日中友好・夢コンサート

晩秋のひと時を王秀華さん・美華さんの二胡でお楽しみ下さい!

日時:2021年11月21日(日)午後2時開演(1:30開場)

会場:神戸東灘区「魚崎西町会館」1Fホール

阪神電車・六甲ライナー魚崎駅北口を西へ3分、スーパーマックスバリュ北側

入場料:一般1,000円 帰国者・留学生・高校生以下無料

王秀華さんは、1986年来日、尼崎を拠点に二胡教室を開き、普及に努めています。コンサート活動に加え、伊丹、金沢、小松などでも教室を開いています。

娘の美華さんは、幼少期からピアノ、二胡を習い、14歳からタレント事務所の所属してモデル、タレント業を経験しています。2018年二胡奏者・王秀華さんのもとに正式に弟子入り、北海道から始まる「ストリート二胡」で全国行脚を続け、福祉施設などでのボランティア公演にも熱心に取り組んでいて、CD発売も果たしました。

二人は、今年7月に開催された日中友好協会西宮支部総会記念の「帰国者支援コンサート」に出演し素晴らしい演奏で参加者を魅了しました。

主催:日本中国友好協会東神戸支部

Tel&Fax:078-412-2228

E-mail:sps98kg9@kobe.zaq.jp

岸田首相による靖国神社への真榊奉納と菅前首相の参拝に抗議する

内閣総理大臣 岸田文雄殿

靖国神社の秋季例大祭にあたる17日、岸田文雄首相は就任後初めて「内閣総理大臣」の肩書で靖国神社に真榊を奉納した。岸田首相の靖国神社への供物の奉納は、安倍元首相、菅前首相に続くものであり、首相による春秋の例大祭での真榊奉納と終戦記念日の玉串料奉納が毎年繰り返されている。

靖国神社は侵略戦争に国民を動員する精神的な支柱であっただけでなく、侵略戦争を推し進めたA級戦犯を合祀し、今もなお侵略戦争を美化・正当化し、「大東亜戦争聖戦論」の立場に立つことを内外に示し、歴史の事実を見誤る日本が再び危険な道に足を踏み入れるのではないかとの国際的な疑念を生じさせるものである。さらに、この秋季例大祭にあたり、退任直後の菅義偉前首相が「前内閣総理大臣」の肩書で参拝したことは、安倍元首相の退任直後の参拝とあわせて、日本を代表する政治家の「本音」が侵略戦争正当化・美化にあることを内外に明らかにしたと言わざるを得ない。

日本中国友好協会は、侵略戦争の美化・正当化と宣伝につながる靖国神社への真榊の奉納と参拝に強く抗議するとともに、国際社会が共有する歴史認識を重視し、日中平和友好条約をはじめとした日中両政府の公約の精神のもとに、アジアと世界の平和と安定のために平和国家としての役割を果たすことを日本政府に強く求めるものである。

2021年10月18日

日本中国友好協会(会長 井上久士)

写真はA級戦犯が合祀されている靖国神社(Wikipedia より)

Wikipediaより

ドキュメンタリー映像「決壊~祖父が見た満州の夢」

講演「河野村開拓団と祖父と私」~胡桃澤伸氏

長野県河野村の村長であった胡桃澤盛の孫、胡桃沢伸は、大勢の村人を死に追いやった祖父、自責の念に苦しみ自殺した祖父のことを、どう受け止めていいかわからずにいた。手がかりになるのは10代の終わりから死の直前まで書いていた日記、青春時代は大正デモクラシーに触れ、自由主義に理想を求め、30代半ばで村長となり村のために奔走する日々の心情が、生々しく綴られている。家族のため、村のため、社会のために行きたい、常に正しくありたいと願っていた祖父は、気がつけば国のため、戦争遂行のために邁進していた・・・。

日時:2021年11月20日(土)午後1時~4時30分

会場:尼崎市中央北生涯学習プラザ1F大ホール

「尼崎医療センター」バス停から西へ徒歩約3分

入場無料(予約不要)三密を避けて椅子を配置します

●ドキュメンタリー「決壊~祖父が見た満州の夢」(信越放送)

戦争中、長野県河野村で村長を務めた胡桃澤盛は国策に従い、村人を満蒙開拓団として、満州へ送り出した。しかし、ソ連軍の侵攻で戦場と化した満州で、73人が集団自決。後に、盛は、罪の意識に苛まれ、42歳で自らの命を絶った。

●講演「河野村開拓団と祖父と私」~胡桃沢伸(精神科医・劇作家)

●対談交流:胡桃澤伸氏と大兵庫開拓団2世の皆さん

写真と資料で辿る「満州・移民」撮影・編集構成:宗景正

1Fロビー(大ホール前)

期間:11月17日(水)~20日(土)9:00~20:00(20日は17時迄)

主催:尼崎市(委託事業団体:コスモスの会尼崎日本語教室)

