「台湾有事」って?米中対立の中で日本のあり方を考える

日中平和友好条約締結45周年記念講演会

麻生自民党副総裁が、台湾有事を念頭に「戦う覚悟」が求められていると発言。中国はもとより日本国内でも批判の声が巻き起こっています。一方、米国は対中制裁を行いながらも、対話を継続しています。

岸田首相は、「敵基地攻撃」論を声高に発し、防衛予算を43兆円に大増額し、相手国に届くミサイルを配備しょうようとしています。政府がすべきことは戦争を回避し、平和な隣国関係を築くことではないでしょうか。あなたは、どのようなお考えですか?ご一緒に考えましょう。

日時:2023年11月26日(日)13:30~16:00

会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ 教室1

講師:山本恒人 大阪経済大学名誉教授 日中友好協会副理事長

参加費 無料

主催:日中友好協会尼崎支部(☎090-6550-2568)

   日中友好協会西宮支部(☎090-8232-8029)

   日中友好協会芦屋支部(☎090-3493-4079)

協賛:日中友好協会兵庫県連合会(☎078-412-2228)

お願いコロナ感染防止のため、入場人員を制限させていただくことがあります。 マスク着用をお願いします。熱など体調に異常のある方は参加をご遠慮下さい。

11月の中国茶講座は「台湾茶」

直接買い付けた台湾茶各種を紹介

神田講師が4年ぶりに台湾を訪問し直接買い付けた台湾茶各種を紹介します。初めての方もお気軽にご参加頂きお楽しみ下さい。

日時:2023年11月22日(水)午後1:30~3:00

会場:日中友好協会兵庫県連合会「教室」

JR摂津本山駅北口を東へ線路沿いに徒歩約1~2分、阪急岡本駅を南へ徒歩約6分(山手幹線道路・本山北町3交差点を南へすぐ)

講師:高級茶芸師 高級評茶員 神田貴子さん

テーマ:台湾茶各種

参加費:1,500円(茶菓子、お土産付き)

定員:12名 事前予約が必要です!

主催:日本中国友好協会兵庫県連合会

神戸市東灘区本山北町3丁目4-9 甲南ビラ201号

連絡先:Tel&Fax:078-412-2228

E-mail: okmt50@nicchu-hyogokenren.net

中国残留邦人への理解を深める集い

11月に神戸市と尼崎市で理解を深める集い

中国残留邦人の歴史を語り継ぎ、理解を深める集いが11月に神戸と尼崎で計画されています。日本による中国への侵略戦争により敗戦直後の混乱の中、肉親と死別、生き別れ中国の人達に命を救われ苛酷な人生を辿ってきた中国残留孤児や残留婦人、帰国後、不都合な史実と向き合い、重い口を開く人達の言葉に私たちは目を背けず、しっかりと向き合わなければなりません。

●2023年度中国残留邦人への理解を深める集い(神戸)

日時:2023年11月23日(木・祝)13:00開演(12:30開場)

会場:神戸市立垂水区文化センター・レバンテホール

JR/山陽「垂水駅」東口より北東へすぐ

「ドキュメンタリー映画上映」

刻印―不都合な史実を語り継ぐ(2013年信越放送制作)

「講演」満蒙開拓・加害と棄民の歴史に向き合う

講師:手塚孝典さん(信越放送ディレクター)

入場無料・予約不要

主催:神戸市(委託団体:中国「残留日本人孤児」を支援する兵庫の会)

●第9回中国残留日本人への理解を深める集い(尼崎)

日時:2023年11月25日(土)13:00~16:30

会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ1階大ホール

「尼崎医療センター前」バス停を西へ徒歩約3分

・高校生たちが作った映画「絆」上映

・講演:「支援・相談員として活動した15年」

 尼崎市支援・相談員 韓 静さん

・対談交流「支援・相談員の支援活動」

 兵庫県、大阪府等で活躍している支援・相談員の対談交流

 コーディネーター・司会 一橋大学大学院 山崎哲さん

・1階ロビー展示 11月22日(水)~28日 9:00~20:00

 (最終日は17:00まで)

 裁判を闘った「中国残留孤児」撮影・宗景正さん

入場無料

主催:尼崎市(委託事業団体:コスモスの会尼崎日本語教室)

2023「神戸空襲と神戸港の写真展」

神戸に平和祈念館を!

