしています。
さらに、武漢の主要駅では生鮮品専用の「グリーン通路」が設けられ、荷物は直接保安検査口へ運ばれ、30分以内に列車へ積み込まれるという効率的な流れが確立されています。
輸送中は温度管理も徹底されており、出荷から到着まで冷蔵状態が保たれる「コールドチェーン」が途切れることなく維持されているため、販売業者も消費者も安心です。

📈 “双11”の宅配ラッシュにも対応
11月1日から始まった“双11”のネット通販ピークに合わせて、高鉄による宅配サービスが本格始動。毎日160本以上の高速鉄道が、乗客用車両の空きスペースや専用の宅配ボックスを活用して、武漢から全国各地へ荷物を運んでいます。
さらに、宅配専用車両を備えた列車も毎日6本運行されており、昨年比で輸送能力は約10%増加。鉄道部門は、安全性・効率性・スピードを活かし、需要に応じた柔軟な運行体制を整えています。

💬 商店の声:「まるで移動する冷蔵庫」
「今年初めて高鉄宅配を利用しましたが、スピードも温度管理も素晴らしく、まるで海鮮専用の移動冷蔵庫のようです。注文もたくさん入り、高品質な海鮮を事前に準備して発送しています」と語るのは、商店を営む林さん。

📮 ちょっとしたお知らせ
あなたの荷物も、今まさに高速鉄道に乗って、あなたの元へ向かっています。どうぞ、受け取りの準備をお忘れなく!

第8回中国国際輸入博覧会が開幕

CR450高速鉄道技術革新プロジェクト、第8回中国国際輸入博覧会で注目の的に
2025年11月5日、上海国家会展中心にて第8回中国国際輸入博覧会が開幕しました。会場では、中国高速鉄道の最新技術成果を紹介する「CR450科技创新工程(技術革新プロジェクト)」が華々しく登場。革新的な展示手法と没入型の体験を通じて、多くの来場者の関心を集め、今回の博覧会の目玉となりました。

国家プロジェクトとしてのCR450の歩み
CR450技術革新プロジェクトは、習近平国家主席による「高速鉄道の自主技術革新」に関する重要指示を受け、国鉄グループが主導し、国内の研究機関・大学・企業が連携して推進している国家「第14次五カ年計画」の重点研究プロジェクトです。
2021年に始動し、時速400kmのCR450型車両の開発と、それに対応する鉄道インフラ技術の研究を中心に進められてきました。これまでに、永久磁石式駆動システム、振動・騒音低減、空気抵抗・エネルギー消費の抑制、制動制御、軽量化など、数々の重要技術を克服。基礎理論から安全性、装備開発に至るまで、多くの成果を挙げています。
2024年12月29日には北京でCR450の試作車が発表され、運行速度、エネルギー効率、車内騒音、制動距離などの主要指標で世界トップレベルを達成。すでに複数の高速鉄道路線(渝黔、武宜、沈白、沪渝蓉)で試験運用が行われ、単列で時速453km、交差時には896kmという新記録を樹立しました。これは、世界初となる時速400km級車両の設計体系と開発手法の確立を意味し、中国の高速鉄道が世界をリードする地位をさらに強化したことを示しています。

展示ブースの見どころ
CR450の展示は、中国館の「総合国力の向上」セクションに設置され、CR450車両の塗装を模した箱型ブースが目を引きます。内部にはCR450AF・CR450BFの模型が並び、背面には大型の湾曲スクリーンを設置。来場者はタッチパネルで操作し、CR450の3D映像を鑑賞したり、試験走行や運転席・車内のVR体験を楽しむことができます。
特に注目は、以下の3つの体験コンテンツです:
• 🎥 没入型映像:CR450の基礎研究から設計、技術開発、試験評価までの道のりを迫力ある映像で紹介。
• 🚄 試験走行シミュレーション:運転士の視点で、CR450が高速で走行・交差する様子をリアルに再現。
• 🕶️ VR全景ツアー:車両内部を仮想空間で歩き回り、次世代高速鉄道の技術と人間中心の設計を体感。