後援:尼崎市教育委員会

協賛:近畿中国帰国者支援・交流センター・大阪中国帰国者センター

問い合わせ:コスモスの会 090-7489-7091(石打)

佟岩先生の日中漢字比べ

「撒」と「洒」と「澆」

中国では豆やビラを撒く時は「撒豆」「撒伝単」というが、水を撒く時は「洒水」または「澆水」という。どう違うのだろうか。

「撒く」は「手」と「散」からなり、手で撒き散らすという意味だ。昔は「散」の字を使っていた。日本では今も「散水」という。でも人が手で撒くことができるのは、豆やビラなどの個体である。「散水」といっても実際は、手ではなく、如雨露(じょうろ)や柄杓(ひしゃく)で撒いている。だから中国では液体を撒く時はあまり「撒」は用いない。

液体の撒き方にも、いろいろある。「洒」は「水」と「西」からなる。「西」は酒を漉すための竹籠だ。竹籠は目がたくさんあり、漉された酒はあちこちの目から散らばって落ちる。庭でも道でも畑でも、広い所にあちこち水を撒き散らすのが「洒」である。

一方、「澆」は「水」と「堯」からなる。「堯」は土を高く盛り上げた様子を指し、「澆」は高い所から一か所に水が注ぎこまれることだ。「澆」は、日本語でいえば「注ぐ」に近い。「澆花(花の水やり)、「火上澆油(火に油を注ぐ)」のように用いる。中国語が母語であれば無意識に使い分けているが、外国語学習では使い分けが急に難しくなる。(佟岩先生:西日本華文教育者協会理事・日中友好協会兵庫県連合会中国語講座講師)

「日中友好新聞」(月2回発行、購読料400円/月、送料126円)2021年10月15日号より抜粋

中国「残留日本人孤児」の日本語教室再開

5か月ぶりに笑顔で再会、会話がはずむ

神戸市と明石市の委託事業として中国帰国者向け日本語教室を開催している中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会は、コロナ感染症拡大の影響で今年5月以降休講していた日本語「本山教室」と「明石教室」を10月7日(木)に再開しました。

再開初日の7日、「本山教室」には残留孤児と残留婦人2世の6人、スタッフ、ボランティア11人が参加し久しぶりの無事再会を喜び合いました。教室は週1回開催で、2つのグループに分け、半数づつが隔週交互に参加します。7日の教室は漢字の読み書き(1)を中心に、スタッフが用意した下記の会話文のようなプリントをテキストに日本語文の漢字の読み書きと使い方をスタッフ、ボランティアのアドバイスを聞きながら学んでいました。次週はもう一つのグループが参加し学習することになっています。

「三ノ宮まできたいんですが、バス電車とどちらがいといますか。・・・・・電車いといます

中唐の詩人・張籍の「秋思」を読む

秋風の気配を感じ望郷の念にかられる

「張籍」(768~830?)字は文昌、和州烏江(安徽省)の人とも蘇州呉(江蘇省)の人とも言われる。汴州(河南省)における進士の予備試験で、才能を試験委員の韓愈に認められて首席に選ばれ貞元十五(799)年、31歳の時、一度で及第。国子博士、国子司業、水部員外郎などを歴官している。

韓愈門下の詩人であるが、詩風は白居易・元稹に近く、元和体という社会派の詩風を確立して同じ韓愈の党人王建と楽府に新機軸を出し、世に「張・王の楽府」と併称された。白居易からは「尤も楽府の詩を工みにす、代を挙げてその倫(ともがら)少(まれ)なり」と讃えられている。(石川忠久編「漢詩鑑賞事典」より)

秋 思(秋の思い) 張籍 七言絶句

洛陽城裏見秋風 洛陽城裏秋風を見る

欲作家書意萬重 家書を作らんと欲して意い万重

復恐怱怱説不盡 復た恐る怱怱説いて尽きざるを

行人臨發又開封 行人発するに臨んで又封を開く

・洛陽:河南省洛陽市 ・城裏:まちの中

・意萬重:つのる思いに、あれこれ書きたくなること

・怱怱(そうそう):あわただしいこと

・説不盡:言い残しがある 

・行人:旅人(ここでは手紙を託す人)

「漢詩を読む会」は現在、丹羽博之先生が怪我で入院治療中のため休講しています。心からお見舞い申し上げますと共に、一日も早いご快復をお祈り申し上げます。(漢詩を読む会参加者一同)

2022年版カレンダー「中国悠久の旅」普及開始

好評の写真で訪ねる中国へ12か月の旅

長引く新型コロナウイルス感染症の拡大により、中国への観光旅行が難しくなっています。日中友好協会は毎年中国の素晴らしい自然、歴史的遺産、少数民族、街の風景などの写真を紹介するカレンダー「中国悠久の旅」を企画制作し広く提供しています。2022年版が完成し、10月より普及活動を始めます。カレンダーで見る12か月の旅をぜひお楽しみ下さい。

カレンダーは到着しています、予約受付中!