神戸空襲の被害率(死傷者の割合)が、全国でも一番高かったことを知っていますか?本展では、戦争の影響を大きく受けた市民の暮らし、神戸港の歴史から現在も街に残る戦禍まで、写真と資料を通して神戸空襲を追体験します。

日程:2023年11月3日(金)~8日(水)10時~18時

3日(金・祝)・5日(日)は17時、最終日8日(水)は15時まで

会場:神戸市立長田区文化センター3Fギャラリー

入場無料

主催:神戸に平和記念館をつくる会(☎090-6370ー9317)

後援:神戸市、神戸市教育委員会、朝日新聞神戸総局、神戸新聞、サンテレビ、読売新聞神戸総局

謀略が日本中を巻き込んだ、9・18の歴史認識を確かに

国民同士の連帯と信頼が戦争を防ぐ

「満州事変の発端となった柳条湖事件から92年を迎えた18日、事件現場に近い中国遼寧省瀋陽市の『九・一八歴史博物館』で記念式典が開かれた。日付にちなむ午前9時18分、『国の恥を忘れるな』と刻まれた鐘が鳴らされ、市内ではサイレンや車のクラクションの音が響いた」(朝日新聞電子版)

満鉄線爆破の謀略事件

日本では、「かつての戦争」は1941年12月8日に始まった、と言われることが多い。しかし、実はこの歴史認識が、加害責任や「対中観」で、日本人を誤らせている。「もっと前からだ」という議論もあるが、差し当って「アジア太平洋15年戦争」は、1931年9月18日、かつての奉天、現瀋陽の「柳条湖」での鉄道爆破の謀略で始まった。場所は以前「柳条溝」と記述されたが戦後、「溝」ではなく「湖」が正しいと分かった場所だ。「暴戻なる支那軍は満鉄線を破壊し、我が守備兵を襲ひ、駆け付けたる我が守備隊一部と衝突せり」という発表と報道は全てウソ。計画は関東軍参謀の石原莞爾ら、実行は河本末守中尉らで、自ら爆弾を仕掛け爆破した。

新聞が「戦争協力」へ

薄々知っていた人もかなりいたらしい。朝日新聞の奉天支局では「とうとうやったね!」「やりましたね!」と「快哉」を叫んだ。軍に批判的な朝日も社論を変え、戦争協力へ。「既に報道にあるが如く、事件は極めて明瞭である。暴戻なる支那側軍隊の一部が満鉄線路のぶっ壊しをやったから、日本軍が敢然と起ち、自衛権を発動させたといふまでである」「その責任が支那側にあることは、少しの疑ふの余地が無い」

やがて朝日は「満州は中国の一部」との考え方も捨て「満州に独立国の生れ出ることについては歓迎こそすれ反対すべき理由はない」(10月1日大阪朝日社説)と言いきった。満州事変は、日本の新聞が「ジャーナリズム」から「プロパガンダ」に転じ「戦争協力」に走る出発点だった。

ベトナム戦争のトンキン湾事件も同じだが、戦争は「謀略」で始まる。たった一つのウソが、新聞も放送も、世論もすべて「暴支膺懲」(暴虐な支那を懲らしめる)になり、戦争に突き進んだ。国民同士の連帯と信頼。それ以外に戦争は防げない。(丸山重威・ジャーナリズム研究者、日中友好新聞10月15日号中国レーダーより、新聞記事は東京朝日新聞1931年9月19日付、上の画像は百度中国)