今後の展望
CR450プロジェクトの進博会での公開は、世界に向けて中国の技術力と開放性を示す重要な機会となりました。国鉄グループは今後も研究開発を継続し、2026年にはCR450車両を成渝中線でより実用に近い条件下での全面試験を予定。早期の商業運行を目指し、より快適で便利な鉄道旅行の実現に貢献していく方針です。

学びと味わい、音楽で心和むひととき

第2回 関西ブロック女性交流会 in 兵庫

文:白神博子(兵庫県連合会理事)

2025年9月26日、兵庫県にて「第2回関西ブロック女性交流会」が開催されました。昨年7月に大阪で行われた第1回交流会で「次回は神戸・南京町で」との声が上がり、1年越しの願いが叶った形です。
兵庫、大阪、京都、奈良、和歌山から24名が集まり、学びと交流、そして文化と味覚を楽しむ充実した一日となりました。

🏛神戸華僑歴史博物館で学ぶ
集合場所ではあいにくの雨に見舞われましたが、最初の目的地「神戸華僑歴史博物館」に無事到着。兵庫県連合会の兵頭晴喜理事長より、ビル前にある二つの記念碑について説明がありました。
• 「非核神戸方式の記念碑」
• 「神戸港で犠牲となった殉難者追悼碑」
これらの碑から、戦争の悲劇や平和への願いを深く感じることができました。
館内では、元館長である安井三吉・神戸大学名誉教授より、神戸華僑の歴史について詳しい解説をいただきました。神戸港の開港は1868年1月1日(慶応3年12月7日)で、華僑は1870年代から日本で活躍してきたとのこと。155年にわたる中国とアジアとの深い関係に触れながら、日本における外国人への差別意識や制度の課題についても考えさせられる時間となりました。
「落地生根から遂夢留根(根を張った拠点より、さらに夢の実現に向かう)」という言葉に、中国人のたくましさと国際性を学びました。

🍽中華料理と雲南省の音楽で心をひとつに
次に訪れたのは、南京町のレストラン「雅苑酒家」。兵庫県連・前田清会長のあいさつと乾杯で、豪華な中華料理がスタートしました。
参加者は三つの丸テーブルに分かれて自由に着席し、和やかな雰囲気の中で交流を深めました。特に印象的だったのは、瓢箪笛(フルス)とピアノによる生演奏。雲南省の情緒あふれる音色に、会場全体が包まれました。

💬意見交換と心に残る言葉
食事の後は、大阪府連・浅田美奈子副会長の提案で意見交流タイムが設けられました。
• 和歌山の参加者からは「中国人の知人を協会会員にできるか?」という質問
• 京都からは「次回は京都で開催しては?」との提案
• 奈良の参加者は、反戦活動家・長谷川テルの思想を紹介
• 兵庫の参加者からは、日本語学試験の厳しさについての話と「すべての外国人に親切に接してほしい」との温かい言葉
最後に、兵庫県連・白神博子理事より閉会のあいさつがありました。

この言葉に、参加者一同が深くうなずき、第2回交流会は温かく幕を閉じました。

📝編集後記
今回の交流会は、学び・味覚・音楽・対話と、五感と心を満たす素晴らしい時間でした。次回の開催地・京都での再会を楽しみに、参加者それぞれが新たな一歩を踏み出しました。

初心者歓迎!「中国百科検定試験」学習会のお知らせ

中国文化や歴史に興味のある方へ――
「中国百科検定試験」の初級・3級受験に向けた学習会を開催します。
過去に出題された問題を一緒に紐解きながら、楽しく学びましょう!

📅開催概要
• 日時:11月16日(日)14:00~16:00
• 会場:日中友好協会兵庫県連合会 教室
(JR摂津本山駅 北口より東へ100m、マンション甲南ビラ201号室)
• 参加費(資料代):200円

📞お申し込み・お問い合わせ
• 電話:(078)412-2228
• メール:sps98kg9@gmail.com

🧭こんな方におすすめ
• 中国文化に興味がある方
• 検定試験に初めて挑戦する方
• 過去問を通じて効率よく学びたい方
お気軽にご参加ください。学習会は和やかな雰囲気で進めますので、初めての方も安心です!