2025新年のご挨拶

2025年の新年にあたり、皆さまに心からのご挨拶を申し上げます。

昨年は、孫文「大アジア主義講演」から百年、また神戸が生んだ著名な作家陳舜臣生誕100年にちなむ学習講演会、「中国近現代史」学習会、などとともに「夢コンサート」、など楽しい行事も実施されました。これらの諸行事にご参加などご支援ご協力有難うございます。

日本政府は、総選挙での国民の審判で大きく後退したとはいえ、「日米同盟の強化」「安保三文書」にもとづく軍事同盟強化と大軍拡の道をつきすすみ、「アジア版NATO」「核共有諭など危険な主張と態度をとり続けています。これは米中対立下のもとで、アメリカの対中戦略に日本を巻き込む危険な事態にほかなりません。まさに「『戦争する国』への歴史的転換」であり、事実上の憲法改悪に他なりません。安保関連3文書に断固反対を表明するとともに、私達は、日本とアジアの平和を脅かす「『台湾有事』にしてはならない」し、「台湾有事を日本有事にはしてはならない」決意です。今、世界は「対立と分断」が横行し、大激動の時代を迎えています。とくに北朝鮮兵士まで投入しているウクライナへのロシア侵攻による戦闘及びイスラエル・パレスチナ戦闘の即時停戦を求めます。いま中国には、世界の厳しい目が注がれ、大国となった役割と責任が求められます。

2025年は、「日本の敗戦80周年」にあたり、また「『非核神戸方式』議決50周年」にあたります。おりしも「核兵器と人類は共存できない」と粘りづよく活動を続けてきた日本原水爆被害者団体協議会が2024年度の「ノーベル平和賞」を受賞し、「核兵器廃絶」を訴えて戦っている世界の平和活動家を励ましました。

日中友好協会は1950年創立以来の原点、「日中不再戦・平和運動」を基本に、「日中相互交流・相互理解」、「中国を知る」「百科検定への挑戦」などの学習活動をいっそう強める決意です。これらの諸行事と合わせて、楽しい多彩な文化活動の継続発展の活動の中で、「仲間づくり活動に大いに取組みましょう。

本年もいっそうのご支援と、ご協力をお願い致します。

2025年1月 吉日
兵庫県連合会会長 前田 清

中国残留日本人二世の人生が問いかけること

中国残留孤児・婦人2世支援へ向けて

中国残留日本人二世の人生が問いかけること

国策として中国に渡り、敗戦後は棄民として取り残され、日本政府の中国敵視政策により、またその後の怠慢政策により、帰国が大幅に遅れました1世、それは2世にも及んでおり同じ過酷な運命となっています、しかし現状支援策は2世には適用されていません、現在2世にもと運動を強めています。署名等国会への要請・皆さま方のご協力よろしくお願いいたします。

・日時 12月14日(土)14:00~(13:30受付開始 16:30終了予定)
 講演後フロアからの質疑応答・残留孤児2世からの呼びかけ有り
・会場  国労会館 3階大ホール
●JR環状線「天満駅」下車 徒歩3分・(大阪市北区錦町2-2)
・参加費 800円 <資料込み>

講師 浅野 慎一 氏(摂南大学教授)

主催 日中友好協会大阪府連合会

(大阪市北区芝田2-3-19東洋ビル207号 06-6372-8131 info@jcfaosaka.org)

日本人向けビザ免除再開

中国外交部(外務省)は本日、新型コロナ以来停止していた日本国発行の一般旅券を持つ者に対してのビザ免除を2024年11月30日より開始することを決定しました。

滞在期間も15日間から30日間に拡大しました。滞在目的は商業・貿易、観光、親族訪問、交流・訪問、トランジットに限られます。今のところ2025年12月31日24時までと期限付きでの免除となっていますが、おそらく継続されると思われます。