●使いやすい中綴じタイプ B4判 縦257㎜横364㎜  

●写真13枚(表紙含む) 表紙:五四広場

兵庫県の会員が撮影した写真が採用されています!

7月:「川漁師」(湖南省)叶養之助さん(姫路支部)

8月:「小ポタラ宮」(河北省)田中雅昭さん(垂水支部)

1月:松賛林寺 2月:ウイグル族新年の祈り

3月:蓮池潭の龍虎塔 4月:鳴沙山 5月:ハニ族(雲南)

6月:東巴文字が描かれている旧市街 7月:川漁師

8月:小ポタラ宮 9月:陸家嘴 10月:野柳地質公園

11月:満州里駅舎 12月:陽朔の夜市

●定価:1,200円(税込) 郵送料:1部 510円

●予約、申込み先

日本中国友好協会兵庫県連合会

〒658-0003 神戸市東灘区本山北町3丁目4-9

甲南ビラ201号 Tel&Fax:078-412-2228

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

第10回百科検定に向け「中国を知る学習講座」

5回連続講座で中国を正しく知ろう!

第10回「中国百科検定」が11月27日(土)に全国22会場で一斉に実施されます。協会兵庫県連合会は、今年3月に続き今回も神戸市中央区の兵庫県民会館で検定を実施します。検定に向け連続5回の「中国を知る学習講座」を企画しました。中国を正しく知ることが日中両国民の友好へとつながる第1歩となります。検定受験の如何にかかわらずどなたでも参加できますので中国をもっと詳しく知りたいと思われる方はこの機会にぜひご参加下さい。

 ●10月16日(土)「中国の地理」

 ●10月30日(土)「中国の歴史」

 ●11月12日(金)「中国の政治・経済」

 ●11月23日(火・祝)「文化・芸術・風俗習慣」

・講師:前田清(協会兵庫県連会長)

・時間:毎回 14時~16時

・会場:日中友好協会教室(JR摂津本山駅北口を線路沿いに東へ徒歩約1  分、甲南ビラ2階201号室、阪急岡本駅を南へ徒歩約6分、山手幹線道路南)

・資料代:200円

連絡先:078-412-2228(月~金10時~19時)

E-mail:okmt50@nicchu-hyogokenren.net

長編ドキュメンタリー映画「ヒロシマへの誓い」

  • 芦屋非核平和都市宣言36年、被爆76年・非核平和祈念のつどい

「ヒロシマへの誓い―サーロー節子とともに―」上映会

2021年核兵器禁止条約発効が実現します!その大きな原動力として世界で最も尊敬される女性の一人となったサーロー節子の原点を探ったドキュメンタリ―がついに登場しました。

長編ドキュメンタリー映画「ヒロシマへの誓い―サーロー節子とともに」上映会

日時:2021年10月15日(金)14:00~16:00

会場:芦屋市民センター401JR芦屋駅西へ徒歩約6分

参加協力費:500円(高校生以下無料)

先着100人まで マスク着用でお願いします

〈サーロー節子さんのプロフィール〉

広島女学院高等女学校在学中に学徒動員先にて被爆。世界各地にて英語での被爆証言活動を続け、ICAN発足当時よりICANを代表して国連や国政会議にて被爆者としての体験を語り、多くの人に影響を与えている。

主催:芦屋非核平和のつどい実行委員会

連絡先:事務局 Tel&Fax:0797-31-6634(福田)

共催:芦屋市原爆被害者の会

協賛:原水爆禁止兵庫県協議会/比較の政府を求める兵庫の会/平和と民主主義をすすめる芦屋西宮の会

中国帰国者二世支援活動オンライン交流会

「請願署名」と「生活状況アンケート」に取り組む

日中友好協会本部主催の「中国帰国者二世支援活動交流会」が9月18日オンラインで開催され全国の協会組織から60人が参加しました。このオンライン交流会に兵庫県連合会から7人が参加しました。

交流会は初めに、本部帰国者委員会から基調報告がありました。二世の「生活状況アンケート」から見えてくるもとして、93人の2世の実態を分析された浅野慎一神戸大学教授(中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会代表)の講演内容(8月20日)と協会福岡県連合会に寄せられている37通のアンケートの特徴的な内容、2世の要求実現の運動をどう進めるか、などについての提案を受け、参加者から各地の帰国者支援状況や支援活動の特徴点などについて率直な意見を出し合い交流しました。

請願署名は現在、福岡県の取り組みを先頭に全国の協会組織、帰国者の会、支援組織が取り組みを進めていますが、コロナの影響もあり協会の取り組みは遅れており、現在2万4千署名となっています。2022年1月の通常国会(1月21日予定)に向け10万署名を達成し、提出を目指すことを確認しました。今後、帰国者2世の「生活状況アンケート」を全国に広げ、多様な2世の生活実態の把握に努め、支援への国民世論を高め、帰国者2世に新支援法適用の実現に向け努力を続けていくことを話し合いました。