中国の古典音楽

伝統音楽は3層構造に分かれていた

20世紀の初めまで、中国の伝統音楽は、「正楽」として君主層の廟堂音楽(雅楽)・宮廷音楽、士大夫層の文人音楽・芸術音楽、「俗楽」として庶民層の民間音楽・芸能音楽という3層構造に分かれていました。近代の中国革命後は正楽と俗楽という儒教的価値観による区分はなくなり、「俗楽」も伝統音楽として芸術的価値を評価されるようになりました。

中国の民間音楽は、時代や地域ごとに豊かな特色を持っています。代表的な楽器の一つである胡琴では、無名の芸人たちは、その地域の方言による歌声の音色に合うよう、楽器の材料や音高、音色、奏法などを様々に工夫してきました。京劇の音楽で使われる京胡は甲高い歌声に合わせた力強い高音が出るが、江南地方など南方の民謡の伴奏で使われる南胡は穏やかな歌声にあった優しい中音域が出るなど同じ胡琴でも様々であった。現在、中国の国内外で最も普及している「二胡」は、20世紀半ばに江南系の南胡をベースとして改良を加えて完成した伝統楽器です。

一般的に、伝統的な民間音楽は5種類に大別されています。

1.民間歌曲   2.民間歌舞音楽  3.民間器楽  4.説唱音楽(曲芸) 5.戯曲音楽 これら5種類の民間音楽は音楽の風格やメロディー、リズム、使用楽器の種類や奏法などが大きく異なります。(中国百科検定公式テキスト「中国百科」より)

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