実は筆者は今年の9月に上海へ行ってきましたが、VISAの申請が本当に大変でした。とにかく質問事項が細かく、家族・親の情報、勤務先および上司の情報まで記載が必要でした。しかも写真の規格も細かく何せ大変でした。それが撤廃されることにより中国旅行のハードルも下がるかなと思われます。ただ中国国内の治安が心配ですが…

9月18日に深圳で発生した 日本人小学生殺害事件について

9月18日に深圳市で日本人小学生が殺害される事件が発生しました。

6月にも蘇州市でも傷害事件が発生しており、中国在住日本人だけでなく、日本国内でも不安が広がっています。

あらためてご家族に哀悼の意を表するとともに、蘇州事件で日本人母子をかばって犠牲になった中国人女性にも哀悼の意を表します。

事件現場の小学校前には、日本人だけでなく、多くの中国人も献花に訪れ、痛ましい事件に対し怒りと悲しみを共有しています。

一方では、中国版SNS上で事実とは異なる反日情報が流されていることも事実です。今回の事件が中国にとって「国恥の日」とされる柳条湖事件の当日であったことも関わりが取りざたされています。中国政府が蘇州の事件も含め、今日に至るも原因を発表していないことも、不安の一因となっています。

今回の事件は日中関係の発展にとって痛ましく、憂慮すべき事件と言えます。中国側も「事件に心を痛め、不幸にして亡くなられた子供に深い哀悼の意を表し」「中国側は法に基づいて事件を捜査、審理し、いかなる形の暴力犯罪行為にも断固として取り締まりします」(吴江浩大使の中国建国75周年記念祝賀会)と表明しています。日中両国政府は近年、対話を通じた平和外交よりは対立面を際立たせる傾向があり、両国の国民感情にも少なからぬ負の影響を与えています。しかし両国政府はそれぞれの国内における両国関係者の安全に対して万全を期すのは当然の責務であり、一刻も早い事件の解明と今後の対策について責任ある対話を進め、具体的措置を講じていくことが大切です。

日本中国友好協会としても両国国民の友好交流のさらなる発展に努め、このような哀しい事件が再発しないよう、各方面との協力に努めることを改めて表明します。。

2024年9月29日
日本中国友好協会

長江デルタをグルッと回る高鉄登場

(新民晩報より)

上海発上海虹橋行きという高鉄G8388次が2024年6月15日に登場しました。途中経由地は3省1市で停車駅は上海、上海西、蘇州、無錫新区、惠山、常州、鎮江、南京南、合肥南、盧江西、安慶、池州、九華山、黄山西、黄山北、千島湖、杭州東、海寧西、嘉興南、金山北、上海虹橋で総走行時間は8時間9分、距離は1200キロに及びます。

(中国鉄路上海局集団有限公司媒体中心より)

沿線には多くの観光資源がありますので需要は多く望めます。

なおグルッと回るきっぷは9月現在でもほぼ発売当初で売り切れになる人気ぶりのようです。

9月の中国茶講座

台湾高山茶 他

前回ご紹介しきれなかった台湾高山茶を中心に飲み比べをします。その他に中国大陸の鉄観音や珍しい黄茶等数種類をご紹介します。

  • 日時:2024年9月18日(水)PM1:30~3:00
  • 講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子
  • 参加費:1,500円
  • 定員:12名 ※要事前予約(先着順)
  • 連絡: 078-412-2228 ※どなたでもご参加頂けます
  • 場所:日中友好協会兵庫県連合会(神戸市東灘区本山北町3丁目4-9甲南ビラ201号)

8月9月の中国現代史講座

「みんなで学ぶ 中国近現代史」 連続学習会

8月17日(土)午後2時から4時。県連事務所

テキスト「中国史」下(山川出版)第7章中華復興の試み

テーマ「北伐と軍閥」

9月28日(土)午後2時から4時。県連事務所

テキスト「中国史」下(山川出版)第7章中華復興の試み

テーマ「日中戦争(その1)」

テキストがない方でも当日配布のプリントで。

どなたでも参加できます。初心者歓迎。

参加費 : 500円(資料代)

問い合わせ(090 8753 5972 前田)