平和のみみ(美海)ちゃんの集い・2023

孫文、神戸での「大アジア主義」講演から100年

非核「神戸方式」記念碑(愛称・平和の美海ちゃん)が、2007年に市民の寄付金により建立されたことを記念し「集い」開催を続けています。今、東アジアの平和を築く努力が重要になっています。そこで、今回は、中国の革命家・孫文が1924年11月28日、兵庫県立神戸高等女学校(現兵庫県庁第1号館)講堂で行った生涯最後の講演について学習します

講師は、垂水区舞子公園にある孫文記念館(移情閣)の主任研究員・蒋海波氏を迎えお話を伺います。「東洋の王道か、西洋の覇道か」などの講演の内容。そして、孫文が神戸で大歓迎を受けたのは、ひょうごの人々と近代中国との結びつきの強さが底流にあったことなどを話して頂きます。どなたでも参加できますのでお越し下さい。

日時:2023年11月5日(日)午後1:30 碑前集会:平和の美海ちゃん像前集合(JR元町駅西口」から南へ5分、KCCビル前)

「記念学習講演会」 午後2時~4時

講師:蒋海波博士 孫文記念館・主任研究員

テーマ:孫文、神戸での最後の講演とひょうごの人々と近代中国の結びつき

会場:神戸まちづくり会館 2階ホール(元町商店街4丁目)

参加費:500円

主催:センター神戸(全神戸労働組合センター)・非核「神戸方式」記念碑建立実行委員会 Tel&Fax:078-391ー1909

第25回ひめじ国際交流フェスティバル

4年ぶりの開催―協会姫路支部が出展します

姫路市が毎年秋に開催してきた「ひめじ国際交流フェスティバル」が4年ぶりに開催されます。今年で25回目を迎えます。この国際交流フェスティバルは、これまで在留外国人と市民との交流の場として異文化理解促進のために年一度開催。世界各国のグルメを味わったり、民族衣装の着付けや遊びを体験したり、民族舞踊や音楽を鑑賞したり国際色豊かな体験の場となっています。今年は、日中友好協会姫路支部がテントを借り切り、支部の写真家による「中国旅行」作品展や「中国ミニ検定」などを行う予定で準備を進めています。ぜひ、お誘い合わせてご参加下さい。

日時:2023年10月29日(日)10:00~15:00

場所:姫路 大手前公園(姫路城南)

日本国憲法公布77年「神戸憲法集会」

考えよう「軍事大国」化と憲法9条の未来

「敵基地攻撃能力」の保有、「防衛費」増大のための増税など、日本が「軍事大国」になるのではないかと心配する声があります。他方で、憲法9条では日本を守れない、憲法9条は死文化したとの意見もあります。今年は、日々生起する様々な憲法問題に「平和憲法のメッセージ」を毎週発信し続けている水島朝穂早稲田大学教授を招いてお話を伺います。また「文化の日」にふさわしく、広瀬一葉さんのピアノ演奏も楽しんで頂けます。

日時:2023年11月3日(金・祝)13:30開演(12:30開場)

会場:西区文化センターなでしこホール(市営地下鉄西神中央)

●お話:水島朝穂 早稲田大学教授

「軍事大国化」への動きと平和憲法のメッセージ

●文化行事:広瀬一葉さん ピアノ・アコーディオン・トイピアノなど

参加費・資料代:1,000円(学生500円)

主催:憲法改悪阻止兵庫県各界連絡会議(兵庫県憲法会議)

連絡先:078ー351ー0677(日本国民救援会兵庫県本部内)

蕎麦の白い花は中秋の名月にふさわしい

白居易が七言絶句「村夜」に詠う

中国には中秋(旧暦八月十五日)の夜に月が出なければ、兎が孕まず、蚌(はまぐり)は胎(みごも)らず、蕎麦は実らぬ、という言い伝えがある。兎も蚌も、月にまつわる伝説に関係する生き物だが、蕎麦は、その白い花が中秋の名月にふさわしいからであろうか。

蕎麦の花は、六朝梁代以前の詩文のアンソロジーである「文選」には、見えない。それが詩歌にうたわれるのは、唐以後のようである。白居易(772~846)の「村の夜」と題する七言絶句は、その早い一例であろう。