6月の中国現代史講座

「みんなで学ぶ 中国近現代史」 連続学習会

6月1日(土)午後2時から4時。県連事務所

テキスト「中国史」下(山川出版)第7章辛亥革命,

テーマ「辛亥革命とその後・軍閥」

テキストがない方でも当日配布のプリントで。

どなたでも参加できます。初心者歓迎。

問い合わせ(090 8753 5972 前田)

中国百科検定学習会を始めます

時間は午後2時~4時、合計5回開催 
場所は県連教室、参加費は1回300円です。

  • 第1回は5月14日(火) 第一分野 地理(地理・民族宗教・世界遺産)と模擬問題
  • 第2回は5月28日(火) 第二分野 政治経済(政治と法・経済と産業)と模擬問題
  • 第3回は6月4日(火) 第三分野 歴史と模擬問題
  • 第4回は6月18日(火) 第四分野 文化・スポーツ・芸術・風俗習慣と模擬問題
  • 第5回は7月2日(火) 総まとめ・模擬問題

問い合わせは県連事務所まで

第15回中国百科検定試験の受付開始

 「第15回中国百科検定試験」の受け付けが始まっています。締め切りは、6月13日です。受付は指定の郵便振替用紙に必要事項を記入し、受講料を振り込めば完了です。指定の郵便振替用紙は、県連事務所にあります。連絡頂ければすぐにお送りします。

検定試験の実施要項

実施日;7月13日(土)15時~15時50分
会場;兵庫県民会館内会議室
実施コース;初級、3級、2級

汚染水問題の対立と未来と世界の解決策

福島の汚染水海洋放出をめぐって中国と日本の応酬が続いている。3月4日、ウイーンのIAEA(国際原子力機関)理事会で、中国の李松常駐代表は「日本の汚染水放出は領土や管轄区域を遥かに超え許されない。中国は放出に断固反対し国際監視体制強化を求める」と述べた。

IAEAのグロッシ事務局長は3月14日、東電福島原発を視察、海洋放出について「放出量はまだ全体の5%未満で、水や海洋生物などにマイナスの影響がない形を続けていく必要がある」と話す一方で、「われわれの期待に沿った形で運用されている」と述べた。

これに対し、在日中国大使館は14日、「国際世論を誤解させる一方的な情報を発信すべきではない」とする報道官談話を発表。IAEAに「客観的で公正な原則の堅持」を、日本には「国内外の懸念への真剣かつ誠実な対処」を求めた。

「科学的」はウソ

海洋放出の汚染水は「処理」をしても、薄めた放射性物質はなくなっていない。日本政府は「IAEAが報告書で承認した」と、安全性と正当性があるかのように宣伝しているが、報告書は「国際的な安全基準に合致している」と言うだけ。「科学的」とはウソで、報告は「海洋放出の方針を推奨するものでも承認するものでもない」とする。

元来、IAEAは「アトムズ・フォー・ピース(Atoms for Peace)平和のための原子力を」というアイゼンハワーの提唱で生まれた組織なのだ。

中国の原発は

中国の主張が「国際管理」に留まっていることにも理由はある。

共同通信は3月9日、「中国の原発が2022年に放出した排水に含まれる放射性物質トリチウムは、東電福島第1原発処理水の年間放出計画量の上限と比べて最大9倍になる」と報じた。

23年度の原子力専門書「中国核能年鑑」のデータで、その放出の範囲や、通常の汚染水か、破損した原発によるかの違いはあるが原発から出る放射性物質に違いはない。

放射性廃棄物問題は全人類の問題

原発の放射性廃棄物をどうするかは、全人類、全世界、文明そのものが抱えている問題だ。これが解決できない以上、地球を汚染する原発政策はやめなければならない。先進国も発展途上国もそれは同じ。

いま、日本と中国こそ、「百年後の世界と人類」を見すえた議論をするべきではないだろうか。(丸山重威・ジャーナリズム研究者)※「日中友好新聞2024年4月15日号」中国レーダーより