「村 夜」  白居易 (七言絶句)

霜草蒼蒼蟲切切  霜草 蒼蒼 虫 切切

村南村北行人絶  村南 村北 行人絶ゆ

獨出門前望野田  独り門前に出でて 野田を望めば

月明蕎麦花如雪  月明らかにして 蕎麦 花 雪の如し

霜がれの草は蒼蒼と、青白く、虫が切切と、しきりに鳴くころ、村の南でも北でも、道行く人の影は途絶えた。ひとり門前に出て、かなたの田んぼを眺めやれば、明るい月の光のもと、蕎麦の花が雪のように白い。

白楽天の詩らしく、平易である。平易ななかに、そこはかとない哀しみを感じさせるのは、詩人の母の死という背景があるからかも知れない。詩人四十歳のとき、母が死んだ。長安の西郊に埋葬し、喪に服していたときの作といわれる。月光に浮き出した白い蕎麦の花に母の面影を見ていたのかも知れない。(一海知義著・「漢詩一日一首 秋・冬」より)

福島第一原発「ALPS処理水」の海洋放出と日中関係について

協会本部・矢崎光晴事務局長談話を発表

日中友好協会本部は9月11日、福島第一原発の「ALPS処理水」の海洋放出問題について事務局長談話を発表しました。談話の要旨は以下の通りです。

日本政府と東京電力が福島第一原発の「ALPS処理水」の海洋放出を開始したのに対し、一貫して海洋放出の見直しと代替案の検討を求めていた中国が日本産水産物の「全面禁輸」措置を取ったことで、日中両国関係は一気に深刻な状態に陥っている。北京の日本大使館や日本人学校への投石までが起こり、中国からと見られる日本への嫌がらせ電話が相次いでいると伝えられている。ほんとんど報道はされないが、東京の中国大使館にも大量の迷惑電話がかかってきているという。

事態は国民レベルでの相互不信を助長し、偏狭なナショナリズムを高める状況になっている。この事態が双方を敵国視する世論を高めてしまうことを心から危惧し、日中両政府には国民レベルでの対立を深めないような冷静な対応を強く求めたい。日本政府は、国際原子力機関(IAEA)が包括報告書で、東京電力の海洋放出計画は「国際的な安全基準に合致」、海洋放出で放射線が人や環境に与える影響は「無視できるほどごくわずか」と評価したことを「お墨付き」として、海洋放出を開始した。

しかし、この報告書に携わった専門家チームに意見の相違があったとの指摘もあり、東京電力のデータをもとにしたIAEAの評価に対しても、放射性物質の絶対量の問題をはじめ、多くの疑問が出されている。日本では中国の反発を「政治的思惑」「外交カード」などとする論調も多く、中国だけが理不尽に反対しているように報道されているが、日本からは遠く離れたマーシャル諸島など太平洋の島しょ国からも懸念の声は挙がっている。さらに、核実験被害者の支援や環境汚染改善を盛り込んだ「核兵器禁止条約」の批准を拒む日本に対する不信感が海洋放出への不満につながっていることも日本政府は真摯に受け止めるべきである。

この事態を打開するために日本政府と東京電力に求められているのは、国内外に反対と懸念の声が強い海洋放出をやめ、福島の漁業に携わる地元民をはじめ、公の海を共有する中国をはじめとした隣国や海洋を生活の場としている諸国の人々の声に真摯に耳を傾けることであり、内外から寄せられているさまざまな代替案の検討を含めて、地球を汚染させないためのあらゆる可能性を追及することではないか。

そのためには、海洋放出ありきではない「協議」が必要不可欠である。とくに、日本政府が事前の相談も十分な説明もしてこなかった隣国の中国に対しては、日中両政府が合意している「戦略的互恵関係」「互いに協力のパートナー」との関係を再確認して、事態の打開のために誠意を尽くし、結論ありきではない「協議」を直ちに始めることを強く求めるものである。

2023年9月11日